風呂天井のカビを安全に除去し、再発をグッと防ぐワザをプロが伝授  

風呂の天井は水滴が残りやすく、カビの発生しやすい場所の1つです。

カビが発生すると、重力に伴いカビの胞子落下するため、浴室全体にカビが広がる速度が壁にカビが発生するのに比べ十数倍も早く広がってしまいます。そのため、カビを発見したら早めの対処が必要です。

その際に、身近なカビ取り剤として「カビキラー」「カビハイター」など泡タイプのカビ取り剤を連想する方も多いかと思いますが、使い方を誤ってしまうと再発するだけでなく、思わぬ事故の原因にもなってしまいます。

今回の記事では、風呂天井のカビを安全に確実に除去し、再発をグッと防ぐために、プロ目線でのカビ取り方法を徹底解説していきます。

1.天井のカビを放置するとカビが広がる危険性が!

皆さんは「お風呂のカビ対策で最も重要な場所は、実は天井だった...」ということをご存知だったでしょうか。

天井にカビが生えると、お風呂全体にカビの胞子が回ってしまうのが、壁にカビが発生してからに比べ13倍以上も早いのが当社の調べで分かっています。

つまり、天井のカビ取りを安全にこまめにするのが、お風呂のカビを酷くさせない一番のポイントになります。

カビが天井に生えると胞子が降って来るため、非常に健康上も良くないと言えます。

これから紹介する方法であれば、100円のカビ取り剤でも確実に除去することが出来ますし、家にある物で出来るので、お金をかけずに済みます。

2.市販のカビ取り剤を使う時の注意点

市販のカビ取り剤というと、カビキラーやカビハイターなどの塩素系カビ取り剤をイメージされる方も多くいらっしゃると思います。

カビキラーの公式サイトにも浴室天井のカビ取り方法が紹介されています。風呂天井の黒カビ対策などに使用できます。

(参考:浴室天井のカビを撃退! カビキラー公式サイトより)

ただし、使用する際にはいくつか注意点がありますのでチェックしてみましょう。

市販の塩素系カビ取り剤の主な成分は、次亜塩素酸ナトリウムと水酸化ナトリウム、界面活性剤などです。アルカリ性を呈し、強い殺菌効果と漂白効果があるためカビの殺菌や漂白に役立ちます。

しかし、使用できない材質のものがありますので、ラベルを必ずチェックして使うようにしましょう。

2-1.金属には使用しない

木材や布製品、金属やホーローに使用すると変色や脱色の恐れがあります。カビキラーを使用する際には、使用上の注意などラベルをしっかりと確認して使うようにしましょう。

2-2.四隅をしっかりと

また、天井の中でも特に「四隅」にカビは発生しやすいため、四隅も徹底的にカビ取りすることでカビの再発を防ぎましょう。また、塗布する際は柄付きスポンジ刷毛等を使って液だれを防ぎましょう。

2-3.換気をしっかりと行い身体を保護する

使用の際は、必ず換気を行い、ゴム手袋やマスク、ゴーグル等を装着して皮膚を保護しましょう。

3.風呂の天井に生えたカビを取る方法

お風呂の天井にカビが生えてしまった際のカビ取り方法を解説していきます。

3-1.準備するもの

  • 市販のカビ取り剤(カビキラーなど)
  • 紙コップや掃除用のカップ
  • 刷毛
  • 中性洗剤
  • スポンジ
  • 雑巾
  • ゴーグル
  • マスク
  • ゴム手袋

3-2.カビ取り手順

①お風呂用の中性洗剤でヌメリなど汚れを除去する

汚れが付着しているとカビ取り剤の効果が発揮できなくなる恐れがあります。

②流水で洗剤を洗い流す

③カビ取り剤をカップに入れて刷毛(柄付きスポンジ)で天井部分のカビに塗布していく

④5分ほど時間を置く(※すぐに洗い流すとカビの奥まで液剤が浸透しない場合があります)

⑤濡れた雑巾で液剤を2~3回拭きとる

⑥流水でしっかりと洗い流す

⑦再度、水気を拭きとる

3-3.カビ取りのプロからのワンポイントアドバイス

ポイント1★市販のカビ取り剤を使う際の注意点

カビ取り剤は、水酸化ナトリウムというたんぱく質を強烈に溶かす成分が入っています。これは、カビを確実に殺すためには非常に重要な成分になりますが、洗い流さない限り成分が残ってしまうため、非常に危険です。

ポイント2★風呂天井に使用する際は刷毛で塗布する

天井に直接スプレーすると、液剤が落下し目に入ってしまい大変危険ですので、カビ取り剤をカップに入れて、歯ブラシやプラスチック製の刷毛で塗布していくのが一番効率的で確実に除去することが出来ます。

ポイント3★液剤を拭きとってから洗い流す

洗い流す際も、何度が水拭きをして、カビ取り剤をふき取ってから数回シャワーで洗い流すようにしてください。

4.天井の素材別カビ取りの注意点

素材によって、使用できるカビ取り剤が違うため、メーカーのお手入れ方法を参考に、カビ取りをしましょう。不明な場合にはメーカーへお問い合わせください。

木材

塩素系漂白剤では白く変色する恐れもあるため、木材専用のカビ取り剤を使うようにしましょう。

樹脂

傷が付くとカビが落ちにくくなる恐れがあるため、スポンジなどで優しく塗布し落とすようにしましょう

タイル

タイルの目地にカビが入り込んでなかなか落ちない時には、粘度のあるカビ取りジェルなどを使いましょう

塗装

傷と付けないように優しくカビ取りするようにしましょう。塗装の内側からカビが発生している場合にはリフォーム工事が必要な場合もあります。

6.浴室の素材別特徴

6-1.ユニットバス(FRP)

繊維強化プラスティック=Fiver Reinforced Plasticの略です。防水性や耐久性が高いという特徴があります。傷が付くと汚れが落ちにくくなるので、クレンザーなどは使わず、スポンジに中性洗剤を塗布して優しく汚れを除去するようにしましょう。

6-2.人工大理石

表面がツルツルとしているため、汚れが落としやすいという特徴があります。

また、傷をつけないよう、クレンザーや酸、アルカリなどの強い液剤は使わず中性洗剤で優しくお手入れするようにしましょう。

6-3.タイル

耐久性や耐火性に優れていますが、タイルとタイルの間に水垢などが溜まりやすくこまめにお手入れをしないとカビの原因となります。

クレンザーや重曹などを使って、間の汚れをこまめに落としましょう。また目地部分の汚れは使い古しの歯ブラシなど小さなブラシを使うことで落ちやすくなります。

6-4.塗装

樹脂のコーティングを行うことで、汚れにくくします。浴槽にカビが生えた場合のリフォーム方法として、リーズナブルなのですが、しっかりカビを殺菌し、キレイにした後で塗装をしないと塗装の内側からカビが再発する恐れがあるため注意です。

6-5.コンクリート

モルタルは、セメントと砂を混ぜたものに水を加えたものです。仕上げにモルタル塗装をすることでオシャレな雰囲気の浴室に仕上げることができますが、ヒビ割れしやすいという特徴もあります。ヒビ割れが起こると、その中に水気や汚れの成分がたまり、カビが繁殖してしまう恐れがあります。

6-6.木材

木の温かさや、香りを楽しむことができます。しかし、こまめにお掃除をしないとあっという間に汚れが蓄積しカビが生えてしまします。

傷つきやすいため、タワシやクレンザーなどでゴシゴシこすらず、スポンジや布なので優しく汚れを除去します。毎日水気を拭きとるなど、丁寧にお手入れする必要があります。

7.風呂天井になぜカビが生えたのか

風呂天井にカビが生える原因として、以下のことが考えられます。

  • 結露や水滴
  • 石けんカスや皮脂
  • 換気扇の効果不足
  • 掃除不足

浴室は、気温や湿度が高く、皮脂や石けんカスなどが多いためカビが増殖する条件が揃っています。

特に天井は手が届きにくく、なかなか掃除をする機会は少ないのではないでしょうか。

実際に目で確認できるようなカビが見えない場合でも、浴室の天井には目視できないカビが発生している可能性があります。

お風呂は湯気が上がりますし、その湿気により水滴が生じ、またカビの栄養源となるタンパク質(皮脂や石けんカスなど)が多くある場所です。つまりカビにとって絶好の繁殖場所ということ。知らない間にカビは菌糸を伸ばし、私たちの気づかない間に浴室内で胞子を飛ばしている可能性があるのです。

浴室内のカビを防ぐためには天井のカビ取りが重要だということが分かります。

(参考:浴室の防カビへの新たな挑戦 LION)

逆に言うと、浴室の天井に生えたカビを放置すると浴室内にカビが広がってしまう恐れもあるということです。

例えば、浴室の壁や床にカビがたびたび発生する場合、天井に生えているカビが胞子をつくって飛ばしている可能性もあります。

そのため、天井に生えたカビは放置せずに、なるべく早く除去しましょう。

風呂天井のカビを放置すると、浴室全体にカビが広がる可能性も?!

8.カビ取りのプロが経験した恐ろしいカビ被害

最初は天井の四隅にカビが発生していて、放置したところ、天井の中心部にカビが侵食してきたところから、カビの臭いが気になるようになった為、カビ取りを行いました。しかし、市販のカビ取り剤で拭いたところ、一時的に改善したが2週間程度でカビが再発しました。それと同時に、洗面所の天井にもカビが発生しているのに気づいたそうです。「これはマズイ!」とカビ取り業者に依頼し、なんとか収まったのですが、気づいたときに依頼していれば、カビ取り剤の数百円で済んでいたのが、業者に依頼したことで10万円近くかかってしまった。

という事例がありました。このようなケースははかなり多いです。

お風呂の天井にカビが発生すると、大量の胞子が天井から降ってくるため、お風呂への出入りの際に胞子が洗面所まで待ってしまい、洗面所に広がってしまうことが非常に多いです。

そこから廊下やお部屋にカビが回ってしまうと非常に大きい金額が掛かってしまうため、発見したらなるべく早めに除去することがカビ取りの鉄則になります。

9.風呂天井のカビを防ぐ3つのポイント

風呂天井のカビを放置すると恐ろしいことになる、ということはカビ調査をしていく中でも多く見られました。

そのため、最も重要なことは

  1. 日ごろのお掃除でカビを発生させないこと(栄養源の除去)
  2. カビの発生しやすい状況をつくらないこと(乾燥)
  3. 小さなカビを発見したらすぐに取り除くこと(カビ除去)

この3つです。

具体的に、ご自宅でできるお掃除方法を解説していきます。

9-1.カビを防ぐ普段のお掃除方法

①柄付きスポンジでこまめに天井掃除を

お風呂の天井のカビを防ぐためには、まだカビが目にみえないレベルでも天井もお掃除をすることです。

風呂用の中性洗剤を柄付きスポンジやに吹きかけ、天井に塗布しすすぎましょう。

②消毒用エタノールや次亜塩素酸水を塗布しカビの原因を除去

また、軽度のカビ除去でもご紹介した消毒用アルコールや次亜塩素酸水を吹きかけるのもカビ予防としておすすめです。

③水滴を除去する

風呂天井に水滴がよく発生する場合は、こまめに換気をし、定期的に換気扇のおそうじも行いましょう。換気扇にホコリが溜まると機能を発揮できず、風呂内の湿気が溜まることがあります。

④換気扇掃除も定期的に

特に、浴室乾燥機をよく使う場合、衣類の繊維が舞い、換気扇のフィルターにホコリがびっしり付着していることがあります。

フィルターも定期的にチェックして、こまめにお掃除しましょう。

まとめ

・風呂天井のカビを放置すると浴室内だけでなく脱衣所にまでカビ被害が及ぶ可能性があります。

・塩素系のカビ取り剤を使う時には、刷毛や柄付きスポンジで塗りましょう。

・ゴーグルや手袋、マスクなども着用し必ず換気を行いましょう。

・日ごろから天井も中性洗剤などを使ってお掃除し水滴をこまめに拭きとりましょう。

・定期的に天井へも消毒用エタノールや次亜塩素酸水を吹きかけてカビが広がる前に殺菌しましょう。

・換気扇のお掃除や、換気、皮脂や石けんカスをこまめに取り除きましょう。

風呂天井にカビが生えるとカビ胞子が浴室中に広がり、カビ被害が大きくなるため、早めに対策することが肝心です。カビの原因を取り除くことで、清潔なバスルームを維持しましょう。

風呂天井のカビが広がり過ぎて、自力での除去が難しい場合には早めにカビ取り業者に相談されることをおすすめします。

ハーツクリーンは相談無料で対応しております。カビ取りについてご不明な点があればいつでもお気軽にご相談ください。

これまで4000件以上のカビ取りを行ってきた技術を一般の方でも安心してご利用頂けるカビ取りキットを開発しました。

過去の事例では、毎週お風呂のカビ取りをしていた方からご依頼を頂き、弊社にてカビ取りをしたところ、その後2年間カビが発生しなかったなど高い効果が期待できます。プロが使うレベルの液剤・道具が揃ったキットになっています。カビにお困りの際は是非ご活用ください。

→カビ取りマイスターキット

【参考】

リクシル『ユニットバス(風呂)の人造大理石浴槽のお手入れ方法』 

・松本忠男『カビ・ホコリ・菌を撃退!家の「正しい」掃除ワザ』2019年、宝島社