
庭やベランダに敷いた人工芝は、一年を通して美しい緑を楽しめる便利なアイテムですよね。
しかし、ふと気づいたらカビが生えていた……というケースも少なくありません。
人工芝は一見カビとは無縁に感じますが、きちんとお手入れをしないとカビが繁殖しやすくなってしまう素材でもあるのです。
小さいお子さんやペットがいるご家庭では、衛生的にも不安になりますよね。
この記事では、人工芝にカビが生える原因と、自宅で簡単にできるカビ取り方法、効果的な予防策をご紹介します。
きれいな人工芝を長持ちさせるために、ぜひ参考にしてみてください。
| この記事で分かること |
| ・人工芝にカビが生える原因 ・人工芝のカビを除去する方法 ・人工芝のカビ予防策 |
目次
1.カビが生えた人工芝は捨てるべき?!
人工芝にカビが発生した場合に、カビ取り方法はいくつか存在します。
カビを除去すればその後も人工芝を使用することはできますが、お子様やペットなどへの影響が心配になりますよね。
塩素系漂白剤を使用する場合は、人工芝と薬剤の製品表示で使用可能か確認してください。
使用後は表示に従って十分に洗い流し、薬剤を残さないようにしましょう。
ジョイントタイプやマットタイプで一部分にだけカビが発生したのであれば処分して新しいものを購入するという方法でも良いでしょう。
人工芝のカビ対処・交換判断早見表
人工芝は、カビの範囲や人工芝・下地の状態によって、自宅で対処できる場合と交換や専門業者への相談を検討した方がよい場合があります。
まず人工芝の取扱説明書や製品表示を確認しましょう。
| 状態 | 確認・対処方法 | 注意・相談の目安 |
|---|---|---|
| 表面に軽い汚れや少量のカビがある | 製品表示を確認し、中性洗剤など使用可能な方法で清掃する | 洗剤を残さないよう洗い流し、十分に乾燥させる |
| 黒ずみやカビが部分的に残る | 人工芝と薬剤の両方で使用可能か確認してからカビ取り剤などを検討する | 目立たない場所で試し、変色や劣化があれば中止する |
| 広範囲にカビがある・繰り返し再発する | 人工芝の下の水たまりや下地のカビを確認し、専門業者への相談を検討する | 表面だけの清掃では再発する場合がある |
| 人工芝が著しく劣化・破損している | 部分交換または張り替えを検討する | ジョイントタイプなどは該当部分だけ交換できる場合がある |
エタノールや塩素系漂白剤、カビ取り剤を使用する場合は、人工芝の素材・製品表示と薬剤の使用対象を確認してください。
塩素系製品は酸性タイプの洗剤やアルコールなど、他の薬剤と混ぜないでください。
また、水はけは人工芝の種類だけでなく、排水穴や下地、設置場所の状態にも左右されます。
住まい側のカビ傾向も整理しておく
人工芝にカビが出るときは、日当たり・通気・水はけなど「湿気が残りやすい条件」がそろっていることが多いです。
「カビリスク診断」で住まい全体のカビが出やすい傾向を押さえておくと、それぞれの対策が組み立てやすくなります。
2.人工芝にカビが生える原因

人工芝にカビが発生する原因は、湿気と汚れによるものです。
飲み物をこぼしてしまったり、鳥のフンなどが付着したままにしてしまう、植物の湿気が蓄積、裸足で踏むと皮脂汚れなども付きます。
特に梅雨の時期は高温多湿になることからカビが発生しやすくなります。
3.人工芝の種類
人工芝には絨毯のようなロールタイプと数枚を並べて敷くジョイントタイプのものがあります。
水はけの良さはロールタイプ・ジョイントタイプだけでは決まらず、製品の排水構造や下地、設置場所の状態によって異なります。
しかし、広範囲に敷くとなるとジョイントタイプの方が費用がかかるため、ベランダなどに敷く場合にはロールタイプの方が良いでしょう。
人工芝には水を通すための穴が開いています。
この穴がたくさん開いているほど水はけが良くなります。
また、人工芝には防カビ加工や抗菌加工したものも販売されています。
防カビ加工や抗菌加工をしているものはカビが発生しにくくなりますが、全くカビが発生しないというわけではないので普段のメンテナンスも大切です。
人工芝の素材は樹脂なのですが、さらに細かく分けるとナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルデンなどがあります。
中でもポリエチレンは紫外線への耐光性や水はけが良いのでおすすめです。
ポリエチレンの人工芝は、野球のドームやサッカー場、ゴルフ練習場、プールサイドなどにも広く利用されています。
4.人工芝のカビを取る方法
人工芝のカビ取り方法は以下の5つがあげられます。
軽い汚れや表面のカビは、中性洗剤など人工芝に使用できる方法で清掃します。
エタノールや塩素系漂白剤などを使用する場合は、カビの色だけで判断せず、人工芝と薬剤の製品表示で使用可能か確認してから使用してください。
広範囲にカビが発生している場合などは業者に依頼する方法がおすすめです。
①中性洗剤を使用する方法
発生してから時間が経っていない軽いカビであれば中性洗剤を使用して落とすことができます。
布に中性洗剤を染み込ませて人工芝を拭きます。
拭き終わったら水で洗い流し、乾燥させましょう。
②消毒用エタノールを使用する方法
消毒用エタノールを使用する場合は、人工芝の製品表示で使用可能か確認してください。
素材によっては変色・劣化する可能性があるため、目立たない場所で試してから使用しましょう。

ドーバー パストリーゼ77
出典:Amazon
③塩素系漂白剤を使用する方法
塩素系漂白剤や市販のカビ取り剤は、人工芝と薬剤の製品表示で使用可能な場合のみ、表示どおりに使用してください。
作業をする際にはゴム手袋を着用し、汚れても良い服装に着替えましょう。
人工芝の一部分にだけカビが発生している場合には、塩素系漂白剤を規定の量に希釈し、布などに含ませて拭き取る方法がおすすめです。
どちらもカビが落とせたら水でしっかりと洗い流しましょう。
塩素系漂白剤やカビ取り剤は肌に付着すると肌荒れの原因となることがあります。
広範囲にカビが発生している場合は、人工芝の下や下地の状態を確認し、専門業者への相談も検討しましょう。

ジョンソン カビキラー
出典:Amazon
④プロレベルカビ取り剤を使用する方法

カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取り剤のカビ取りマイスターキットは、実際に業者が使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品です。
危険な成分が含まれていない為、小さいお子様やペットがいるご家庭でも安心してカビ取りができます。

⑤カビ取り業者へ依頼する方法
カビ取り専門業者または人工芝の掃除を実施している業者へ依頼するという方法もあります。
人工芝の掃除を実施している業者の場合には、人工芝に溜まったゴミの掃除から寝てしまったパイルを起こす作業なども実施してくれます。
どちらの業者も実施する面積等で料金が変わってきます。
人工芝を敷いている面積が広くて自分で作業するのは大変という方や自分でカビを除去できるか不安という方は費用はかかりますが、業者に依頼してしまった方が安心です。人工芝の下のコンクリート部分にまでカビが広がって、自力で除カビしても再発を繰り返す場合には業者に依頼した方が良いでしょう。
■関連記事■コンクリートのカビを自力で除去する方法!再発を防ぐプロのカビ対策術も解説

5.人工芝のカビ予防方法

①定期的な掃除をしましょう。
人工芝はメンテナンスがほとんど必要ないものですが、全くしなくて良いというわけではないのです。
人工芝の穴が土や砂ぼこり、髪の毛、落ち葉などのゴミで詰まると見た目も悪くなり、水はけが悪くなります。
箒やデッキブラシ、掃除機やブロアーを使用してゴミを除去しましょう。
また、人工芝の上で飲食をした際に食品や飲料をこぼしてしまった際には、拭き取るか水で洗い流すようにしましょう。
②物を置いたままにしない。
人工芝の上に物を置いたままにすると、通気性が悪くなり湿気が貯まってカビが生えやすくなります。
また、重量のあるものを長時間置いておくと、人工芝が寝てしまい元に戻らなくなってしまいます。
定期的に移動させたり、デッキブラシを使用して人工芝のパイルを起こすようにしましょう。
③水はけが良い場所に設置する。
人工芝をベランダなどのコンクリートの上に敷く場合には、コンクリートの水はけを確認しましょう。
水たまりができてしまうなど水はけが良くない場合にはカビが発生しやすくなってしまうため、人工芝を敷くかよく検討しましょう。
④人工芝用の下敷きを使用する。
コンクリート上に人工芝を敷く場合は、下地の排水勾配や排水口、人工芝の排水構造を確認しましょう。
必要に応じて、設置環境に適した人工芝用の下敷きを使用する方法もあります。
下敷きを使用することで水はけや通気性が良くなりカビを予防することができます。
6.人工芝の耐久年数
人工芝の耐久年数は、人工芝の種類や材質、設置する場所の環境によってさまざまですが、短いものですと2年で劣化するものから長いと10年~20年もつものもあります。
いずれにしても永久的に使用することができるものではないため、新しいものに買い換えることも必要になります。
7.【カビ最新ニュース】記録的大雨の後は「湿気残り」に注意
2025年8月上旬、北日本から西日本の広い範囲で記録的な大雨が発生しました。
観測史上1位を更新した地点や、総降水量が600mmを超え、平年8月の月降水量の3倍以上となった地点もあり、線状降水帯の発生や大雨特別警報が出た地域も確認されています。
こうした大雨の後は、地面が長時間ぬれた状態になり、人工芝の下に湿気がこもって乾きにくくなります。
雨が続いた後は特に、人工芝の下に水たまりができていないか確認し、できる限り乾かしてから汚れを落とすことがカビ予防のポイントです。
参考:気象庁|低気圧と前線による大雨
8.人工芝のカビに関するQ&A
人工芝は樹脂素材でも、汚れと湿気が重なるとカビが出ることがあります。よくある疑問を整理します。
Q1. 人工芝の黒い点はカビ?汚れ?
カビのこともありますが、土汚れやコケなどが黒く見えている場合もあり、見た目や臭いだけでは断定できません。清掃しても繰り返す場合や広がる場合は、下地を含めて状態を確認しましょう。
Q2. 塩素系漂白剤を使っても大丈夫?
人工芝と塩素系漂白剤の製品表示で使用可能な場合のみ、表示どおりに使用してください。
使用後は必要に応じて十分に洗い流し、他の洗剤やアルコールなどと混ぜないでください。
広範囲の場合は専門業者への相談も検討しましょう。
Q3. 再発を防ぐコツは?
水はけと通気を確保することです。
物を置きっぱなしにしない、ゴミで排水穴を詰まらせない、下敷きで浮かせるなどで湿気がこもりにくくなります。
9.まとめ
・人工芝にカビが発生しても落とす方法はあります。
・人工芝にカビが発生する原因は汚れやゴミと湿気によるものです。
・人工芝のカビ取りは、素材や製品表示を確認し、中性洗剤や使用可能なカビ取り剤などから適切な方法を選びましょう。
・人工芝のカビを予防するためには、除湿、清潔、通風がポイントです。
・人工芝には耐久年数があります。
■関連記事■ベランダのカビ取りはこれで解決!自宅でできるプロレベルの対策を徹底解説
■関連記事■水やりが原因?植物の土にカビが生えたときの除去方法と予防のコツ
■関連記事■外壁のカビとコケの違いとは?見分け方と効果的な除去・予防方法を徹底解説
<参考文献>
・本山卓彦ほか『トコトンやさしいプラスチックの本』2003年、日刊工業新聞社

更新履歴
2026年8月更新:人工芝のカビを自宅で対処できる状態と交換・専門業者へ相談する目安の早見表を追加し、エタノールや塩素系漂白剤の使用条件、水はけに関する説明を一部見直しました。


コメント