
低反発マットレスは体にフィットする寝心地の良さが人気ですが、スポンジ状のウレタン素材が汗や湿気をため込みやすいため、実はカビが生えやすいアイテムでもあります。
また、本体を洗ったり天日干ししたりしにくいため、お手入れ方法を間違えると傷みや再発につながることがあります。
毎日使う寝具だからこそ、カビを放置せず、できるだけ早めに適切な方法で対処することが大切です。
この記事では、低反発・ウレタンマットレスのカビ原因と正しい除去・予防方法をわかりやすく解説します。
質の良い睡眠環境を保つためにも、ぜひ参考にしてみてください。
マットレス全般のカビ対策を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
■関連記事■マットレスにカビが生えたら?原因・落とし方・予防まで完全ガイド|メーカー別の対処法も解説
| この記事で分かること |
| ・低反発・ウレタンマットレスにカビが生える原因 ・低反発・ウレタンマットレスのカビを落とす方法 ・低反発・ウレタンマットレスのカビ予防策 |
目次
1. 低反発・ウレタンマットレスにカビが生える理由とは?

なぜ低反発・ウレタンマットレスにカビが生えてしまうのでしょうか。
その背景には、低反発マットレスならではの素材の特性があります。
低反発マットレスは、以下のような特徴があります。
- 体にフィットしやすく、汗や皮脂がたまりやすい
- 通気性が高くなく、熱や湿気がこもりやすい
- 水気や直射日光に弱く、洗濯や天日干しがしにくい
1-1. 汗や皮脂がたまりやすい
体にフィットして体圧を分散してくれるのが低反発マットレスの魅力です。
しかしその一方で、寝ている間にかいた汗や皮脂を吸収しやすい面もあります。
汗や皮脂はカビの栄養源になるため、低反発・ウレタンマットレスはカビが発生しやすくなります。
1-2. ウレタン素材は湿気がこもりやすい
低反発マットレスには、柔らかい軟質ウレタンが使われていることが多いです。
軟質ウレタンとは、いわゆるスポンジ状の素材のことです。
ウレタンは熱を保ちやすいため冬場は暖かく感じやすい一方で、通気性が高いとはいえず、湿気が内部にこもりやすいというデメリットもあります。
特に、床に直置きした状態が続くと、マットレスの裏側に湿気がたまりやすくなり、見えないところでカビが広がることがあります。
1-3. 洗えない・天日干ししにくい
低反発・ウレタンマットレスは、水や直射日光に弱いものが多く、布団のように気軽に洗濯したり天日干ししたりできません。
ウレタンは密度がある素材なので、一度水を吸うと中まで乾くのに時間がかかります。
お風呂場で浸け置き洗いをしたり、コインランドリーで無理に洗ったりすると、内部に水分が残ってかえってカビが再発しやすくなることがあります。
また、直射日光に長時間当てると、ウレタンが劣化してボロボロになる原因にもなります。
そのため、低反発・ウレタンマットレスは「汚れたら丸洗い」「天日干しで一気に乾燥」という対処がしにくく、湿気をため込まない日常管理が特に重要です。
まずは「住まい全体のカビリスク」を把握しておこう
低反発・ウレタンマットレスを対策しても、寝室の湿度や換気状態が悪いとカビを繰り返しやすくなります。
次のカビリスク診断で、ご自宅がどれくらいカビを招きやすい住環境か一度確認しておくと、カビ対策が進めやすくなります。
2. 低反発・ウレタンマットレスのカビを取る方法

低反発・ウレタンマットレスにカビが生えてしまった場合、本体を濡らしすぎず、素材を傷めにくい方法で対処することが大切です。
ここでは、マットレスのカビを自分で対処する方法を紹介します。
2-1. 消毒用エタノールを使う方法

軽い表面カビであれば、消毒用エタノールで拭き取れることがあります。
用意するもの
- 消毒用エタノール
- マスク
- ゴム手袋
- 乾いたタオル
手順
① タオルに消毒用エタノールを吹きかける
② カビをやさしく拭き取る
③ 消毒用エタノールが完全に乾くのを待つ
最後にしっかり乾燥させることが大切です。
乾かないうちにシーツをかけたり使用を再開したりすると、水分が残って再発の原因になることがあります。
また、カビの胞子が舞うおそれがあるため、マットレス本体に直接大量に噴射するのは避け、タオルや布に含ませて使うようにしましょう。

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出典:Amazon
2-2. 低反発・ウレタンマットレスにカビキラーは使える?
基本的にはおすすめできません。
カビキラーのような塩素系漂白剤は成分が強く、ウレタン素材や表面生地を傷めるおそれがあります。
変色や劣化、表面の傷みにつながることもあるため、自己判断で本体に使うのは避けた方が安全です。
特に、低反発・ウレタンマットレスは本体を水洗いしにくく、液剤が内部に残ると再発の原因にもなります。
軽いカビであれば、まずは消毒用エタノールでの拭き取りを検討し、範囲が広い場合や色が深く残る場合は、無理にこすらず買い替えや専門業者への相談も検討しましょう。
2-3. 酸素系漂白剤を使う場合の注意点

黒カビのように色が残る汚れは、自力で完全に落としきれないことがあります。
その際、酸素系漂白剤を使えないか考える方もいますが、低反発・ウレタンマットレスは素材が傷みやすいため、本体への使用は慎重に判断する必要があります。
まず確認したいのは、取扱表示やメーカーの案内です。
素材によっては変色や劣化の原因になるため、強くこすったり液を多く含ませたりする方法はおすすめできません。
もし試す場合でも、目立たない場所で様子を見ながら、ごく少量で行うことが大切です。
範囲が広い場合や臭いが強い場合は、自力で無理に落とそうとせず、買い替えや専門業者への相談を検討しましょう。

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出典:Amazon
2-4. カビがあまりにもひどい場合

もしカビの範囲が広い場合や、内部まで臭いが強く残っている場合は、クリーニング業者への相談や買い替えを検討しましょう。
特に、低反発・ウレタンマットレスは本体を洗いにくく、見た目だけきれいになっても内部にカビが残ることがあります。
そのため、マットレスの状態によっては、ガス滅菌という方法が選択肢になる場合もあります。
ハーツクリーンのガス滅菌では、医療機器の滅菌にも使用されているエチレンオキサイドガスを使っており、水を使わずに処理できるため、低反発・ウレタンマットレスのように洗いにくい寝具にも対応しやすいのが特長です。
一方で、古くなって機能が落ちている場合や、再発を繰り返している場合は、新しいものに交換した方が結果的に安心なこともあります。
新調する際は、防菌・防カビ加工の有無だけでなく、通気性や手入れのしやすさも確認して選ぶとよいでしょう。
3. 低反発・ウレタンマットレスのカビを防ぐ方法

低反発・ウレタンマットレスを長く快適に使うためには、とにかく湿気と汚れをため込まないことが大切です。
ポイントとして、次のようなことを心掛けてみてください。
3-1. 低反発・ウレタンマットレスを直接床に敷かない
低反発・ウレタンマットレスを床に直接敷くと湿気がこもり、カビが生えやすくなります。
フローリングや畳にカビが生える原因にもなるため、直置きは避けましょう。
ベッドやすのこを使うなどして空気が通る状態をつくることが大切です。
除湿シートの併用もおすすめです。

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出典: Amazon

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出典:Amazon
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3-2. 風通しの良い日陰で乾燥させる
低反発・ウレタンマットレスは、天日干しではなく、風通しの良い日陰で乾燥させるのが基本です。
毎日は難しくても、少なくとも週に1回程度は立てかけたり壁に掛けたりして風を通しましょう。
寝室の換気も忘れずに行うことが大切です。
3-3. 本体を濡らしすぎない
汚れが気になるからといって、本体に大量の液剤を使ったり、水拭きを繰り返したりすると、内部に湿気が残ってかえって再発しやすくなります。
低反発・ウレタン素材は乾きにくいため、日頃から「濡らしすぎない」ことを意識しましょう。
3-4. 使用する面の上下・裏表を定期的に変える
低反発マットレスをずっと同じ面・同じ向きで使用していると、同じ部分に汗や湿気がたまりやすくなります。
定期的に向きを変えることで、一部に負担が集中しにくくなり、カビ予防だけでなくヘタリ対策にもつながります。
3-5. 敷きパッドやシーツでカバーする
低反発・ウレタンマットレス本体は洗えないことが多いため、敷きパッドやシーツを使って汗や皮脂が直接付かないようにしましょう。
敷きパッドやシーツはこまめに洗濯し、清潔な状態を保つことが大切です。
■関連記事■シーツのカビ取り対策マニュアル|家庭で簡単にできる予防と効果的な洗濯術
3-6. 布団クリーナーなどでこまめに掃除する
表面のホコリや汚れも、カビの栄養源になります。
布団クリーナーや布団用掃除機を使って、表面の汚れをこまめに取り除きましょう。
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アイリスオーヤマ 布団クリーナー
出典:Amazon
4. マットレス以外にもカビが広がってしまったら

マットレスだけでなく、寝室の床や壁、窓まわりにもカビが広がっている場合は、マットレス単体の対処だけでは不十分なことがあります。
その場合は、寝室全体の湿気や結露、換気状態もあわせて見直しましょう。
■関連記事■寝室の天井のカビを取る方法|安全な掃除手順とやってはいけない対処法
5. まとめ
低反発・ウレタンマットレスは、カビが生えやすいうえに、お手入れ方法を間違えると傷みや再発につながりやすい寝具です。
最後に、対処と予防のポイントをまとめます。
- 低反発・ウレタンマットレスは、湿気がこもりやすくカビが生えやすい
- 水気や直射日光に弱いため、洗濯や天日干しがしにくい
- 軽い表面カビは、消毒用エタノールで拭き取れることがある
- カビキラーのような塩素系漂白剤は、本体を傷めるおそれがあるため基本的にはおすすめしない
- 再発を防ぐには、直置きを避け、湿気と汚れをためないことが大切
毎日の睡眠を快適で気持ちのいいものにするためにも、日頃のちょっとしたお手入れを続けていきましょう。
また、カビの範囲が広い場合や、寝室全体に広がっている場合、自力での対処が難しい場合は、早めに専門業者に相談することをおすすめします。




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