カビにくいシステムキッチンの材質やおすすめのキッチンシリーズをカビ対策のプロが解説
家を新築したり、リフォームする際に選ぶ「システムキッチン」
台所は毎日使うところですので、できるだけ使いやすく収納が多く、デザインもオシャレなものが良いですよね。
しかし、長く使う場合には耐久性もありサビにくくカビも発生しにくい「素材選び」も重要です。
そこで、この記事ではカビにくく長持ちしやすいシステムキッチンの素材選びをテーマに
- キッチンのリフォームを考えている
- カビにくいキッチンの選び方を知りたい
- どんなメーカーがあるのか知りたい
キッチン素材選びにお困りの方のために解説いたします。
目次
キッチンにカビやすい、カビにくいってあるの?
市販のキッチンは、防水加工されておりそう簡単にカビが生えるものではありません。
しかし、使い方や材質によってはカビが発生してしまうこともあるのです。
例えば、ぱっと見では同じようにおしゃれに見えるキッチンでも、キャビネット部分や底板が木製のものもあれば、コルクのものもあります。一方、ホーローやステンレスのものもあります。
キッチンの収納部には、食品をいれることもありますし、手などが濡れていて水分が付着することからカビの原因となることもあります。
経年劣化によって、布巾をかけた部分が剥がれてくることもあります。
ですので、家を建てる時やリフォームをする時には、値段の安さやデザインだけでなく、素材も基準にして選ぶようにしましょう。
カビにくいキッチンの材質
カビは、栄養源と湿気のある環境を好みます。また、栄養源というのは、木材などの植物やホコリ汚れ、ぬめり、手垢、食べカスなど私たちの身の回りの生活に溢れているものです。
また、金属など無機質なものはカビの栄養源となりにくく、またカビが根を生やしにくいため、カビ予防の観点では金属製の素材やホーロー製のものを選ぶと良いでしょう。それでは、具体的な材質を挙げますと以下の通りとなります。
①スレンレス
ステンレスは金属の中でも、耐食性が強くサビにくい素材です。鉄を主原料にニッケルやクロムなどを合わせた合金です。清潔にしていればカビの生えにくい素材です。
また、お手入れも簡単なことからキッチンのシンクや扉などで幅広く使われています。
②ホーロー
鍋や保存容器などに使用されているホーローは漢字で「琺瑯」と書きます。
ホーローは鉄やアルミニウムなどの金属に、シリカを原料とした特殊ガラスを加工して作られたものです。釉薬を塗布しているので、サビにくく傷つきにくいという特徴があります。
艶感が強いデザインですが、ホーローで作られたシステムキッチンもあるので、艶々としたキッチンがお好みであれば、選択肢に入れても良いと思います。
③人工大理石
主に作業を行うワークトップなどで使用される素材です。
天然大理石のような高級感や輝きを持ちつつ、リーズナブルで耐熱性に優れています。カラーバリエーションも豊富なので、理想のキッチンのデザインに近づけることができます。
水を弾き易い性質のため、掃除もしやすく近年では人気の素材です。
基本的に、お掃除では中性洗剤を用いてスポンジなどで擦ります。変色、脱色の恐れもありますので、塩素系の漂白剤などはあまり向きません。
その他
その他、シンクやワークトップではアクリル製のものも使用されています。掃除もしやすく傷もつきにくいので、人気を集めています。オシャレなセラミック製のワークトップなども熱に強く人気があります。
以上が、カビの生えにくいキッチンの素材です。
シンクをステンレスにして、ワークトップを人工大理石に、キャビネットはホーローで、シンクをアクリルになどキッチンメーカーによって組み合わせることも可能ですので
デザインや使いやすさ、収納の多さなども含めてショールームなどで確認してみましょう!
では、次に、実際にカビにくいキッチンの材質を使っているキッチンのブランドやメーカーを紹介していきたいと思います。
好みのデザインや内装との相性もあると思いますので、システムキッチン選びをする際に参考にしていただけますと幸いです。
- ステンレス
- ホーロー
- 人工大理石・・・などが比較的カビにくい素材といえる
編集部が選ぶカビに強いシステムキッチンのシリーズ
①タカラスタンダード「レミュー」
1つ目は、老舗のシステムキッチンメーカー、タカラスタンダードのレミューです。
タカラスタンダードは、ホーロー製のキッチンに力を入れているメーカーで、サビにくくお手入れのしやすいキッチンです。
キャビネットもホーロー製のものを選ぶことができるので、食べかすや調味料の飛び散りがあっても、簡単に布巾で拭きあげるだけで掃除ができるので、日々のカビ予防になります。
また、タカラスタンダードのレミューで選ぶことのできる「家事らくシンク」は、シンクの上でまな板を置くことができ、食材のカットで出た生ごみも簡単に捨てることのできる効率性を考えられたシンクのため、キッチンの汚れ掃除がより簡単にできるという特徴もあります。
レミューは、キャビネットのトレーもホーロー製のものを選べるので、中に収納している食品がこぼれてしまっても染み込みにくくお掃除も簡単なので、たっぷり収納しつつ清潔に保ちたい方におすすめです。
②クリナップ「ステディア」
クリナップの人気システムキッチン「ステディア」は、キャビネット内や底板もステンレス製なので、水もはじきやすく、サビにくくお掃除しやすいという特徴があります。
クリナップは他に、セントロというシリーズもキャビネット内部がステンレス製なので、耐久性も強くサビにくいという魅力があります。ワークトップやシンクもステンレスを選ぶことができます。
カビを防ぐためにキッチンのワークトップをステンレス製にするということは良くありますが、実は内部のキャビネットや底板までステンレス製というのはなかなかありません。
扉もワークトップも全てオールステンレスにすることも可能なので、より耐食性を求める方に良いでしょう。
長持ちしやすく、水気にも強いキッチンを選びたい場合におすすめです。
③リクシル「リシェルSI」
リクシルの大人気システムキッチンシリーズの「リシェルSI」も
ワークトップは、高級感のあるセラミック製で熱に強く、傷にも強いという特徴があります。まな板無しに包丁を使っても大丈夫なほど傷が付きにくいと言われています。
セラミック製で汚れが染み込みにくいのもカビ予防になります。とてもオシャレなデザインなので、お掃除もしやすくカッコいいキッチンをしたい方におすすめです。
④サンワカンパニー「グラッド45」
オールステンレスでオシャレなキッチンといえば、サンワカンパニーのグラッド45も人気です。
扉だけでなく、引き出し、シンク、ワークトップも全てステンレスです。お掃除もしやすく、耐久性も安心できます。
ワークトップは傷のつきにくいバイブレーション仕上げを選ぶことも可能です。ステンレスでも傷が付くとサビやカビの原因となることがありますので、バイブレーション仕上げはおすすめです。
キッチンのカビを防ぐには?
ここまで、おすすめのシステムキッチンをご紹介しましたが、カビを防ぐためにはキッチンの素材も重要ですが最も重要なことは、キッチンを清潔に保つことです。
- 水分をこまめに拭きとる
- 汚れなどカビの栄養源となるものを取り除く
- 収納部も清潔に保つ
- こまめに換気をする
など、お掃除をしっかりすることでカビを防ぐことが大切です。
逆に、いくらカビの生えにくいシステムキッチンを選んだとしても、掃除をせず不衛生にしてしまうとカビが生えることもあります。
食器かごの下をこまめに掃除したり、水道まわりのヌメリも早めに取り除く。また、生ごみはシンク内に放置せず、すぐに捨てるようにするなどして、キッチンのカビを防ぎましょう。
キッチン周りのカビ臭さやカビが気になる場合
「キッチンの配管で漏水が起きていてカビが生えていた」
「キッチンの引き出しにカビが大量発生していた」
「システムキッチンの床にカビが発生」
といった台所周りのカビトラブルは多くあります。
そのまま放置していると、カビ臭さが酷くなるだけでなく、床の破損やキッチン故障などの原因にもなります。
キッチン周りのカビが酷く広がっている場合には、カビ取り業者にご相談ください。
まとめ
- カビにくいキッチン素材は、ステンレス、ホーロー、人工大理石
- キャビネットまでステンレス製だと尚良い
- 色んなメーカーから様々なカビに強くお掃除しやすいシステムキッチンがリリースされている
- しかし、既にキッチンのカビが広がっている場合は業者に相談しよう