麻素材のシャツにカビが生えてしまった!対策方法は?!

「暖かくなってきたので春先にと麻製のシャツを出したところなんだかカビ臭く、少しカビも生えているようです。家にあるものでカビを除去する方法はないでしょうか?また、麻製のストールや枕カバーにも適応できる方法はありますか?」

というお悩みの声がありました。

今回は麻素材のカビ取り方法やカビ予防方法、お手入れの仕方等をご紹介していきます。

1.麻素材のシャツのカビを除去する方法

用意するもの

  • 弱アルカリ性洗剤
  • 酸素系漂白剤

①40℃くらいのぬるま湯に弱アルカリ性洗剤と酸素系漂白剤を入れて溶かし、20分程度つけ置きします。

②洗濯機で洗い、シワがつきやすいため脱水時間は短くするかタオルドライします。

③シワにならないようによく伸ばして干して完了です。

※注意点※

漂白剤は必ず酸素系のものを使用してください。

塩素系と表記のあるものを間違って使わないように注意してください。

2.麻の特徴

麻素材の衣類は麻は通気性が良いため、夏などの汗をかきやすいシーズンに大活躍の丈夫で縮みにくい素材です。

また、摩擦で毛羽立ちやすく、色落ちしやすくシワがつきやすいという特徴もあります。

そのため、自宅で洗濯する際には必ず色落ちチェックをしてからにしましょう。

麻はポリエステルやナイロンなどの洗濯しやすい素材と比較すると、やや注意が必要な素材です。

洗濯をする際には、弱アルカリ性の洗剤か石けんを使用し、40℃以下の水温で洗いましょう。

色落ちチェックの方法

洗面器やバケツに水を入れ、おしゃれ着用中性洗剤を溶かします。

色物の場合には、洗剤液を白い布につけ、裾や袖の裏などの目立たないところをこすって色落ちしないかを確認してください。

色落ちしてしまった場合にはすぐにタオルで水気を拭き取り、クリーニング店を利用するようにしましょう。

色落ちが心配な場合は、初めからクリーニング店に相談されることをおすすめします。

麻素材のカビ対策方法

①セスキ炭酸ソーダを使用する。

合成洗剤にセスキをプラスするだけで洗濯しても落ちなかった臭いが落ちる場合があります。

セスキを加えて洗濯すると、残留した汚れもよく取ることができるだけでなく、洗い上がりもふっくらとします。

セスキを水30リットルに対して大さじ1杯を入れましょう。

洗濯する際には、ぬるま湯で洗剤とセスキをよく溶かしてから洗濯物を入れてください。

②重曹を使用する。

通常の洗濯に重曹を使用することでカビの臭いを消臭することができます。

重曹は水に溶けにくいので、ぬるま湯にしっかりと溶かしてから洗濯しましょう。

1回で臭いが取れないときは複数回洗濯するか、30分程度つけ置きしてから洗濯してみましょう。

③せっけん(粉せっけん)を使用する。

粉せっけんは、セスキよりもアルカリ性が強く、界面活性剤があるため、汚れが落ちやすい状態にすることができます。

皮脂やたんぱく質の汚れが原因の臭いは粉せっけんで洗濯するとすっきりします。

3.麻素材のシャツにカビが発生する原因

カビは温度20℃~30℃、湿度60%以上の環境で、カビの栄養源となるホコリや汗や皮脂などの汚れがある場所で増殖します。

服に生えるカビは、白い綿のようなシロカビと黒い点々のようなクロカビがあります。

シロカビは比較的落としやすいですが、クロカビは根が繊維の深くに入り込み色素が沈着するため落とすのが難しいです。

衣類にカビが発生する理由には次のようなものがあります。

①衣類に汚れが残っている。

②衣類に雑菌がついている。洗濯槽を清潔に保ちましょう。

③洗濯中に雑菌が付着した。

④乾燥中に雑菌が繁殖した。

カビが発生したら日ごろの保管方法からお手入れ方法まで、見直して再発を防ぎましょう。

4.麻素材のシャツのカビ予防方法

①洗濯で汚れを落としましょう。

着用したら洗濯をして汚れを落とすようにしましょう。

麻素材が活躍する季節は汗をかきやすいため、着用したら洗濯して清潔にしておきましょう。

②しっかりと乾燥させましょう。

洗濯が終わったらすぐに洗濯機から取り出し、風通しの良い場所で乾燥させましょう。

室内に干すと乾きが遅くなり、カビや臭いの原因になりやすいです。

室内に干す場合には、扇風機やエアコンを使用してなるべく速く乾かす工夫をするのがおすすめです。

③除湿剤を活用しましょう。

クローゼットやタンスなど、麻素材の衣類をしまう場所に除湿剤を置くようにしましょう。

除湿剤には大容量タイプやコンパクトタイプ、シートタイプや吊り下げタイプなどさまざまなものがありますので、場所に合ったものを選び、使用期限を守って新しいものに交換してください。

④虫干しをしましょう。

よく晴れて乾燥した日には、麻素材の衣類をクローゼットやタンスから出し、風を通すようにしましょう。

こうすることで衣類の中にこもった湿気が取れてカビを予防できるだけでなく、衣類につく虫の防虫効果もあります。

⑤収納スペースにゆとりを作りましょう。

衣類を保管するスペースにはゆとりがあった方がコンディションをよく保つことができます。

タンスやクローゼットの中の物はなるべく減らし、着用することが少なくなっている衣類は思い切って処分してみるというのも良いでしょう。

収納スペースにギュウギュウに物が入っていると、通気が悪くなりカビが発生しやすくなるだけでなく、一つの物にカビが発生してしまった際に被害が拡大しやすくなります。

季節の変わり目の衣替えの際に収納スペースにゆとりをもたせるように心がけてみましょう。

⑥定期的に着用しましょう。

衣類はあまり着ないものよりもよく着る服の方がカビが発生しにくいです。

よく着る服は洗濯をするのでしまったままの服よりも頻繁にお手入れする機会があるからです。

また、万が一カビが発生したとしてもすぐに気づくことができます。

そのため、衣類は定期的に着るということも大切なカビ予防方法になります。

5.収納する前のお手入れ方法

長期保管の際に麻素材のシャツにカビが発生してしまうのは、湿気によるものです。

クリーニングに出して戻ってきた場合には、必ずビニール袋から出しておきましょう。

ビニール袋に入れたまま保管してしまうと、カビの原因になるだけでなく、変色や変質の原因にもなります。

長期保管の際のお手入れも日常のお手入れと同じで、基本的には汚れを落とし、しっかりと乾燥させることが大切です。

6.麻素材のストールや枕カバーのお手入れ方法

ストール

ストールは外から帰宅した際に軽くブラシをかけてホコリを払い落してから風通しの良い場所にかけておきましょう。

洗濯する際には洗濯絵表示に従い、シャツと同様に色落ちチェックをして、色落ちしてしまった場合にはクリーニング店を利用するようにしてください。

色落ちの問題がない場合には、弱アルカリ性の洗剤を40℃以下のぬるま湯に溶かして洗ってください。

麻のストールは縫い目が縮みやすいため、干すときには縫い目を引っ張りながらシワを伸ばして形を整えてください。

ストールを長期保管するときには、少し厚手のタオルと一緒に畳むと折り目がつかずに風通しもよくなるのでカビ予防対策にもなります。

枕カバー

枕カバーは皮脂汚れや汗による湿気を含んでいるので、2~3日に一度は洗うようにしましょう。

ファスナーがついているものの場合には、洗濯による損傷を防ぐため、ファスナーを閉めて洗濯ネットに入れて洗うようにしましょう。

枕カバーは汚れやすいため、40℃くらいのぬるま湯に弱アルカリ性洗剤と酸素系漂白剤を入れて溶かし、30分程度つけ置きしてから洗濯してください。

シャツと同様に脱水時間は短くし、天気の良い日に風通しの良い場所で干しましょう。

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7.洗濯槽の黒カビが原因かも?

きちんと洗濯しているし、すぐに干して乾かしているのになんだか衣類が臭うことや、洗濯した衣類を干すときに黒いものがついていたことはありませんか?

そんなときには、洗濯槽にカビが発生している可能性があります。

洗濯槽のカビは洗剤の残りや衣類に付着していた汚れに雑菌が繁殖し、洗濯槽内の湿気によって発生します。

洗濯槽が汚れていると、せっかくきれいに洗濯しても台無しになってしまいます。

また、洗濯槽の汚れは排水不良などの洗濯機のトラブルの原因になることもあります。

月に一度程度、専用のクリーナーもしくは市販の洗濯槽クリーナーで掃除をするようにしましょう。

8.洗濯槽を清潔に保つポイント

①1回に洗う量を守り、詰め込みすぎないようにしましょう。

洗濯物を詰め込みすぎてしまうと、汚れ落ちやすすぎが不十分になり、洗濯槽にも汚れが残ってしまいます。

洗濯物は洗濯機に表示されている最大量の7~8割程度におさえるようにしましょう。

大きいものや重量のあるものを先に入れ、片寄らないように均等に入れましょう。

②洗剤はあらかじめ溶かしてから使用しましょう。

特に粉末タイプの洗剤の場合には、衣類を入れてから洗剤を入れると溶けきらずに衣類や洗濯槽に残ってしまします。

これが蓄積していくと、カビや臭いの原因になります。

③洗濯機のフタは開けておきましょう。

洗濯機を使用したあとは、しばらくフタを開けて洗濯機内の湿気を飛ばすようにしましょう。

すぐにフタを閉めてしまうと、中に湿気がこもりカビが発生しやすくなります。

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9.まとめ

・麻素材のカビは弱アルカリ性の洗剤酸素系漂白剤を使用して落としましょう。

・麻素材の衣類は、必ず色落ちチェックをしてから洗濯してください。

・麻素材の衣類にカビが発生する原因は汗と皮脂汚れなどによるものです。

・衣類のカビ予防ポイントは、着用したら洗ってよく乾燥させて風通しの良い場所に保管です。

・洗濯槽のカビにも注意しましょう。

<参考文献>

・中村祐一『おうちで簡単洗濯上手』2010年、大泉書店

・角謙二『今さら聞けない洗濯の基本』2016年、枻出版社