襖(ふすま)にカビが生えたときの対処方法
広々としたリビングなど、一戸建てやマンションには洋室が多いですが、日本古来の畳にこだわり、畳の部屋を利用したいという方も多いのではないでしょうか。その畳の部屋に付きものなのが、襖です。
普段、お手入れをさぼってしまいがちの襖ですが、案外汚れがつきやすく、カビが発生してしまうことも。襖のカビに困ってしまったことはありませんか?
今回は襖(ふすま)に発生してしまったカビの対処法をご紹介します。
襖(ふすま)にカビが発生する原因とは?!
気づいたら襖にシミのようなものができていることがありまんか?
汚れの原因がはっきりしない場合、その汚れはカビの可能性もあります。家の中でも襖は、案外カビが発生しやすい場所と言われているのです。襖のカビを防ぐために、まずカビが発生してしまう原因を知っておきましょう。
襖(ふすま)は水分を吸収するためカビが発生しやすい
襖に使われている木材や襖紙には、自然の調湿機能が備わっています。部屋の中の湿気を吸ったり、乾燥している時期にはその湿気をはきだしたりしているのです。
しかし、湿度が高い時期などに部屋の中の湿度が上がりすぎてしまうと、その調湿機能の許容範囲を超えてしまうことがあります。吸収した水分をはきだすことができないと、湿気を含んだ状態が続き、カビが発生してしまう原因に。
適度に風を通し換気を行わないと、やはり襖にもカビが発生してしまうのです。
押し入れの中の湿気にも注意!
襖は押入れで使用されることも多いです。押入れは、家の中でもジメジメとしやすい場所の代表格。押入れの中に湿気がこもることで、襖(ふすま)にもカビが発生する可能性があります。
押入れの中に湿気がこもらないよう、普段は襖を少しだけ開けておき、常に中を換気しましょう。また、除湿剤などを活用して、できるだけ湿気がこもらないように注意しましょう。
襖紙のカビ対処方
対策を打っていてもカビができてしまった場合は、どのように対処したら良いのでしょう。襖に貼られている襖紙には、和紙など紙でできたものと、ビニールクロス製のものがあります。それぞれについてご紹介します。
紙製の場合
紙でできている襖紙の場合水拭きはできません。洗剤なども使用することができないため、最悪張り替えるしかありません。張り替えをした場合は、新品のうちに紙素材でも使用可能な防水スプレーをかけておくことをおすすめします。
貼り替えるほどではない小さなシミの場合は、消しゴムが使えることがあります。一度、目立たない場所で試してから、あまり力を入れすぎないようにして消してみてください。薄めのシミの場合はきれいに落ちてくれます。
また、シミの上から貼り付ける、襖紙の補修シートを活用してみるのも良いでしょう。大きなシミには使えませんが、あまり目立たないような小さなシミでしたら、きれいに隠すことができます。
(簡単に貼れるシールタイプもあります↓)
ただし、上記の方法でカビを目立たなくしたとしても、これはカビを除去したわけではないため、再度カビが発生する可能性は高いです。殺菌する場合は、天気のいい日に外に出して太陽にあてることで殺菌することが出来ます。これまで様々なカビが生えている現場を見てきましたが、太陽がよくあたる部屋でカビが発生することは非常に稀です。ぜひ試してみてください。
ビニールクロス製の場合
ビニールクロス製の襖紙は軽い水拭きができるもの、洗剤の使用が可能なものが多いので、まずはカビを除菌するために、消毒用エタノールを使用します。
消毒用エタノールをスプレー容器に入れ、噴射して完全に乾くのを待ちます。乾いてから拭き取れば、カビを死滅させることができます。拭き取る際は、あまり力を入れてしまうと表面が痛みますので、注意して行いましょう。この作業を何度か繰り返して行えば、カビは徐々に薄くなってきます。それでも汚れが落ちない場合は、ビニールクロス専用の洗剤を使用しましょう。
襖(ふすま)の敷居や木枠などのカビ対処法
襖のまわりの木枠や敷居にできてしまったカビの対処法をご紹介します。
まずはカビを除菌する
カビ退治はきちんと滅菌させることが大切です。まずは消毒用エタノールをカビに吹きかけ死滅させましょう。手順は襖紙と同じです。吹き付けたエタノールがしっかりと乾いてから拭き取ります。乾く前に拭いてしまうとカビ菌を広げてしまうことになるので、気をつけましょう。こちらもこの作業を何度か繰り返し行ってください。カビが少ない場合は、一度でもきれいになります。
黒ずみがひどい場合は漂白剤の使用も
カビの範囲が広かったり、しばらく放置してしまった場合は、エタノール除菌を何度行なってもシミが消えてくれないことがあります。どうしても気になってしまう箇所でしたら、漂白剤を使用することもできます。使用する漂白剤は「酸素系」のものにしましょう。塩素系のものは強力ですが、木を傷めてしまいます。使用する際は、直接かけるのではなく、布やキッチンペーパーなどに含ませて使用します。
しばらく時間を置いてから、かたく絞った雑巾で拭き取りましょう。それでも汚れが残っている場合は、黒ずみ部分をサンドペーパーで軽く削ってみても良いでしょう。
ふすまのカビを防ぐ方法
一度生えてしまったふすまのカビは、貼り換えるか大掛かりなカビ取りが必要となるため、カビを防ぐための日ごろの管理が重要となります。
そのためにできることをいくつか挙げていくと
①手垢や汚れはこまめに拭きとる
②ふすま近くに生じた壁の結露をしっかりと拭きとる
③ふすまを開けて、換気を行う
④衣類やモノの詰め込み過ぎに注意
カビは、手垢や皮脂なども栄養源とします。そのため、ふすまの汚れはこまめにとり除き、カビを防ぎましょう。
また、換気や除湿も大切です。定期的に戸を開けて風通しを良くしましょう。
まとめ
襖の黒ずみはカビが原因である場合が多いので、まずはカビを防ぐことが大切。それでもカビが発生してしまったら、ご紹介した方法でカビを解消してください。襖は畳の部屋には欠かせないアイテムです。いつまでもきれいな状態を保って大切にしてください。
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