畳にカビが生えてしまった!すぐにできる対策方法とは?

【お悩み】
築40年の一軒家に住んでいますが、1階の和室の畳にカビが生えてしまいました。
普段は、半分物置として使っており、衣類や家具を収納しているので、衣類などにもカビ臭さがうつってしまっているようで不安です。
お盆には孫たちが遊びに来るので、それまでには畳のカビを何とかキレイにしたいと思っています。
どうにかして、畳のカビを取る方法はないでしょうか?

爽やかな香りのする畳、気持ちいいですよね。最近では戸建てでも集合住宅でもフローリングの部屋が主流ですが、和の落ち着きや安らぎを求める人の間で和室の人気も根強いです。

畳は防音効果もあり、またい草の香りによってリラックスできるため、寝室として活用されている方も多いのではないでしょうか。

しかし、湿気の多い部屋や日当たりの悪い部屋、布団を敷きっぱなしにしている部屋の畳を見ると、ある日カビがポツポツと生えていた!ということも。

「今年の夏に、娘たちが生まれたばかりの孫を連れて帰ってくる!孫たちが来るまでに何とか畳のカビを取り除いて快適な場所にしたい」

「ベッドの下の畳にカビが生えていた!寝室として使っているので、早くカビを取ってしまいたい」

このような畳のカビに関して悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

畳は、畳替えや天日干しが気軽にはできないことから、埃やダニ、カビが気になります。畳からカビ臭さがすることもあると、衣類や寝具など他のモノにもうつるのも厄介です。

そこで、今回は畳に生えたカビを取り除き、再発を防ぐ暮らしのコツをご紹介します。

1.畳のカビを根絶やしにする除去方法

 1-1.畳のカビを除去するための基本的な考え方

カビを生きたままにしておくと拡散するリスクが高いです。カビの胞子を拡散させず徹底除去するための基本は、見つけたカビを必ず「死滅させる」ことです。

い草の繊維を編みこんだ畳はツルツルしたフローリング等と違い、カビを死滅させた後に「掻き出す」という作業が必要となります。

1-2.準備するもの

畳のカビ取りに必要なものは以下の通りです。

  • マスクとゴム手袋
  • 消毒用エタノール
  • スプレーボトル(無水エタノールを70~80%に薄めて使う場合)
  • 歯ブラシや目地ブラシ
  • 雑巾またはタオル

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マスクとゴム手袋

畳のカビ取り中に、カビの胞子を吸い込む危険性があります。カビ取りやお掃除は換気をしながら実行するようにし、またカビ取り剤を使う際にもゴム手袋を着用して皮膚を保護しましょう。

エタノール

エタノールにもいくつかの種類がありますが、70~80%濃度の消毒用エタノールで行います。無水エタノール‘(100%エタノール)を使う場合はそのままでは揮発性が高すぎて殺菌効果が得られにくいので、希釈が必要です。エタノール:水の割合が7:3になるように薄めます。消毒用エタノールとして売られているものはエタノールが70%程度なので、こちらを使うと手軽です。

スプレーボトル

無水エタノールを希釈して吹きかけるのに使います。もちろん、市販のスプレーボトル入りの消毒用エタノール(70~80%)を使う場合には必要ありません。そのままお使いください。

歯ブラシや目地ブラシ

ブラシは畳の目の細かい部分に発生したカビを落とすために使います。

カビの範囲が少なければ古歯ブラシでもOKです。ただ、お掃除用の目地ブラシのほうがい草の奥まで届き、しっかりカビを掻き出せます。100均などでも購入することができます。

雑巾またはいらないタオルなど

必ず乾いたものを使用します。不要な布でもよいですが、表面に凹凸のあるタオル地のほうが掻き出したカビをしっかり絡めとるのに適しています。

以上のものを準備して、畳のカビを落としていきます。

1-3.消毒用エタノールを使った畳のカビ除去方法


では、消毒用エタノールを使って畳のカビを「死滅させて掻き出す」方法を以下に記載します。

1 カビにエタノールをスプレーする

まんべんなく吹きかけて、カビを死滅させます。

2 歯ブラシや目地ブラシでカビを掻き出す

スプレーした場所を畳を傷めないようにやさしく、畳目に沿ってこすります。い草の隙間に潜り込んだカビを掻き出すようなイメージで行います。

3 雑巾または古いタオルで拭き取る

掻き出したカビをまたい草の奥に押し込んでしまわないように、やさしく、絡めとるように拭きとります。

4 仕上げにエタノールで除菌する

再び消毒用エタノールを吹きかけ除菌することで、カビの再発を防ぎましょう。

畳にカビが生えたら換気を充分に行いながらアルコールで除去し、乾燥させること

2.その方法で大丈夫?やってはいけない畳のNGカビ除去方法

2-1.カビを雑巾でふき取る

畳のおそうじ方法として「固く絞った雑巾で水拭き」…という光景はよくあります。

しかし畳のカビに気づいたら、つい慌てて雑巾でふき取っていませんか?!水拭きでもから拭きでも、雑巾がけは逆効果です。

から拭きは、カビを生きたまま畳の隙間に押し込み、胞子を広げてしまいかねません。水拭きは、さらにカビが大好きな水分を与えてしまうことになります。また、カビが付着した雑巾を使いまわせば、きれいに洗ったつもりでも、他の場所にカビを拡散することになりかねません。

2-2.カビを掃除機で吸い取る

目の前からカビの存在を消すために、掃除機で吸い取るのも逆効果です。

また、畳の目の奥にもぐりこんだカビは掃除機では取り切れません。さらに仮に掃除機で吸い込むことができても、吸い込まれた生きたままの胞子が、掃除機の排気で部屋に拡散されてしまいます。むしろ胞子を拡散させてしまう事にもつながりかねません。

畳にカビが生えたときに「ぞうきん」で拭くことも「掃除機」で吸う事も逆効果!

3.畳のカビの原因は?

3-1.カビが発生する3つの要因と、カビやすい畳の条件

カビは適度な温度と湿気、エサがあれば発生することができます。カビが繁殖しやすい最適温度は20℃~30℃程度、湿度は60%以上です。

よってカビは梅雨から夏にかけては特に発生しやすく、冬場であっても暖房と加湿、窓の結露によってはカビが好む環境が作られます。また現代の高気密な住宅では換気をしなかったり、洗濯物を部屋干しすると、すぐに湿気がこもります。

つまり実は古くて隙間風が入り込むような家の方が湿度が逃げやすく、現代的な住宅やマンションのほうが畳のカビが発生する要因がそろいやすいのです。

また畳は新品のほうが原料であるい草の吸湿効果が高いことから、新しい畳のほうがカビは発生しやすいのです。このとき、埃や人間の体から出る垢や汚れ、髪の毛、食べこぼしなどがあると、カビはそれを温床にどんどん増殖します。つまり、畳のカビを防ぐには、お住まいの住宅事情や畳に合った水気・湿気対策と、カビのエサを蓄積させないお掃除が重要となります。

畳は吸湿効果が高くカビが生えやすい。そのため、普段から「カビを生やさないための」お掃除が必要!

カビ取りのプロに相談

4.もうカビさせない!畳のカビの再発防止方法

4-1.とにかく換気

きれいになった畳を再びカビさせないためには、カビが好む条件をできるだけ排除することが大切です。

日常的に行いたいのは、とにかく換気をすることです。窓を開けて風通しをよくしましょう。気密性が高い、風を通しにくい部屋は扇風機やサーキュレーターを使うとよいでしょう。湿度を下げることは最優先事項となります。

また空気清浄機で、空気中の埃やカビの胞子を取り除くことでカビの発生を抑制できます。

4-2. こまめなお掃除

次に、カビのエサを放置しないよう、こまめにお掃除して清潔を保ちましょう。そしてお掃除の後には消毒用エタノールを散布することで除菌効果でカビ発生を予防できます。

畳をお掃除する際には、畳の目に沿って、優しく拭きとるようにしましょう。

また頻繁にはできませんが、お天気のよい日に畳を上げて天日干ししたり、汚れや劣化が進んだら畳替えも検討することも大事です。手順をみて分かる通り、畳のカビ取りは非常に難しいです。専門の業者に相談してみるのも良いかもしれません。

4-3.除湿

畳のカビは主に湿気や通気性の悪さが原因となります。例えば、窓際や壁の結露がそのまま畳に吸収され、カビが発生してしまうことがあります。そのため、室内に結露が生じている場合にはまず結露対策を行う必要があります。

基本はこまめに換気を行うことですが、その他、窓の結露をこまめに拭きとったり、結露防止シートを貼る等して結露をそのまま放置しないようにしましょう。また、加湿器のかけすぎや室内干しもカビの原因となるので、カビが生える場合には加湿器の頻度を減らしたり、部屋干しをしないようにしましょう。通気性が悪く湿気がたまりやすい部屋には除湿機を設置するのも1つの方法です。

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4-4.寝具や家具の置きっぱなしに注意

せっかく、畳のカビを除去しても、再び家具を置いて湿気が溜まったり、寝具を敷きっぱなしにしているとカビが再発してしまう恐れがあります。

畳の部屋を寝室として使っている場合には、布団を毎回上げて湿気を溜めないようにする。また、ベッドを置いている場合には、脚つきの通気性が良いものを使用するようにしましょう。布団を毎回畳むのが大変な場合には、折り畳み式の「スノコ」を敷くのもおすすめです。

4-5.畳だけでなく壁や天井などのカビもしっかりと除去する

もし、何度も畳のカビ取りを行ってもカビが再発する場合には、畳だけでなく和室の天井や壁などあらゆる所にカビが発生し、増殖している可能性もあります。

例えば天井にカビが生えている場合、重力に伴ってカビの胞子は落下しますので、畳だけのカビ取りをしても上からカビの原因となる胞子が落下し、菌糸を伸ばしてしまうことがあります。

もしも、部屋全体のカビ臭さや壁のカビなどが気になる場合には、カビ取りをしましょう。

カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取り剤のカビ取りマイスターキットは、実際に業者が使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品です。

そのため自宅でプロレベルのカビ取りができますし、危険な成分は含まれていないため壁や天井のカビ取りにも使用できます。

もし自力でのカビ取りが難しい場合は、専門のカビ取り業者に依頼してしっかりとカビの原因断つことで、再発を防いでいきましょう。

5.まとめ

カビの特性と対策を知って普段から予防すれば、少しの手間で畳をカビから守り、長持ちさせることができます。畳の部屋は寝室や衣類収納などに使用している方も多いかと思いますので、カビ臭さやカビに気づいたらなるべく早く対処するようにしましょう。

  • 畳の湿気を除去する
  • 部屋にホコリや汚れを溜めない
  • 換気をおこない通気性をよくする
  • 万年床にしない
  • 水拭きをしない(する場合には雑巾を固く絞って水気を残さない)
  • 定期的に消毒用エタノールで除菌する

これらのことを意識して、畳のカビを防いでいきましょう。

小さなお子さんからお年寄りまで、心おきなく素足で畳の気持ちよさを楽しめるよう、畳のカビ対策のご参考にしてください。

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