タオルに生えたカビをおうちで取る3つの方法

タオルを使おうとしたら、カビが生えていたということはありませんか。お子さんが小さいときに使っていた思い出のタオルから、押入れの奥に収納していたタオルまで、肌に触れるものなので、タオルにカビが生えているとショックですよね。

タオルは衛生用品なので、カビが広がってしまったものに関しては、新しく交換した方が良いですが、思い入れのある大切なタオルなど、長く保管しておきたいものもありますよね。そこで、この記事では、タオルのカビ取り方法4ステップと、カビを防ぐお手入れ方法などを解説していきます。

この記事を読むと分かること「タオルのカビ取り方法」「タオルのカビを防ぐ方法」「正しい保管方法」について知ることができます。

タオルのカビを自力で取る方法

タオルのカビを取る方法は大きく分けて3つ「お湯」「アルコール」「酸素系漂白剤」です。

お湯を使って除カビする場合

お湯を使う場合には、タオルを鍋に入れて煮沸します。もしくは、バケツに60℃のお湯を入れて30分置き、熱湯消毒します。色素の沈着していない場合には落とすことが可能です。

消毒用エタノールを使って除カビする場合

消毒用エタノール(アルコール)を使う場合には、カビの気になる部分に消毒用エタノールを吹きかけて、カビを殺菌したあとで洗濯をします。

健栄製薬 消毒用エタノール

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酸素系漂白剤を使って除カビする場合

カビの色素が付いている場合には、衣類用の漂白剤を使って落としていきましょう。

準備するもの

  • バケツ
  • ゴム手袋
  • 酸素系漂白剤

手順は大きく分けて、お湯を溜める→酸素系漂白剤を入れる→時間を置く→流水ですすぐ

です。

①お湯をためる

カビを除去したいタオルが1~2枚の場合は、洗面所で行えます。お湯の温度は50℃くらいがおススメです。高温によるヤケドに注意してください。

②酸素系漂白剤を入れる

まず手を保護するためにゴム手袋を装着しましょう。

(酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤と比べるとそこまで刺激性が強いわけではありませんが、それでも多少なりとも影響があるので、手袋はしましょう)

タオルをお湯につけたら、酸素系漂白剤を入れます。液体型の酸素系漂白剤の場合はカビの気になる箇所に直接塗布し、時間を置きます。顆粒タイプの場合は、生えたカビの大きさによって、酸素系漂白剤の量を調整します。

↑これは、オキシクリーンの裏の説明ですが「シミ」の場合はお湯80gに対してキャップ1/8で、つけ置き洗いの場合は4Lのお湯に対してキャップ1杯分だそうです。加える量は、カビのひどさやお湯の量、カビ取り剤の説明を参考に調整します。

(今回は、キャップ1/2杯分入れています)

③5~30分ほど時間を置く

あまり長く置き過ぎると、タオルの繊維を傷めてしまうので長時間置かないようにしましょう。

④流水ですすぐ

時間を少し置いたら、流水でよくすすぎます。その後、いつもの洗濯後のようにしっかりと乾燥させたら完成です。

注意点

ただし、酸素系漂白剤を使ってタオルのカビ取りをする際にもいくつか注意点があります。

  • 長時間つけすぎない
  • カビ取り剤を多く入れすぎない
  • 換気に気を付ける

タオルのカビをしっかりと取りたいが故に、多くカビ取り剤を入れすぎたり、長時間つけすぎたとしてもカビが取れるどころか生地自体を傷める原因となります。また、多少脱色する恐れもありますのでまずは少量から試しましょう。

素材を傷めないよう、これらのことに注意しましょう。

また、窓を開け、換気扇をしっかりと回しながらカビ取りをしましょう。

グラフィコ オキシクリーン

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シャボン玉石けん 酸素系漂白剤

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カビが落ちない場合

酸素系漂白剤を使っても落ちない場合は、カビが繊維の奥までカビの色素が沈着している可能性があります

タオルのカビを防ぐ方法

タオルは身体や皮膚に使うものなので、清潔に保ちたいですよね。

そのためにはカビを防ぐための使い方が大切です。

タオルは手や体の水分をふき取るために使用するのが主な用途ですので、常に湿気を含んでいます。また皮脂や汚れなどもそのまま残りやすく、洗濯槽や洗濯かごの中にそのまま数日放置されることもあります。

これはカビの発生条件である

  • 水分
  • 温度
  • 栄養源

この3つが揃いやすい環境であることから、カビが非常に生えやすいのです。

そのため、タオルを防ぐ3つのポイントは以下になります。

①よく乾燥させて使用する

  • 定期的にコインランドリーを使用する
  • 煮沸消毒をする

タオルは使用した後、床やかごに直置きせず、タオル掛けなどに置くなどして乾燥させるようにしましょう。カビだけでなく雑菌の繁殖を防ぎます。洗濯後も、そのまま洗濯槽に置いたままにせず、すぐに干すようにしましょう。

できるだけ、外で干して日光消毒することをおススメします。

②定期的にコインランドリーを使用する

また、タオルを使用し洗濯→乾燥→収納 という流れの繰り返しではカビや雑菌がそのまま残っていることがあります。そこで定期的にコインランドリーで乾燥させると良いでしょう。

カビは、高温で30分以上乾燥させることで殺菌することができます。タオルのカビだけでなく雑菌繁殖による生乾きのニオイが気になるときにも有効です。

③煮沸消毒をする

大きな鍋にお湯を沸騰させ、タオルを煮沸消毒するという方法です。タオルがカビ臭い場合や、ニオイが気になる際にもおススメです。タオルの煮沸消毒をする際にはヤケドに注意してください。

タオルの正しい保管方法

また、タオルを保管する際には以下のことに注意しましょう。

  • 汚れを落としてから保管する
  • よく乾燥させてから収納する
  • タンスに収納するときは除湿剤を使う
  • 定期的に洗う

洗濯槽のカビがタオルのカビの原因になることも

洗濯槽の裏のカビが、タオルのカビの原因となることもあります。この場合は、塩素系漂白剤か酸素系漂白剤を使って洗濯槽のお手入れをし、洗濯槽のカビを落とすようにしましょう。

可能であれば、50℃~60℃のお湯で洗濯をするのも、洗濯物と洗濯槽のカビ予防・ニオイ予防になります。

※洗濯機や洗濯物の使用可能温度を予めご確認ください。

ジョンソン 洗たく槽カビキラー

出典:楽天市場

もし自力での洗濯槽のカビ取りが難しい場合は業者に依頼するのもいいでしょう。

タオルのカビ臭さが気になるとき

  • 部屋干しの注意点
  • 洗剤や柔軟剤の使い過ぎに注意
  • 部屋のみえない部分にカビが発生している可能性

タオルや衣類が何だかカビ臭い場合は、知らぬ間に部屋や収納庫にカビが発生していてカビ臭が付着している可能性もあります。

衣類の場合は、衣類をまとめて洗濯やクリーニングに出して除カビしましょう。また、壁紙の裏、床や床下、天井のカビが原因の場合は早めにカビ取り業者へ相談しましょう。目視はできない箇所にも、多くカビが発生している可能性があります。

まとめ

・タオルに生えたカビを自力で取る方法は大きく分けて「熱湯」「アルコール」「酸素系漂白剤」の3つ

・ただし、タオルの繊維の奥深くまでカビの色素が沈着している場合には色素が取れない場合もある。

・そのため、タオルのカビは事前に防ぐことが大切「汚れを落とすこと」「乾燥させてから収納すること」「清潔な洗濯機で洗うこと」「定期的に煮沸消毒すること」「洗剤は適量つかうこと」など意識しよう

・部屋干ししているタオルがカビ臭い、収納していたタオルにカビの匂いがうつっているという場合には、部屋や収納庫にカビが発生している可能性もあります。

まだ目に見えていない場合であってもカビが増えていることがあるので、気になる場合には早めにカビ取り業者へ相談しよう。

タオルに生えたカビをおうちで取る3つの方法