カビのお悩み解決コラム

キャンパー必見!テントのカビを落とす正しい方法と再発防止のための簡単お手入れ術

#アウトドア#カビ#テント
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監修者穂苅 英樹

編集長(ハーツリッチ株式会社 代表取締役)

週末にキャンプを楽しもうと、久しぶりにテントを広げたらカビが生えていた・・・。
そんな経験はありませんか?

テントは雨や朝露、結露などで湿気を含みやすく、カビが生える条件が揃っています。
特に保管方法を誤ると、生地が傷んだり、性能が落ちたりしてしまうことも。

この記事では、テントに生えてしまったカビを落とす方法を素材別にご紹介、またキャンプのプロが実践するカビ予防のためのお手入れ術を詳しく解説します。

快適にキャンプを楽しむため、ぜひ参考にしてみてください。

この記事で分かること
・テントの生地とコーティングの種類
・テントに生えたカビを取る方法
・使用後のお手入れ方法
・テントのカビを防ぐ方法

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テントの種類とカビの原因

テントの生地は

  • ポリエステル
  • ナイロン
  • コットン
  • ポリコットン

などがあります。 それぞれの生地の特徴を見ていきましょう。

テントの生地素材

①ポリエステル

ポリエステル…テントの生地に最も使われているスタンダードな素材です。 吸湿性が低いため耐水性があります。乾きやすく、強度もあり、値段もリーズナブルです。しかし、通気性が悪いので雨の日などは内部が蒸れることがあります。 ポリエステルにカビが生えた場合には表面にうっすらと生えている白カビの場合は比較的簡単にカビを取り除くことができます。

②ナイロン

ナイロンは、ポリエステルと比べて軽く、柔軟性があります。 ポリエステルと比べると高価になります。 ナイロンは比較的カビが生えにくい素材ですが、汚れや湿気を放置するとカビが生えてしまいます。

③コットン

コットン製のテントは通気性がありますが、テント内でストーブなどの燃焼器具を使用すると、一酸化炭素中毒や火災の危険があります。使用する場合は製品の安全上の注意に従ってください。
結露に強い素材ですが使用後に乾燥させないとカビが発生しやすいです。 ナチュラルな素材で耐久性が高いですが、コーティング加工がされていないので防水性がありません。 そのため湿気対策などのメンテナンスが難しいです。

④ポリコットン

ポリコットンとはポリエステルとコットンを混ぜた素材です。コットンとポリエステルのメリットを併せ持ちますが、雨や湿気に強い素材とは言えません。

テントのコーティングの種類

①ポリウレタンコーティング

ポリウレタンコーティングは、最もスタンダードなコーティング方法です。 加水分解という現象で、使用頻度などに関係なくコーティングが劣化していきます。 加水分解は湿度が高いと加速するため、濡れた場合には早く乾かす必要があります。

②シリコンコーティング

シリコンコーティングは、ナイロン生地にコーティングされている方法です。 ポリウレタンコーティングとの違いはシリコンを使用しているので防水性が高く、生地の強度が上がります。加水分解はポリウレタンと同様なので濡れた場合には早く乾かす必要があります。

テントのカビが繰り返すなら、保管環境も見直そう

テントはカビを落としても、乾燥不足のまま収納したり、保管場所の湿気が高いと再発しやすくなります。
カビリスク診断でご自宅の湿気環境を一度チェックしておくと、テントの保管やお手入れのポイントがつかみやすくなります。

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テントのカビ・状態別対処方法早見表

テントは防水・撥水・UVなどのコーティングが施されていることがあります。
カビの状態だけでなく、素材やメーカーの取扱方法を確認して対処を判断しましょう。

状態確認・対処方法注意・相談の目安
表面に軽いカビや汚れがあるメーカーの取扱方法を確認し、使用できる中性洗剤などで部分的に対処します。強くこすらず、防水・撥水・UV加工への影響も確認してください。
消毒用エタノールを使いたい生地やコーティングへの使用が可能と確認できた場合のみ、製品表示に従って使用します。使用可否が分からない場合は、自己判断で使用しないでください。
酸素系漂白剤を使いたいテントの取扱説明書と漂白剤の製品表示で使用可否を確認します。使用できる場合、濃度・水温・放置時間・すすぎ方は製品表示に従ってください。
広範囲・強いカビ臭・コーティング劣化・繰り返し再発する薬剤処置を繰り返さず、乾燥不足や保管場所の湿気も確認します。自力で安全に対応できない場合は、テント対応のクリーニング店や専門業者へ相談してください。

洗剤・アルコール・漂白剤・防水剤などを使用する場合は、必ずテントの素材・コーティング・取扱説明書と、使用する製品の表示を確認してください。


テントのカビ取り方法

中性洗剤でカビを取る方法

軽度のカビでも、中性洗剤を使用できるかはテントの素材やコーティングによって異なります。メーカーの取扱方法で使用可能と確認できた場合のみ使用してください。

手順

  1. 中性洗剤を使用できることを確認し、使用量や拭き取り方法はメーカーの取扱方法に従います。
  2. 風通しの良い場所でしっかりと乾燥させます。
  3. 防水スプレーを使用する場合は、テントの素材・コーティングへの使用可否と製品表示を確認してから使用します。

※ ただし、中性洗剤は殺菌効果があまりないため、カビ自体を殺菌しているわけではありません。しっかりと乾燥しないとまたカビが再発しますので管理に注意しましょう。

消毒用エタノールでカビを取る方法

消毒用エタノールは、テントの素材やコーティングによって使用できない場合があります。
メーカーで使用可能と確認できた場合のみ、製品表示に従って使用してください。

この消毒用エタノールはテントのカビ以外にもさまざまな場所や物にカビが生えてしまったときや、掃除で役に立つ万能なアイテムですので一つ用意しておくと様々な場面で活躍してくれます。

しかし、エタノールはカビを殺菌することはできますが、カビによる着色を落とす効果はありません。

手順

  1. 消毒用エタノールを使用できることを確認し、塗布方法や使用量は製品表示とテントの取扱方法に従います。
  2. 拭き取りの要否や方法も、製品表示とテントの取扱方法に従います。
  3. 処置後は十分に乾燥させます。

※注意点

テントの素材を必ず確認してから行ってください。素材によっては消毒用アルコールを使用しない方が良いものもあります。そのため、テントの素材を確かめてから使用することをおすすめします。

出典:Amazon

酸素系漂白剤でカビを取る方法

酸素系漂白剤は、テントの素材やコーティングによって使用できない場合があります。
中性洗剤やエタノールで落ちなかった場合でも、メーカーの取扱方法と製品表示で使用可能と確認できた場合のみ使用してください。

手順

  1. 酸素系漂白剤を使用できることを確認し、製品表示に従って準備する。
  2. 塗布方法は、製品表示とテントの取扱方法に従う。
  3. 放置時間やすすぎ・拭き取りも、製品表示とテントの取扱方法に従って行う。

※注意点

酸素系漂白剤を使用できるか、素材を必ず確認しましょう。酸素系漂白剤を使用する際は、ゴム手袋を着用し、換気を行いましょう。使用する前に必ず目立たない場所で試してから、変色や劣化が見られないかチェックしましょう。

出典:Amazon


テントを使用した後のお手入れ方法

せっかくのレジャーなのにテントにカビが生えていたら楽しい気分も台無しですよね。 まず、カビを生やさないためには、テント使用後に外側についた汚れや水分はぞうきんなどで拭き取りましょう。

雨の日に使用したテントを乾かさずに片づけてしまうとカビや臭いの原因となります。カビは一定の温度、湿度、栄養分があれば季節に関係なくどこでも発生します。 また、一度テントにカビが生えてしまうとカビを除去するのが大変な作業になるだけでなく、カビを取り除くために使用した洗剤や漂白剤などの薬剤によってテントの破損、劣化、変色などが起こる可能性やテントの撥水効果やUV効果が薄れる原因となってしまいます。

カビが生える前にしっかりとケアすることでテントを長持ちさせましょう。


使用後は乾燥させること

テントを使用したあとは汚れをしっかりと落とし、乾燥させることが大事です。

雨が降っていない日に使用したテントでも結露や朝露などで湿気を吸収しています。テントを乾燥させるときには、実際に使うときのように組み立てて乾燥させるのがポイントです。 テントの底の部分を乾かすときには、逆さにして干すのが良いです。

テントのケアというと、テント本体のみに注目してしまいますが、ポールなどにも水分が残っていると錆びの原因にもなりますのでしっかりと乾かしましょう。 また、雨が降っている場合にはその場で乾かすことができないため、水分を拭き取り大きめのビニール袋などにテントを収納して持ち帰るのがおすすめです。 長時間濡れたままにしているとカビの原因となりますので、帰宅したらすぐに乾かしましょう。


テントのカビを防止するには?!

以上のようにテントにカビが生えてしまうと、お手入れに手間がかかってしまいます。その為には「テントのカビが生えないよう防ぐ」ことが大事です。

使ったら必ず乾燥する

テントを使用したあとは、メーカーが指定する方法で十分に乾燥させてから収納しましょう。
カビ予防の目的で消毒用エタノールを安易に吹き付けるのではなく、素材やコーティングに合ったお手入れを行ってください。

テントを畳んで収納する袋には乾燥材を一緒に入れておくと湿気を吸収してくれるため、さらに念入りなカビ防止対策となります。

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出典:Amazon

また、テントを普段収納している場所の換気や湿気対策にも気を付けましょう。長期間使用しない場合も定期的に状態を確認し、必要に応じて陰干しするなど、素材やメーカーの取扱方法に合ったメンテナンスを行ってください。

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テント専用のクリーニングを利用する

大きなテントを使用していたり、自宅での手入れが難しいという方にはテントのクリーニングサービスを利用する方法もあります。 テントの洗濯から乾燥、撥水加工、UVカット加工、さらにカビ落としや防カビ加工などの処理を行っているところも多いです。

自力で施工することもできますが手間と使用する材料も安価ではないため専門の業者に任せるのが確実でしょう。 メンテナンスをきちんとしている場合でもテントを使用していく度に防水などの機能は低下していきます。 買い換えを検討するか、改めて防水や防カビ加工をして長く使用することもできます。 汚れがひどい場合などもこのような専門の業者を利用するのが便利です。

収納場所の湿度管理をしよう

テントを収納している場所の湿気が高いと、収納しているモノにカビが発生してしまいます。定期的に換気を行い除湿剤を置くなどして、カビを発生させない環境づくりも大切です。

また、収納場所に物が多い場合は、できるだけ不要なものを捨てて、通気性を良くしましょう。これで湿気がこもりにくくなります。

くらしのマーケット

そしてテントを収納している部屋や倉庫そのものにカビが発生している場合には早めに対策しましょう。カビ取りマイスターでは無料でカビのカウンセリングを行っております。お気軽にお問い合わせください。

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【カビ最新ニュース】繊維素材ごとのカビ増殖リスクを調査した最新研究


繊維素材ごとのカビの増殖しやすさを比較した研究では、同じ湿度条件でも素材の種類によってカビの増え方に大きな差があることが報告されました。

特に、天然繊維や表面に水分が残りやすい素材では、比較的少ない胞子量でも、カビが目に見える程度まで増殖しやすい傾向が確認されています。
テントのように複数の繊維やコーティングが使われる製品では、素材の組み合わせや乾燥の状態によって、カビが発生しやすくなることが示唆されます。

参考:EurekAlert!|繊維素材ごとのカビ増殖リスクを調査した最新研究


テントのカビに関するQ&A


テントは素材やコーティングの種類によって、使える洗剤・薬剤が変わります。
失敗しないための疑問を3つに絞って整理します。


Q1. テントに塩素系漂白剤(カビキラー等)を使ってもいい?

塩素系漂白剤は、生地やコーティングを傷めたり、変色・撥水低下につながる可能性があります。

中性洗剤・エタノール・酸素系漂白剤も安易に使用せず、メーカーの取扱方法と製品表示で使用可能と確認できた場合のみ使用してください。


Q2. 一番やりがちなNGは?


濡れたまま畳んで収納することです。
見た目が乾いていても、縫い目や収納袋の内側に湿気が残りやすく、そこでカビが育ちます。雨などで濡れてしまった場合は、帰宅後すぐに広げて乾かすようにしましょう。


Q3. 再発を防ぐ一番のコツは?

重要なのは『完全に乾燥させること』と『湿気をためない保管』です。
使用後は設営時に近い状態で十分に乾かし、収納時には乾燥剤を併用するほか、押入れやクローゼットに長期間入れたままにせず、定期的な換気や陰干しを行うことで、カビの再発を抑えやすくなります。


まとめ

テントを使用したあとのケアと定期的なメンテナンスが重要です!

  • 使用したあとは水分や汚れを取り除き、十分に乾燥させる
  • 洗剤や薬剤は、素材・コーティングへの使用が可能と確認できた場合のみ使用する
  • 収納場所の換気や除湿などで湿気をためない
  • 汚れがひどい場合や、防水性の低下・広範囲のカビがある場合は専門のクリーニングを検討する

テント使用後は十分に乾燥させ、素材やメーカーの取扱方法に合ったメンテナンスを行いましょう。
カビが生えてしまった場合は、使用可能と確認できた方法で対処してください。

<参考文献>

・増田義和『アウトドアギアメンテナンスマニュアル』2010年、実業之日本社

・『最新山道具メンテナンスBOOK』2014年12月10日、枻出版社

更新履歴
2026年9月更新:テントの状態別対処方法早見表を追加し、消毒用エタノール・酸素系漂白剤・防水スプレーの使用条件、燃焼器具使用時の注意、保管・予防方法に関する説明を一部見直しました。

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