
「マンションの2階だからカビが生えにくい」と油断していませんか?
確かに1階に比べると地面からの影響は受けづらいですが、マンションのカビは間取りや周辺の環境によっても大きく左右されます。
築浅の鉄筋コンクリート造では、建材に含まれる水分などの影響を受ける場合もあるため、室内の湿度や結露の状態を確認しましょう。
しっかり対策をして、カビを防ぐことが大切です。
この記事では、マンションの2階でカビが発生する原因と、水回りや窓、押し入れ、玄関など特に注意が必要な場所とその対策について詳しく紹介します。
また、カビを防ぐための湿気対策についても徹底解説!
すぐに実践できるものばかりですので、この機会に取り組んでみてくださいね。
| この記事で分かること |
| ・マンションにカビが生える原因 ・家でカビが生えやすい場所 ・マンションのカビを防ぐための湿気対策 |
目次
マンションの階数による違い

マンションの1階は地面から近く、雨が降った際に湿度の影響を受けやすいということもあり、カビが生えやすいということがあります。
それに対して2階は、湿気は1階に比べると少ないですが、角部屋以外は日当たりが悪いという場合もあります。
3階以上になると地面からの湿気の影響は受けにくくなりますが、室内の環境によってはカビが発生することがあります。
また、階数に関係なく北向きに位置している部屋はカビが発生しやすい傾向があります。
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まずは「住まい全体のカビリスク」を把握しておこう
マンションの2階でも、間取りや日当たり、換気のしやすさ、結露の起きやすさによってカビの発生しやすさは大きく変わります。
次のカビリスク診断で、ご自宅がどれくらいカビを招きやすい住環境か一度チェックしておくと安心です。
マンションの2階でもカビは生える
カビは温度・湿度・栄養源などの条件が重なると発生しやすくなります。
特に湿度が高い状態が続き、ホコリや汚れなどの栄養源がある場所では注意が必要です。
日本の室内は年間を通して温度は20℃~30℃程度に保たれていることが多く、加湿器の使用や冬の結露などで湿度が上がり、そこにホコリや汚れがあるとカビはどこでも発生します。
温度と湿度がカビの成長速度を左右する
カビの成長速度は温度と湿度が関係しています。
マンションの室内は年間を通して20℃~30℃程度のご家庭が多いと思います。
この温度に対して、湿度が高ければ高いほどカビの成長速度は速くなります。
家の中はカビの栄養源だらけ

カビはキノコや酵母と同じ仲間の「真菌」に分類される微生物なのです。
カビは本来は土壌の中に存在し、植物などに寄生しています。
成長すると胞子を空気中に飛ばし、建材や食品などあらゆるものに付着します。
カビは人や動植物の老廃物、建材、プラスチックやホコリなどあらゆるものを栄養源とします。
そのため、住宅から栄養源を完全に取り除くのは難しいのです。
カビを完全になくすのは難しいですが、カビと上手に付き合っていくためにカビが発生しにくい環境を作っていくことが大切です。
■関連記事■家のカビ対策完全ガイド|カビが生えやすい9つの場所と予防・収納のコツをプロが伝授
カビの生えやすさは階数よりも間取りが重要です。
マンションの間取りによってはカビが発生しやすいものもあります。
例えば、風の通り道となる窓の位置や数はとても重要です。
マンションの間取りによっては部屋の一面にしか窓がないという場合もあります。
さまざまな方角に複数の窓がついているマンションの間取りに比べると、部屋の一面にしか窓がないタイプの間取りは換気がしにくくなるので、湿気がこもりやすくなります。
マンション周辺の環境も部屋の湿度に影響します。
マンション周辺の地形や水辺、建物の密集状況などによっては、風通しや湿気の状態に影響することがあります。
これからマンションを借りたり購入したりする場合は、周辺環境を確認するとともに、実際の室内湿度や換気状況も確認しておきましょう。
マンション2階のカビ・状態別対処方法早見表
マンションの2階でも、間取り・結露・換気・周辺環境などの条件によってカビは発生します。
カビの範囲や、繰り返し生えていないかを確認し、自分で対策できる状態か、専門家へ相談した方がよい状態か判断しましょう。
| 状態 | 確認・対処方法 | 注意・相談の目安 |
|---|---|---|
| カビは見えず、結露や湿気が気になる | 換気・除湿をこまめに行い、結露の拭き取り・家具配置の見直しなどで湿気を減らします。 | 湿度計も活用し、湿気が高い状態を長時間続けないようにしましょう。 |
| 窓・浴室・収納などに小範囲のカビがある | 発生場所の素材を確認し、使用可能なカビ取り方法で対処して十分に乾燥させます。 | 薬剤を使用する場合は、素材と製品表示を確認してください。 |
| 同じ場所に何度もカビが再発する | 表面のカビ取りだけでなく、結露・換気不足・漏水など原因を確認します。 | 原因が分からない場合は、管理会社や専門業者への相談を検討してください。 |
| 広範囲・強いカビ臭・壁内部まで疑われる | 自分で強い薬剤処置を繰り返さず、発生範囲と建物側の原因を確認します。 | カビ取り専門業者や管理会社へ相談してください。 |
カビの生えやすさは階数だけでは決まりません。
間取り・換気・結露・室内の湿度・周辺環境などをあわせて確認し、繰り返す場合は原因への対策を優先して行いましょう。
家の中でカビが生えやすい場所と対策
1:洗面所やお風呂などの水回り
洗面所やお風呂は水を使用する場所なので、カビが生えやすい場所です。
特に入浴後の浴室は温度も高く、水蒸気で湿度も高くなっており、皮脂やせっけんカスなどの汚れをカビが栄養源とし、一気にカビが生えやすい場所です。
■関連記事■洗面所のどこにカビが生えやすい?どんな薬剤でカビを取る?実際に取ってみた
■関連記事■【決定版】プロが教える!お風呂の黒カビを徹底除去&再発防止する最強テクニック
2:窓周辺
窓やサッシは結露によって湿度が上がりやすく、結露を放置してしまうとカビが発生します。
また、結露がカーテンに付着してしまうとカーテンにもカビが生えてしまうことがあるので窓周辺の結露対策はとても大切です。
■関連記事■結露によるカビ発生を防ぐ方法とは?湿気対策の基本と予防策7選
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3:押し入れやクローゼット等
押し入れやクローゼット等の収納は換気があまりされないので湿気が滞留し、カビが発生しやすいです。
■関連記事■押入れ・クローゼットがカビ臭いときの原因と今すぐできるカビ取り&再発防止ガイド【プロが解説】
4:玄関
雨や土の付着した靴を保管し、外の湿気の影響を受けやすい玄関もカビが生えやすい場所の1つです。また換気が悪い玄関の場合、靴箱にカビが生えてしまうこともあります。
■関連記事■下駄箱のカビ対策マニュアル|初心者でも失敗しない!カビ取り&予防テクニック
■関連記事■マンションの玄関に生えたカビの対策方法
マンションのカビを防ぐ方法

マンションのカビを防ぐのに大切なことは湿気対策とカビの栄養源となるホコリや汚れを掃除で除去することです。
カビが発生した場所は、素材に合った方法で対処して十分に乾燥させ、その後も換気や除湿によって湿度が高い状態を続けないことが大切です。
カビ取りに使用できる薬剤は、発生している場所や素材によって異なります。
塩素系カビ取り剤や消毒用エタノールなどを使用する場合は、対象素材への使用可否と製品表示を確認してください。

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出典:Amazon
マンションの湿気対策
1:定期的な換気を心がけましょう。
晴れて湿度の低い日には窓を開けて空気の入れ換えをしましょう。
冬場は寒いので換気をする機会を少なくしてしまいがちなため、室内の空気は汚れやすいです。
日中の比較的暖かい時間に短時間でも換気をすることで室内の湿度が高くなるのを防ぐことができます。
調理をした際やお鍋などした際には部屋の湿度が高くなりますので、換気扇を回すようにしましょう。
また、浴室の湯船にお湯をはった状態を保ったり、入浴後の浴室を開放してしまうと湿気が部屋にも侵入してしまいます。
浴室の扉を閉めて換気扇を回すようにしましょう。
晴れていても前日が雨だった日などは外の湿度が高いこともあるので気を付けましょう。
2:湿度計を設置しましょう。
湿度は体感ではわかりにくいこともありますので、部屋に湿度計を設置しましょう。
湿度が高い状態が長く続かないよう、湿度計を確認しながら換気や除湿を行いましょう。
室内の用途や季節に合わせて、結露が発生しにくい湿度管理を心がけてください。

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出典:Amazon
3:加湿のしすぎに気を付けましょう。
冬などは乾燥対策で加湿器を使用するご家庭も多いと思います。
部屋を加湿しすぎてしまうと湿度が高くなり、カビが発生しやすくなります。
加湿のしすぎには注意し、加湿器は毎日水を交換し、定期的に内部も清掃して清潔に保ちましょう。
加湿器にカビが発生したまま使用すると、部屋にカビをまき散らしてしまいます。
4:家具と壁の間を空けましょう。
壁にぴったりとくっつけて家具を置いていませんか?
壁と家具がくっついていると、空気の通り道がなくなり湿気が滞留してカビが生えやすくなります。
壁から少し離して家具を設置するようにしましょう。
■関連記事■カビが生えにくい部屋作りのコツ|家具配置とインテリア選びで湿気対策を!
5:除湿しましょう。
窓を開けて換気ができないときは、エアコンの除湿機能や除湿機を活用して室内の湿度を下げましょう。
また、窓が1面しかない場合や風通しの悪い場所がある場合には扇風機やサーキュレーターを使用して空気を循環させることも湿気の滞留を防止し、カビ予防にも効果的です。

6:植物や水槽を置いている場合
部屋に植物や水槽を置いている場合には水蒸気が発生するので、湿度が高くなる原因となります。
置く場所や数に注意し、置き方にも工夫をしましょう。
たくさん置いている場合には数を減らしたり、小さなものにすると良いです。
また、布団やソファーなどの布製品の近くに水蒸気が発生するものを置くと、湿気を吸収し布製品にもカビが生えることがありますので、布製品の近くには植物や水槽を置かないようにしましょう。
水槽も小さなものにするか、フタをして水分が蒸発して部屋の湿度が高くならない工夫をしましょう。
7:ストーブやヒーターにも注意
石油ストーブやガスファンヒーターなどの開放型燃焼器具は、使用時に室内へ水蒸気が発生し、湿度や結露に影響することがあります。
使用する場合は、製品の取扱方法に従って換気を行い、室内の湿度や結露の状態を確認しましょう。
このような少しずつの工夫やライフスタイルを少し変える心がけをすることでお部屋の湿気対策をすることができます。
湿気や結露を軽減させることはカビの予防にもつながります。
結露やカビは壁紙のはがれや木部の変色などマンションが傷むと同時に健康に被害を及ぼします。
換気扇や外気ダクトは汚れていませんか?
換気扇や外気ダクトが汚れていると、換気回数を多くしていても換気量が少なくなり、湿度の上昇によりカビが発生しやすくなります。
換気扇や外気ダクトはホコリや汚れで目詰まりすると外気を取り込む量が減るので掃除が必要です。
換気扇の掃除がご自身でできない場合には専門の清掃業者に依頼するという方法もあります。
お部屋のカビを防ぐのに清潔な換気扇や外気ダクトは欠かせないものですので、定期的に掃除をするようにしましょう。

カビは迅速な対応を!
これまでマンションのカビ対策をお話ししてきましたが、これらをしていてもカビの発生がおさまらない!という場合もあります。
その場合には、カビ対策の専門業者に依頼をしたり、リフォームや改修が必要な場合もあります。
カビは健康に被害を与える恐れもあるので、小さいお子様やご高齢の方がいらっしゃるご家庭は特に迅速な対処が必要です。
また、カビはマンションが傷む原因にもなりますので長く住み続けるためにも気を付けなければなりません。
■関連記事■【2026年版】プロが厳選したおすすめカビ取り業者5選|費用相場・選び方も徹底解説

【カビ最新ニュース】新築住宅で「家中カビだらけ」という深刻事例が報告
最近のニュースで、新築住宅の内部が広範囲にカビに覆われ、汚染レベルが非常に高い状態になっていることが報告されました。
住民は全面建て替えを求めて裁判を起こしましたが、施工業者側は破産手続きを進めるという事態になっています。
報道によると、壁や床の広い範囲でカビの発生が確認され、生活への影響が大きい事例として取り上げられました。
このケースは、住宅の構造や換気、湿気管理が不十分な場合、2階を含む高い階でもカビが進行・拡大するおそれがあることを示しています。
参考:TBS NEWS DIG|家中カビだらけの欠陥住宅「汚染レベル4で最悪の状態」住民は全面建て替え求めて裁判を起こすも…施工業者は“破産手続き”
マンション2階のカビに関するQ&A
マンションの2階でも、間取り・湿気・結露の条件によってはカビが発生します。よくある疑問を整理します。
Q1. 2階は1階よりカビが出にくいですか?
1階より湿気の影響を受けにくい場合もありますが、換気が不十分な間取りや結露が起こりやすい環境では、2階でもカビが生えやすくなります。
壁や押し入れなどの通気が悪い場所は特に注意が必要です。
Q2. カビは窓まわり以外でもよく出ますか?
はい。
押し入れやクローゼット、玄関、浴室まわりなども湿気や汚れが溜まりやすく、栄養源が豊富なためカビが発生しやすいです。湿度管理とこまめな掃除が重要です。
Q3. すぐにできる予防策は?
一番効果的なのは、換気や除湿によって湿度を下げ、結露を防ぐことです。
湿度計を活用し、サーキュレーターや除湿機で空気を動かし、家具は壁から少し離して風通しを良くすると再発防止につながります。
まとめ
・マンションの2階でもカビは生えます。
・カビの生えやすさはマンションの階数よりも間取りが重要です。
・マンション周辺や室内の環境でカビの生えやすさは変わります。
・湿気や結露対策、こまめな掃除がカビを予防します。
・健康被害や大規模な改修が必要になる前に早めの対処を!
<参考文献>
・日経ホームビルダー『健康被害と腐朽を防げ!100の失敗に学ぶ結露完全解決』2019年、日経BP社
・間宮良行『家を建てる前に読む 住まいの仕組み事典』2013年、西東社

更新履歴
2026年9月更新:マンション2階のカビ・状態別対処方法早見表を追加し、築浅マンションと湿気の関係、カビの発生条件、周辺環境の影響、薬剤・暖房器具・湿度管理に関する説明を見直しました。


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