カビ除去時、体調不良にならないためにやってはいけないこと

カビが原因で体調不良になることも

「ムズムズ」「くしゃみが止まらない」「目がかゆい」花粉症のような呼吸器症状

家にいると身体がダルくなる…なんてことはありませんか?!

もしかしたらこれらの体調不良は「カビ」が原因かもしれません。

普段は掃除できない場所にいつの間にか生えているカビ。気づいたときに掃除しようと思っても、根が深く、なかなか取れない掃除の大敵です。またカビを除去するにはそれなりの時間がかかるため、カビアレルギーを持つ人にとっては過酷な作業でしょう。しかし小さな子供や赤ちゃんがいるご家庭は、特にカビによる悪影響が気になるかと思います。

そこで今回は基本的なカビ掃除の方法に加え、体調を悪くしないための注意点についてご説明します。

カビの性質を知る

まずはカビについて基本的な知識を身につけましょう。カビの性質を知ることで身体に与える影響や除去方法のイメージがしやすくなります。

カビが発生するまで

カビは菌類の一種。病気を引き起こす病原菌の仲間であると同時に、マイタケやシイタケといったキノコの仲間でもあります。よって、ここからの説明はキノコの胞子をイメージすると理解しやすいかもしれません。

カビはカビの胞子が生育に適した環境に落ちることで発生します。その環境とはずばり、湿度が高い場所

そんな環境に落下したカビ胞子は、勢いよく発生し、その後植物が放つ花粉のように胞子を散らします。そしてこの胞子が別の場所に落ちて新たなカビを作る、というのがカビ発生の流れです。

つまり室内にカビが生えていると、その環境は多くの胞子が浮いていることとなります。よって、カビの胞子から身体を守るためにはできるだけカビを早急に除去し、胞子を出させないようにしておく必要があるのです。

カビが人体に与える影響

空中を漂うカビの胞子を吸い込むと、体調を崩す可能性があります。ひどい場合は大きな病気につながることも。小さな子供や高齢者の場合、免疫力も体力も低いためより一層の注意が必要です。

安全にカビを除去するためには


カビの除去は他の掃除と比べると、使用する道具や方法にやや違いがあります。以下のポイントを守って正しく安全にカビを除去しましょう。

掃除前の準備

①換気をする

カビ掃除をすると少なからずカビの胞子が飛散します。部屋の中に胞子が掃除後に溜まるのを防ぐため、掃除前には必ず換気扇を回す、窓を開けるなどの換気を行ってください。

②小さなお子様は別の部屋に

できるだけカビの胞子を吸い込ませないよう、掃除する前に小さなお子様は別の部屋に移動させましょう。カビ取りに使う道具の中には子供が手を触れると危険なものがあり、それに触れさせないという目的もあります。

③マスクをする

掃除中に飛散する胞子を吸わないようマスクを使いましょう。マスクは隙間ができないようにしっかりと着用し、掃除道具の片付け、手洗いなどすべて終わるまでは外してはいけません。

カビ掃除に使う道具

中性洗剤

あまり深く根付いていないカビは台所用の中性洗剤で除去できます。洗剤をスプレーで吹きかけ、しばらく置いた後に濡れ雑巾で優しく拭き取りましょう。台所で使うときと同じように気をつければ、他に注意することは特にありません。

市販のカビ取り剤

カビ取り剤というだけあり、お風呂場や窓のサッシなどに生えるしつこい黒カビ除去に強力な効果を発揮します。ただし、その分注意するべきことも多いです。漂白効果があるため色がついているものには使えないこと、他の薬品と混ぜると有毒なガスが発生することなど、カビ取り剤に記載されている内容をよく読んでから使用しましょう。

出典:Amazon

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エタノール

エタノールに除菌効果があることは広く知られていますよね。消毒用アルコールとも言います。

もちろんこれはカビにも有効です。除菌用に濃度が70%程度に調整されたエタノールを使いましょう。消毒用に手に吹きかけるタイプもある通り、皮膚についても少量であれば問題はありません。カビを除去する最後の仕上げに吹きかけるのもよいでしょう。また、カビの発生を抑制する効果もあるため、こまめに吹きかけるとなおベターです。

出典:Amazon

 プロレベルのカビ取りをするならカビ取りマイスター

カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取り剤のカビ取りマイスターは、実際に業者が使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品です。

そのため自宅でプロレベルのカビ取りができますし、危険な成分は含まれていないため部屋の壁紙のように市販のカビ取り剤が使用できないところでも安心して使えます。

業者に相談するべき場合もある

カビを除去してもすぐにまた生えてしまうことがあります。これは表面的には取り除けているように見えても、菌の根元を除去できていないために起こる現象です。その場合、一般の方が自力で取り除くのは難しいため、カビ取り専門の業者に依頼することをおすすめします。

カビ取りのプロに相談

カビ掃除でやってはいけないこと・注意すること

何も知らずにカビ掃除をすると、カビを取り除くどころか悪化させてしまうことがあります。逆効果になる対策をしないよう以下のポイントを確認しましょう。

①掃除機の使用

カビに直接掃除機を使うと、排気口から胞子が飛び散ってしまいます。掃除機を使用するのはカビの除去が終わってからにしましょう。

②水拭き

軽度のカビは水拭きで済ませられる、と思うかもしれません。たしかに表面の汚れは除去できているように見えるかもしれませんが、菌そのものを除去できているとは限りません。さらに湿度が高くなるとカビが繁殖しやすくなるため、悪化の原因となってしまうことも。

③お酢の使用

カビ取りにお酢を薄めたスプレーが効果的だと紹介されることがあります。たしかに有効な方法の1つではありますが、お酢はカビの栄養源となるものでもあるため、しっかり洗い流せなければ逆効果になることもあります。

お酢を使用する際には、しっかりと洗い流すようにし、また有毒ガスが発生しますので塩素系のカビ取り剤とは絶対に混ぜないようにしましょう。

まとめ

カビがあると見た目が良くないことはもちろん、健康被害を引き起こす可能性すらあります。見えない場所にあるからといって放置していると、喘息や鼻炎などの症状に悩まされることもあるかもしれません。免疫力の低い小さなお子様がいる家庭では特に気をつけたいところです。

自分の家は大丈夫だろうと考えず、家具の裏や押し入れの中を一度見直してみてください。いつの間にかカビが生えてしまっているかもしれません。

もし発見してしまった場合は、急いで掃除機や雑巾での水拭きなど逆効果になることをせず

  • マスクを装着
  • 小さいお子様は別の部屋へ移動させる
  • 掃除機や水拭きはせず中性洗剤で拭いてアルコールでカビ除去

を行うなどして、体調不良を防ぎましょう。また自身もカビアレルギーで除去をすることも難しい場合はカビ取りの専門業者へ委託するという方法も有ります。