カビが生えたアイシャドウを使ってもいいの?対処方法やカビ対策を解説
「愛用しているアイシャドウに緑色っぽいものが生えてきた。これってカビ?」
「アイシャドウにカビが生えたけど捨てるのは勿体ない…。カビが生えているところを取り除けばまだ使える?」
アイシャドウは定番の化粧品のため、日頃から使用されている方も多いでしょう。
しかし、そんなアイシャドウに大きな問題が起きることがあります。
それはカビの発生です。
アイシャドウのカビは見た目だけでなく、目や肌に重大な影響を与えることがあるため、適切な対策が必要です。
この記事では、アイシャドウに発生したカビのリスクや安全に対処する方法、カビの発生を未然に防ぐための予防策について詳しく解説します。
アイシャドウのカビにお困りの方や、絶対に化粧品にカビを生やさせたくないと思っている方は、是非この記事を最後までお読みください。
この記事でわかること |
・カビが生えたアイシャドウを使うリスク ・カビが生えたアイシャドウの見分け方 ・メイク道具の洗い方 ・アイシャドウのカビ対策 |
目次
1.カビが生えたアイシャドウは危険!?その理由とは
保管や使用後の処理を間違えると、アイシャドウにカビが発生することがあります。
もしカビが発生したのが新しく購入したばかりのものや高価な化粧品であれば、捨てるのは惜しいと感じるかもしれません。
また、「カビが生えた部分だけを取り除けば、残りは安全に使えるのではないか」と考える方もいるでしょう。
しかし、カビが生えたアイシャドウの使用は停止するべきです。
ここでは、カビが発生する仕組みや化粧品のカビのリスクについて詳しく解説します。
1-1.カビとはどんな微生物なのか
カビは真菌の一種で、自然界のあらゆる場所に広く存在しています。
カビは主に湿度が高く、暖かい環境で繁殖しやすい特性を持ちます。
人間の生活環境内でも、カビは湿った壁や食品、そして化粧品など、さまざまな場所で成長することが可能です。
そのような環境の場所ではカビが活発になり、皮脂や埃などの有機物を分解してエネルギーを得ながら生育していきます。
この時、カビは胞子を形成し、これが空気中を浮遊して新たな場所で成長を開始します。
これらの胞子は非常に小さく、肉眼では見えないため、気付かぬうちに拡散してしまうのです。
1-2.カビが生えたアイシャドウを使い続けるリスク
カビが生えたアイシャドウを使用し続けることは、健康リスクを高める行為です。
カビはアレルギー反応や皮膚の炎症を引き起こす可能性があります。
特に、目の周りは非常に敏感なため、カビが原因で結膜炎や角膜炎など眼の感染症を発症するリスクがあります。
さらに、カビは皮膚に直接触れることで皮膚炎や赤み、かゆみを引き起こすこともあります。
また、使用することでカビの胞子が空気中に拡散し、それらを吸い込むことで、呼吸器系のアレルギー反応や感染症を引き起こすリスクが高まります。
これは、アレルギー体質の人や免疫系が弱っている人にとって深刻な健康問題を招くことがあります。
このようにカビは健康に悪影響を及ぼす微生物のため、迅速な対応が求められるのです。
1-3.カビが生えたら処分するのがベスト!
ここまでで解説した通り、カビは様々な健康問題を引き起こす恐れがあるため、ただちに使用を停止し、処分することが重要です。
また、カビが発生したのが一部分だった場合、カビの箇所だけ取り除いて残りを使用しようとする方がいます。
しかし、カビは本来目に見えないほど小さいものなので、すでに製品内部にも微細な胞子を広げている可能性があります。
そのため見えるカビを取り除いただけでは、カビを除去したとは言えないのです。
デパコスなどの高価格の化粧品だと捨てるのは勿体ないと感じるかもしれませんが、自分自身の健康と美容を守るためにも処分して新しいものに買い替えるようにしましょう。
2.カビが生えたアイシャドウの見分け方
アイシャドウは様々な種類があるため、色によってはカビが発見しにくいものもあります。
また、表面に汚れを見つけたとしてもそれがカビなのかカビではないのか判断が難しい場合もあるでしょう。
カビの種類によっては見分けるのは難しいものもありますが、基本的には見た目やニオイ、質感などで判断するようにしましょう。
2-1.見た目の変化
アイシャドウにカビが生えている場合、一番初めに気付くのが見た目の変化です。
カビは通常、白、緑、黒、またはピンク色の斑点や薄い膜として表れることが多いです。
これらの色はアイシャドウの元の色とは異なるため、不自然な色の変化や異物が目立つようであれば、カビの可能性が高いです。
特に、アイシャドウの表面にふわふわした質感や粉状の斑点が見られる場合は、カビの兆候として警戒が必要です。
2-2.においの変化
カビが生えたアイシャドウは、独特の臭いを放つことがあります。
このにおいはカビ特有のもので、しばしば湿った土のような、または腐敗したようなにおいが形容されます。
アイシャドウを使用する際に普段とは異なるにおいがする場合は、その製品にカビが生えている可能性があり、使用を控えるべきです。
2-3.質感の変化
カビの影響を受けたアイシャドウは、その質感にも変化が見られます。
元々滑らかで均一だった粉質が、固まったり粒子が粗くなったりすることがあります。
また、アイシャドウが湿った感じがする、または使用時にぼろぼろと崩れやすくなるなどの変化もカビの徴候です。
このような物理的な変化は、製品の品質劣化を示すサインとして認識すべきです。
2-4.それでも判断できない場合
見た目、におい、質感の変化からもカビの有無が明確に判断できない場合は、安全を優先してすぐに使用を停止することが賢明です。
カビは時間とともにその範囲を広げていきます。
使用を一時停止している間にカビが拡大する場合、それはカビの存在が高い可能性を示しています。
その場合は直ちに処分するようにしましょう。
3.アイシャドウにカビが発生する原因
続いて、アイシャドウにカビが発生する原因について解説します。
まずカビは以下の4つの条件が揃っている場所に発生します。
- 水分・湿度
- 温度
- 栄養源
- 酸素
化粧品はこれらの条件が揃ってしまうことが多く、アイシャドウのような粉体製品はカビの発生に特に脆弱です。
3-1.高湿度の環境での保管
アイシャドウを高湿度の環境で保管すると、カビが発生しやすくなります。
特に、浴室やキッチンなどの湿気が多い場所は避けるべきです。
湿度が高いと、空気中の水分がアイシャドウの粉体に吸収され、カビの成長に適した環境が形成されます。
また、化粧品をポーチやメイクボックスに保管している方も多いと思いますが、このように密閉された空間は湿気がこもりやすい傾向にあります。
高湿度の場所にポーチなどを置いていると、さらにカビの生育を促進してしまうので注意しましょう。
3-2.使用期限を過ぎている
使用期限を過ぎたアイシャドウの使用はカビの発生に繋がるリスクを高めます。
化粧品には通常、防腐剤が含まれており、製品の安全性と品質を保持する役割を果たしていますが、時間が経過するにつれてこれらの防腐剤の効果は徐々に弱まります。
その結果、カビやバクテリアなどの微生物が繁殖しやすい環境が生まれます。
特に粉末状のアイシャドウは湿気を吸収しやすく、微生物の栄養源となり得るため、使用期限内に使い切ることが望ましいです。
使用期限が切れた化粧品を使い続けると、カビの発生だけでなく、目の周りなど敏感な部位に炎症や感染などの皮膚トラブルの原因にもなるので、きちんと期限を守るようにしましょう。
3-3.指やブラシの汚れの付着
アイシャドウは直接指で塗るという方も多いと思います。
またブラシやチップを使っている場合、長期間洗っていないという方もいるでしょう。
しばらく洗浄していないブラシやチップ、または直接指でアイシャドウを塗る行為は、皮膚上に存在する油脂、汚れ、そして微生物をアイシャドウに移すことになります。
これらの微生物がアイシャドウの表面に留まり、湿度や温度が適切な条件下でカビや他の細菌が繁殖し始めると、製品の劣化を早めるだけでなく、使用時に肌への感染を引き起こす原因となるでしょう。
そうならないためにも、指で塗る前に手を洗ったり、ブラシやチップを定期的に洗浄したりする必要があるのです。
4.ポーチやメイク道具も清潔に保つことが大切
人間の油脂や手垢はカビの栄養源となるため、これらをアイシャドウに汚れ蓄積させないことがカビ防止の鍵です。
そのため、ブラシやチップを使用している場合は、定期的に洗うように心がけましょう。
さらに、アイシャドウを化粧ポーチに保管している場合は、ポーチ自体も清潔に保つ必要があります。
ここでは、ブラシやチップ、ポーチの効果的な洗い方について詳しく解説します。
4-1.ブラシの洗い方
まずはメイクブラシの洗浄方法です。
基本的には常日頃から使用後はティッシュペーパーで拭き取るようにし、定期的に洗浄を行ってください。
用意するもの
- 中性洗剤
- 洗面器
- ぬるま湯
- タオル
手順
- 洗面器にぬるま湯を入れて中性洗剤を薄めます。ぬるま湯200に対して中性洗剤1の濃度で、汚れが酷い時はぬるま湯50に対して中性洗剤1の濃度を目安にしてください。
- ブラシの毛先を洗剤水に浸し、根元から筆先に向かって軽く振り洗いします。金属部分は水に浸からないよう注意してください。
- 洗剤が完全に泡立たなくなるまで水でしっかりとすすぎます。
- 毛先を手で軽く絞り、余分な水分を除去します。
- タオルで毛先を優しく押し当て、水分を吸い取ります。
- 筆先を整えた後、風通しの良い場所で横にして完全に乾かします。直接日光は避け、筆先に何も触れないようにしてください。
4-2.チップの洗い方
続いて、アイシャドウチップの洗浄方法です。
洗っていないチップは雑菌の繁殖やカビの発生だけでなく、発色の悪さなどにも影響を与えるので、定期的に洗いましょう。
用意するもの
- 専用クリーナーまたは中性洗剤
- 洗面器
- ぬるま湯
- タオル
手順
- 洗面器にぬるま湯と少量の専用クリーナーもしくは中性洗剤を混ぜます。
- チップを水に浸し、指の腹を使って優しく汚れを押し出します。
- 汚れが取れるまで水ですすぎ、すべての洗剤が落ちるまで洗い続けます。
- 水気を軽く絞り、タオルの上で陰干しします。
4-3.化粧ポーチの洗い方
続いて、化粧ポーチの洗い方を解説します。
ポーチの中は化粧品の粉や油分などで非常に汚れやすいです。
その汚れが放置されているとカビの栄養源になってしまうため、カビが発生する前に洗うようにして、カビを予防してください。
用意するもの
- 中性洗剤
- ぬるま湯
- 洗面器
- 柔らかいブラシ
- タオル
手順
- ポーチを空にして、内側のほこりやゴミを取り除きます。
- 洗面器にぬるま湯と中性洗剤入れて、柔らかいブラシを使って内外を優しく洗います。
- 清潔な水で洗剤が残らないようにすすぎます。
- タオルで水気を拭き取り、完全に乾くまで風通しの良い場所で干します。
また、カビはアルコールに弱いため、洗った後に消毒用エタノールを吹きかけることでカビの予防にもなります。
その場合も完全に乾かしてから、化粧品を戻すようにしましょう。
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5.アイシャドウのカビ対策方法
アイシャドウにカビが発生すると、美容や健康面の被害が発生したり、新しいものに買い替えることになって余計な出費が発生したりする可能性があります。
そのような事態を避けるためにも、カビを生やさないように対策をすることが重要です。
- 高湿度の場所に置かない
- 直射日光を避けて保管する
- チップやブラシをこまめに洗う
- 使用する前に手を洗う
- 使用期限を守る
5-1.高湿度の場所に置かない
アイシャドウを高湿度の場所に保管すると、カビが発生するリスクが高まります。
脱衣所やキッチンなど、湿度が高くなりがちな場所は避けて、できるだけ乾燥した環境で保管するようにしましょう。
もし化粧品を置いている部屋の湿度が高い場合は、エアコンや除湿機を活用して、湿度を60%以下に下げるようにしましょう。
また、シリカゲルのような乾燥剤を化粧品の保管場所に置くことで、湿度をコントロールできます。
これにより、カビの成長を抑え、製品の品質を維持することができます。
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5-2.直射日光を避けて保管する
アイシャドウは直射日光にさらされると、温度が上昇し、化粧品の劣化が早まる可能性があります。
さらにアイシャドウ内の水分が蒸発し、化粧品の質感を変える原因にもなります。
これがカビの成長につながることもあるのです。
アイシャドウは涼しい場所に保管し、直射日光の当たらない引き出しなど、暗く涼しい場所を選ぶことが望ましいです。
5-3.チップやブラシをこまめに洗う
化粧用のチップやブラシは、使用するたびに肌の油脂や汚れを吸収し、それらがカビの栄養源となることがあります。
これらを定期的に洗浄することで、カビやバクテリアの発生を防ぐことができます。
少なくとも2週間に一度は洗うようにしましょう。
洗浄方法は4.ポーチやメイク道具も清潔に保つことが大切を参考にしてください。
またアイシャドウを保管しているメイクポーチやメイクボックスも清潔に保つように心がけましょう。
5-4.使用する前に手を洗う
カビの発生を防ぐために、化粧前には手を洗うようにしましょう。
特に指先でアイシャドウを塗る方にとっては、手洗いは非常に重要です。
手には見えない汚れや微生物が数多く存在しており、これが直接化粧品に触れることで製品の汚染につながる可能性があります。
手を洗うことで、これらの微生物を減少させ、化粧品の寿命を延ばすことができます。
5-5.使用期限を守る
化粧品には使用期限が設けられており、これを守ることが非常に重要です。
使用期限が過ぎた製品は、防腐剤の効果が低下しており、カビやバクテリアが繁殖しやすい状態になっていることが多いです。
使用期限内に製品を使い切るようにし、期限が切れたら新しいものに交換することが、カビのリスクを最小限に抑える方法です。
6.住宅にカビが発生したらカビ取り業者に相談する
ここまででお伝えした通り、カビは非常に危険な微生物で、私たちの健康に悪影響を及ぼすものです。
そしてカビは、アイシャドウなどの化粧品だけでなく、住宅にも発生する恐れがあります。
住宅内にカビが発生すると空気の質を低下させ、アレルギーや呼吸器系の問題などさまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。
特にバスルームやキッチン、地下室など、湿度が高い場所にカビが生じやすくなります。
また、水漏れや湿気が多い環境はカビの成長を促進します。
カビの発生を発見した場合、初期段階であれば自分で清掃することも可能ですが、広範囲にわたるカビの発生や根深い問題には専門のカビ取り業者に相談することが重要です。
プロのカビ取り業者は、カビの根本的な原因を特定し、適切な除去方法を用いて安全かつ効果的にカビを取り除くことができます。
さらに、再発防止のための対策も提案してくれるため、長期的な解決策を得ることが可能です。
もし、自力でできるか業者に依頼するべきか迷うようなら、まずは一度カビ取り業者に相談して見積もりを出してもらうことをおススメします。
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7.まとめ
今回はアイシャドウのカビのリスクやカビ対策を中心に解説しました。
アイシャドウや他の化粧品にカビが発生すると、それが直接肌や目に影響を及ぼすため、健康リスクが高いです。
カビの発生を防ぐためには、化粧品を適切に保管し、定期的にメイク道具を洗浄するようにしましょう。
また、手の清潔を保ち、使用期限を守ることも、化粧品の安全を確保するためには欠かせません。
そしてカビは湿度や温度が適切な環境で急速に成長するため、化粧品だけでなく住宅の中でも繁殖する可能性があります。
住宅内でカビが発生した場合には、早急にカビ取りを行いましょう。
初期段階で自力対処できるのであれば、カビ取り剤などを使用して除去してください。
自分で対応できる範囲を超えている場合は、専門のカビ取り業者に相談することをお勧めします。
これにより、カビによる健康被害を避け、安全で快適な生活環境を維持することができます。
このように、カビは見過ごされがちな存在ですが、私たちの健康に直接的な影響を与えるため、常に警戒し、適切な対策を講じることが重要です。
この記事で紹介した知識を活用して、日々の生活でカビのリスクを管理しましょう。