
災害時の非常食や日常的に備蓄している食品、いざという時に「カビが生えていて食べられなかった」なんて事態は避けたいですよね。
非常食や備蓄食材は、基本的に賞味期限が長く、正しく保管をしていれば安心して食べることが出来ます。
しかし保管場所や管理方法を誤ると、カビが生えていざ必要な時に役に立たなくなるケースもあり得るのです。

この記事では、非常食・備蓄食品をカビや劣化から守り、安全に長期保存するための正しい保管方法を解説します。
また、保存場所別の具体的なカビ対策や、食品の保管状況を簡単にチェックするポイントもご紹介しています。
日本は災害が多い国ですので、万が一の時にも安心して活用できるよう、この機会に確認してみてくださいね。
| この記事で分かること |
| ・非常食の収納にNGな場所 ・非常食保管状況の安全チェックポイント ・非常食の収納場所のカビ対策 |
目次
備蓄食品を収納するのにNGな場所
①直射日光の当たる場所
備蓄食品に限らず、食品を保存する上で直射日光のあたる場所は必ず避けましょう。直射日光が当たると、脂質が酸化し食材が腐敗してしまいます。基本的には備蓄食品は直射日光などにも強いアルミパウチのものや遮光性の高い容器などに入れてあることも多いのですが、日光に当たると温度も上がり食品の変質を招く恐れがある為、日の当たらない場所に保管する方が無難です。
②水気の多い場所
反対に、あまりに水気が多すぎる場所に保管するのも避けましょう。洗面所や雨水の当たる場所ですと、容器が変質するリスクもあります。水気が多いと例えば缶詰のように金属製の容器はサビが生えやすくなりますし、保管状態が悪いと周りのホコリなど汚れを栄養源にカビが表面に生えてしまう恐れもあります。
窓際の下など結露が発生する場所での保管も要注意です。保管場所が窓際や湿気の多いところしかない場合には、収納BOXなどに入れて水気の害から守りましょう。
無印やホームセンターでコンテナ型の収納ボックスが売っています。頑丈な容器なので収納場所が狭く積み重ねて収納したい方などにおすすめです。
③重たい荷物を上から重ねること
いくら頑丈に作られている防災用の保存食品でも、あまりに重たいモノを乗せていたり衝撃が激しいと容器が破損し、そこから腐敗したりカビが発生するリスクがあります。
例えば、カップラーメンの容器などは柔らかく、上の紙製のフタは破れやすいため、重い荷物を上から乗せないように注意しましょう。または、頑丈な収納ボックスに入れておくのも良いですね。
④刃物と一緒に収納する際は注意
備蓄食品を非常用の備品と一緒に保管している方もいるかも知れません。しかし、米袋やレトルト容器のご飯などは、刃物で簡単に破れてしまいます。ハサミやカッターナイフ、ドライバーなど刃物と一緒に収納するときは、刃物をケースに入れるなどして、食品の袋を保護しましょう。
備蓄の「置き場所」が不安なら「カビリスク診断」で全体傾向を確認
備蓄食品は容器がしっかりしていても、保管スペースの湿気・結露・通気性の影響で、外装の汚れやカビトラブルにつながることがあります。
まずは「カビリスク診断」で、住まい全体がカビが出やすい状態かどうかの目安を押さえておくと安心です。
もう一度保管状況をチェックしよう

皆さんは備蓄食品を定期的に確認したり、新しいものを入れ替えたりしていますか?
ローリングストックなどで、定期的に入れ替えている方や時期を決めて消費されている方もいるかもしれませんが
『そういえば、数年前の台風の時に備蓄品を買って、そのままにしているかも?』
という方は、改めてチェックしてみましょう。
①賞味期限内か
賞味期限の長い備蓄食品でも、賞味期限を何年も過ぎてしまったものであれば変質、腐敗などのリスクがあります。容器の底や上ぶた、分かりにくい場所に賞味期限が記載されている食品もありますが、例えば油性マジックなどで賞味期限を丸しておくなどして、忘れないようにチェックしておきましょう。

↑このような感じで、メモ用紙に賞味期限を書いておくのもおすすめです。
②穴や容器の破損はないか
備蓄食品の容器に破損個所があると、そこから酸化してしまい、食品が変質してしまいます。例えばミネラルウォーターなどであれば、雑菌やカビが繁殖してしまいます。備蓄している食品のパッケージに傷や穴がないか確認しましょう。
また、一度開封した食品は賞味期限内であっても早めに消費しましょう。例えば粉モノであれば高温多湿の場所に保管していると、カビや雑菌だけでなく粉ダニや粉虫などの害虫が発生することがあります。
③上に重たすぎる荷物を乗せていないか
NGな場所でも説明したように、重たすぎるものを備蓄食品の上に乗せていると、容器が破損し腐敗の原因となります。ラーメンや米袋など柔らかい食品はなるべく上にモノを乗せないようにしましょう。
④直射日光が当たったり水に濡れる場所に置いていないか
直射日光や水気は容器や内容物の劣化の原因となります。なるべく涼しく直射日光の当たらない場所に保管するようにしましょう。また水気の多い場所も避けましょう。
⑤害虫や動物に被害の合う場所ではないか
家の外など害虫や動物が容器を破いてしまうこともあります。できれば固い収納BOXなどに保管してから保管するようにしましょう。
収納場所のカビ対策
備蓄食品を収納する場所別に、管理方法をご紹介します。日ごろのお掃除などにお役立てください。
■関連記事■押入れ・クローゼットがカビ臭いときの原因と今すぐできるカビ取り&再発防止ガイド【プロが解説】
①地下室の場合
地下室は地面の湿度の影響を受けやすく、通気性が悪いため湿気が溜まりカビが生えやすい場所の1つです。
地下室に非常食を備蓄している方も多いかも知れませんが、定期的に賞味期限や容器の破損の有無を確認し、除湿機やサーキュレーターを設置して除湿するようにしましょう。通気性アップと除湿は地下室自体のカビ予防につながります。
■関連記事■地下室のカビ対策完全ガイド|湿気・結露の原因とカビ除去5ステップ&除湿機の選び方

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②納戸の場合
納戸は、色んなモノを収納できるのが便利ですが、モノを詰め込み過ぎると通気性が悪くなり、カビの発生原因となります。納戸も定期的に掃除をして使っていないものは処分してスキマを作るようにしましょう。
また、水漏れなどもカビの原因となりますので配管や収納物の水気にも要注意です。
■関連記事■そのまま放置は危険!倉庫でカビが生えたときの正しい対処法と予防のコツ5選
■関連記事■新築でも要注意!納戸のカビを防ぐための5つのポイントと簡単カビ取り方法
③屋根裏部屋の場合
屋根裏部屋も納戸同様、物置のようにたくさんモノを詰め込んで通気性が悪くなりカビが生えてしまうことがあります。また、結露もカビの原因となるため換気をこまめに行い、サーキュレーターや除湿機などを設置して除湿しましょう。
■関連記事■屋根裏・天井裏のカビ徹底対策ガイド|原因・白カビ除去・プロ依頼の判断基準を解説
④物置の場合
物置は庭やバルコニーなど、屋外に置く場合が多いので雨水や外気の湿気に気を付けましょう。また害虫やネズミなどが侵入しないように、定期的に掃除して清潔にしておきましょう。各収納場所同様にモノの詰め込み過ぎにも注意です。
このほか、防災リュックやキャリーバッグなどに備蓄食品を入れている方もいるかと思います。床に直接置くと湿気がたまり袋にカビが生える原因となるため、台やすのこなどの上に置くのがおすすめです。
また、防災リュック自体にカビが生えてしまった場合は消毒用アルコールを使って除去します。
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■関連記事■物置のカビ取り・予防対策完全ガイド|原因・除去方法・収納のコツをプロが解説

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【カビ最新ニュース】「食品のかび毒」は保管条件でリスクが変わるため、日頃の管理が重要
食品に生えるカビは、見た目やニオイの問題だけでなく、有害な「かび毒(マイコトキシン)」をつくり出すことがあります。
農林水産省の情報でも、気象条件や保管環境、取扱いの状態しだいで汚染が起こり得るため、家庭でも「湿気を避ける・傷んだものを混ぜない・保管環境を整える」といった管理が重要だとまとめられています。
非常食や備蓄食品も、外装や保管場所の状態が悪いと劣化やカビトラブルにつながるため、定期点検と保管環境の見直しが大切です。
参考:農林水産省|食品のかび毒に関する情報
非常食・備蓄食品のカビに関するQ&A
非常食は「中身」だけでなく「外装・置き場所」で安全性が変わります。よくある疑問を短く整理します。
Q1. 外袋や段ボールにカビっぽい汚れがある。中身は食べても大丈夫?
おすすめできません。
外装の汚れは保管環境が悪かったサインであり、袋や缶に微細な傷があると中身の劣化リスクも上がります。
まずは破れ・穴・変形・サビ・膨張・液漏れがないかを確認し、少しでも不安があれば廃棄してください。
Q2. 粉もの(小麦粉・片栗粉・パン粉など)や乾物は、備蓄中にカビやすい?
カビやすくなります。
湿気を吸うと固結や異臭の原因になり、カビだけでなく害虫トラブルも起きやすいです。
開封後は密閉容器に移し、湿気の少ない場所で保管しましょう。長期備蓄には、未開封で保管し、使った分を補充する「ローリングストック」が有効です。
Q3. 一番効く保管テクは何ですか?
効果的なのは「湿気を避けた保管場所」と「定期的な点検」です。
食品は床に直置きせず、結露しやすい窓際や水回りを避けて保管し、収納スペースでは除湿剤を置きこまめに換気をすることが大切です。
また、半年〜1年に一度は点検を行い、賞味期限だけでなく、外装の破損やサビ、押しつぶしの跡がないかまで確認しておくと、いざという時に「食べられない」という事態を防ぐことにつながります。
まとめ
備蓄食品は災害に見舞われたもしもの時に、私たちの命を繋ぐ大切な飲食物です。基本的にはカビにくい容器できちんと密閉されていますが、直射日光や水気などには注意して、風通しの良い場所に保管しましょう。賞味期限も切れないようにチェックし、頑丈な収納ボックスなどに入れて食品を管理しましょう。
また、収納場所自体のカビにも注意をして、日ごろからこまめに掃除と換気を忘れずに行いましょう。
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