屋根裏のカビを除去する方法

「収納庫として利用している、屋根裏部屋の壁にカビが生えていました。どうやら結露が原因のようです。このカビを自力で除去する方法はないのでしょうか」

生活するにあたり、屋根裏は目にする機会が少ない場所かもしれません。そのためスルーしがちですが、実はカビが大量発生していることがあります。そもそも屋根裏にカビが生えてしまうのには、どんな理由があるのでしょうか?また、放置することでどんな影響があるのか、カビを除去する方法や発生しないための対策法があるのかも気になるところです。

こちらではそんな疑問について解説しているので、ぜひチェックして役立ててください

屋根裏のカビの理由と原因を知る

家の中で過ごしていて、なんだかカビのようなニオイがすると感じたら、それは屋根裏のカビが原因だった!ということも。普段は、あまり気にかけることのない屋根裏ですが、なぜカビが発生するのでしょうか?また、放置することで何かしらの危険はあるのでしょうか?

①結露によるもの

住宅において、カビが発生する原因はさまざまありますが、屋根裏の場合は結露による可能性が考えられます。屋根裏の結露が原因でカビが発生した場合、カビが家中に腐食して家の土台から駄目にしてしまう危険性が存在します。

②なぜ屋根裏の結露が起こってしまうのか?

結露は冬に起こることがほとんどです。寒い冬は家の中を暖かくするために暖房を使います。この暖房によって湿った暖気が上昇、家の天井を抜けて屋根裏に到達するのですが、冬の屋根裏は外気の影響を受けているため、とても冷たくなっています。

そうすると、湿った暖気が一気に冷やされ水蒸気へと変わります。そして、この水蒸気が「野地板(コンパネ)」という屋根の下地剤の表面で水滴となってたまってしまうのです。これが結露のはじまりとなります。この結露を放置し水滴が蓄積すると、湿気のある場所を好むカビをどんどん発生するというわけです。

そのため屋根裏のカビ対策をする際には、除カビをしてひと安心...とはならず、その後の結露対策や除湿も課題となります。

③屋根裏のカビを放置することによる危険性

屋根裏のカビを放置するとどうなるのでしょう。屋根裏だけに発生したカビが部屋中に広がり、健康にも影響が出ることもあります。

屋根裏に収納している、衣類や小物類、書類などにカビが生えてしまうこともあります。また、カビが広がることで家自体が脆くなるというリスクも。

カビは、普段空気中に舞っているものですが、あまりに広がり過ぎると家やモノ、そして住んでいる人、ペットまでに悪影響を及ぼします。

身体に影響が出てからでは、取り返しのつかないことになることも。屋根裏にカビが発生しているかもしれないと思ったときは、そうなる前に早い段階でカビ除去に向けて動くようにしましょう。

放置はNG!屋根裏のカビを除去するための方法

家が傷むことや人体への影響など、屋根裏のカビを放置することでどんなことが起こるのかは理解できたのではないでしょうか。それでは、屋根裏のカビを除去するにはどんな方法があるのかをチェックしていきます。

①換気をしっかりと行い、強アルカリ性の消毒剤を使用

屋根裏のカビ対策としてはまず、天気の良い日に通風を行うようにしてください。サーキュレーターを24時間まわすなどして、空気をまわすことが大切です。

もし、密閉ができるのであれば、除湿器を使用してみるのも良いでしょう。

また、カビは強アルカリ性によって死滅させることが可能です。そこで、強アルカリ性の消毒剤となる次亜塩素酸ナトリウムを購入して、水で希釈していきます。ハンドスプレーなどで屋根裏に噴霧して、30分位おいた後に濡れ雑巾を使って拭き上げてください。

また、黒カビの色素が沈着していない場合には逆性石けんを水で薄めて、除カビするという方法もあります。

いずれの場合にも、カビ取りをする際はかならず換気をしながら、ゴーグルやマスク、手袋などを着用しながら行いましょう。

あわせて、室内のホコリなどもキレイに拭き上げるようにしてください。その際に窓を開けたり換気扇をつけたりするなど、乾燥させることも合わせて行いましょう。

出典:Amazon

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プロレベルのカビ取りをするならカビ取りマイスターキット

カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取り剤のカビ取りマイスターキットは、実際に業者が使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品です。

そのため自宅でプロレベルのカビ取りができますし、危険な成分は含まれていないため屋根裏のカビ取りにも使用できます。

②それでも手に負えない場合は業者に依頼

除去するための方法が面倒だからといって、カビをそのまま放置することはやめましょう。カビによる影響がどんどん広がってしまいます。自分で行うことができないのであれば業者に頼むのも手です。

屋根裏をはじめ、カビの除去を専門としている業者は多いです。お金はかかってしまいますが、カビのせいで家が傷めば修理代がかかり、カビのせいで病気になれば医療費がかかってしまうので、もったいないと考えるのはやめましょう。専門知識のある方にお願いしてキレイにしてもらうことも、快適に暮らすための近道と言えるでしょう。

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屋根裏にカビを発生させないための対策

屋根裏のカビを発生させると、とても厄介なことになります。そこでカビを発生させないための対策として、何ができるのかを知っておきましょう。

対策1:換気

屋根裏に到達することで湿った暖気は、換気をしないとたまったままです。これらを外に排出するためには、一般的な屋根についている排気システムを使用してください。棟に取りつける「棟換気」、ケラバの壁に取りつける「換気穴」などが主流とされる換気システムです。

ただし、エネルギー効率という点で考えると、換気システムに頼ることはとても惜しいこととされています。これはなぜかと言うと、換気を行うことで湿気以外に暖気も逃がしてしまうからです。そのため、せっかくの暖房効果が薄れてしまいます。また、暖房コストの増加にもつながってしまうので、その点は気を付けましょう。

対策2:断熱

屋根裏のカビ発生の原因となる結露対策の方法として、断熱も有効です。

断熱には屋根断熱と天井断熱の2つがあります。いずれも夏の太陽熱による断熱効果は期待できますが、冬の対策として屋根断熱はいまいちです。屋根断熱の場合は暖気が部屋から逃げてしまい、結露対策はしっかりできていてもエネルギー対策としては良くないのが理由です。その点、天井で断熱をする天井断熱は、エネルギー効率の面でも効果を発揮してくれます。

まとめ

屋根裏にカビが発生することの理由や原因、除去の方法、発生させないための対策についてまとめました。

屋根裏のカビを取るには、充分に換気を行った状態で次亜塩素酸ナトリウムや逆性石けんを水で希釈した液剤を、塗布し、その後しっかりと固く絞った雑巾などで除去します。

カビによる被害が大きくなってからだと、手がつけられなくなってしまうこともあります。早めの行動と日頃の心がけでカビから家を守るようにしてください。そして、もし既に大量のカビが発生していて除去しても除去しても再発する場合や、自力でのカビ取りが難しい場合、壁の裏にまでカビが浸食している場合には、専門のカビ取り業者へ相談しましょう。

カウンセリングは無料で行っておりますので、お気軽にご相談ください。

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