そうめんに生えたカビは食べても大丈夫?!

夏の暑い時期にツルッと喉越しでさっぱりといただけるそうめん。簡単に調理ができて長く保存ができるので重宝しますよね。

高級なそうめんなどもあるので、贈答用としても親しまれています。

そんなそうめんを食べようと、箱から出して束から外そうとよく見たら、なんだかカビが生えている?!

保存のきくそうめんでも、保存状態や環境によってカビが発生してしまうことがあります。

そこで、この記事ではそうめんに生えるカビの対処方法や、かび予防の方法について解説していきたいと思います。

そうめんの原材料

そうめんは、小麦粉に水と塩を混ぜたものに食用油を付けて、伸ばし、乾燥・熟成させてつくります。

揖保乃糸の公式サイトによりますと、素麺は奈良時代に唐から伝来し、江戸時代には生産量が伸びてより一般的になったそうです。全国各地でそうめんの郷土料理があり私たちの食生活になくてはならない存在です。

乾麺であるそうめんは、保存性が高いため賞味期限も長いという特徴がありますが、食品ですので保管方法が悪いとカビが生えたり虫が発生することがあります。

(出典:揖保乃糸の歴史

なぜそうめんにカビが生えたのか?

カビが好む環境は一般的に、湿度60%以上、気温20度以上、そして栄養源、酸素があるところです。つまり、私たちが暮らしやすい環境をカビも好むというわけです。

カビは糖質やタンパク質を栄養源として増殖します。そのため、湿気や酸素に触れる場所に保管していたそうめんにカビが発生してしまうことがあります。

特にそうめんを開封後、密閉していなかったり湿気の多い場所に置いていたりすると、賞味期限内でもカビが発生することがあります。保管場所や保管方法に気を付けて美味しく食べましょう。

そうめんのカビは食べても大丈夫?!

そうめんにカビが生えた場合、できれば食べない方が良いでしょう。できれば同じ箱に入っている素麺も処分した方が良いでしょう。他の部分でカビが生えている場合、目では見えなくてもカビが発生している可能性があります。

人によっては「多少カビが生えていてもお腹を壊したことがないから大丈夫」という話を聞いたことがあるかも知れません。確かに無害なカビもありますが、肉眼では人体にとって有害か無害かを判別することは難しいため、食べない方が無難です。

昔は素麺のカビのことを「厄」という表現し、カビ部分を落としてから食べていたという話もありますが、近年は気候も変動しているため、発生するカビの種類も変わっている可能性も否定できません。

カビによっては例えば黒カビや緑カビにように、アレルギーの原因となるものもありますし、マイコトキシンなどのカビ毒を産生するものもあります。食べた後、胃腸症状が出ない場合でも身体に負担がかかっていることもあります。

これらのことを考慮すると、勿体ないですが処分した方が良いでしょう。どうしても食べたい場合は自己責任ですが、カビペディアの編集部としてはカビの害のことを考えるとおすすめできません。

そうめんのカビを防ぐ保管方法のコツ

食品に発生するカビは、有害なものか無害なものかを肉眼で判別するのは難しいので、カビが発生しないような環境で保管する工夫が大切です。

そのために必要なことは、カビの好む環境である、湿気、気温、酸素、栄養源をカットすることです。そのために最も重要なことは「保管場所」です。

  • 結露や水気はないですか?
  • 漏水や水漏れは起こっていませんか?
  • 濡れた手で触れていませんでしたか?
  • 収納庫の除湿はできていますか?

そうめんは本来、長く保存ができ美味しく味わうことのできる食品です。2~3年持つものもあります。正しい保管方法で長くの楽しみましょう。

そうめんのおいしさを保持するための保管方法は

①湿気が少なく通気性の良いところに保管する

②直射日光の当たらない場所に保管する

③冷蔵庫に入れたもOK

④定期的に陰干しをして、除湿する

また、石鹸などニオイの強いものの近くに保管すると風味が変化してしまいます。風味を損ねないためにも、封をし、ニオイの強いものとは離して保管しましょう。

湿気が気になる場合は、除湿剤を置くという手も

そうめんの箱内の湿気が気になる場合は、除湿剤を中に入れて湿気を追い出すという方法もあります。除湿剤は定期的にチェックし、こまめに交換しましょう。

また、箱のまま食品庫や戸棚などに保管する場合は、定期的に戸を開けて換気し通気性を上げましょう。

出典:Amazon

まとめ

そうめんは長期間保管でき、昔から親しまれている乾麺の1つです。しかし、湿気が多い場所で保管しているとカビが生え、そのカビが人体にとって有害なのか無害なのか見わけがつきません。

ですので、カビの生えたそうめんはできれば食べないようにし、今後はそうめんにカビが生えないように、通気性の良いところで保管することが最も大事です。

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