カビのお悩み解決コラム

床下収納がカビだらけ!?正しい除去手順と再発させないための6つの防止策を解説

#カビ#床下収納
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監修者穂苅 英樹

編集長(ハーツリッチ株式会社 代表取締役)

場所を取らない収納スペースとして便利な床下収納ですが、湿気が溜まりやすく、すぐにカビの温床になってしまうことをご存じでしょうか。
一度カビが生えてしまうと収納している物を傷めるだけではなく、室内の空気環境や家族の健康にも悪影響を与えてしまいます。

この記事では、床下収納のカビを安全に除去する手順と、再発を防ぐための6つの防止策を具体的に解説します。

定期的なお手入れを心がけて、収納スペースを無駄なく清潔に保ちましょう!

この記事で分かること
・床下収納にカビが生える原因
・床下収納のカビを取る方法
・床下収納のカビを防ぐ方法

床下収納にカビは生える原因

原因その1) 床下収納は湿気が溜まりやすい

床下収納にカビが生えてしまう最大の原因は湿気です。長期保存するものを入れておくのに便利な床下収納は裏を返せば、密閉空間になりやすいです。日常的に開けることがないため空気がこもりがちになり湿気が溜まってしまいます。

梅雨の時期や夏場は特に温度も湿度も高くなってしまうためカビの温床になってしまいます。また、物をぎゅうぎゅうに隙間なく入れてしまうと風通しが悪くなりカビの原因になります。

原因その2) 床下収納の構造や材質によるカビ

戸建て住宅の場合、床下の点検や不具合があった際に修理するために、人が出入りできる大きさの点検を設けることが一般的です。床下収納は通常、その点検口を利用して造られることが多いです。

床下収納はキッチンや洗面所に設置されていることが多いと思いますが、それは給排水管が集まる水回りの点検をするためなのです。床下収納はその名の通り“床の下”に設けられています。地面と建物の間の空間を利用して造られるため、建物の造りによっては土壌やコンクリートからの水分と収納庫そのものの湿気の両方の影響を受けてしまいカビが生えやすくなります。

最近は和室に床下収納を設ける方も増えているようですが、和室の畳は湿気を含みやすく、またカビの栄養分になりやすいため畳に生えたカビが床下収納庫内をカビさせてしまうことも十分に考えられます。

またマンションの場合、気密性が高く、窓も少ないため風が通りにくく戸建てに比べてカビが生えやすいです。

原因その3) 床下収納に適さない食品を保管している

床下収納は使用頻度の少ないものや、保存のきく食品を入れているご家庭が多いのではないでしょうか。

キッチンの床下収納ですと、ビンの飲料やレトルト食品、非常用の水や缶詰などの食品を入れている方もいらっしゃると思います。床下収納に食品を保管することは自体はだめではありませんが、不向きな食品もあります。

それは、じゃがいもやにんじん、お米などです。生ものや水分を多く含む食材は入れない方がいいということは想像がつくかと思いますが、いも類や根菜類など比較的日持ちする食材なら大丈夫だろうと、入れてしまっていませんか?

床下収納は湿度が高く温度差も激しいためカビが発生しやすいです。そのため食材を保管する場所としてはあまりおすすめできません。常温だと日持ちしていたはずのじゃがいもが床下収納に入れたことによって早くにカビが生えてしまう・・・ということが起こってしまうのです。

食材にカビが生えてしまうと収納庫全体にカビが繁殖する原因になります。

住まい全体のカビリスクも確認しておこう

床下収納は一度カビが出ると、同じ収納庫だけでなく周辺の空気や他の収納にも広がりやすいのが厄介です。
カビリスク診断で、ご自宅がどれくらいカビを招きやすい住環境か一度確認しておくと、対策の優先順位がつけやすくなります。

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床下収納のカビ対処早見表

床下収納のカビは、表面を清掃すれば対応できる場合と、床下空間の点検が必要な場合があります。
発生範囲や湿気、水漏れの有無を確認し、自分で対応できる状態か判断しましょう。

状態確認・対処方法注意・相談の目安
収納庫の表面に少量のカビがある中身をすべて取り出し、収納庫の材質に使用できるカビ取り剤で清掃して十分に乾燥させる換気を行い、手袋、マスク、ゴーグルを着用する。薬剤は混ぜない
収納物の一部にもカビがあるカビが生えた物を分け、食品は食べずに処分する。
容器や収納用品は素材に適した方法で清掃する
紙、布、木製品などに広くカビが及んでいる場合は、無理に収納庫へ戻さない
カビ臭があるが、発生箇所が見えない収納庫を空にして、底面、ふたの裏、継ぎ目、床下側に湿気やカビがないか確認する清掃後も短期間でにおいが戻る場合は、床下空間の点検を検討する
広範囲にカビがある、何度も再発する大量の薬剤を使用したり床下へ無理に入ったりせず、発生範囲を確認する自宅での対応が難しいため、カビ調査や床下点検に対応できる専門業者へ相談する
水漏れ、浸水、水滴、木部の腐食があるカビ取りより先に、給排水設備や床下へ水分が侵入した原因を確認するリフォーム業者、設備業者、管理会社などへ相談し、水分の原因を改善する

床下収納の材質によっては、塩素系カビ取り剤やエタノールで変色、腐食、劣化することがあります。
材質や使用できる薬剤が分からない場合は、住宅メーカーや専門業者へ確認しましょう。


床下収納のカビ取り方法

床下収納にカビが生える要因として3つご紹介しました。では実際に床下収納にカビが生えてしまった場合どうしたらよいでしょうか。ここからは床下収納にカビが生えてしまった場合のカビ取り方法をお伝えします。カビ取りに必要なものは以下の通りです。

カビ取りに必要なもの

  • ゴム手袋
  • マスク
  • ゴーグル
  • 長袖の衣類
  • 収納庫の材質に使用できるカビ取り剤
  • 除湿剤
  • 新聞紙(あれば)

床下収納に使用できる薬剤は、収納庫の材質によって異なります。
塩素系カビ取り剤はカビの色素を落とせる場合がありますが、金属の腐食や樹脂・木材の変色、劣化を招くことがあります。
住宅メーカーや収納庫、カビ取り剤の製品表示を確認し、使用できる場合に限って使用してください。

また、次亜塩素酸水は消毒用エタノール同様、漂白効果はありませんので色素系のカビ取りには不向きです。

■関連記事■次亜塩素酸ナトリウムのカビ除去効果と正しい使い方は?次亜塩素酸水との違いも解説

出典:Amazon

では、実際のカビ取りの手順です。

カビ取りの手順

①ゴム手袋、マスク、ゴーグル、長袖の衣類を身に着け、窓やドアを開ける。

次亜塩素酸ナトリウムは皮膚に対して刺激が強いため、ゴム手袋・マスク・ゴーグルでしっかりガードします。また、成分を吸い込むと体調を崩してしまうこともあるため窓やドアを全開にして通気性の良い状態でおこないます。

②床下収納の中身を全て取り出す。

床下収納の中に入っている中身を全て取り出します。このとき収納庫の中だけでなく、入れていたものにもカビが生えていないかチェックします。

③カビ取り剤の使用方法を確認する。

使用するカビ取り剤の対象素材、希釈方法、使用量を製品表示で確認します。自己判断で濃度を調整したり別の容器へ移し替えたりせず、表示どおりに使用してください。

④製品表示に従ってカビ取り剤を使用する。

製品表示に従って拭き取りまたは水拭きを行い、十分に乾燥させます。カビが残っていても、何度も繰り返すと収納庫を傷める可能性があるため、無理に続けないでください。

⑤中身を床下収納に戻し除湿剤を置く

中身を戻す際には、底に新聞紙と除湿剤を入れてから収納します。収納は寝かせて入れるのではなく縦に入れると取り出しやすく、中の状態も確認しやすいです。物を詰め過ぎないようにするのがポイントです。また誤ってカビの生えた物を戻してしまわないようチェックしながら戻していきましょう。

カビ取り時の注意点

 床下収納をカビ取りする際の注意点としては、次亜塩素酸ナトリウムの取り扱いについてです。酸性タイプの漂白剤と混ぜると有害なガスを発生しますので絶対にやめましょう。また皮膚につくと肌荒れしてしまったり、目に入ると失明の危険性もありますので、ゴーグルやマスク、手袋を着用し、対処法まで理解した上で使用しましょう。

ここからは日ごろからご自宅でできる床下収納のカビ対策をお伝えします。床下収納のカビには「湿気対策」が鍵になります。


床下収納のカビを防ぐ6つの方法

①定期的な換気

 床下収納のカビ対策の基本は換気です。定期的に空気を入れ替えて湿気が溜まらないようにしましょう。これだけでもカビの多くを防ぐことができます。

②新聞紙を敷く

 新聞紙には除湿効果があります。床下収納の底に新聞紙をひくことで余分な湿気を吸ってくれます。ただし新聞紙は定期的に交換してください。湿った新聞紙をひいておくと逆にカビを発生させる原因になります。

③除湿剤を置く

 除湿剤を入れておくことで湿気が溜まるのを防いでくれます。こちらも新聞紙同様、水分を吸収すると効果がなくなるのでこまめに交換する必要があります。

出典:Amazon

④モノを詰め過ぎない

 物を収納する際には8割程度にし、詰め過ぎないようにします。そうすることで空気が通りやすくなります。

⑤消毒用エタノールでカビを防ぐ

普段の掃除では、汚れを拭き取った後に十分乾燥させ、湿気をためないことが重要です。
消毒用エタノールを使用する場合は、収納庫の材質と製品表示を確認し、目立たない部分で試してから使用してください。
収納庫全体への過剰な噴霧は避けましょう。

■関連記事■エタノールでカビを撃退!アルコールの殺菌効果と正しい選び方

出典:Amazon

⑥保管のきかない食品は入れない

 床下収納に食品を入れる場合は保存のきくものにします。例えばビンやペットボトル飲料、未開封の缶詰などです。昔は床下収納でぬか漬けなどを作る家庭も多かったようですが、昔と現代では家の造りや建材なども異なりますので、床下収納を利用してぬか漬けや味噌・梅酒などを長期保存することも控えたほうがいいです。

もし床下収納しか場所がない、といった場合は定期的に中の状態を確認してカビが生えていないかチェックしましょう。また、お米やいも類、根菜類など日持ちすると思われる食材でも床下に収納するのは控えましょう。

食べ物のカスをそのまま放置していると、カビの原因になります。こまめに拭きとり掃除して清潔にしておきましょう。


【カビ最新ニュース】豪雨・長雨による床下カビリスクの高まり


近年、線状降水帯をともなう大雨や長雨が増え、住宅の「床下まわり」のカビリスクが全国的に高まっています。

気象庁の報告によると、2025年8月の大雨により、一部地域で平年8月の月降水量の3倍以上の雨を観測し、床上・床下浸水を含む住宅被害が多数発生しました。
こうした浸水被害がなくても、連日の高湿度により、床下空間や基礎まわりのコンクリートが乾ききらず、その真上にある床下収納やシンク下収納で「カビ・カビ臭」の相談が増えているという報告も出ています。

床下収納はもともと通気性が悪く、地面や水回りからの湿気の影響を受けやすい構造です。
豪雨や長雨のあと、収納庫のフタ裏に水滴がつく、庫内のニオイが強くなる、収納した食品や容器にうっすら白カビが出るといった現象は、床下からの湿気が上がってきているサインと考えられます。

表面だけ拭き取っても、収納庫本体やその周囲に湿気やカビが残っていると再発しやすいため、換気・除湿・点検をセットで行うことが重要です。

参考:気象庁|低気圧と前線による大雨


床下収納のカビに関するQ&A


床下収納は“見えない場所”だからこそ、カビに気づくのが遅れがちです。安全に使い続けるために、よくある疑問を整理しておきましょう。


Q. 床下収納のカビを放置すると、どんなリスクがありますか?


収納している食品や物が傷むだけでなく、カビ臭や胞子が室内に上がってきて、アレルギー症状や咳・喉の違和感につながる可能性があります。
さらに、床下全体が常に湿った状態だと、構造材の腐朽やシロアリ被害のリスクも高まるため、早めの対処が必要です。

■関連記事■シロアリが好む家はカビも好む!知らないと危険な発生原因と効果的な対策まとめ


Q. 次亜塩素酸ナトリウムで拭けば、それで安心して使えますか?


目に見えるカビを落とすには有効ですが、一度の清掃で安心とは言い切れません。
カビ取り後にしっかり乾燥させること、除湿剤や新聞紙で湿気対策を続けること、定期的にフタを開けて状態を確認することが大切です。


Q. 自分でカビ取りしてもすぐカビ臭さが戻る場合、どうすべきですか?


床下収納庫だけでなく、その下の床下空間全体が湿気ている可能性があります。
換気や除湿剤だけでは追いつかない場合もあるため、一度専門業者に床下の状態を調査してもらうことをおすすめします。
収納庫のカビ取りと合わせて、床下全体の湿気・カビ・シロアリ対策を行うことで、再発リスクを大きく減らせます。

■関連記事■【2026年版】カビ取り業者の選び方|失敗しない依頼ポイント&おすすめ業者比較


まとめ

今回は床下収納のカビについてお伝えしてきましたが、まとめますと

●床下収納は湿度が高くカビが生えやすい。

●床下収納のカビ取りや清掃では、収納庫の材質に使用できる薬剤を確認し、清掃後は十分に乾燥させる。

●カビを防ぐには定期的な換気と掃除が大切

となります。

普段あまり開けることのない床下収納ですが、日ごろの対策としては換気が中心で、すごく大変というものではないと思います。カビが生えてしまうとその後の対処が大変ですので意識的に空気を入れ替えたり掃除をしたりすることが大切になってきます。

ですが、定期的にカビ対策をおこなっているにもかかわらずすぐにカビ臭さが戻ってしまう、ということもあるかもしれません。そういったときは床下収納だけでなく床下全体がカビやダニ・シロアリなどの悪影響を受けている可能性があります。

また、収納庫のカビが広範囲に広がってしまっている、といったご家庭では対処できないような場合にはプロのカビ取り業者に任せるという方法もあります。

毎日開ける場所ではないからこそ、清潔に保つことが大切です。床下収納をきれいに保ち、足元からカビ対策をしていきましょう。

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更新履歴
2026年7月更新:床下収納の状態別の判断早見表を追加し、材質に応じたカビ取り剤の選び方と専門業者へ相談する目安を一部見直しました。

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