
久しぶりに別荘を訪れ、ドアを開けた瞬間――カビ特有のイヤな臭いが…。
そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
別荘は長期間使われないことが多く、湿気がこもりやすいため、カビが非常に発生しやすい環境です。
カビを放置してしまうと、建物や家具の劣化だけでなく、健康被害のリスクにもつながってしまいます。
せっかくのバカンス、カビに悩まされることなく、快適に過ごしたいですよね。
この記事では、別荘にカビが発生しやすい原因や、すぐにできるカビ対策法、さらにプロが実践する効果的な予防方法まで詳しくご紹介します。
今まさに別荘でカビに困っている方に向けて、その場でできる応急処置についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
別荘を清潔で快適に保つためのヒントとして、ぜひお役立てください。
| この記事で分かること |
| ・別荘にカビが生える原因 ・カビ臭い時にすぐできる対策方法 ・別荘のカビを予防する方法 ・今できるカビ取り応急処置について |
また、私たちハーツリッチは累計1万件超のカビ原因調査実績があります。
建築士である代表を中心に、文部科学省、東京大学、ゼネコンなど、多様な案件に携わってきました。
※2025年12月末時点
私たちは、文部科学省・日本建築学会・ISOの基準に準拠した方法で、原因調査を行っています。
カビが「なぜ、どのように生えたのか」という構造的な根本原因まで突き止める、ハーツリッチのカビ原因調査の強みを以下にまとめました。
目次
どうして別荘がカビ臭くなったのか

別荘は、人の出入りが少なく、GWや夏休み、冬休みなど大型連休の際に使用するというケースが多いかと思います。
また、数人で別荘を利用している場合でも、居住地ほど毎日誰かが使用していることは稀なので
掃除や換気が行き届かないことが多いのです。
また、別荘地も山の中や湖の近く、海の近く、など涼しく水の多い場所に造られていることが多いため必然的に湿気が溜まりやすくなってしまいます。
「管理人がいるので、清掃はしてくれているのですが」
という別荘もありますが、掃除を定期的に行っていたとしても、見えない部分のカビ掃除までは行き届かないこともあり、その為、実際に別荘を使用するときに
「あれ?カビ臭い」
と気づく場合があるのです。
カビの好む環境
カビの好む条件は「湿気」「水」「栄養源」「酸素」ですので、人の出入りの少ない別荘は、まさに湿気が溜まり、またホコリやゴミを栄養源とますので、掃除や換気の行き届いていない別荘はカビが発生しやすい環境と一致しているのです。
住まい全体のカビリスクも確認しておこう
別荘のカビ臭は、その場の換気や掃除で一時的に軽くなっても、建物の湿気のたまりやすさや通気のクセが残っていると再び出やすいのが厄介です。
カビリスク診断で、別荘がどれくらいカビを招きやすい環境か一度確認しておくと、対策の優先順位を決めやすくなります。
別荘の状態別・カビ対処方法早見表
別荘のカビ臭は、室内に残った湿気や汚れだけでなく、雨漏り、漏水、結露、床下や壁内部の湿潤が原因の場合もあります。カビの範囲や建物の状態を確認し、自分で対応できる状態か判断しましょう。
| 状態 | 確認・対処方法 | 注意・相談の目安 |
|---|---|---|
| カビは見えないが湿っぽい | 換気と除湿を行い、窓際、収納、水回りを確認する | 臭いや湿気が改善しない場合は原因調査を検討する |
| 家具などに小範囲のカビがある | 素材に対応した製品を、目立たない場所で試してから使用する | 変色や傷みが起きた場合は作業を中止する |
| 壁や天井、複数の部屋に広がっている | 薬剤を広範囲に噴霧せず、換気と除湿を行う | カビ取り業者へ相談する |
| 雨漏り・漏水・床の湿りが疑われる | 濡れた場所の使用を控え、水分の侵入箇所を確認する | 建築業者や設備業者へ早めに相談する |
| 強い臭い、体調不良、繰り返し再発する | 長時間滞在せず、無理に自力で清掃を行わない | 専門業者へ調査を依頼し、症状があれば医療機関へ相談する |
薬剤を使用する場合は、対象となる素材と製品表示を確認し、指定された保護具と方法を守って使用しましょう。
異なる洗剤を混ぜたり、洗い流さずに続けて使用したりしないでください。
別荘がカビ臭いときに今すぐできる対策方法
では、別荘がカビ臭い場合、応急処置として今すぐにできる対策は何でしょうか?
カビ臭がする場合は、見えにくい場所にカビや湿った汚れが残っている可能性があります。
ただし、臭いだけでカビの種類やカビ毒の有無を判断することはできません。まずはカビが発生していそうな場所と、湿気の原因を確認しましょう
カビ対策の前に準備すべきもの

カビ対策を行う際は、マスク、ゴム手袋、保護眼鏡など、作業内容や使用する製品に応じた保護具を着用してください。
薬剤を使用する場合は製品表示を確認し、肌の露出を抑えた服装で作業しましょう。
①全ての窓を開けて換気

カビの好む場所を一言で表現すると”ジメジメとしてゴミや汚れのたまっている場所”です。つまり、部屋のすみずみにたまった湿気を換気で追い出すことがカビ対策の第一歩です。
別荘内の全ての窓を開け、換気扇を回してまずは部屋中の換気を行いましょう。空気の流れを作り、湿気と共にカビ臭さを追い出します。
すみずみのホコリや汚れを除去しよう
換気をしている時に、床のホコリや窓際の汚れ、ベッドの下や家具と壁のスキマなど、部屋のすみずみに溜まったホコリを取り除きましょう。ホコリや塵、汚れはカビの栄養源となりますので、まずは室内に溜まった空気と一緒に汚れも取り除きます。
また、この際はぜひ「天井」も拭きあげるようにしましょう。クイックルワイパーのようなフロア用伸縮性掃除具を使用すると立ったまま、天井まで掃除することができます。
天井にはホコリが溜まっているだけでなく、カビがもしも発生している場合に胞子が「上から下へ」と落下し今度は床で繁殖する危険性があります。その為にも、天井も届く範囲で掃除することをおススメします。
■関連記事■天井の隅の黒カビは放置厳禁!原因・安全な除去方法と再発防止策をプロが徹底解説
②カビの範囲と素材を確認する

小範囲のカビを処理する場合は、対象素材に使用できる製品を選び、目立たない場所で試してから使用してください。
消毒用エタノールは、素材によっては変色や塗装の剥がれを起こす可能性があるため、天井、壁、布製品、家具などへ一律に吹きかけないようにしてください。
また、次亜塩素酸水、消臭剤、重曹水、塩素系漂白剤などを、消毒用エタノールの代用品として自己判断で使用しないようにしましょう。
広範囲のカビや素材を判断できない場合は、専門業者へ相談しましょう。
■関連記事■エタノールでカビを撃退!アルコールの殺菌効果と正しい選び方

ドーバー パストリーゼ77
出典:Amazon

プロレベルのカビ取りをするならカビ取りマイスターキット

カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取り剤のカビ取りマイスターキットは、実際に業者が使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品です。
そのため自宅でプロレベルのカビ取りができますし、危険な成分は含まれていないため、水回りだけでなく、壁や家具などのカビ取りにも使用できます。

③生地類はや小物家具は天日干しする

天気が良ければ、椅子や机など持ち運び可能な家具をベランダなど外に出し太陽光で日光消毒します。日光に当てることで、紫外線によるカビの殺菌効果が期待できます。また、干すことで湿気を乾燥させることもできます。
■関連記事■日光消毒でカビは本当に死滅する?紫外線と熱の殺菌効果を徹底解説
④エアコンのフィルターを掃除する

エアコンの内部にカビが発生している可能性もありますので、可能な場合はエアコンのフィルターを取り外して清掃しましょう。
フィルターは、取扱説明書に従って指定された方法で清掃してください。
消毒用エタノールやカビ取り剤を自己判断で吹きかけたり、エアコン内部を分解したりせず、内部からカビ臭がする場合は、専門業者へ相談しましょう。
もエアコンの細部のカビは分解しないと除去できないため、時間に余裕がある場合は専門のクリーニング業者に依頼されることをおススメします。その後「ドライ機能」を使って別荘の室内を除湿していきます。
■関連記事■【保存版】久しぶりに使ったらカビ臭い!?エアコンの結露・簡単掃除・予防法まとめ

⑤風呂やトイレなど水回りのカビ取り

別荘には大きな風呂、露天風Rなどが設置されている場合も多いです。また、その風呂場の湿気が原因でカビ臭くなるということもあります。
その場合には、風呂や脱衣所、トイレなど水回りのカビ取りも行いましょう。必要なものは以下の通りです。
- カビ取り剤(カビキラーやカビハイターなど)
- ゴム手袋
- ゴーグルやマスク
- 汚れても良い服(長袖長ズボン)
塩素系カビ取り剤を使用するときは、十分に換気し、製品表示で指定されたゴム手袋、保護眼鏡、マスクなどを着用してください。
濡らしたハンカチなどは適切な保護具にはならないため、必要な保護具を用意できない場合は作業を中止してください。
■関連記事■【決定版】プロが教える!お風呂の黒カビを徹底除去&再発防止する最強テクニック
■関連記事■トイレの湿気がカビの原因に!?今すぐできる簡単な湿気対策4選

⑥除湿する

その後、除湿機や空気清浄機を使って、別荘内の湿気を取り除きます。空気清浄機がすぐに手に入らない場合はエアコンのドライ(除湿)機能を使いましょう。また、通気性を良くするために扇風機やサーキュレーターを使用するのもおススメです。
床下の除湿を行いたい場合には、ミニサイズのサーキュレーターや除湿機を使用しましょう。ちなみに「除湿剤」は靴箱やクローゼット、倉庫など”密閉”できる空間の除湿にはおススメですが、大きな部屋や風通しのある場所の除湿には向きません。その場合には、サーキュレーターや除湿機の方が良いでしょう。

シャープ 除湿機兼空気清浄機 プラズマクラスター
出典: Amazon
別荘のカビ臭さを防ぐために
ここでは、別荘のカビを生えないように防ぐ方法を説明していきます。次に別荘を使用するときに気持ちよく過ごすには、ちょっとしたコツが必要です。頻繁に別荘に来れない場合でも行えるカビ対策方法をご紹介していきます。
①別荘を使用した後は綺麗に掃除する
先述した通り、カビの発生要因は湿気、水、酸素、栄養源です。その中でもホコリだけでなく私たちが生活した後の
- 食べカス
- 皮脂
- 髪の毛
- 靴の泥汚れ
などもカビの栄養源となります。別荘を使用した後は食べかすなどを綺麗に掃除して、カビの栄養源となるものを残さないようにしましょう。
- 家具と壁を離しておく
- ベッドの下にすのこを敷くなどして通気性を良くする
- 使用した寝具は必ず日光で干して乾燥させてから収納する
など、使用したものも清潔にして帰りましょう。
使用後の換気と除湿も
別荘を使用した後は、室内の汚れや水分を取り除き、十分に換気・除湿してから退出しましょう。
カビ予防のために、消毒用エタノールや次亜塩素酸水を壁や天井、室内空間にむやみに噴霧するのは避けてください。
②スマホで操作できる空気清浄機を活用する
スマホで遠隔操作できる空気清浄機を活用することで、遠くにいながらも別荘内の空気を綺麗にしたり湿気の多い梅雨時期の除湿を行います。
本当は、実際に別荘へ行き、室内の換気や除湿を行いたいところですが、忙しい場合にはスマホで管理して空気清浄機を使用しましょう。
(シャープからスマホ操作可能な空気清浄機が発売されています)

また、同様にスマホで操作できる”ロボット型掃除機”を使用して、室内のホコリをこまめに取り除くというのもおススメです。文明の利器を活用して、別荘を清潔に保ちましょう。
③モノを減らす
別荘は、度々訪れて換気や掃除ができない場合もあります。また、立地的に湿気が多くカビが発生しやすいという環境の場合もあります。このような場合は別荘の中に置いてある「モノを減らす」というのも1つの解決方法です。
例えば...
- カーペットは敷かない
- チェアー類は最小限にする
- 寝具類も必要最小限にして押入れにスキマを作る
など、少しでもモノが減ることにより空気の通り道ができカビが発生しにくくなります。掃除の手間も省けますので一石二鳥です。

④カビ取り業者に依頼する

最後に、自力で別荘内のカビ取りや防カビを行うのが面倒な場合、専門の薬剤で安全に効果的なカビ取りをしたい場合には専門のカビ取り業者に依頼することをおススメします。専用の薬剤を用いるため、発生したカビを取り除くだけでなく、防カビ剤をコーティングすることでカビの発生を防ぐ効果もあります。
別荘で過ごす時間を、快適にするためにも専用のカビ取り業者による除カビ・防カビで、カビ臭さやカビの原因を取り除きましょう。

⑤塩素系台所用漂白剤を室内のカビ取りに代用しない
塩素系台所用漂白剤は、製品表示で指定された食器や台所用品などに使用するものです。
壁、天井、家具、床、布製品などのカビ取りに自己判断で使用しないでください。
広範囲のカビや素材を判断できない場合は、専門業者へ相談しましょう。
【カビ最新ニュース】大雨後の別荘は「湿気が抜けにくい」
気象庁の資料によると、2025年8月6日〜12日にかけて北日本から西日本の広い範囲で記録的な大雨となり、観測史上1位を更新した地点や、総降水量が600mm超え、平年8月の月降水量の3倍以上となった地点もありました。
線状降水帯の発生や大雨特別警報が出た地域も確認されています。
こうした大雨の後は、周辺の環境や建物まわりに水分が残って、別荘の室内が高湿度になりがちです。
特に別荘は閉め切っている期間が長いぶん湿気がこもりやすいので、雨が続いた後は特に「入室後の換気」「除湿(エアコンのドライや除湿機)」「押入れ・クローゼット・窓際の状態確認」を早めに行うようにしましょう。
参考:気象庁|低気圧と前線による大雨
別荘のカビに関するQ&A
別荘は閉め切る期間が長い分、同じ家でもカビが出やすい条件がそろいがちです。
よくある疑問を整理します。
Q1. 別荘がカビ臭い。最初にやるべきことは?
まず窓と扉を開けて換気し、換気扇やエアコンのドライで湿気を下げます。
寝具やカーテン、ラグなどの布製品は湿気が残りやすいで、可能なら外に出して乾かしましょう。
Q2. 次に来るまでカビを出さないコツは?
帰る前に「水回りを乾かす」「掃除をする」「収納を詰め込み過ぎない」を意識しましょう。
除湿機が使える環境なら、排水を自動化できるタイプを選ぶと管理がラクです。
Q3. 自力での対処が限界なサインは?
壁や天井まで広がっている、強い臭いが取れない、何度も再発する、雨漏り・漏水が疑われる場合は早めに専門業者へ相談が安全です。
まとめ|カビ臭い別荘を快適空間に戻すために大切なこと
久しぶりに訪れた別荘でカビのにおいに気づいた場合は、見えにくい場所にカビや湿った汚れが残っている可能性があります。
ただし、においだけでカビの発生場所やカビ毒の産生を断定することはできません。
まずは全ての窓を開けて換気を行い、空気の流れを作ることが第一歩です。続いて、室内に溜まったホコリや汚れを丁寧に掃除することで、カビの栄養源を取り除いていきます。床や家具の裏、ベッドの下、さらには見落としがちな天井まで、できる範囲でしっかり清掃しましょう。
小範囲のカビを処理する場合は、対象素材に対応した製品を選び、目立たない場所で試してから使用してください。消毒用エタノールや次亜塩素酸水などを、壁、天井、家具、布製品へむやみに使用しないようにしましょう。
また、塩素系台所用漂白剤を室内のカビ取りに自己判断で使用しないでください。
広範囲のカビ、強い臭い、再発を繰り返す、雨漏りや漏水がある場合は、専門業者へ相談しましょう。
また、今後カビの発生を防ぐためには、別荘を使用した後の掃除や消毒を欠かさず行い、家具や寝具なども清潔にしてから収納することが大切です。モノを減らして空気の流れを確保したり、スマホで遠隔操作できる空気清浄機や掃除ロボットを活用したりと、日常的に管理できる体制を整えるのも有効な手段です。
自力での対処が難しい場合には、専門のカビ取り業者に依頼して、安全かつ確実にカビを除去・予防することも検討しましょう。
カビ臭い別荘を放置せず、早めの対策を行うことで、次に訪れたときには気持ちよく快適な時間を過ごすことができます。カビは放置すればするほど根が深くなります。できるところから対処し、別荘本来の心地よさを取り戻しましょう。
(参考図書:カビ・ホコリ・菌を撃退!家の正しい掃除ワザ)

更新履歴
2026年8月更新:別荘の状態別判断早見表を追加し、保護具、消毒用エタノール、エアコン清掃、塩素系カビ取り剤、台所用漂白剤の使用方法を一部見直しました。


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