エアコンがカビ臭い原因は?自宅でできる簡単クリーニングとカビ予防法まとめ
久しぶりにエアコンをつけたら、なんだかイヤなにおいが・・・。
その原因は、エアコン内部でひそかに増殖しているカビかもしれません。
エアコンはカビが生えやすい条件である「湿度」「温度」「ホコリ」が揃いやすい環境です。
手入れを怠ると、エアコン内部でカビがどんどん増殖してしまいます。
臭いだけでなく健康への影響も心配になりますよね。
そこで今回は、自宅で簡単にできるエアコンのクリーニング方法と、日ごろから実践したいカビ予防対策をまとめました。
エアコンを清潔に保ち、快適に過ごすためぜひ最後までお読みください。
この記事で分かること |
・エアコンにカビが生える原因 ・エアコンを自宅でクリーニングする方法 ・エアコンのカビ予防対策 |
目次
手入れを怠ったエアコンがカビ臭い!
季節の変わり目に久々にエアコンの電源を入れたら、なんだかカビ臭い……ということありますよね。
カビが付着したままエアコンを稼働させてしまうと、部屋全体がカビ臭くなってしまいます。

送風口をよく見ると、ホコリがダマのようになっています。このホコリの塊がカビの原因になります。
室内を心地よい状態にしてくれるはずのエアコンに、なぜカビが繁殖してしまうのでしょうか?
①エアコン内の湿度・温度はカビが生えやすい
エアコンの内部は普段あまり目にすることがありませんが、実はカビが増えやすい環境です。カビが生存するための条件には、湿度と温度が深く関わっています。

エアコンは、空気を循環させながら冷たい空気を出しています。そして空気を冷やす際に、水滴=結露が発生してしまいます。この水滴にホコリなどが合わさることで、カビが生えやすくなってしまうのです。
エアコンの内部は水が溜まりやすく湿度が高いため、カビが発生しやすい環境となっています。また、カビが生存・繁殖するためには「温度」も重要です。文部科学省の情報(※)によると、カビは0℃〜40℃の範囲で生存可能であり、特に25℃〜28℃の環境が最も繁殖しやすいとされています。そのため、エアコンを停止している間に内部で結露が生じ、室温もカビにとって適した温度になることから、約1年ほどでカビが発生してしまいます。
②エアコン内にホコリを溜めるとカビのエサに!

エアコン内部は細かなパーツが複雑に組み合わさってできているため、埃が溜まりやすくなっています。カビは埃に含まれる微細な栄養物を摂取して、増殖する可能性があります。つまり、エアコン内に餌となる埃を溜め込んでいると、知らない間にカビの温床になってしまうかもしれないのです。
カビ対策に!自宅でエアコンをクリーニングする方法
エアコンにカビを寄せ付けないためには、こまめにエアコンのフィルターお掃除をして、内部に溜まった水滴や埃を取り除くことが大切です。お掃除の基本は拭く・洗うの2つです。多くの方はやっているかもしれないですが、絶対にやってはいけないのは吸うです。掃除機で吸ったことで家中にカビが拡散した事例もあります。エアコンクリーニングの手順を押さえておきましょう。
フィルターにホコリが溜まっていると、カビの原因となるだけでなく、電気代も高くなるリスクがあります。取り外しができる場合には、取り外してこまめにお掃除しましょう。
①エアコンクリーニングの手順
エアコンの電源を切って、いざクリーニング開始。初めに電源プラグを抜いておきましょう。
≪準備するもの≫
脚立、新聞紙、雑巾2枚、中性洗剤、スポンジ
≪エアコンクリーニングの手順≫
(1)新聞紙と脚立の準備
まず床に新聞紙を引いて、脚立を設置します。周辺に邪魔なものがある場合はどかしておきましょう。
(2)エアコンのカバー外し
脚立をつかってエアコンの前に立ち、向かって正面にあるエアコンのカバーを取り外します。カバーの両わきを持つと、自然にカバーが外れる機種が多いようです。
(3)フィルターの埃を取る

フィルターを取り外し掃除する フィルターを取り外し、新聞紙の上に置きます。可能であればベランダなど屋外に持ち出し、掃除用ブラシを使って表面についた埃を取り除きます。この際、掃除機で吸い取るのは絶対に避けてください。プロの清掃業者であっても、特殊なフィルターを使用しない限り、掃除機の排気口からカビが飛散し、最悪の場合、家全体にカビが広がることがあります。一度の飛散で約50平方メートルに及ぶと言われています。屋外でブラシで優しく埃を取り除いてください。
(4)フィルターの洗浄
拭き取り
雑巾を水で湿らせて、固く絞り、送風口やフィルターの周辺部分など、目に見える場所を拭き掃除します。この際、機械の奥の方まで無理に手を差し込まないよう、注意しましょう。また、エアコンの上部やコンセント周辺なども忘れずに綺麗にしましょう。
中性洗剤でフィルターを洗う(おすすめ)

スポンジに薄めた中性洗剤を含ませ、フィルターを洗います。ぬるま湯でしっかりすすぎます。この方法が最も綺麗なりますし、カビの飛散もないためお勧めしています。
(6)フィルターを乾燥させる
屋外やお風呂場で、乾燥させてください。完全に乾ききったら、フィルターをエアコンに装着し、カバーを元に戻して完了です。
フィルターを湿った状態のままエアコンに装着しないよう、注意してください。
カビを予防するエアコンのお手入れ
カビは増殖力が非常に高く、限られた条件でも生存することができます。また、1度カビが死滅しても、その残骸が餌となってカビが増えてしまう恐れもあります。なんとも気が滅入ることではありますが、こまめにお掃除をして、できるだけ綺麗な状態をキープすることが対策となります。

①定期的に行うエアコンのカビ予防法
月1回はエアコンのフィルタークリーニングを行うことが理想です。毎月この日と決めて、エアコン内部を一通りクリーニングするとよいでしょう。忙しくてそこまでできない、という人はフィルター掃除だけでも毎月実践してみてはいかがでしょうか。そして、毎月が難しい人でもシーズンごと(2~3か月に1回)は内部をきちんと掃除しましょう。

エアコン専用ブラシ ファンファン
出典:Amazon
内部までカビが発生している場合
エアコンの内部までお掃除したい場合には、業者に依頼するのがおススメです。自分で分解すると、故障や思わぬ事故の原因となりますので、プロに依頼することをお勧めします。
ペットを飼っている方は内部が汚れやすいため1年に1回、それ以外の方は2年に1回程度プロにいらいして、内部までしっかりとカビを除去してもらえると、安心です。

まとめ
エアコンのカビ臭さは、内部に溜まった湿気やホコリが原因となって発生します。放置すると臭いだけでなく、健康被害のリスクも高まるため、日頃の手入れが欠かせません。
自宅でできる基本的なカビ対策は、こまめなフィルター掃除や内部の拭き取りです。掃除機を使うとカビが拡散する危険があるため、ブラシや中性洗剤を使って安全に掃除しましょう。
また、日常的な予防対策として、月に一度のフィルター掃除を習慣化し、内部は季節ごとの定期的なクリーニングを行うことを推奨します。内部にひどくカビが繁殖している場合は、無理せず専門業者に依頼することで、安全かつ効果的に除去できます。
こまめなお手入れと定期的なメンテナンスを行い、清潔で快適な空気環境を保ちましょう。
参考:
ご家庭でできるエアコン掃除の方法・お掃除本舗
ダイキンエアコン3P453535-1D取り扱い説明書

