ベビーベッドのカビ取り方法は?

貰い物のベビーベッドをいざ使おうと、広げてみたらうっすらとカビが生えていました。大きな家具なので、どのようにカビを取ったらよいのか、またそのまま使っても大丈夫なのか困っています

赤ちゃんの健康のためにも清潔な環境で育てていきたいですよね。

ベビーベッドは思ったよりも汚れやすく、毎日使うものなのでカビが生えてしまうと困ってしまいます。

そこで今回は、ベビーベッドのカビ対策方法について解説していきます。

ベビーベッドにカビが生える原因

ベビーベッドにカビが生える原因は湿気がたまることが考えられます。。

大人は寝ている間にコップ1杯分(200cc)の汗をかくと言われています。赤ちゃんはとても新陳代謝が良く、大人の2倍の汗(400cc)をかきます。

  • ベビーベッドや布団
  • マットレス
  • シーツ

などのも寝具がこの汗を吸収し湿気がたまってしまいカビが生えやすいです。

木製のベビーベッドは木の性質から湿気を吸収しやすく、特に床板とマットレスなどの間は湿気がこもります。

ですので、頻繁に洗濯して寝具を乾燥させていないとびっくりするほどすぐにカビが生えてしまったりします。

また、寝具によだれがついたまま放置してしまったり、オムツを換える時に汚れてしまいそのままにしているとカビが生える原因となります。

意外な盲点!加湿器がカビの原因に!?

ベビーベッドがある部屋に加湿器を置いている方も多いのではないでしょうか?加湿器の湿気によりベッドにカビが生えることも。

加湿しすぎに注意し、加湿器はきちんと手入れをして清潔にしておきましょう。

素材別ベビーベッドのカビ取り方法

①木材の場合

~使用するもの~

  • 消毒用エタノール、または、オキシドール(薬局やドラッグストアなどで購入できます)
  • 木材用カビ取り剤

ベビーベッドのカビが生えている部分に消毒用エタノール、または、オキシドールを吹きかけます。

晴れた日に干せるものは天日干しか窓際で日光に当てましょう。

長時間にわたり日光が当たると木材が傷んでしまう原因にもなるため、30分程度で十分です。

出典:Amazon

紙やすりで削る方法

サンドペーパーでカビが生えた部分を削る方法があります。

木材に生えたカビが表面にうっすらと生えているだけであれば紙やすりで削り取ってしまうというのも一つの手ですが、根が深いカビの場合には時間が経つとまたカビが生えてきてしまいますし、目に見えなくてもカビの菌が根付いていることもあるため、あまりおすすめはできません。

消毒用エタノールでは落ちなかった場合は、木材用のカビ取り剤をカビにスプレーします。

カビが落ちたら、しっかりと乾燥させましょう。

純閃堂 カビ取り侍 液スプレー 木材 畳用

純閃堂 カビ取り侍 液スプレー 木材 畳用

出典:Amazon

プロレベルのカビ取りをするならカビ取りマイスターキット

カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取り剤のカビ取りマイスターキットは、実際に業者が使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品です。

そのため自宅でプロレベルのカビ取りができますし、危険な成分は含まれていないため赤ちゃんが使用するベッドのカビ取りでも安全に行えます。

②洗濯でできるもの

~使用するもの~

・酸素系漂白剤

色や柄のついたものの場合には色落ちしないように酸素系漂白剤を使用します。

顆粒タイプの酸素系漂白剤を使用でも良いです。

(頑固なカビには漂白剤に50℃のお湯を混ぜてよく溶かして、つけ置きすると落ちる場合があります)

熱湯や長時間のつけ置きは生地が傷むおそれがありますので、長くても1~2時間程度にしましょう。

羽毛や綿100%などのデリケートな生地の場合にはクリーニングを使用すると安心です。

出典: Amazon

③洗濯できないものの場合(マットレス、式布団など)

~使用するもの~

  • 酸素系漂白剤(衣料用)

↑液体タイプの酸素系漂白剤がおすすめです。

布に漂白剤を染み込ませてカビが生えてしまったところを叩くようにします。

カビが落ちてきたら水を染み込ませて固く絞った布で漂白剤を拭き取り、よく乾かしてください。

花王 ワイドハイターPRO ラク泡スプレー

花王 ワイドハイターPRO ラク泡スプレー

出典: Amazon

注意点

漂白剤は赤ちゃんが使用するものに向いていないものもあります。

赤ちゃんの衣料に使用できる漂白剤を使用すると安心です。

↑シャボン玉石鹸の酸素系漂白剤も人気です。

また、漂白剤が使用できない製品もあるので洗濯表示のタグをよく確認してからおこなってください。

漂白剤が使用できないものの場合

~使用するもの~

  • 重曹または消毒用エタノールやオキシドール
  • スプレーボトル

水200mlに重曹小さじ1を加えてスプレーボトルに入れて使用します。

重曹はカビが嫌いなアルカリ性なので、カビが生えにくくなります。

パンやクッキーを焼く材料としても普及している重曹は掃除に適したパワーも持っています。

また、赤ちゃんの肌にもやさしいので安心して使用できます。

重曹は吸湿作用もあり、消臭効果もあるため、小さなビンなどに重曹を入れて置いておくとカビの発生を防いでくれます。

出典:Amazon

漂白剤が使用できないものの場合には消毒用エタノールを使用します。

詳しくはお使いのマットレスなどの取り扱い説明書をご確認してください。手順は以下の通りです。

①消毒用エタノールを噴霧

②よく乾燥させる

消毒用エタノールはカビの殺菌はできますが、黒カビによる黒ずみを落とすことはできません

そのため、黒ずみが気になる方はカビ除去・防止の専門業者に依頼するか買い替えを検討してください。

カビ取りのプロに無料相談

それでもカビが落ちない場合は?!

クリーニングの業者を利用する方法があります。

費用はかかってしまいますが、家庭ではできない丸洗いができます。

また、クリーニングに出してもカビが取れない場合には残念ですが思いきって新しいものを購入するのがおすすめです。

新しいものを購入したあともまたカビが生えてしまわないように、こまめな手入れを心がけてください。

カビ取り剤は赤ちゃんに害はない?!

赤ちゃんが使用するものは薬剤などを使用すると心配という方も多いかと思います。

赤ちゃんが舐めてしまっても害のない食品から作られた消毒用アルコールなどがおすすめです。

ただし、消毒用アルコールは黒カビの色素まで除去ができないのでご注意ください。

部屋に置いておくことでカビ防止になる置き型のカビ防止商品なども販売されています。

また、専門のカビ取り業者でも赤ちゃんがいるお宅では赤ちゃんにもやさしい方法でのカビ除去方法を提案してくれます。

カビの生えにくい環境づくり

カビが生えやすい環境は、温度(20℃~30℃)、湿度(65%以上)、栄養(汗、唾液、ホコリ、髪の毛、皮脂など)の三つの条件がそろった場所です。

  • ベッド
  • 布団
  • マットレス

はカビが繁殖するためのこれらの条件がそろっています。

人間にとって快適な気温はカビにとっても適温となりますが、カビが生えない温度を保つとなると人間にとっても過ごしにくくなってしまうのでそれ以外の部分でカビが生えにくい環境にするのがおすすめです。

湿度は湿度計と除湿器やエアコンの除湿モードなどを用いて30%~60%ぐらいになるように調節しましょう。

汗や唾液などの汚れはカビの栄養となってしまうので清潔にしましょう。

また、空気清浄機を活用して、空気中のホコリや菌を除去するのもおススメです。

カビが生えたベビーベッドを使用しているとどんな影響が?!

カビが生えたベビーベッドをそのまま放置していると...赤ちゃんが空気中にカビの菌が浮遊しているのを吸い込んだり、カビを舐めてしまうことでアレルギーになってしまう可能性があります。

赤ちゃんは抵抗力が弱いのでカビ毒の害を避けるためにも、カビを発生させない環境づくりが大事です。

ベビーベッドのカビ発生を予防する方法

天日干しでカビ予防

布団や枕などの干せる寝具は天日干しすることで日光による殺菌ができます。

★関連記事★日光消毒はカビに効果ある?!

最近では室内干しでも臭くならない洗剤が発売されたり、外に洗濯物が干せない、外出が多いなどで室内干しをする家庭も増えています。

しかし、5㎏の洗濯物を室内に干すと、約3リットルの水分が室内に発生するのです。

そうすると、室内干しはカビの原因となってしまうので少しの時間でも外に干して湿気を飛ばしましょう。

ベビーベッドの配置でカビ予防

ベビーベッドは風通しが良く、日当たりの良い部屋に置くのがおすすめです。

ベビーベッドは赤ちゃんの汗やよだれなどで湿気がたまりやすいものです。そのため

  1. 部屋をこまめに掃除
  2. 換気をこまめにする
  3. 日光に当てる
  4. シーツやベッドは干して乾燥させる

など赤ちゃんの健康のために清潔な状態を保つことが大切です。

壁に密着させない

また、ベビーベッドは壁などに密着させておくと湿気がこもりやすくなるため、壁から少し離した配置にすると通気が良くなります。

ベビーベッドの配置も同じ場所にずっと置いておくことでベッドの下などにホコリがたまりやすくなってしまいます。ホコリがたまるとダニやカビの原因になるので配置を時々変えることも大事です。

どうしても日当たりや風通しの悪い部屋の場合には、除湿器やサーキュレーターを活用しましょう。

除湿マットや敷きパッドで湿気対策

また、通気性を上げるためベビーベッドの床板の上に

  • 除湿マット
  • 丸洗いできる敷きパッド

などを使用し、湿気がたまらないようにしましょう。

除湿マットは干してくり返し使用できるものが便利です。

マットレスや敷き布団など洗えないものにはタオルやシーツなどを敷いてこまめに交換して洗濯することで清潔に保つことができるだけでなく湿気対策にもなります。

タオルやシーツなどは複数用意しておくと雨が降って洗濯ができないときでも安心です。

乾燥機やアイロンを大活用!

外に布団が干せない雨の日や花粉が気になる時期でも布団乾燥機で湿気を取り除くことができます。

また、乾燥機がない場合にはアイロンをかけると湿気を取り除くことができます。

その後、布団掃除機をかければさらに安心です。

出典:Amazon

シーツや寝具はコインランドリーで殺菌も

また、丸洗い可能な赤ちゃん用ふとんは、コインランドリーで洗濯・乾燥をさせることにより高温殺菌するという方法もあります。

高温で乾燥することができる業務用のコインランドリーで定期的に乾燥させるのもおススメです。

まとめ

  • カビが生えにくい環境作りを心がけましょう。
  • ベビーベッドを置く部屋は風通しが良く、日当たりの良い部屋にしましょう。
  • こまめな換気と掃除、洗濯、天日干しで湿気を飛ばしましょう。
  • すのこや除湿マット、アイロン、乾燥機、エアコン、サーキュレーター等の活用を!
  • クリーニング専門店に相談するのもおすすめです。
  • ベビーベッドの周りの壁や床にカビ被害が及んでいる場合にはカビ取りの専門業者に依頼をしましょう。

カビ取りのプロに無料相談

参考文献

<参考文献>

○佐光紀子『赤ちゃんと暮らすナチュラル・クリーニング』2006年、ブロンズ新社

○岩尾明子『重曹、お酢、クエン酸の使いこなしバイブル』2018年、主婦の友社