加湿器の中にカビが発生!除去方法とは?!

加湿器のお水を補給しようと外したら…カビが!
ということはありませんか?!

しかも、ただの水垢だろうと放置していると…シックハウス症候群など健康に影響を及ぼすかも知れません。
加湿器は室内の乾燥を防ぐために霧状の蒸気を噴き出しますが、実は湿気を好むカビにとっては絶好の繁殖場所でもあるんです。そこで、加湿器のカビを取り除く対処法について説明します。

加湿器の中に発生するカビ

↑こちらが、実際に我が家の加湿器に生えてしまったカビ(ぬめり)です。カビは1日であっという間に生えます。それはそうですよね。カビからしてみると、一日中「水分」と「温かい温度」(+栄養分)の贅沢な環境にいるようなものですもんね。

乾燥を防ぐために加湿器は不可欠だが...

空気の乾燥を予防するのに役立つのが加湿器です。しかし、加湿器を使いすぎることで湿気を好む室内のカビを繁殖させてしまうというデメリットもあります。また加湿器の内部にカビが発生すると、カビを部屋中に広げてしまうことにも。加湿器の中に発生するカビについて説明していきたいと思います。

なぜ加湿器の中に発生するのか

加湿器にはいくつかの種類がありますが、そのなかでも特にカビが発生しやすいのがスチーム式です。

水をヒーターによって沸騰させて蒸気を作り出すので、やかんが沸騰するのと同じ原理です。長時間使っていると室内の湿度が高くなり、加湿の中に結露ができていきます。使い終わった時に掃除をしないで放置すると、結露からカビが生まれてしまいます。ほかにも、超音波式の加湿器であればタンクに水を入れるのですが、このタンクの中にカビができやすいという特徴があります。

(我が家の加湿器も超音波式!!なので、給水口にカビが生えてしまいました)

加湿器のカビは臭いでわかることも?!

加湿器の中にカビが発生すると臭いがします。いわゆるカビ臭くなるので、その時は使用を中止してカビを除去する必要があります。消臭作用がある重曹をぬるま湯に溶かし、加湿器のフィルターやタンクをつけ置きしておくとカビ臭さを取ることができます。

ただし、我が家の超音波加湿器の場合、アロマディフューザー代わりにも使用していたため「アロマの香り」でカビの臭いが分からなかったという盲点もあります…臭いで気付かない場合はとにかく毎日、お水を替える際にチェックし、こまめに掃除しましょう。

加湿器の中のカビを取り除く方法

加湿器がカビ臭くなったら重曹で臭いを除去できることはお伝えしました。これと合わせて、カビを取り除く方法についてもご紹介しますね。

①クエン酸で洗浄する

クエン酸はドラッグストアで手に入ります。

大さじ1杯を2リットルのぬるま湯に入れてかき混ぜ、加湿器内部のタンクに入れます。入れたまま1時間ほど運転してから、タンクのお湯を捨てて水ですすぎ洗いをすればカビの除去が完了です。フィルターに付着したカビについては、クエン酸を溶かしたぬるま湯にカビのついたフィルターを1時間ほど漬け置きします。終わったらすすぎ洗いをして乾かせば、軽度のカビは除去できます。

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出典:amazon

②消毒用エタノールで拭き取る

クエン酸で完全にカビが取りきれない時は、消毒用エタノールで拭き掃除をします。消毒用エタノールは薬局で買うことができますが、プラスチックを溶かす恐れがあるので、慎重に扱いましょう。

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③逆性石鹸を使用する

逆性石鹸というのは聞き慣れない製品ですが、これはいわゆる石鹸とは異なります。殺菌目的で使われる陽イオン界面活性剤のことで、洗浄能力ではなく消毒する働きをする薬品です。カビキラーやキッチンハイターなどの塩素系洗剤が使えないときによく利用します。有名なのが「オスパンS」という製品で、薬局で購入可能です。原液を200倍に薄めて、雑巾に含ませてからカビの部分を拭くときれいに除去できます。

黒カビが生えてしまった場合には、市販の塩素系カビ取り剤を使う方法もありますが、液剤が残留しないようしっかりと何度もすすぐ必要があります。

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実際にアルコールで加湿器のカビ取りをしてみた!

では、実際に我が家の加湿器に生えたカビをアルコールで除去してみました。カビの生え方にもよりますが意外と簡単で「5分」もあればすぐにカビ除去できました!

①器の水分をまずは乾燥させます

②加湿器にアルコールを吹きかけます。

たっぷりとアルコールをふきかけましょう。

③ペーパーでアルコールをしっかりと拭き取ります。

キッチンペーパーなどでアルコールとカビを拭き取ります。

④加湿器を乾燥させる

加湿器をかけたまま家を出ると、結局一日中加湿器を水にさらしっぱなしにすることになるので、家を出るときなどにお水を空にして、アルコールでふき取り乾燥されると良いでしょう。

加湿器にカビを発生させないためには?

最後に加湿器にカビを発生させない方法について説明しますね。これを守ればカビの予防対策になりますよ。

①使わないときはタンクを空にする

加湿器に何日も同じ水を入れておくと雑菌が増殖し、カビの原因になります。また臭いもこびりつきます。タンクの水は継ぎ足ししていくのではなく、1日に1回は空にして洗浄するようにしましょう。そして使わない時にはタンクを乾燥させて水気を残さないようにします。

②浄水器の水は使わない

今では各家庭に浄水器が設置されるようになりましたが、加湿器に使う際は必ず水道水を使うようにしてください。浄水器の水はカルキなどの殺菌成分が除去されているので、腐りやすくなっています。それによってカビが繁殖しやすくなるのです。

③乾燥させる

カビが発生しやすいのは湿った環境です。そのためカビの発生を抑えるには、乾燥させることが基本となります。加湿器の場合は、使い終わったらタンクの中や周辺を乾燥させてください。

番外編 加湿器のかけすぎで室内のカビを生やさないようにするコツ

加湿器の内部のカビも厄介ですが、加湿器のかけすぎで部屋のカビの原因となることがあります。

乾燥を防ぎたい冬場は加湿器を活用される方も多いかと思いますので、加湿器による室内のカビを防ぐためのコツをご紹介していきます。

①壁やモノから離して設置する

加湿器の水蒸気が、壁や窓、カーテンなどに当たりっぱなしですと、水滴が溜まり、カビの原因となってしまいます。壁やモノからは適度に話して、水蒸気が当たらないようにしましょう。

②部屋を片付けて使用する

ホコリが溜まった部屋に加湿器を使用すると、ホコリに湿気が溜まりそこからカビが発生することがあります。また同様に、部屋にモノが多すぎて散らかった状態では、通気性が悪くなり、そこに加湿器の湿気が溜まることでカビが生えやすくなります。加湿器を使用する際には不要なものを片付けて、掃除をしてから使用するようにしましょう。

③湿度を上げ過ぎないように注意

また、加湿器を複数個掛けて湿度が上がり過ぎることで室内が蒸し風呂状態になり、カビにとっての天国になることからカビが発生することもあります。空気の乾燥しすぎは心配ですが、逆に加湿しすぎもカビや雑菌の増殖しやすい環境になるため、適度な湿度(40~60%)を保つように心がけましょう。湿度計を設置して、確認するのもおすすめです。

まとめ

部屋の乾燥を防ぐために効果のある加湿器ですが、内部にカビが発生しやすいため

  • 1日1回は水を空にして洗浄する
  • 定期的にクエン酸や消毒用アルコールを使ってお掃除する
  • 使わないときは水分を除去し内部を乾燥させる
  • 片づけた部屋に使用し壁やモノに近づけ過ぎない
  • 湿度計を設置して、湿度が上がり過ぎないように注意する

など、使い方を工夫することがカビ予防になります。

加湿器は乾燥しやすい冬に役立ちますが、しっかりカビ対策を行わないと逆効果になってしまいます。ご紹介した予防対策を実践して、加湿器をより役立てましょう。