カビ取り業者に依頼すると費用はいくら?良い業者を選ぶコツとは

「部屋の壁にカビが生えて自分では手がつけられなくて困っている。カビ取り業者に依頼するといくらかかるんだろう?」
「カビ取り業者に依頼すると費用が高いって聞くけど、本当?」

狭い範囲のカビなら自力でカビ取りすることも可能ですが、カビが広範囲に渡っていたり、手が届かない位置に発生している場合は、カビ取り業者などのプロに任せることになるでしょう。

その時に、まず気になるのがカビ取り費用だと思います。

  • 最低料金
  • 1㎡のあたりの費用
  • 交通費などの費用
  • リフォームする場合の追加費用

業者やカビの状況にもよりますが、カビ取り時の費用としては、これらの金額が掛かってきます。
この記事では、これらのおおよその金額やカビ取り業者選びから施工完了までの流れなど、皆さまが不安に思うことをまとめて解説します。

また、たくさんのカビ取り業者の中から信頼できる業者を選ぶことは非常に重要です。
良い業者の特徴についても詳しく解説するので、現在カビ取り業者に依頼するか悩んでいる方は是非この記事を参考にしてみてください。

この記事でわかること
・カビ取り業者に依頼した場合の費用の目安
・自力でのカビ取りと業者依頼のメリットとデメリット
・信頼できるカビ取り業者の特徴と選び方
・カビの再発を防ぐための対策

1.カビの放置は絶対にNG!その理由は?

住宅内にカビが発生しているのに、「忙しいから後でカビ取りをしよう」「見た目が悪いだけだから我慢しよう」と放置する方もいます。

しかし、それは絶対に避けるべき行動です。

何故ならカビは放置すると、健康被害の発生やカビの悪化が起こる可能性があるからです。
以下に、カビを放置することで起こり得る問題について詳しく解説します。

1-1.健康被害の発生

カビを放置することで最も深刻な問題は、健康被害です。

カビの胞子は空気中に漂い、これを吸い込むことでアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
特に、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギーを持つ人々にとって、カビは症状を悪化させる大きな要因です。

また、長期間にわたってカビの胞子を吸い込むことで、咳や喉の痛み、さらには肺炎などの呼吸器系の疾患を引き起こす恐れがあります。

一部のカビは、マイコトキシンと呼ばれる有毒な物質を生成し、これが神経系や肝臓にダメージを与えることもあります。
特に免疫力の低い高齢者や子供にとって、カビの存在は大きなリスクとなります。

参考:カビ対策マニュアル 基礎編-文部科学省

1-2.カビが拡散してさらに悪化

カビを放置すると、カビが拡散して状況がさらに悪化することがあります。

カビは湿気と栄養分がある環境で急速に繁殖します。
そのため、最初は小さな黒い点だったものが、放置することで壁一面に広がることも少なくないのです。

カビが広がることで、取り除くのがより困難になり、専門のカビ取り業者でないと除去できなくなるでしょう。
カビの範囲が広いとそれだけ業者に依頼した時の費用が高くなりやすいですし、あまりに酷いとリフォームも必要になり、更に高額な費用になる恐れがあります。

1-3.カビの不快な臭い

カビは特有の不快な臭いを発生させ、それが家全体に広がることがあります。
カビの臭いは非常に強力で、生活の質を低下させ、住環境の悪化に繋がります。

また、臭いを放置すると、他の家具や衣類にもカビの臭いが移り、さらに被害が広がる恐れがあります。
カビ臭は換気や市販の消臭剤では完全に取り除くことが難しいため、臭いを消すには根本的なカビの除去が必要です。

1-4.資産価値の低下

カビが発生している物件は、不動産市場での評価が下がることが多いです。
不動産の査定や売却時にカビが発見されると、価格が大幅に減少することがあります。

また、カビの被害が広がり建材や設備が劣化すると、修繕費用がかさみ、結果的に大きな経済的負担を招くことになります。

他にも、賃貸にお住まいの方の場合、退去時にカビが酷いと原状回復義務により退去費用が高額になる可能性があります。
カビの被害が広範囲に及んでいる場合、修繕費用がかさむだけでなく、大家や管理会社とのトラブルになることも考えられるので注意しましょう。

2.カビ取り業者に依頼すると費用はいくらかかるのか

実際にカビ取りを業者に依頼しようとなった時、真っ先に気になるのがカビ取り費用でしょう。
やはり業者に依頼するとなると、自力でカビ取りするよりもカビ取り費用が高くなることがほとんどです。

2-1.一般的なカビ取り費用の目安

カビ取り業者に依頼する際の費用は、1㎡あたりの料金で計算されることが一般的です。

一般的なカビ取り費用は、1㎡あたり2,000~3,000円程度と言われています。
業者によってはこれよりも安い料金で行ってくれるところもあれば、もっと費用が高いところもあります。

大体は最低料金が設定されている

ただし、ここで気を付けて欲しいのが、ほとんどのカビ取り業者は最低料金を設定しているということです。

例えば、1㎡2,500円の業者に5㎡のカビ取り依頼した場合、単純計算だと以下のようになります。

  • 5㎡×2,500円=12,500円

では12,500円でカビ取りしてもらえるのかと言うと、そうならないケースがほとんどです。
実際は最低料金が設定されていて、範囲が広い場合はそこに、1㎡あたりの料金が加算されていくようになります。

ちなみにカビ取り業者のハーツクリーンの場合、最低料金60,000円~、1㎡あたり2,500円~を目安にカビ取り施工をしています。

こちらの業者の料金シミュレーションを活用してみると、以下の通りです。
(施工場所:東京、部屋の壁紙のカビ取りの場合)

例えば幅3m×高さ3mの壁だった場合、作業費は60,000円です。
また最低料金にプラスで交通費も発生します。
(※近くにカビ取り業者がいない地域だとその分費用が高くなるので注意してください。)

ちなみにこれが幅8m×高さ3mになっても、以下のように作業費は同じ60,000円です。

更にこれが幅9m×高さ3mになった場合、以下のように作業費が67,500円と7,500円上がります。

このようにある一定の広さを超えると料金が加算されるようになります。

また、今は壁一面のカビ取りを例に挙げて解説しましたが、部屋全体のカビ取りとなると範囲も広がります。
例えば3畳の部屋全体のカビ取りだと以下のようになります。
(縦2.7m、横2.7m、高さ2.4mの場合)

このようにカビ取り費用は、カビ取り施工する広さに応じて高くなるので、事前に見積もりを出してもらうことが非常に重要です。

すでにカビにお困りでしたら、まずは一度こちらの料金シミュレーションを試してみてください。
業者に問い合わせすることなくおおよそのカビ取り費用が分かるのでとても便利です。

カビ取り範囲は目視できるカビだけではない

カビ取りは、カビで汚れている場所だけを対象に行うと思われがちですが、実際にはそうではありません。

カビは本来は非常に小さく、単体では目に見えない微生物です。
それらが集まってコロニーを形成することで初めて目に見えるようになります。
そのため、カビが見えている場所だけでなく、目視できない部分にもカビが広がっている可能性が高いです。

特に、天井など高い場所にカビが発生している場合、その下にある家具や壁にもカビの胞子が付着している恐れがあります。

予想よりもカビ取り範囲が広いと、「料金を上げるために、業者がわざと広範囲のカビ取りをしているのでは…?」と不安になるかもしれませんが、カビの再発を防ぐためには必要不可欠なのです。

2-2.追加費用が発生するパターン

カビ取り費用とは別に、追加料金が発生することがあります。
それは壁紙の張り替えなど、リフォームが必要になるケースです。

例えば、壁にカビが発生している場合、すでに壁紙の裏側にもカビが広がっていると、壁紙を剥がしてカビ取りを行う必要があります。

3畳の部屋の壁紙を張り替える場合、先ほどのハーツクリーンの料金シミュレーションだと以下のようになります。
(縦2.7m、横2.7m、高さ2.4mの場合)

クロス張り替え料金が加算されるため、さきほどよりも一気に料金が上がります。
また、カビが石膏ボードにまで広がっていると、その部分の交換費用も発生します。

他にも押入れのカビなら襖交換、床ならフローリングの張り替えなど追加費用が掛かることもあるでしょう。

1.カビの放置は絶対にNG!その理由は?でも述べたように、カビを放置すると拡散して悪化し、カビ取り費用だけでなくリフォーム費用も発生する恐れがあります。
そのため、カビが軽度のうちに早めに対処することが重要なのです。

2-3.料金が安いだけの業者は選んではダメ!

カビ取り費用は決して安くはないため、できるだけ費用を抑えたいと思う方も多いでしょう。
しかし、料金が安いだけの業者を選んでしまうと、後々余計な費用が発生し、結果的に本来よりも高い金額を払うことになるかもしれません。

例えば、カビ取りの範囲が狭い場合はその分費用が安くなるかもしれませんが、先ほどお伝えしたようにカビは目に見えない部分にも広がっていることが多いため、少し経ってから再発する恐れがあります。

カビの根本的な除去が不十分だと、再びカビが発生し、さらにカビ取り費用がかかることになるのです。

また、料金が安い業者はアフターフォローが不十分な場合があります。
すぐに再発した場合でも追加料金が発生し、実費で対応しなければならないことがあります。

実際に知識や技術力のない業者に依頼して、再発を繰り返してしまったという事例もあります。

参考:カビ取り専門ハーツクリーン「塗装しても直ぐカビが生えるのは塗装の下にカビがいるから!?正しいカビ対策法」

この記事のケースでは、最初にカビが発生した際にカビ取りをせずに塗装だけを行い、その後再発した時に再度塗装を行った結果、カビと塗装が何層にも重なる状態になってしまっていました。

この場合、何度も再発しているため、その分カビ取り費用が発生していますし、塗装を全て剥がしてカビ取りしなければいけないため通常よりもカビ取り費用が高くなります。
もし最初にカビが発生した時に正しい対処をしていれば、このような事態にはならなかったはずです。

信頼できる業者を選ぶことが非常に重要であり、料金だけで業者を選ぶのは避けるべきです。

3.自力でのカビ取りと業者依頼の違い

カビ取り費用は決して安いものではないので、できるだけ自分でやりたいと思う方も少なくないと思います。
また、カビがある程度広がっている状態だと自力でカビ取りできるのか、プロに任せた方が良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。

それぞれの対処にはメリットとデメリットがあり、状況に応じて適切な選択をすることが重要です。

3-1.自力でのカビ取りのメリット・デメリット

まずは、自力でカビ取りする場合のメリットとデメリットについて解説します。

メリット

  • コストが抑えられる

自力でカビ取りを行う場合、業者に依頼するよりも費用を節約できます。
市販のカビ取り剤や掃除道具だけで対処できるため、経済的です。

  • 即時対応ができる

カビを見つけたその場で対応できるため、業者のスケジュールに合わすことなく、迅速にカビ取りを行うことができます。
これにより、カビの拡大を防ぐことができます。

デメリット

  • 完全にカビを除去できないことがある

市販のカビ取り剤では、表面のカビは除去できても、壁の内部や目に見えない部分に残っているカビを完全に取り除くことが難しいです。
その結果、カビが再発する可能性があります。

  • 再発するリスクが高い

適切な防カビ対策が不十分な場合、カビが再び発生するリスクが高まります。
再発するたびにカビ取りを行う手間と費用がかかるため、長期的にはコストが増加することもあります。

  • リフォームが必要な場合は対応不可

カビが深刻な場合、壁紙や石膏ボードの交換など、リフォームが必要になることがあります。
このような場合、自力では対応できず、業者に依頼する必要があります。

  • 作業に相当な労力が必要

カビ取り作業は体力と時間を要するため、広範囲にカビが発生している場合や、カビが頑固な場合は、相当な労力が必要です。

  • 作業中の健康被害の恐れ

カビ取り作業中に、カビの胞子を吸い込んだり、強力なカビ取り剤に触れたりすることで、健康被害を受けるリスクがあります。
特に、アレルギー体質の人や呼吸器系が弱い人は注意が必要です。

3-2.業者に依頼するメリット・デメリット

続いて、業者にカビ取りを依頼する場合のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット

  • 自分で作業しなくていい

カビ取り業者に依頼すれば、自分で労力をかけることなく、カビ取り作業を任せることができます。
これにより、時間と体力を節約できます。

  • 徹底的にカビを除去してもらえる

プロの業者は専門的な知識と技術を持っており、カビを徹底的に除去してくれます。
見えない部分や内部までしっかりとカビ取りを行うため、効果的です。

  • カビの再発率が低い

業者によるカビ取りは、再発防止策も併せて実施されることが多く、カビの再発率が低くなります。
防カビコーティングなどの処置が施されることで、長期的な効果が期待できます。

  • 作業中の健康リスクがない

自分でカビ取りを行う場合、カビの胞子を吸い込んだり、カビ取り剤に触れたりすることで健康被害が生じるリスクがあります。
業者に依頼することで、これらの健康リスクを避けることができます。

  • カビ対策などのアドバイスがもらえる

業者はカビの専門家であり、カビの再発を防ぐための対策や日常的なケアのアドバイスを提供してくれます。
これにより、今後のカビ発生を予防するための知識が得られます。

デメリット

  • 費用がかかる

カビ取り業者に依頼するには費用がかかります。
カビの範囲や状態によっては、高額になることもあります。
費用対効果を考慮し、自分での対応と比較することが重要です。

  • 依頼から作業完了まで時間がかかる

業者に依頼すると、見積もりやスケジュール調整、作業の実施までに時間がかかることがあります。
特に梅雨の時期など繁忙期はすぐに対応してもらえないこともあります。

3-3.業者に依頼するべき?判断するためのチェックリスト

自力でのカビ取りと業者依頼にはそれぞれメリットとデメリットがあることがお分かりいただけたと思います。
しかし実際にカビが発生した場合、「この範囲のカビは自力でカビ取りできる?それともプロに任せた方がいい?」と迷ってしまうこともあるでしょう。

その時は、以下のチェックリストを活用してください。

この項目に1つでもチェックが入っているようなら、業者に任せた方が良い可能性が高いです。
すでに自力では対処が難しいところまでカビが広がっている可能性が高く、自力でカビ取りしても再発するリスクが高いでしょう。

どうするべきか迷う場合は、一度カビ取り業者に相談だけするのもいいでしょう。

カビ取り業者に相談する

もしまだカビが狭い範囲で自力で対処できるということであれば、水回りなら市販のカビ取り剤でも除去が可能です。

ジョンソン カビキラー

出典:amazon

花王 カビハイター

出典:花王株式会社

もしくは、徹底的にカビ取りして再発も防ぎたいなら、カビ取りマイスターキットを活用するのもおススメです。

こちらのカビ取り剤なら、壁や押入れ、家具のように水で洗い流せない場所でも使用することが可能です。
カビ取り業者のハーツクリーンが開発したもので、実際にプロがカビ取りに使っている液剤を誰でも使えるように改良したものなので、自宅でプロレベルのカビ取りができます。

例えばカビ取りマイスターライトキットは、カビ取り剤や防カビ剤、刷毛など一通りのものがセットになっていて21,780円です。
この金額を聞いて高いと感じる方も多いと思いますが、業者に依頼するのと比べたら費用を抑えることができます。

またこのキットを使用しても上手くカビ取りが出来ず、その後ハーツクリーンにカビ取りをしてもらった場合、購入代金の全額を施工費からお値引きしてくれるサービスもあります。
自力でのカビ取りが失敗しても、カビ取り剤の購入のお金は無駄にならないので安心してご購入できます。

もし「21,780円はどうしても高い…」と感じるようなら、カビ取りマイスターの除カビ剤の単品もあります。

防カビ剤はないですし、施工費からお値引きサービスなどもないですが、カビ取りだけしたいということであれば、2,250円でプロレベルのカビ取り剤を使用できるのでお勧めです。

4.信頼できるカビ取り業者の5つの特徴

カビ取り業者に依頼しようと決断した場合、次に待っているのがカビ取り業者選びです。
もし料金が安い業者を見つけたとしても、杜撰な対応をされてカビが再発してしまったら意味がありません。

そこで、信頼できるカビ取り業者を選ぶための5つの特徴を詳しく解説します。

4-1.専門的な知識と技術がある

信頼できるカビ取り業者は、カビに関する専門的な知識と高度な技術を持っています。

例えば、黒カビや白カビ、青カビなど、異なる種類のカビにはそれぞれ異なる対処法が必要です。
カビ取り業者は、カビの種類や発生原因を正確に特定し、適切な除去方法を提案できなければならないのです。

さらに、業者は最新のカビ取り技術や効果的な防カビ対策を熟知しており、専用の機器や液剤を使用することで、徹底的にカビを除去します。
カビの再発防止策についても専門的なアドバイスを提供してくれるため、カビが再び発生するリスクを最小限に抑えることができます。

4-2.明確な料金体系

信頼できるカビ取り業者は、料金体系が明確で、見積もりも詳細に提示してくれます。

見積もりには、カビ取り作業にかかる費用だけでなく、追加の処理や再発防止策にかかる費用も含まれていることが重要です。
料金の内訳や発生する可能性のある追加費用について、事前にしっかりと説明してくれる業者は信頼できます。

また、見積もり段階で料金に関する質問に丁寧に答えてくれる業者は、顧客に対して誠実な対応をしている証拠です。

4-3.実績が豊富で肯定的な口コミが多い

実績の豊富なカビ取り業者は、信頼性が高いです。
多くの実績がある業者は、さまざまなケースに対応してきた経験があり、適切なカビ取りができることが期待されます。

また、ホームページや口コミサイトなどで、過去の施工実績やお客様の声を確認することができます。
肯定的な口コミが多い業者は、実際に利用した人々からの評価が高く、信頼できることがわかります。

口コミをチェックする際には、具体的な事例や業者の対応についての詳細な意見を参考にすると良いでしょう。
知人や家族からの紹介も信頼性の高い情報源となります。

4-4.保証制度がある

信頼できるカビ取り業者は、作業後の保証制度を提供していることが多いです。

保証期間中にカビが再発した場合、無償で再度対応してくれる業者は、顧客満足度を重視している証拠です。
保証制度があることで、カビ取りの効果に自信を持っていることがうかがえます。

また、保証内容や期間について事前に確認し、しっかりとした保証があるかどうかをチェックすることが重要です。
保証制度があることで、依頼者は安心してカビ取りを任せることができ、再発の際にも追加費用がかからずに済むため、経済的な負担を軽減することができます。

4-5.丁寧な対応と説明をしてくれる

信頼できるカビ取り業者は、問い合わせや見積もりの段階から丁寧に対応してくれます。
カビの問題や解決方法について、わかりやすく説明してくれる業者は信頼に値します。

具体的な作業内容や使用する液剤の説明、カビの再発防止策についても詳しく説明してくれることで、依頼者は安心して任せることができます。
特に、専門用語を使わずに分かりやすく説明してくれる業者は、顧客の理解を深めようとしている姿勢が見られます。

また、コミュニケーションが円滑で、疑問や不安に対して誠実に対応してくれる業者を選ぶことが大切です。
丁寧な対応と説明をしてくれる業者は、信頼性が高く、顧客満足度も高いことが多いです。

■関連記事■【Q&A】プロの力を借りるべき?!カビ取り業者に依頼するか迷ったときにチェックすべきポイント

5.カビ取り業者選びを失敗しない!業者選びから施工までの流れ

カビ取り業者を選んで施工してもらうまでの間には、適切な手順を踏むことが重要です。
以下に、業者選びから施工完了までの流れを詳しく説明します。

STEP1:情報収集と業者選定

最初に、信頼できるカビ取り業者を見つけるために情報収集を行います。
インターネットで検索して、いくつかの業者のホームページや口コミを見てください。

以下の項目に当てはまる業者は最低限のレベルをクリアしている可能性が高いです。

□施工件数が多く、実績がある
□カビ取り剤にこだわっている
□防カビにも力を入れている

それぞれの業者のホームページを隅々まで見て、これらが当てはまる業者なのか確認してください。

STEP2:見積もり比較と現地調査

リストアップができたら、次は複数の業者に問い合わせをして、見積もりを依頼してください。
見積もりは無料で提供されることが多いです。

複数の業者から見積もりを取得し、費用や作業内容を比較します。
料金の内訳や追加費用の有無をしっかり確認しましょう。

また、現地調査をお願いするのも良い方法です。
現地調査では、業者が実際に現地を訪問し、カビの状況を詳しく調査してくれます。
現地調査はお住まいの地域や選んだ業者によっては無料で行われることもあります。

最初の問い合わせや見積もり依頼、現地調査の際には、以下のポイントを意識してください。

□カビの知識が豊富である
□カビ取り後に再発防止のアドバイスをくれる
□数値などを用いて分かりやすく説明してくれる
□明朗会計である

これらの項目に当てはまる業者に依頼するのが理想的です。

STEP3:契約と施工準備

カビ取り業者を選定したら、正式に依頼し契約を結びます。

契約後、施工の日程を調整し、必要な準備を進めます。
業者から事前に依頼者が行うべき準備についての説明がありますので、家具の移動や作業エリアの確保などは当日までに済ませておきましょう。

STEP4:施工

業者の専門スタッフが現地でカビ取り作業を開始します。

カビの除去や再発防止策の実施など、見積もりに基づいた作業が行われます。
カビ取り業者は専門の機械や液剤を使用し、安全かつ確実にカビを除去します。

不明点や不安なことがあれば、その都度質問し、確認しましょう。

STEP5:完了確認とアフターフォロー

業者がカビ取り作業を完了したら、依頼者が作業内容を確認します。
作業が見積もり通りに行われたか、カビがしっかり除去されているかを確認しましょう。

また、アフターフォローが充実している業者は、一定期間の保証を提供しています。
カビが再発した場合には、保証期間内であれば無償で再対応してくれることがあります。

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6.再発を防ぐためのカビ対策

業者に依頼してカビ取りをしてもらっても、日々の生活によっては再発してしまうことがあります。
まず、カビが発生する場所には、以下の4つの条件が揃っているものです。

そのため、カビを防ぐにはこの4つの条件が揃わないようにすることが重要です。

ここでは、部屋、押入れ、浴室のカビ対策をそれぞれ紹介します。
すぐにできるものばかりなので、ぜひ日々の生活に取り入れてください。

6-1.部屋のカビ対策

  • 除湿や換気をする

部屋の湿度を60%以下に保つことがカビ対策の基本です。
雨などで湿度が高い日は、エアコンの除湿機能や除湿機を活用して湿度を管理してください。
また、定期的に窓を開けて換気を行い、新鮮な空気を取り入れることで湿気を逃がし、カビの発生を防ぎましょう。

  • こまめに掃除する

カビの栄養源となる埃や汚れを取り除くため、こまめな掃除が重要です。
家具の裏や隅、床の隙間など、見えにくい場所も丁寧に掃除しましょう。
特に湿気の多い季節には頻繁に掃除を行い、清潔な環境を維持することがカビ対策につながります。

  • 家具の配置に気を付ける

家具は壁から数センチほど離して配置し、空気の流れを良くしましょう。
これにより湿気がこもりにくくなります。
また、部屋全体に風が通るように扇風機やサーキュレーターを使用して空気を循環させることも効果的です。

  • 結露を防ぐ

結露はカビの発生を助長するため、窓や壁に発生したら、すぐに拭き取ったり、扇風機などを回して乾燥させるようにしてください。
また、可能であれば二重窓にしたり、結露防止シートを貼ったりして、結露の発生を防ぐようにしましょう。

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6-2.押入れのカビ対策

  • 物を詰め込みすぎない

押入れに物を詰め込みすぎると、空気の流れが悪くなり湿気がこもりやすくなります。
収納する物の量を適度に調整し、空気が流れるスペースを確保しましょう。
また、収納ケースやラックを使って整理整頓することで、押入れ全体の通気性を向上させることができます。

  • 除湿剤を活用する

押入れの中に除湿剤を設置し、湿度を低く保つようにしましょう。
特に湿気が多い季節には、吸湿性の高い除湿剤を使用することが効果的です。
除湿剤は定期的に交換し、常に新鮮なものを使うことで、押入れ内部の湿気を効果的に管理することができます。

  • 定期的に換気する

押入れの扉を定期的に開けて換気を行い、内部の湿気を逃がします。
天気の良い日に押入れを開放することで、湿気を効果的に取り除くことができます。
また、換気扇や扇風機を使って押入れ内部の空気を循環させることも有効です。

  • 定期的に掃除する

押入れの内部を定期的に掃除し、埃や汚れを取り除くことが重要です。
掃除をする際には、収納物を一旦取り出して、押入れの壁や床をしっかり拭き掃除しましょう。
清潔な状態を保つことで、カビの発生を防ぎ、快適な収納スペースを維持することができます。

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6-3.浴室のカビ対策

  • 24時間換気する

浴室は湿気がこもりやすいため、24時間換気を行うことで湿気を効果的に排出し、カビの発生を防ぎます。
換気扇を常に回しておくか、窓を少し開けて空気の流れを確保しましょう。
特に入浴後は換気を強化し、湿気を早めに外に逃がすことが重要です。

  • 吊るす収納にする

浴室内の収納を吊るすタイプにすることで、床に直接物を置かないようにします。
これにより、床の通気性が良くなり、水分が溜まりにくくなります。
シャンプーやボディソープなどを吊るして収納することで、カビの発生リスクを減らし、掃除もしやすくなります。

  • 使用後にシャワーで流す

入浴後は、壁や床に残った石鹸カスやシャンプーの泡をシャワーでしっかり流しましょう。
これらの残留物はカビの栄養源となるため、洗い流すことでカビの発生を抑えます。
その後、タオルで水気を拭き取るとさらに効果的です。

  • 防カビ剤を活用する

定期的に防カビ剤を使用し、浴室内のカビの発生を予防しましょう。
最近は浴室用の燻煙タイプの防カビ剤なども販売されています。
これをすることで浴室全体のカビの発生を予防してくれます。
また、専門業者による防カビコーティングを施すと、長期間にわたって効果を持続させることができるので、さらに効果的です。

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7.まとめ

今回はカビ取り業者に依頼する場合の費用や、良いカビ取り業者の選び方について解説しました。

カビ取り費用は、大体1㎡あたり2,000円~3,000円ほどのことが多いです。
ただし、最低料金が設定されているケースが多いため、狭い範囲の場合は割高になりやすいので注意しましょう。

例えば、カビ取り施工5,000件以上の実績があるハーツクリーンの場合は以下の通りです。

  • 1㎡あたり2,500円~
  • 最低料金が60,000円~+交通費

ハーツクリーンは事前にサイトで料金シミュレーションでおおよその金額を把握することができます。
カビにお困りの方は一度シミュレーションだけでも試してみてはいかがでしょうか。

また、信頼できる業者を選ぶためには、料金だけでなく、実績や口コミ、アフターフォローの内容なども確認する必要があります。
まずは業者のホームページを確認し、その後複数の業者に見積もりを依頼するのが安全です。

その時に、以下の項目に当てはまる業者を選ぶようにすると、失敗が少ないでしょう。

適切な業者を選ぶことで、カビの再発を防ぎ、健康で快適な住環境を維持することができます。
カビ問題を早く解決するためにも、是非今回の情報を参考にして、信頼できるカビ取り業者を選びましょう。

カビ取り業者に依頼すると費用はいくら?良い業者を選ぶコツとは