サンダルのカビ取り方法

夏に大活躍し、なくてはならない存在のサンダル。

便利でおしゃれなサンダルですが、汚れやインソールに足跡のシミができてしまったり、臭いが気になるという方も。

裸足で履くことの多いサンダルは、汚れが蓄積しやすく、汚れを放置しているとカビが発生してしまうことがあります。

カビや汚れや臭いをどうやってケアすれば良いかわからなくて泣く泣くお気に入りのサンダルを処分したという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

また、足元は視線が集まるポイントでもあるので汚れているとコーディネートも台無しになってしまいます。

カビが生えたサンダルをそのままにしておくと、サンダルが変色してしまったりシミになってしまうことがあるだけでなく、肌に直接触れるものですので、衛生面でも心配ですよね。

今回はサンダルにカビが生えたときの対処法をご紹介します。

サンダルの素材とその特徴

ゴム、ラバー、EVA、ビニール、合成樹脂

ビーチサンダル、スポーツサンダル、クロックスなどがあてはまります。

これらの素材でできているサンダルは、水に強いため丸洗いができ、靴用ネットを使用して洗濯機で洗うこともできます。 

合成皮革、本革の皮革製

皮革製のサンダルは水に弱く、濡れると変色や変形する可能性があり、カビが発生しやすいです。

ただし、合成皮革は物によっては水洗いが可能なものもあります。

綿、麻のサンダル

水に濡れると縮んでしまいますので丸洗いができません。

スエード、コルクなどの自然素材

ビルケンシュトックなどの表面がスエードでコルク製のサンダルなどがあてはまります。

水に弱く、濡れると変色や変形する可能性があり、丸洗いすることができません。

カビが発生しやすいです。

サンダルにカビが生える原因とは?

カビが発生するのは、温度、湿度、栄養分の3つの条件がそろったときです。

温度は20℃~30℃、湿度は60%以上、栄養分は汚れなどです。

これらの条件がそろうことでカビがどんどん繁殖していくのです。

温度20℃~30℃というと、家の中は一年を通してこのぐらいの温度に保たれていることが多いと思いますので温度でカビを抑制することはできません。

サンダルは裸足ではくものなので、汗や皮脂がつきます。

特に足の裏は汗をかきやすく、1日でコップ1杯分の汗をかくと言われています。

サンダルのインソールについた黒いベタベタした汚れは汗でふやけた角質が取れたものです。

角質はベタベタしているため、砂ぼこりがつきやすくなっており、雑菌も繁殖するためサンダルの嫌な臭いの原因になります。

また、サンダルのインソールにつく黒いシミや足の跡は皮脂が染み込んだものによるものです。

角質と皮脂が合わさることでカビが発生したり、嫌な臭いがしたり、サンダルの劣化につながっていくのです。

サンダルの保管場所にも注意しましょう。

サンダルは玄関や靴箱にしまって保管しているご家庭が多いのではないでしょうか?

玄関や靴箱の掃除はこまめにしていますか?

湿気や砂ぼこりなどがあると玄関や靴箱に置いているサンダルにカビが生えてしまうことがあります。

玄関や靴箱は掃き掃除をしたり、玄関のドアや靴箱の扉を開放して風を通し、湿気を溜めないようにしましょう。

玄関や靴箱の風通しが悪い場合には、扇風機を使用して風を循環させたり、除湿剤を置くなどの工夫をすると湿気がたまるのを防ぐことができます。

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サンダルが雨などで濡れたとき

そのまま放置するとカビの原因になってしまいますので、タオルでよく水分を拭き取りましょう。

タオルで水分を拭き取ったあとはドライヤーを使用してしっかり乾かします。

その際に温風を当てすぎるとサンダルの素材を傷めてしまいますので、冷風を使用するようにしましょう。

靴箱などに保管する際には、ドライヤーで乾かしたあとに日陰干ししてからしまうようにしましょう。

素材別のサンダルのカビ取り方法

◇ビーチサンダルやクロックスなどのゴムやビニール、EVA素材など

用意するもの

・酸素系漂白剤(ワイドハイターなど)

・サンダルが入る大きさのバケツや洗面器など

・布

・ぬるま湯

①酸素系漂白剤を溶かしたぬるま湯にサンダルを30分つけおきします。

②サンダルが浮いてこないように布に酸素系漂白剤を染み込ませてかぶせておきます。

③水でよくすすぎ、日陰干ししてしっかりと乾燥させたら完了です。

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◇布製のサンダル

用意するもの

・固形石鹸

・歯ブラシ

・酸素系漂白剤

・お湯

・布

①歯ブラシに固形石鹸をつけ、サンダルのカビの部分を擦って落とします。

②お湯で洗い流したあとに、酸素系漂白剤を塗布し、水拭きします。

③日陰干ししてしっかりと乾燥させたら完了です。

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◇本革、合成皮革などの革製のサンダル

用意するもの

・消毒用エタノール(70~80%濃度のもの)

・布2枚

・革靴用クリーム

①布に消毒用エタノールをつけ、サンダルについたカビを拭き取ります。

②日陰干しをするかドライヤーの冷風を使用してしっかりと乾かします。

③革靴用クリームを塗って完了です。

革靴用のカビ取りスプレーなどを使用するのもおすすめです。

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◇コルク製のサンダル

用意するもの

・消毒用エタノール

・布

①布に消毒用エタノールをつけてカビを拭き取ります。

②風通しの良い日陰で干してしっかりと乾かします。

ビルケンシュトックは自社の修理工場があります。

そこで修理やインソールの張替え、クリーニングなども行っていますので、カビがひどいときなどはそちらへの依頼も検討してみましょう。

◇スエードのサンダル

用意するもの

・消毒用エタノールまたは革製品用のカビ取りスプレーなど

・布

・スエード用のブラシ

・撥水スプレー

①スエードのサンダルをブラッシングしてカビやホコリなどの汚れを落とします。

②布に消毒用エタノールまたは革製品用のカビ取り剤をつけてカビを拭き取ります。

③風通しの良い日陰で干してしっかりと乾かします。

④乾いたらブラッシングをして起毛を整えます。

⑤撥水スプレーをして汚れが定着しないようにして完了です。

スエード用ブラシにカビが付着しているので、カビ取りをしたあとはブラシも除菌しておきましょう。

撥水スプレーの効果はだんだん弱くなっていくので、こまめにスプレーするようにしましょう。

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サンダルのカビ取りをする際の注意点

サンダルのカビ取りをするのは湿気が少ない天気の良い日にしましょう。

雨の日や晴れていても前日が雨だった日などはサンダルが乾くのに時間がかかってしまうので、せっかくきれいになっても再びカビが生えやすくなってしまいます。

作業は屋外でするか、室内の場合には必ず換気をしましょう。

カビキラーはハイターは色落ちや変色の原因となるだけでなく、直接肌に触れる部分に使用する

カビ取りをする際には、必ずサンダルの目立たないところで薬剤による色落ちなどがないか確認してから全体のカビを落とすようにしましょう。

カビ取りに使用した布にはカビの菌が付着していますので、カビ取りが終わったら処分しましょう。

サンダルのカビを防ぐには?

1:こまめに洗う、洗ったらしっかり干して乾かす。

洗える素材のものはこまめに洗うようにし、洗ったあとは干してしっかりと乾かしましょう。

水分と栄養分をカビに与えないようにすることが大切です。

2:汚れがひどいときは洗剤や石けんを使用し、歯ブラシなどで洗う。

汚れがひどいときは、中性洗剤や固形石鹸で洗うのがおすすめです。

歯ブラシを使用すると細かい部分までしっかりと洗うことができます。

3:何足かをローテーションして履くようにする。

1足を何日も連続で履くと汚れが蓄積しやすいので、2日履いたら洗って、その間には別のサンダルを履くようにすると汚れにくくなります。

4:保管場所の掃除や換気、扇風機を使用したり、除湿剤を置く。

玄関や靴箱の掃除をこまめにして砂ぼこりなどを取り除きましょう。

靴箱はときどき開放して扇風機やサーキュレーターを使用して風を循環させましょう。

また、靴箱の中に除湿剤を置くと湿気を吸収してくれるのでカビを防ぐことができます。

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5:サンダルを履いたあとは消毒用エタノールやウエットティッシュで拭いておく。

サンダルを履いたあとはすぐに洗うのが理想ですが、出先などですぐに洗うことができない場合には消毒用エタノールをスプレーしたり、除菌用のウエットティッシュで拭いておくだけでもカビ予防になります。

サンダルのクリーニングを利用する。

サンダルにカビが生えてしまったり、臭いが気になる、長年愛用して劣化してきたサンダルを買ったときの姿に戻したいときは靴のクリーニングを利用しましょう。

靴のクリーニングの相場はだいたい1足2、000円~5、000円程度で、これにカビ除去の料金が上乗せされます。

カビ除去の料金はおおよそ1足あたり500円~1,500円程度加算され、送料もかかります。

場合によっては新しくサンダルを購入できるくらいかかってしまうこともありますので、よく検討して決めましょう。

また、靴の色補修のオプションやサービスがある店舗もあります。

靴のクリーニングを利用すれば、どんな素材のものでもクリーニングできてしまいます!

素材に合った特殊な洗剤を使用して、汚れや汗と目に見えない雑菌まで取り除くことができます。

サンダルのクリーニングには約10日から14日程度かかることがあります。

サンダルをはきたいときに間に合うように余裕をもって依頼しましょう。

サンダルを次のシーズンまで預かってくれる保管サービスを実施している店舗もあります。

湿度と温度の空調が管理され、ホコリの付着も定期的にチェックし、カビが発生する心配がないので大切なサンダルを次のシーズンまでカビから守りたいという方はクリーニングと併せて利用してみてはいかがでしょうか?

まとめ

・サンダルは汗や皮脂で汚れやすいです。

・汚れたまま放置するとカビが発生します。

・サンダルのカビは素材ごとに対処法が異なります。

・サンダルを履いたあとは必ず手入れをするようにしましょう。

・汚れやカビがひどいときはサンダルのクリーニングの利用も検討しましょう。