カビのお悩み解決コラム

ドラム式・縦型洗濯機のゴムパッキンに生えた黒カビを落とす完全ガイド

#カビ#パッキン#洗濯機
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監修者穂苅 英樹

編集長(ハーツリッチ株式会社 代表取締役)

毎日使う洗濯機は、気づかないうちに汚れや湿気がたまりやすく、とくにゴムパッキンはカビが発生しやすい部分です。
放っておくと洗濯物に臭いがついたり、ゴムの劣化によって水漏れを起こすことがあるため、早めに除去することが大切です。

ただし、間違った方法でカビ取りをすると、ゴムを傷めたり、かえって再発を早めてしまうことがあります。
そのため、正しい手順や注意点を理解したうえで、安全に作業を進めることが重要です。

この記事では、家庭でできる安全なカビの落とし方と、再発を防ぐための基本的な予防方法を詳しく解説します。
衣類や洗濯機を守るためにも、日々のお手入れを続けて快適な洗濯環境を保ちましょう。

この記事でわかること
・洗濯機のゴムパッキンにカビが生える原因
・家庭で安全にできるカビの落とし方
・ドラム式で注意すべきポイント
・カビを再発させないための予防策
・自力で落とせない場合の対処法

目次

1. 洗濯機のゴムパッキンにカビが生える理由

洗濯機のゴムパッキンは、見落とされがちですがカビが発生しやすい場所です。
「洗濯槽の掃除はしているのに、なぜかカビ臭い」と感じる場合は、パッキン部分に汚れや湿気が残っている可能性があります。

ここでは、ゴムパッキンにカビが生える主な4つの原因を紹介します。

1-1. 洗剤や汚れが残りやすい環境

洗濯後も洗剤カスや柔軟剤の成分、衣類の皮脂やホコリなどがパッキンのすき間に残ります。
これらはカビの栄養となり、時間が経つと内部に根を張って繁殖します。

見えにくい場所だからこそ、知らないうちにカビが広がりやすい部分です。

1-2. 扉を閉めっぱなしにして湿気がこもる

洗濯後に扉を閉めたままにすると、内部に湿気がこもり、乾きにくくなります。

ゴムが湿った状態を保つと、カビの繁殖条件がそろいやすくなります。
特に通気の悪い場所に設置している場合は、湿気が抜けにくく注意が必要です。

1-3. 使用後の放置や手入れ不足

パッキンについた水滴や汚れを放置すると、湿気と汚れが重なってカビの温床になります。
洗濯槽だけを掃除しても、パッキン部分の汚れが残っていることがあります。

日々の使い方やお手入れの不足が、カビの発生につながります。

1-4. ドラム式洗濯機に特有の気密構造

ドラム式洗濯機を使う家庭も増えていますが、縦型に比べて気密性が高く、水漏れを防ぐために扉と本体がしっかり密閉されています。

この構造は節水や静音性に優れる一方で、内部に湿気がこもりやすく乾きにくいという弱点があります。
そのため、扉とパッキンの接触部分では特にカビが発生しやすくなります。

まずは「住まい全体のカビリスク」も確認しておこう

ゴムパッキンのカビは落としても、洗濯機まわりの湿度が高い・換気が不十分など住まいの条件が重なると再発しやすくなります。
次のカビリスク診断で、ご自宅がどれくらいカビを招きやすい住環境か一度確認しておくと、日常の予防策が続けやすくなります。

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2. ゴムパッキンのカビを除去する方法

洗濯機のゴムパッキンにカビが生えると、時間が経つほど落としにくくなります。
放置すると黒ずみや臭いの原因になるため、早めに対処することが大切です。

ここでは、カビ取りを安全に行うための準備と、家庭で実践できる除去方法を紹介します。

2-1. 準備するもの

作業には次の道具をそろえましょう。

  • 塩素系漂白剤またはジェルタイプのカビ取り剤
  • ラップ
  • キッチンペーパー(塩素系漂白剤の場合)
  • 歯ブラシ
  • 雑巾
  • ゴム手袋
  • マスク

漂白剤やカビ取り剤は刺激が強いため、手袋とマスクを身につけて体を保護しましょう。

出典:Amazon

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2-2. 作業時の注意点

安全に作業するために、次の点に注意してください。

  • 窓を開けたり換気扇を回したりして空気を入れ替える
  • 漂白成分で服が脱色することがあるため、汚れてもよい服を着用する
  • 作業中に誤作動しないよう、洗濯機の電源をオフにする
  • 塩素系と酸性洗剤を同時に使うと有毒ガスが発生するため、絶対に混ぜない
  • カビ取り剤の放置時間は10〜15分を目安にする(長時間はゴムを傷めるおそれあり)

2-3. 塩素系漂白剤を使用した手順

家庭にある塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)を使えば、専用のカビ取り剤がなくてもカビを除去できます。
液体タイプは流れやすいため、キッチンペーパーやラップを使って密着させるのが効果的です。

まずはこの塩素系漂白剤を使った基本的なカビ取り方法から紹介します。

カビ取り手順

事前準備をする

ゴム手袋とマスクを着用して体を保護し、窓を開けてしっかり換気をします。
作業前に洗濯機の電源を切り、パッキンの表面についたホコリを乾いた雑巾で拭き取ってください。

水に塩素系漂白剤を加えて溶液を作る

水500mlにキャップ1杯の塩素系漂白剤を加え、よく混ぜます。
濃すぎるとゴムが傷むため、必ず水で薄めて使いましょう。

③ 漂白剤を染み込ませたペーパーを貼り、ラップで覆う

キッチンペーパーを細長く折り、漂白剤をしっかり染み込ませます。
カビのある部分に貼りつけ、上からラップをかぶせて密着させ、液だれを防ぎます。

④ 10〜15分ほど放置して浸透させる

そのまま10〜15分ほど置き、漂白剤の成分をカビの奥まで浸透させます。
長く放置しすぎるとゴムを傷めるおそれがあるため、30分以内を目安にしてください。

⑤ カビを落としてから雑巾で拭き取る

キッチンペーパーとラップをはがし、歯ブラシでカビ部分をやさしくこすります。
濡れ雑巾でカビ取り剤を丁寧に拭き取り、水拭き→乾拭きの順で仕上げ、最後にしっかり乾燥させてください。

2-4. ジェルタイプのカビ取り剤を使用した手順

ジェルタイプのカビ取り剤は、液だれしにくく、パッキンのような曲面にも密着しやすいのが特徴です。
塩素系漂白剤より扱いやすく、カビの色素までしっかり分解します。

より手軽に、確実にカビ取りを行いたい場合は、このジェルタイプの方法がおすすめです。

カビ取り手順

事前準備をする

ゴム手袋とマスクを着用して体を保護し、窓を開けてしっかり換気をします。
作業前に洗濯機の電源を切り、パッキンの表面についたホコリを乾いた雑巾で拭き取ってください。

ジェルタイプのカビ取り剤を塗布する

カビが発生している部分にジェルタイプのカビ取り剤を塗ります。
ジェルは密着しやすいですが、上からラップをかぶせるとさらに効果的です。

③ 10〜15分ほど放置して浸透させる

そのまま10〜15分ほど置き、カビ取り剤の成分をカビの奥まで浸透させます。
長く放置しすぎるとゴムを傷めるおそれがあるため、30分以内を目安にしてください。

カビを落としてから雑巾で拭き取る

ラップをはがし、歯ブラシでカビ部分をやさしくこすります。
濡れ雑巾でカビ取り剤を丁寧に拭き取り、水拭き→乾拭きの順で仕上げ、最後にしっかり乾燥させてください。

■関連記事■【プロ厳選】カビ取りジェルTOP7!選び方・使い方まで徹底解説


3. ドラム式洗濯機のカビ取りで気をつけること

ドラム式洗濯機は節水や乾燥機能などの利便性に優れていますが、構造上、湿気がこもりやすくカビが発生しやすい特徴があります。
基本的なカビ取りの手順は縦型と同じですが、ドラム式特有の構造やパッキンの位置を考慮して作業することが大切です。

ここでは、ドラム式洗濯機でカビ取りを行う際に注意しておきたい3つのポイントを紹介します。

3-1. カーブ部分や液だれに注意する

ドラム式洗濯機のパッキンは、上部や側面に塗ったカビ取り剤は下に垂れやすい構造になっています。
液だれを防ぐためには、ジェルタイプのカビ取り剤を使うか、ペーパーとラップで密着させると効果的です。

見えにくい部分は、鏡やスマートフォンのライトを使って確認しながら、丁寧に作業を進めましょう。

3-2. 扉とパッキンのあいだの乾燥を意識する

ドラム式は扉とパッキンが密着しており、使用後もこの部分に湿気が残りやすい構造です。
カビ取り後は扉を開けたままにして湿気を逃がし、パッキンの水滴を乾いたタオルで拭き取ります。
乾燥を怠ると再びカビが繁殖する原因になるため、作業後の通気が重要です。

3-3. パッキンの劣化や破れを確認する

カビ取りをしても黒ずみが取れない場合や、ゴムが硬くなっている場合はパッキンが劣化している可能性があります。
ひび割れや破れがある状態で使い続けると、水漏れや再発の原因になるため、交換を検討してください。
定期的に状態を確認しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。

■関連記事■ドラム式洗濯機にカビが生える6つのNG習慣とは?正しい掃除&予防法を徹底解説


4. それでもカビが落ちない場合の対処法

カビ取りを一度行っても、黒ずみが残ったり、奥まで入り込んだカビが完全に取れないことがあります。
そのような場合は、無理に強いカビ取り剤を使ったり、力を入れてこすったりせず、次の方法で少しずつ対応していきましょう。

4-1. 複数回に分けて行う

一度で落ちないカビは、ゴムの奥深くまで根を張っていることがあります。
その場合は、数日後に同じ手順で作業を繰り返してみましょう。
短時間で複数回に分けて行うことで、ゴムへの負担を抑えながら徐々にカビを薄くできます。

4-2. 業者やメーカーに相談する

何度か試しても落ちない場合や、パッキンが白く変色していたり、硬くなっている場合は、ゴム自体が劣化している可能性があります。

そのまま使い続けると、水漏れやカビの再発につながるおそれがあるため、専門の業者やメーカーに相談しましょう。
必要に応じて、パッキン交換や分解クリーニングを依頼することで、内部のカビまでしっかり除去できます。

くらしのマーケット

4-3. 洗濯機自体の買い替えを検討する

長年使っている洗濯機は、内部にカビがこびりつき、完全に除去できなくなることがあります。
何度掃除しても黒ずみや臭いが取れない場合は、洗濯機本体の買い替えを検討しましょう。

とくに購入から10年以上経過している場合は、修理よりも買い替えのほうが結果的に費用を抑えられるケースもあります。


5. 洗濯機まわりのカビを再発させない予防方法

カビを取り除いたあとも、同じ環境が続けば再び発生してしまいます。
ゴムパッキンは湿気や汚れが溜まりやすいため、日常の中で小さな工夫を続けることが大切です。

ここでは、カビを再発させないための基本的な予防ポイントを紹介します。

5-1. 洗濯後は扉を開けて湿気を逃がす

洗濯が終わったあとも、洗濯機の内部には湿気が残っています。
扉を閉めたままにすると乾きにくく、カビの再発原因になります。

洗濯後は扉を開けて風通しをよくし、湿気を逃がすようにしましょう。
ただし、小さなお子さんやペットがいる家庭では、安全のため長時間開けっぱなしにしないよう注意してください。

5-2. パッキンや扉まわりの水滴をその場で拭き取る

洗濯後のパッキンや扉には、水滴が残りやすい部分があります。
そのままにしておくと、湿気を好むカビがすぐに繁殖してしまいます。

洗濯が終わったら、乾いたタオルで軽く拭き取る習慣をつけましょう。
特にドラム式の場合は、下側のパッキンに水が溜まりやすいので注意が必要です。

5-3. 洗剤や柔軟剤の使用量を守る

洗剤を多く入れすぎると、洗い流しきれなかった成分が残り、カビの栄養になってしまいます。
逆に少なすぎると汚れが落ちにくく、洗濯槽やパッキンに汚れが残って菌が繁殖しやすくなります。

洗濯物の量と水量に合わせて、パッケージに記載された規定量を守ることが大切です。
また、柔軟剤を入れすぎるとぬめりが残り、カビや臭いの原因になることがあるため注意しましょう。

■関連記事■洗濯槽が汚れない洗剤の選び方|洗剤の使いすぎがカビを招く理由とタイプ別の注意点【ジェルボール・液体・粉末】
■関連記事■洗濯機の柔軟剤投入口にカビ発生!効果的なカビ取り方法を解説!

5-4. 定期的にパッキンをエタノールで拭く

見た目に汚れがなくても、パッキンの表面には菌や皮脂が付着しています。
週に1回を目安に固く絞った布で水拭きし、必要に応じて中性洗剤で拭くと清潔に保てます。

また、除菌効果の高い消毒用エタノールで軽く拭き取る方法も効果的です。
ただし、一部メーカーではエタノールの使用を推奨していないため、必ず取扱説明書を確認して行いましょう。

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5-5. 月1回は洗濯槽クリーナーで内部を清潔に保つ

洗濯槽の裏側には、皮脂や洗剤カスが少しずつ蓄積していきます。
これがカビの発生源となり、パッキンや衣類にも影響を与えることがあります。

月に1回を目安に、洗濯槽クリーナーを使って内部を洗浄しましょう。
ドラム式の場合は、メーカーが指定する塩素系クリーナーを使用するのが安心です。

■関連記事■洗濯機のカビ対策完全ガイド|蓋閉めたままはNG?洗濯槽の黒カビ除去と予防グッズ・送風乾燥を解説

出典:Amazon


6. 【カビ最新ニュース】浴室や洗面まわりの湿気は室内環境にも影響する

住宅の浴室を対象とした研究では、入浴やシャワーによって室内の湿度が高くなり、換気が不十分だと結露や微生物の増殖につながりやすいことが示されています。

浴室周辺の湿気は、洗面脱衣所に置かれた洗濯機にも影響します。
ゴムパッキンには水分や洗剤カスが残りやすいため、洗濯後に扉を閉めたままにすると、カビが生えやすい環境になります。

ゴムパッキンのカビを防ぐには、洗濯後に水滴を拭き取り、扉を開けて湿気を逃がすことが大切です。

参考:Moisture Accumulation in Residential Bathrooms: Effects on Indoor Air Quality and Ventilation in Tropical Climate|PrimEra Scientific Engineering


7. 洗濯機のゴムパッキンのカビに関するよくある質問


洗濯機のゴムパッキンのカビ取りについて、よくある質問をまとめました。
実際の作業や日常のお手入れの参考にしてください。


7-1. 酸素系漂白剤でも黒カビは落とせる?


酸素系漂白剤は、軽い汚れやにおい対策には使えますが、ゴムパッキンの奥に入り込んだ黒カビには効果が弱いことがあります。
黒ずみが目立つ場合は、塩素系漂白剤やジェルタイプのカビ取り剤を使うのがおすすめです。


7-2. カビ取り剤はどれくらい放置していい?


放置時間は10〜15分程度が目安です。
長く置きすぎると、ゴムが変色したり硬くなったりすることがあります。
頑固なカビでも、30分以内には拭き取るようにしましょう。


7-3. カビ取りしても黒ずみが残るのはなぜ?

黒カビの色素がゴムの内部まで入り込むと、表面の菌を除去しても黒い跡だけが残ることがあります。
何度かカビ取りを繰り返しても落ちない場合は、ゴム自体の劣化や色素沈着が考えられます。


7-4. パッキンを交換した方がいいのはどんなとき?

・ゴムが硬くなっている
・ひび割れや破れがある
・白く変色している
・カビを取ってもすぐに再発する

これらが見られる場合は、メーカーや修理業者に相談して交換を検討しましょう。
劣化したパッキンを使い続けると、カビの再発だけでなく水漏れにもにつながる可能性があります。


8. まとめ

洗濯機のゴムパッキンは、湿気や汚れが残りやすく、放っておくとすぐにカビが発生してしまいます。
黒ずみを見つけたら早めに除去し、日常的なケアを続けることが大切です。

自分でカビ取りを行う場合は、以下の手順を参考に作業してください。

作業中は必ずゴム手袋やマスクを着用し、しっかり換気を行いましょう。

また、洗濯機は湿気がこもりやすく、放置すると再発するおそれがあります。
次のような日常の対策を取り入れることで、カビの繁殖を防ぐことができます。

小さな手間を重ねることで、カビのない快適な洗濯環境を維持できます。
今日からできることから始めて、清潔で気持ちのいい洗濯機を保ちましょう。

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