壁の黒カビを徹底除去!プロが教える効果的なカビ対策と掃除方法!

カビはジメジメしていて汚れている場所を好むため、この条件が揃うと壁にカビが発生することがあります。
特に黒カビは厄介で、完全に除去するのが非常に難しく、カビの跡が残ってしまうことがあります。

また、カビは見た目の悪さだけでなく、アレルギーや呼吸器系の問題を引き起こす可能性があるため、カビが生えたら早急に対処しなければいけません。

この記事では、壁に発生した黒カビを効果的に取り除く方法や、再発防止のための対策をカビ取りのプロが詳しく解説します。
壁のカビにお困りの方は是非この記事を参考にしてみてください。

この記事でわかること
・壁の黒カビの除去方法
・壁に黒カビが発生する原因
・壁のカビを防ぐための対策

1.壁の黒カビを落とす方法

壁の黒カビの除去方法は、壁の素材によって異なります。
最初に行うべきは、カビが発生している箇所の壁の素材を特定することです。

壁の素材には土壁や砂壁、コンクリート、ビニールクロスなど様々な種類があります。

もし壁の素材が分からない時は、目立たない部分に霧吹きで水を吹きかけ、水が吸収されるかどうかを確認してください。

土壁や砂壁、布クロスなどは水を吸い込みますが、ビニールクロスは水を弾きます。
水を吸い込むか吸い込まないかでカビ取り方法が変わってきます。

1-1.ビニールクロスの黒カビを落とす方法

ビニールクロスの壁紙に発生した黒カビを取り除くなら、漂白効果のある製品の使用が効果的です。

ここでは黒カビの色素沈着を落とすために、塩素系漂白剤を使用した方法を紹介します。
ただし、壁での使用は慎重に行う必要があるので、注意事項をしっかりと読んでから作業してください。

用意するもの

  • 塩素系漂白剤(もしくはジェルタイプのカビ取り剤)
  • バケツ
  • 雑巾2枚
  • マイクロファイバークロス(必要な場合)
  • サーキュレーター(必要な場合)
  • マスク
  • ゴム手袋
  • ゴーグル
  • 長袖の服

壁の広範囲に渡っている場合は液体の塩素系漂白剤、壁の一部分にだけカビが発生している場合はジェルタイプのカビ取り剤をおススメします。

出典:Amazon

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注意点

  • 塩素系の製品に酸性のものは混ぜないようにしてください。
  • 作業中は換気を行い、汚れても良い服装で作業しましょう。
  • カビ取り後は成分が残らないようにしっかりと水拭きしてください。
  • 白以外の壁紙ではカビ取り剤の漂白効果による色落ちがあるため注意が必要です。
  • カビ取り剤が垂れると木部や畳が変色する可能性があるため、注意してください。
  • 周囲に家具や物がある場合は、移動またはカバーをしておきましょう。

カビ取り手順

  • 塩素系漂白剤を水で薄める

壁にホコリがある場合は、事前にマイクロファイバークロスなどで乾拭きして取り除いてください。
それからバケツに水と塩素系漂白剤を入れて、原液を100倍に薄めましょう。
(ハイターの場合、水5Lに対してキャップ2杯が目安です)

  • ②塩素系漂白剤を壁に塗布する

塩素系漂白剤の溶液に布を浸し、硬く絞り、それを使って壁に漂白剤を塗布します。
ジェルタイプのカビ取り剤を使用する場合はそのまま直接カビに塗り付けてください。

  • ③しっかり水拭きする

しばらく放置してカビの跡が消えたら、②で使った雑巾とは別の雑巾で水拭きしてください。
漂白剤の成分が残らないようにしっかりと何度も水拭きしましょう。

  • ④完全に乾燥させる

壁紙が完全に乾くまで換気してください。
短時間で乾燥させるにはサーキュレーターや扇風機などで風を送るようにしましょう。

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1-2.土壁など水を吸い込む素材の黒カビを落とす方法

続いて、土壁や砂壁、布クロスの壁紙などの水分を吸収する素材のカビ取り方法を紹介します。

これらの壁の場合は、カビ取り後に水拭きができないため塩素系漂白剤などを使用することができません。
そのため、土壁や砂壁などに使用できるカビ取り剤を使用しましょう。

これらのカビ取り剤はスプレータイプのものが多く、壁に直接噴霧することでカビを除去できます。
また、揮発性も高いため、拭き取り不要なのも安心です。

通常のカビ取り剤より高価になりますが、壁以外にも畳、布団、木材などにも使用できるタイプのものもありますので購入しておくと便利です。

詳しい使用法などはご購入した商品の取り扱い説明書等で確認してください。

純閃堂 カビ取り侍 液スプレー 標準タイプ

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出典:Amazon

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2.消毒用エタノールで黒カビは落とせる?

消毒用エタノールはさまざまな菌の除菌効果があるため、「黒カビに対しても有効なのでは?」と思う方もいるでしょう。
実際に消毒用エタノールにはカビの殺菌効果も期待できるため、表面に発生しているカビや色素沈着を起こさないカビなら除去できることがあります。

しかし黒カビの場合は、最初は見えない微小な胞子から発生し、時間が経過するにつれて増殖し、黒く濃い斑点として目に見えるようになります。
この段階になると、カビの発育はかなり進んでおり、単純な拭き取りでは十分な対策にはなりません。

さらに、消毒用エタノールはカビそのものを除去する効果はあっても、カビによる壁紙の着色や染みを漂白する作用は持ち合わせていません。
したがって、エタノールでカビを拭き取ったとしても、カビの跡が残る可能性が高いです。

壁に発生した黒カビを効果的に取り除き、見た目を回復させるためには、専用のカビ取り剤や漂白剤を使用しましょう。
そしてそれでも除去できない場合は、かなり進行しているので、カビ取り業者に相談するのがベストな選択です。

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3.カビ取りマイスターキットがおすすめ

自力で徹底的なカビ取りをしたいなら、カビ取り業者のハーツクリーンが販売しているカビ取りマイスターキットがおススメです。
この商品は市販のカビ取り剤とは異なり、プロのカビ取り業者が実際に使用している液剤を誰でも使えるように改良したものなので、自宅でプロレベルのカビ取りが可能です。

カビ取りを専門業者に依頼すると高額になることが多いので、費用を抑えたい方や、自分でカビ取りを試みたがうまくいかなかった方、カビが再発しやすい方に特におすすめです。
このキットを使用すれば、専門業者に頼むよりもコストを大幅に削減できます。

「使い方が難しそうで心配…」と思っている方も安心してください。
キットにはカビ取りの手順を解説したマニュアルや動画が付属しており、誰でも簡単にカビ取り作業を行うことができます。
また、必要な道具はほとんどキットに含まれているため、マスクやゴム手袋、雑巾などの基本的なものを用意するだけで大丈夫です。

4.カビ取り専門業者に依頼を検討する

カビの問題が家庭内で頻発し、自力での対処には限界があります。
カビの除去が困難なほど広がっている場合や再発が繰り返される時は、カビ取り専門業者に依頼することをおススメします。

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専門業者はカビの種類や原因に精通しており、専門的な技術と機材を駆使して効果的にカビを除去してくれます。
また、再発防止策として適切な換気や湿度管理などのアドバイスも行ってくれることもあるでしょう。

そして、せっかくプロに依頼するなら経験豊富で技術力の高い業者に任せたい考えると思います。
カビ取り業者に探す際に以下のポイントに注意することで、信頼できるカビ取り業者に依頼することができます。

カビは見た目だけでなく健康にも悪影響を及ぼすため、専門家による適切な対応が推奨されます。
住宅のカビにお困りでしたら、まずは一度カビ取り業者に相談してみましょう。

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5.壁の黒カビを放置するのは危険!

壁にカビが発生しても、「忙しいから…」と後回しにしてしまう方もいると思います。

しかし、壁の黒カビを放置するのは非常に危険です。
見た目の問題だけでなく、健康上のリスクも大きく、家の環境全体に悪影響を及ぼします。

5-1.健康リスク

壁の黒カビを放置すると、その胞子が空気中に拡散し、呼吸を通じて体内に取り込まれる可能性があります。
これが原因で、アレルギー反応や喘息の発作、さらには慢性的な呼吸器疾患を引き起こす危険もあります。
特に免疫力が低下している人、小さな子供、高齢者は、カビによる健康影響を受けやすいとされています。

そしてカビはダニの主要な食源の一つであり、カビが豊富な環境はダニも増殖しやすいと言われています。
カビとダニの両方が増えることで、更にアレルギー反応や呼吸器系の疾患を引き起こすリスクが高まるので注意が必要です。

5-2.家の構造への影響

黒カビはその生育過程で木材や壁紙、ペイントなどの有機物を分解するため、家の構造的な強度を徐々に低下させる原因となります。
特に、木材はカビによって腐食されやすく、その結果として強度が失われ、修復費用がかさむことになります。

また、カビは見た目の美観を損なうだけでなく、家全体の価値を下げる要因ともなり得ます。
構造へのダメージは、小さな被害から始まることが多いため、初期段階での対策が非常に重要です。

5-3.広範囲への拡散

カビの胞子は非常に軽いため、最初は一箇所に発生したカビが、いつの間にか家全体に広がってしまうことがあります。

特に換気システムを通じて他の部屋にカビが拡散し、家中のさまざまな場所でカビが発生するという悪循環に陥ることもあります。

この拡散によって、カビ取りだけでは対処ができなくなり、大規模なリフォームに発展するケースも少なくありません。
余計な出費をなくすためにも、早期対応が重要なのです。

6.壁に黒カビが発生する原因

そもそも何故カビは発生してしまうのでしょうか。

まず、カビが発生する場所には以下のような条件が揃っているものです。

では、どのようにして壁にこれらの条件が揃ってしまうのか詳しく解説します。

6-1.高湿度・水分

家の壁に黒カビが発生する大きな原因の一つに「湿度」があります。
湿度が60%を超えると、カビの生育に適した環境が形成されます。
湿気は調理時の蒸気、シャワーやお風呂からの蒸発、洗濯物の部屋干し、加湿器の使用によって発生しやすくなります。

また、室内と室外に温度差がある時に発生しやすいのが結露です。
湿度が高まると、空気中の水蒸気が壁や窓の冷たい表面で結露し、水滴が形成されます。
この水分が壁面に滞留することで、カビの胞子が発芽しやすい環境を提供します。

特に冬場に室内の暖かい空気が冷えた壁に接触することで壁に結露が発生しやすくなります。
結露した場所は黒カビが発生しやすいため、特に注意が必要です。

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6-2.温度

カビは0~40℃の間であれば生育できますが、特に好むのが20℃~30℃の温度範囲です。
この温度帯は人間が快適と感じる範囲であるため、生活空間でのカビのリスクは避けられないものになっています。

冬場は20℃以下になりますが、室内では暖房を使用することが多いため、カビの成長に適した環境が維持されます。
温暖な条件はカビの代謝を促し、繁殖を加速させるため、夏場だけでなく一年中カビ対策が必要になるのです。

6-3.栄養源

カビは生育するために栄養源を必要とします。
家庭内でのカビの栄養源には、壁に付着したホコリや汚れが含まれます。
これらはカビの食物となり、増殖を助けます。

カビの生育を抑制するためには定期的な清掃が重要です。
壁の角や家具の裏側など、掃除が行き届きにくい場所は特に注意するようにしましょう。

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7.壁の黒カビの予防方法

壁の黒カビを防ぐためには、日々の対策が重要です。
以下のことを心がけるようにしましょう。

7-1.部屋の除湿や換気を行う

カビは湿度60%以上で増殖しやすくなるため、できるだけ湿度50~60%を保つように心がけてください。
部屋の湿度を効果的に管理するにも室内に湿度計を設置し、高湿度時には換気やエアコンのドライ運転、除湿機を活用しましょう。

また、湿度が低い時でも定期的な換気で新鮮な空気を取り入れることが重要です。
さらに、空気清浄機を使用して室内の空気を清潔に保つこともカビ防止に役立つでしょう。

7-2.壁のホコリや汚れをこまめに掃除する

壁面は意外とホコリなどの汚れが溜まりやすい場所です。
またキッチンの近くの壁は、油や調味料が跳ねることがあるため、それらが壁に付着した場合は汚れが固まる前に迅速に拭き取るようにしてください。

そして、壁は目立った汚れが無くても細かい塵や埃が付着しているため、定期的に乾拭きをするようにしましょう。
届きにくい高い場所は、長柄のフローリングワイパーを用いて清掃するのがおススメです。

7-3.家具を壁から離して設置する

壁に密着して家具を配置すると、その裏で湿気が溜まり、カビの発生を促すことがあります。

家具は壁から数センチほど離して配置し、空気の流れを良くすることが推奨されます。
また、室内の家具や物の量を減らすことも空気の循環を改善し、カビ予防につながります。

7-4.湿度が上がる行動を避ける

洗濯物の部屋干しや加湿器の使用、過度の植物の水やりは、室内の湿度を意図せず高めてしまう原因です。

乾燥していて加湿器を使用したい場合は、壁から離れた場所で使用するようにしてください。
また、部屋干しも避けるべきですが、どうしても干す時は換気したり、部屋を除湿したりしながら行ってください。

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7-5.エアコン使用時にも気を付ける

エアコンは部屋を涼しくする一方で、冷気に含まれる湿気によって壁が結露しやすくなることがあります。
エアコン使用時は風の向きや換気に注意してください。

また、エアコンのフィルターや内部にホコリが溜まると、カビが生えやすくなり、それが空気中に拡散することもあります。
フィルター掃除は月に1回程度は行うようにしましょう。

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8.まとめ

今回は壁に発生した黒カビの対処方法やカビ対策について詳しく解説しました。

壁の材質や状況によって、カビの取り扱い方は異なります。
水を吸わないビニールクロスの壁なら塩素系漂白剤の使用が可能ですが、水を吸う素材の場合は適切なカビ取り剤を選ぶ必要があります。
消毒用エタノールもカビ対策には有効ですが、黒カビの色素には効果が限られているため、専用のカビ取り剤を使用することをお勧めします。

ハーツクリーンが販売するカビ取りマイスターキットなら、安全性が高く、漂白効果もあるため、様々な場所でカビ取りすることが可能です。
また防カビ剤もセットになっているため、カビの再発も抑制できます。

そして、カビ取りが自力で難しい場合は、専門のカビ取り業者に相談するようにしましょう。
業者を選ぶ際は以下のことを行うのがポイントです。

たくさんのカビ取り業者があって迷ってしまうかもしれませんが、まずは一度無料相談を試してみてください。

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また、カビ対策において何よりも重要なのは、カビが発生しないように予防することです。
湿気や結露、ホコリや汚れを管理することがカビを防ぐことにつながります。

これらの対策を適切に行い、清潔で健康的な居住空間を維持を目指してください。

<参考文献>
・佐々木正実『トコトンやさしいカビの本』2006年、日刊工業新聞社
・松本忠男『カビ・ホコリ・菌を撃退!家の「正しい」掃除ワザ』2019年、宝島社
・高橋矩彦『簡単!住まいのDIYマニュアル壁塗り[珪藻土・漆喰]』2016年、中央精版
・鈴木昌子『壁塗り実例&実践百科』2014年、学研
・西方里見『最高の断熱・エコ住宅をつくる方法』2014年、エクスナレッジ