雨傘のカビ取り方法
折りたたみ傘は持ち運びに便利でいつもバッグに入れておけば急な雨でも安心ですよね。
傘はしっかりと乾かさずに折りたたんだり、保管してしまうとカビが発生することがあります。
特に梅雨の時期などで雨が続くとなかなか傘を乾かすことができずにカビが発生しやすくなります。
傘にカビが生えたり、傘を広げたときに嫌な臭いがしたりすることはありませんか?
雨の日はなんだか気持ちが落ち込みがちですが、傘にカビが生えていたりカビ臭いとさらにがっかりしてしまいますよね。
お気に入りの傘やブランド物などの高価な傘はできれば処分せずにカビを除去したいですよね。
今回はお気に入りの傘を気持ちよく長く使い続けるためにも、傘のカビを除去する方法や予防する方法をご紹介していきます。
目次
1.雨傘のカビ取り方法
雨傘のカビ取り方法は3つあります。
1-(2)、消毒用エタノールを使用する方法
用意するもの
- 消毒用エタノールまたはアルコール除菌シートなど
- 防水スプレーまたは撥水スプレー
①、消毒用エタノールを傘にスプレーするかアルコールシートなどで傘に生えたカビを拭き取ります。
②、しっかりと乾燥させ、防水スプレーや撥水スプレーを吹き付けます。
※注意点※
消毒用エタノールは揮発性が高いため、火気の近くで使用しないように気を付けてください。
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1-(3)、酸素系漂白剤を使用する方法
傘にカビが発生してしまったり、カビによる臭いが気になる場合には酸素系漂白剤を使用しましょう。
用意するもの
- 酸素系漂白剤
- お湯
- バケツまたは洗面器など
- タオル
- ゴム手袋
- 防水スプレーまたは撥水スプレー
①、バケツや洗面器に酸素系漂白剤のパッケージに記載されている容量を入れ、お湯に溶かします。
②、①にタオルを浸して絞り、傘を拭いていきます。
③、カビを拭き取ったら傘を洗い流し、乾かしてから防水スプレーまたは撥水スプレーをして完了です。
※注意点※
肌荒れのおそれがありますのでゴム手袋を着用し、換気をしながら作業してください。
傘の広範囲にカビが発生している場合や頑固なカビには浸け置きや、この作業を複数回くり返すことでカビが落とせることがあります。
酸素系漂白剤は、ステンレス以外の金属に付着するとサビてしまうため、金具の部分に付着しないように注意してください。
防水スプレーは、換気を充分に行った上で使用しましょう。
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2.雨傘にカビが生える原因
傘には水滴やホコリ、ゴミ、花粉や砂、持ち手の部分には皮脂汚れなどさまざまな汚れが付着しています。
特に持ち手がデコボコしたものやすき間が多いものは汚れや水分がたまりやすいためカビが発生しやすいです。
カビが生える条件は、温度20℃~30℃、湿度60%以上、栄養分となる汚れがある環境であればどこでも発生します。
濡れている傘を室内に置いておくと、カビが発生するこれらの条件を満たすため、すぐにカビが繁殖してしまいます。
3.雨傘のカビ予防方法
①傘を使用したら乾燥させてから収納しましょう。
お風呂場や晴れた日に外に広げて乾かしたり、傘の水分をタオルで拭き取る、ドライヤーや扇風機、サーキュレーターを使用して乾かす方法もあります。
ドライヤーの温風を使用する場合には、生地が傷まないように気を付けましょう。
傘の水分を除去することはカビ以外にも、傘の金具のサビや劣化を防ぐ効果があります。
金属部分にサビが発生すると、傘の布地部分に移ってしまうことがあります。
こちらもカビと同様見た目が悪くなってしまうので気を付けましょう。
室内で濡れた傘を乾かす場合には、除湿機を使用するなどの工夫をすると室内の湿度を下げることができます。
②傘は丸洗いして清潔に保ちましょう。
定期的に、中性洗剤を柔らかいスポンジやタオルにつけて傘を洗いましょう。
また、傘のカビや臭いを予防するのに重曹を使用するのも効果的です。
重曹を水に溶かし、タオルを浸して傘を拭いて汚れを落としましょう。
汚れが落ちたら洗剤を洗い流し、しっかりと乾燥させましょう。
ただし、傷が付かないように優しく洗うようにしましょう。
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③防水スプレー、撥水スプレーを使用する。
傘は新品のときには撥水加工がされており、雨水が染み込まずに弾きます。
しかし、ホコリや汚れ、水分を取り除かずにいると、撥水効果はだんだん弱くなっていきます。
傘の汚れをしっかりと落としてから防水スプレーや撥水スプレーを吹き付けましょう。
④折りたたみ傘の乾燥ケースを使用する。
折りたたみ傘は濡れたあとバッグにしまえないなど、持ち運びに困ることがあります。
そんなときには、折りたたみ傘を乾燥させられるケースを購入してみるのもおすすめです。
折りたたみ傘の乾燥ケースには、マイクロファイバーで吸湿性が高いものや、珪藻土やシリカゲルを使用しているものなのがあります。
折りたたみ傘が濡れたままバッグなどにしまうと、カビが発生しやすくなるだけでなく、雑菌が繁殖し悪臭の原因となったり、バッグの中の書類やパソコンなどが濡れてしまいます。
雨が降っているけれど移動が多く、乾かす時間が取れない場合に便利です。
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熱湯重曹水が便利です。
傘の日ごろのお手入れとして、熱湯重曹水を使って除菌する方法もあります。
■関連記事■焦げ落としやお掃除に便利な「熱湯重曹水」のつくりかた
熱湯重曹水とは、重曹を80℃以上のお湯で溶かしたものです。
お湯で溶かすことで洗浄力がアップするだけでなく、一度お湯で溶かした重曹水は冷めても性質が変わらないので、スプレーボトルに入れて保存することができます。
★熱湯重曹水の作り方
用意するもの
- 重曹粉
- お湯
- スプレーボトル
①80℃以上のお湯500ミリリットルに対し、重曹粉大さじ1を入れてかき混ぜます。
②スプレーボトルに移します。
※注意点※
耐熱性でないスプレーボトルを使用する場合には、冷ましてから移すようにしてください。
4.雨傘の保管場所の環境
傘を使用したあとはどのように保管していますか?
濡れたまま収納したり、濡れた傘でいっぱいの傘立てに入れたままにしていませんか?
傘立てにもカビが発生することがあります。
雨水やホコリがたまるとカビが発生しやすくなるため、傘立てもときどき掃除するようにしましょう。
傘立ては熱湯重曹水を使用して拭くようにするのがおすすめです。
5.傘の修理やクリーニングを利用する方法
傘の生地を外してカビを取るクリーニングを実施している修理業者があります。
傘のカビを除去したあとは、撥水加工もしてくれます。
料金は撥水加工も含まれる通常のクリーニングで2500円程度で、ここにカビ取りの追加料金が2000円程度かかります。
費用はそこそこかかりますが、高価な傘や思い出の傘などのクリーニングに良いかもしれません。
6.まとめ
・傘のカビ取り方法は2つあります。
・傘にカビが生える原因は汚れと水分によるものです。
・傘のカビ予防方法は5つあります。
・傘を保管する環境にも注意しましょう。
・傘の修理やクリーニングを利用してカビ取りをする方法もあります。
<参考>
・松本忠男『カビ・ホコリ・菌を撃退!家の「正しい」掃除ワザ』2019年、宝島社