北側の玄関にカビが!考えられる原因と対策方法
築35年の中古マンションに住んでいます。我が家の玄関は北向きなのですが、今年の長雨の影響で、玄関にカビが生えてしまいました。今までも靴箱周りのニオイや、カビ臭さは気になっていたのですが、まさかカビが生えてしまうとはとてもショックです。考えられる原因や、カビの対策方法を教えてください。
玄関は、濡れた靴や雨具などを置くのでカビの生えやすい場所の1つですが、中でも日当たりが悪く暗い北側に位置する玄関のジメジメやカビに頭を悩ませている方も多くいます。
この記事では、北側の玄関に生えてしまったカビの対策方法から、カビを防ぐ方法を解説していきます。
目次
どうして北側の玄関にカビが生えたのか
玄関にカビが生えた原因としていくつかのことが考えられます。
- 外の湿気が上がってきた
- 靴や雨具などの水滴が蓄積した
- 掃除不足だった
- 換気がうまくいかず湿気が溜まった
- 日当たりが悪く湿度が上がったままだった
- 靴や傘などモノが多すぎた
- 結露が生じていた
- 珪藻土などカビの生えやすい素材を使っていた
北側は日当たりが悪く、湿気が溜まりやすいという特徴があります。
日当たりが良いと、水分が乾燥しやすくなり、また紫外線殺菌効果も期待できます。
一方、カビは水分、酸素、気温、栄養源など4つの条件を好みます。
また、換気の悪く空気の停滞した場所を好みます。
玄関は家の中でも一段下がっている場所で、靴や雨具など、水滴が付着したものの影響を受けやすいため、湿気の影響を受けやすい場所です。
さらに、長雨が続いたことにより、換気もさらに難しくなり、カビの増えやすい条件が揃ったことが原因と考えられます。
玄関はカビにとって栄養源の宝庫
カビは、皮脂や汚れ、ホコリ、また革や繊維などを栄養源とするため、靴をたくさん収納している玄関はカビの生えやすい場所と言えます。
普段、室内の床などは掃除していても、玄関掃除まではつい忘れてしまうことも多いのではないでしょうか。
玄関は土足で入る場所ですので、靴に付着した土や皮脂、また、髪の毛などが残りやすく、そのまま放置しているとカビの栄養源となります。
北側でなくても要注意!カビの生えやすい玄関の特徴
また、玄関が北側でなかったとしても、内廊下タイプのマンションや、エレベーターホールの裏側といった間取りの場合も、日当たりが悪くなるため、カビが生えやすくなります。
つまり、換気と除湿の不十分な環境が、カビの原因となったのです。
・カビを放置するとどうなる?
この玄関のカビを、そのまま放置するとどういった影響が出るのでしょうか。
「雨が止んで、また晴れの日が戻ったらカビは消えるだろう」
と考えていると、あっという間にカビが広がり、被害が大きくなってしまいます。
例えば、カビが玄関から靴箱に広がると、靴にカビが生え、大量に処分せざるを得なくなるかも知れません。
また、玄関から、裏側の寝室、洗面所などにカビが広がることで、カビ除去やリフォーム費用が莫大になる恐れもあります。
その他、カビ毒により健康被害を受けるかもしれません。特に小さなお子さんや高齢者、またペットなどは抵抗力が低い為、カビの影響を大きく受けてしまう恐れがあります。
そのためにも、まずは玄関にカビを生やさないことが大事ですが、発生してしまったとしても早めに対処して、カビ被害をこれ以上広げないように対策する必要があります。
- 内廊下など、日当たりの悪い玄関はカビが発生しやすい
- 通気性の悪く湿気のたまりやすい玄関もカビが発生しやすい
- カビを発見したら早めに対策することでカビ被害の拡大を防ぐ
玄関のカビを取る方法
1.中性洗剤で汚れを落とす
玄関にカビが生えた場合は、まず、カビ取りの前に土汚れから落としていきます。
ウタマロクリーナーなどの中性洗剤を使って、雑巾やスポンジなどで汚れを落とします。
日ごろのお手入れにもおすすめです。
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2.消毒用アルコールで除カビする
汚れを落としたら消毒用アルコールを使って、カビを落とします。
ただし黒カビなどの色素が沈着してしまっている場合、消毒用アルコールでカビを漂白することはできません。
(また、一部のタイルでは消毒用アルコールを塗布すると白く変色してしまうことがあります。全体的に吹きかける前に、目立たない場所で変色がないかチェックしてから使うようにしましょう)
カビの色素が残っている場合には、カビキラーなど市販の塩素系カビ取り剤を使うこともできますが、玄関の素材によっては、変色しますので、素材を確認し、目立たない場所で試してから行うようにしましょう。
また、使用後はよく拭きとり、薬剤を残さないようにしましょう。
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カビの範囲が、玄関の土間、壁や天井、靴箱にまで広がっている場合には、自力で対処するのは難しいため、一度カビ取りの専門業者にご相談ください。
特に、壁の裏にまでカビが広がってしまった場合には、表面だけカビ取りをしても再発する恐れがあります。クロスの貼り換えや素材の交換等、リフォームが必要な場合もありますので、気になる方はご相談ください。
- 玄関のカビは消毒用エタノールや中性洗剤で除去する
- 市販の塩素系カビ取り剤は変色する可能性があるため注意する
- ただしカビが壁や床材の奥などに広がっている場合には工事が必要なため早めに業者に相談する
北側の玄関のカビを防ぐコツ
1.不要なものを処分する
玄関に、たくさんの靴が置きっぱなしになっていないでしょうか。
また、傘や雨合羽、植物、置物、ぬいぐるみなど色んなモノが玄関にたくさん置かれていないでしょうか。
カビ対策のポイントは「通気」と「清潔」です。モノが多いと通気性が悪くなるためカビが生えやすくなります。不用品は処分し、必要以上に玄関にモノを置かないというのもカビ対策の第一歩です。
2.汚れをこまめにとり除く
靴に付いた土や水滴をそのまま放置するとカビの原因となります。
また、靴に付いた皮脂や汚れもカビの栄養源となるため、靴もこまめに除菌したり乾燥させたりして、カビの原因を断ちましょう。
土間は中性洗剤などでこまめに汚れを落とし、定期的に消毒用アルコールを使って除菌します。消毒用アルコールが使えない場合には、重曹水(重曹5gを水100mlで薄めたもの)でお掃除するのもおすすめです。
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3.風通しを良くする
北側の玄関は、日当たりが悪く湿気が溜まりやすいことから、人工的に空気の流れをつくり、除湿することがカビ予防になります。
最もコスパが高いのが「サーキュレーター」です。サーキュレーターは扇風機のように風を送りますが、遠くまで風の流れをつくる特徴があります。
玄関の湿気が溜まってジメジメしている場合、この送風作戦はおすすめです。
この他、除湿剤や空気清浄機で湿気を取り除くこともカビ対策になります。
特に、雨が続く時期は外から帰宅するたびに玄関が濡れてしまいますので、雑巾などでこまめに水滴を除去し、水分を残さないようにすることも大切です。
また靴専用の乾燥機を使って、水滴や汗を乾燥するという方法もあります。玄関周りの靴のニオイが気になる場合にはニオイ対策にもなります。
換気をするタイミング
また、換気もカビ対策になりますが、注意点があります。
玄関を開けて換気をする際には、湿度の高い雨の日に行うと外から湿気が入ってくるため、逆効果になります。湿度の低い「晴れの日」に行うようにしましょう。
カビ取り業者に依頼するボーダーライン
ここまで、自力での玄関のカビ取り方法をご紹介しましたが、自力ではカビ取りが難しい場合にはカビ取りの専門業者に相談することも検討してみましょう。
例えば、土間や壁紙がボコボコになって剝がれている場合には、内側からカビが生えて広がっている可能性があります。そうなると、素材を剥がしてからカビ取り施工をし、貼り換えるリフォーム作業が必要になります。
- 玄関の天井など高い部分にカビが生えている場合
- 壁紙の裏や床材の裏にまでカビが浸食している場合
- カビによる健康被害が出ている場合
- 下駄箱にもカビが広がり、靴もカビだらけの場合
- 何度カビ取りをしても再発してしまう場合
玄関の土間や壁の端に、ポツポツ...とカビが生えている程度でしたら、自分でカビ取りできる場合もありますが、物理的に届かない場所にあったり、何度もカビが再発してしまう場合には、これ以上広がる前にカビ取りの専門業者に相談しましょう。
ハーツクリーンのカビ取り剤は、独自開発し安全性を追求したものを使用し、専門のカビ取り職人によって施工しています。また、独自開発防カビコーティング剤の施工することで、カビの再発を防ぎます。カビにお困りの際には、是非ご相談ください。
まとめ
北側の玄関は、日当たりが悪いため、湿気が溜まりカビが生えやすくなります。
また、物が多く通気性が悪くなったり、汚れや水滴の付着した靴を放置したりすることもカビの原因となります。
カビは条件が揃うとあっという間に広がりますので、早めの対処が重要です。
汚れを落とし、消毒用アルコールやカビ取り剤を使って除カビし
サーキュレーターなどを当てて通気性を上げましょう。
また、自力では難しい場合にはカビ取り業者に相談するのも1つの方法です。
いずれにしても、カビ被害が大きくなる前に、対策をしましょう!