
久しぶりにパンプスを靴箱から取り出したらカビが生えていた・・・そんな経験はありませんか?

靴箱の中でぎゅうぎゅうに収納したり、汚れたまま保管したりすると、知らないうちにカビが広がってしまうのです。
パンプスにカビが生えてしまうと、見た目の悪さだけでなく、傷みや臭いの原因になる可能性も・・・。
この記事ではパンプスの素材別に、自宅で安全・簡単にできるカビの落とし方を徹底解説。
さらに、今日からすぐ実践できる5つのカビ予防法もご紹介します。
いざという時に困らないよう、日々のお手入れ方法を身につけましょう!
| この記事で分かること |
| ・パンプスにカビが生える原因 ・パンプスに生えたカビの落とし方 ・パンプスのカビを予防する方法 |
目次
パンプスにカビが生える原因

①汚れたままの状態で保管している。
汚れはカビの栄養源になります。
②シューズボックス内の換気が不十分。
カビは湿気のある場所が大好きです。
③シューズボックスの中に靴がぎゅうぎゅう詰めになっている。
通気性が悪くなりカビが生えやすくなります。他の靴に生えたカビからカビの胞子をもらってしまうことも・・・
などがあります。カビは湿度・温度・栄養・酸素の一定条件が揃うと発生します。一度ご自宅の玄関・シューズボックスの環境を見直してみてください。
素材の種類によるカビの生えやすさはあるの?
そもそもなぜパンプスにカビが生えてしまうのでしょうか。パンプスと一口に言っても革やエナメル、スエードなどいろいろあります。その中でも革製のパンプスは最もカビが生えやすいです。
革製のパンプスの場合
パンプスに限らず革製のカバンやジャケット、靴などにカビが生えてしまった経験はありませんか?
革製品にはたんぱく質や油脂、タンニンなどの成分が含まれています。革でできたパンプスも同様の成分が含まれており、それらはカビの栄養分になってしまうのです。さらに、靴磨きに使用するクリームもカビの栄養源になります。
エナメル製のパンプスの場合

エナメル素材のパンプスはどうでしょうか。
エナメル素材のパンプスは革や布地がベースにあり、その上からエナメル加工が施してあるもののことをいいます。エナメル素材の特徴として傷がつきやすいということがあります。
傷がつくとそこから雨水や砂などが入り込んでしまったり、ほこりなども絡みやすくなります。表面はつるっとしていて乾いているようにみえても少しずつ汚れや雨水による湿気が蓄積されていきます。
カビは湿気や汚れが大好きですし、傷ついた部分は素材が脆くなっていますのでカビが根を広げやすいのです。エナメル素材のパンプスやバッグが白くくもったようになったことはありませんか?それは白カビの可能性が高いです。エナメルは他の素材に比べて水や汚れにも強いですが決してカビが生えないわけではないので油断できません。
スエード素材のパンプスの場合

スエード素材のパンプスにもカビは生えます。
スエードは子羊や山羊の皮を使用しており、皮の裏面を起毛させた素材のことです。起毛しているため水分や湿気を含みやすく、汚れやホコリが絡みやすいです。起毛していることにより砂などの汚れに気がつきにくく、気づかないうちに汚れが蓄積しています。そして吸収した湿気の影響も受けてカビが生えてしまいます。
雨の日にスエード素材のパンプスを履き、その後の乾燥が不十分な場合にはカビが発生する可能性は高くなりますし、パンプスの劣化も早めてしまいます。
- 素材によるカビ対策方法が必要
- シューズボックスの湿度や衛生管理も重要
- 湿気や残った水分はカビの元凶に
パンプスに生えたカビを取る方法
では、実際にパンプスにカビが生えてしまったらどうしたらいいのでしょか。ここからはパンプスに生えたカビを除去する方法をご紹介していきます。室内でカビ取りをする場合は窓や扉を開けるなど必ず換気をしながらおこないましょう。
カビ取りに必要なものとして、以下のものを用意します。
用意するもの
~素材を問わず共通~

- ゴム手袋
- マスク
- タオルまたは布
- 消毒用エタノールまたは皮革用カビ取り剤

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出典:Amazon

コロンブス レザーキュア カビ用ミスト
出典:Amazon
~素材別~
- 革製品専用シューズブラシ(革製パンプスの場合)
- 仕上げ用革製品専用クリーム(革製パンプスの場合)
- スエード専用ブラシ(スエード素材の場合)
- エナメル専用ローション(エナメル素材の場合)
カビに直接触れたり、カビの胞子を吸い込んだりしないようにゴム手袋とマスクで保護します。パンプスにはさまざまな素材のものがありますが見た目の素材に関わらず実は共通のカビ取り剤が使用できるのです。
革、スエード、エナメル、布などいろいろあるかと思いますが、エナメルや布の場合は消毒用エタノールでカビを除去することができます。
また、素材が革・スエード・エナメルのいずれかの場合は皮革用カビ取り剤もおすすめです。
それらの素材のベースは「革」ですので、革製品専用のカビ取り剤を使ってカビを除去することもできます。布製のパンプスは合皮で作られていることが多いため皮革用ではなく消毒用エタノールを使用します。
塩素系漂白剤はNG

また、カビ取りと言えばカビキラーなどの漂白剤を思い浮かべる方も多いかと思いますがパンプスのカビ取りには漂白剤は使用しないようにしましょう。革に漂白剤を使用すると革を傷めてしまいます。見た目は布のパンプスでも実はベースに革が使われている、といったこともありますので傷みのリスクの高い漂白剤は使用しないようにしましょう。
ブラシやクリームは必須ではありませんが使用することでカビだけでなく汚れも落とすことができますしきれいに仕上げることができます。汚れやカビの程度に合わせて用意してください。
では、手順に進んでいきましょう。
手順
①目立つ汚れは事前に取り除いておきましょう。革製、スエードのパンプスの場合はブラシを使って汚れやホコリを落とします。

②布またはタオルに消毒用エタノールまたは皮革用カビとり剤を含ませます。今回は消毒用エタノールを使用していきます。

③優しくふきとります。

完了です。

基本的なカビ取りの操作としては以上です。カビ取りが完了したら乾かしていきます。パンプスの素材によって乾かし方が異なりますので注意が必要です。
乾かし方
- 革製・・・天日干し
- 布製・・・天日干し
- スエード・・・風通しの良い日陰で干す
- エナメル・・・風通しの良い日陰で干す
となります。スエードは天日干しすると生地が傷んでしまうことがあるので日陰で干すようにします。エナメルも熱に弱いため日光に長時間あてると表面の樹脂加工が溶けてしまい、ベタつくことがありますので直射日光は避けて乾かしましょう。
仕上げ
乾いたら、それぞれパンプスの材質に合わせてクリームやローションを塗布して仕上げます。
以上がパンプスのカビ取り方法になります。カビ取り自体は3ステップと意外にも簡単にできてしまいます。ですがいざパンプスを履こうと思ったときにカビが生えていると困ってしまいますよね。そうならないために日頃できるカビ予防の方法をお伝えしていきます。

パンプスのカビ予防法

その① パンプスを履いた後は汚れを落とす
汚れはカビの栄養分になってしまうので目立つ汚れは落としてからしまうようにしましょう。
その② シューズボックスに靴を入れすぎない
通気性をよくすることでカビを防ぐことができます。
その③ シューズボックスに除湿剤を入れる
シューズボックスに除湿剤を一緒に入れることで余分な湿気を吸い取りカビを防いでくれます。

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出典:Amazon
その④ シューズボックス内をこまめに換気する
靴箱自体を換気をすることでパンプスだけでなく他の靴のカビも予防できます。
■関連記事■靴箱の嫌なニオイはカビが原因?ニオイの正体と効果的な消臭・除去方法
その⑤ 雨の日はスエードや革、布のパンプスは履かないようにする
革やスエード素材のパンプスを雨の日に履くのは控えた方がよいでしょう。水を吸い、カビが生えやすくなるだけでなくパンプスの劣化も早めてしまいます。
■関連記事■【保存版】スエードのカビ取り徹底ガイド|正しいお手入れ方法と長持ちさせるコツ
靴箱のカビがパンプスのカビの原因ということも...
靴箱にカビが発生していると、収納している靴にまでカビの影響が及ぶ可能性があります。
手の届く範囲のカビであれば
- 消毒用エタノール
- 重曹
- 逆性石けん
などを使って靴箱内を殺菌し、扉を開けて乾燥させて除カビしましょう。

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出典:Amazon

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出典:Amazon
カビ取りマイスター

しっかりとカビ取りをするなら、カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取り剤のカビ取りマイスターをおススメします。
こちらは塩素系カビ取り剤とは違って危険な成分は含まれていないため、靴箱のカビ取りにもご使用いただけます。

靴箱のカビが酷い場合
ただし、靴箱のカビがあまりにひどく広がっている場合には、表面だけ除カビしてもカビが再発したり、完全に除去しきれていない場合があります。カビ被害がさらに大きくなる前に、カビ取り専門の業者へご相談ください。
■関連記事■【2025年版】プロが厳選したおすすめカビ取り業者5選|費用相場・選び方も徹底解説

【カビ最新ニュース】素材の違いで変わる「カビの発生しやすさ」
近年の研究で、衣類や靴の素材によって、カビの繁殖しやすさが大きく異なることが報告されました。
特にコットンやレザー、スエードなどの天然素材は、湿度の高い環境下ではカビが短期間で増殖しやすいという結果が見られ、一方でポリエステルやPUなどの合成繊維は比較的カビが発生しにくい傾向が確認されています。
また、研究チームは「カビの発生は素材そのものの性質だけでなく、保管時の湿度と通気性にも強く影響される」と指摘。
靴やバッグなど皮革製品の場合、少量の汗や皮脂、水分でもカビの原因となりやすく、梅雨の時期や密閉された空間ではわずか数日で目視できるカビが発生することもあるといいます。
この研究結果は、パンプスの保管にも通じるもので、「風通し・乾燥・除湿を意識した収納」が最も効果的なカビ対策であることを改めて示しています。
参考:EurekAlert!|繊維素材ごとのカビ増殖リスクを調査した最新研究
パンプスのカビ対策に関するよくある質問
Q1. 革パンプスにカビが生えたら、市販のカビ取り剤を使っても大丈夫?
革専用のカビ取り剤か消毒用エタノール(70〜80%)を使いましょう。
漂白剤や塩素系スプレーは革を変色・劣化させる恐れがあるため避けてください。
Q2. 乾燥剤を入れてもカビが生えるのはなぜ?
シューズボックス内の換気不足が主な原因です。
乾燥剤は湿気を吸って飽和すると効果がなくなります。定期的に交換し、晴れた日に扉を開けて空気を入れ替えましょう。
Q3. 雨の日に履いたパンプスをそのまま靴箱に入れてもいい?
絶対にNGです。
濡れた靴は内部に湿気を残し、カビが数日で発生します。新聞紙で水気を吸わせ、風通しのよい場所で完全に乾燥させてから収納してください。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回はパンプスのカビ取りについてお伝えしてきましたがまとめますと、
- パンプスのカビ取りには消毒用エタノールまたは皮革用カビ取り剤を使用する
- 革・布製パンプスは天日干し、スエード・エナメルのパンプスは風通しの良い日陰で乾かす
- こまめにシューズボックス内の換気をしてカビを防ぐ
パンプスは女性にとって正装時に履く履物の一つですから普段から丁寧に扱い、大事な場面に備えましょう。
また、パンプスだけでなく靴箱内や玄関周りなどにもカビが広がっている場合には、早めにカビ取りに業者相談されることをおすすめします。カビ取りマイスターでは無料カウンセリングを行っております。お気軽にお問い合わせください。
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