新築マンションなのにカビだらけ?!カビの生える原因と対策方法をカビ取り業者が解説

念願の新築マンションを購入し、住宅ローン審査を無事に終え、やっと引っ越しを完了し、新しい我が家へ入居。

綺麗で美しいエントランスに、新築独特の香り。新しい生活が始まる…と思って暮らし始めて間もないころ

新築マンションのはずなのにカビが発生…ふと気づくと壁がカビだらけ!!

「どうして?!最新の設備なのに、新築マンションでもカビだらけになるということはあり得るの?」

「新築マンションにカビが生えたら、どうすれば良いの?」

「新築マンションにカビを発生させない方法はないの?」

というお悩み・疑問を抱えている方の為に

  • 新築マンションにカビが発生する理由
  • カビの発生しやすい新築マンションの条件
  • カビ取り方法
  • カビ予防方法

をご紹介していきたいと思います。

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新築マンションなのにカビだらけということはあり得るの?!

何となく、古いマンションや古民家などにカビが生えるのは想像ができますが、新築マンションや築浅マンションにカビが生えるというイメージは湧きにくいですよね。しかし、実は最新の設備で新しいだからこそ、カビが生えてしまうということもあるのです。

新築マンションなのにカビだらけになってしまった理由をいくつかご紹介していきたいと思います。

新築マンションでもカビの生える原因

①コンクリートの水分が抜け切れていない

コンクリート造の新築マンションの場合、コンクリートからでる水分が原因でカビが生えることがあります。コンクリートは、セメントと水などから作られているため、数年間はコンクリートから水分が蒸発していきます。その為、コンクリート造の場合には湿気を溜めないように、換気をこまめに行い、酷い場合には除湿機を設置することをおススメします。

②新しい設備で気密性が高い

また、昔の家と比較し最近のマンションは気密性の高い設備であることも多いのです。

昔ながらの日本家屋は、木造建築でスキマが多いため高温多湿な日本の気候に合っていました。しかし、より便利になり冷房や暖房などの空調設備が普及することによって気密性が高い住宅が求められるようになったのです。

気密性が高いと、冬は寒気が外から入ってこないので涼しく、夏は冷房が効きやすいというメリットもあるのですが、室内に発生した湿気も外に逃げにくく室内にこもるため、湿気がたまりやすくなってしまい、カビが発生しやすくなるというデメリットもあります。

よく、冬場は窓ふきんに結露が発生しますよね。同じような現象が常に起こっているようなイメージです。その為、新しいが故にかえってカビが発生しやすくなることもあるのです。

③3階以下の低層階

マンションの階数と、カビの発生しやすさも関係していることがあります。新築マンションでも1階や2階など地面に近い低層階の場合、地面の湿気が上がってきてカビが発生してしまうというケースもあります。実際に、弊社でご相談いただくほとんどが3階以下の低層階です。

また、近くに河川や池などがある場合にも、室内が湿気やすくカビが発生してしまうことがあります。低層階の場合は、こまめに換気をすることはもちろんのこと、雨が降った際は除湿機をかけたり、ドライ機能を活用するなどして家の中の湿気をなるべく溜めないようにしましょう。

④日当たりが悪い部屋

新築マンションでも、日当たりの悪い部屋はカビが発生しやすくなります。家の中でも日差しの入りにくい北側の部屋は特にカビやすいでしょう。

日光の中の紫外線が、部屋の湿度を下げ、また紫外線にはカビの殺菌効果があります。その為、太陽の光が当たりにくい部屋や靴箱、クローゼットなど日当たりの悪い収納庫もカビやすくなります。

⑤換気不足

「新築のマンションだから、大丈夫だろう」と過信して、換気やそうじを怠った結果、カビが生えてしまうというケースもあります。新しいおうちでも、換気が不十分ですと湿気が溜まってしまいます。また、掃除不足ですとホコリなどがカビの栄養源となります。どの部屋も換気はこまめに行いましょう。また、24時間換気扇設備がある場合には、必ず活用しましょう。

⑥モノの詰め込み過ぎ

モノが多すぎる場合、通気性が悪くなり、湿気の逃げ道が悪くなることでカビが発生する原因となります。

靴箱に靴を詰め過ぎていませんか?クローゼットや押入れに適度なスキマはありますか?新築マンションでカビが発生したというケースでは、靴箱やクローゼットなど、収納場所でのカビも多いようです。

収納スペースの収容率は70%以下を目安に、モノを詰め込み過ぎないようにしましょう。

新築マンションに発生したカビを除去する方法

では、新築マンションにカビが発生してしまった場合のカビ取り方法をご紹介していきたいと思います。

①靴箱、クローゼットなどの場合

靴箱にカビが生えた場合は

  • 消毒用エタノール
  • 次亜塩素酸ナトリウム(ハイター)

で取る方法があります。カビが軽度の場合、白カビが薄っすらと生えている場合は、靴箱から靴を全て出して、靴箱の中全体に消毒用エタノールを吹きかけて消毒します。

また、カビの生えた靴にも消毒用エタノールを塗布し、日光で乾燥させます。

カビの色素が沈着している場合には次亜塩素酸ナトリウム(ハイター)を水で薄めて、布巾やダスターで拭きとる方法があります。

この際、注意点があります。換気は必ず行うこと。そして、次亜塩素酸ナトリウムは変色作用があるので、靴に付着しないようにすることです。靴箱内に薄めたハイターを塗布し、しっかりと乾燥させてから靴を戻しましょう。

靴にカビが生えている場合には、酸素系漂白剤を使用すると良いでしょう。

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②風呂やトイレなど水回りの場合

風呂のタイルやパッキン、トイレの壁やタンク内にカビが発生した場合には市販のカビ取り剤を使用します。やカビキラーやカビハイターなどです。

カビ取り剤を吹きかけたら、10分ほど放置をして、その後水で流し乾燥させます。水流せない場所の場合には、濡れ布巾でしっかりと拭きとり乾燥させます。

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壁全体的にカビが生えている時は、水で薄めたハイターを布巾に濡らして塗布します。

この際も、かならず換気を行いましょう。塩素系のカビ取り剤を使用する際は塩素ガスからの影響を受ける可能性がありますので、ゴーグルやマスク、ゴム手袋を着用して皮膚や粘膜を保護してください。

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また、ゴムパッキンやタイル目地の細かな部分にガンコなカビが発生している場合には、粘度が高く液だれしにくいカビ取りジェルを使うと良いでしょう。

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③壁や窓際の場合

壁や窓際にカビが発生した場合には、壁専用のカビ取り剤を塗布してカビ取りしていきます。

ただし、市販のカビ取り剤は次亜塩素酸ナトリウムが配合されているケースが多く、色や柄付きの壁紙が変色してしまう可能性もあります。カビ取り剤を使用する前に、目立たない隅っこの方で試してみてから使用するようにしましょう。

業者レベルの液剤でカビ取りする

市販のカビ取り剤でも除去できなかった場合には、カビ取り業者と同レベルの液剤を使うという方法もあります。

カビ取りマイスターキットは、業者レベルの液剤を家庭用にアレンジしたもので、カップや刷毛なども付いているので手軽にカビ取りができます。

また、壁紙の表面に生えたカビを応急処置で除去したとしても、壁紙の裏にまでカビが大量発生している可能性もあります。

壁紙の裏にカビが大量発生している場合は、壁紙を剥がして除カビ剤を浸透させ、新しく貼り直す必要があります。そのまま放置すると、家中にカビが広がってしまう恐れもあり、カビによる健康被害が起こる可能性もあります。

そのため、広がって自力では手に負えない場合には、早めにカビ取り業者などプロに依頼することをおすすめします。

④管理組合に相談する

新築マンションにカビがすぐ生えてしまった場合、小さなカビであれば自力で対処できますが、あまりにも酷い場合や設備に問題があった場合は管理費の中で対処してもらえることもあります。

(管理組合に加入している場合。自主管理物件の場合は自分で業者依頼しないといけないようです)

まずは、管理組合に相談してみましょう。賃貸の場合には大家さんに相談しましょう。

新築マンションのカビ発生を防ぐ方法

新築マンションでも、条件が重なればカビが発生してしまいます。そこで最後に、新築マンションのカビを発生させないように日ごろからできるカビ予防方法をご紹介していきます。どれも些細なことですが、毎日の積み重ねでカビの発生を防いでいきます。

①換気をこまめに行う

カビを防ぐために「換気」をして通気性を良くすることは欠かせません。天気の良い日は必ず全ての窓を開けてこまめに換気を行い、湿気を追い出しましょう。

換気は「空気を流す」ことが目的ですから、1つだけ開けても意味がありません。窓は1か所だけでなく、2か所以上開けることがポイントです。

②結露を放置しない

窓際や壁、天井に結露が生じたら「いつか乾燥するだろう」とそのまま放置せず、こまめに拭きとります。

結露をそのままにしておくと、湿度が上がりカビの発生しやすい環境となります。また、カーテンなどの布製品も湿気を吸い込みカビの原因となります。結露はこまめに拭きとり、水気を残さないようにしましょう。結露があまりに酷い場合には窓の結露用ワイパーもありますので活用しましょう。

③掃除をこまめに行う

当たり前のことかも知れませんが、カビ対策には「こまめな掃除」が欠かせません。カビはホコリや汚れも栄養源としてしまいます。その為、チリやホコリを放置せずこまめに除去していきましょう。

床の場合には、ロボット型の掃除機などを活用するのも良いでしょう。最近のロボット型掃除機は部屋のすみずみまでしっかりと掃除してくれます。

また空気清浄機を活用して、空気中のホコリや菌を除去するのもおススメです。

④衣類や布製品は日光に当てる

また、衣類や靴などは定期的に日光に当てることをおススメします。先述しましたが日光は殺菌効果があります。また、衣類に溜まった湿気を乾燥させることでカビを予防していきます。直射日光でなくても陰干しで結構ですので、模様替えがてらクローゼット内の衣類を全て出して、お日様に当てましょう。この際、カビ殺菌のために消毒用エタノールを吹きかけるのも良いでしょう。

また、靴箱の靴も定期的に日光(日陰)に当てて、乾燥させましょう。

⑤ドライ機能や除湿機を活用する

日中、家にいない場合は除湿機をかけて部屋の湿気を取り除きましょう。雨天や曇りの日は、エアコンのドライ機能を活用して部屋の除湿を行います。機械を使って、こまめに除湿することも大切です。

エアコンの掃除を怠っていると、内部にカビが生えてしまうことがあるのでこまめにフィルター掃除をしたり、業者にクリーニングしてもらってください。

くらしのマーケット

脱衣所や廊下など、エアコンが効きにくい場所にはサーキュレーターなどを置いて通気するのもおすすめです。

クローゼットや靴箱など、収納庫に湿気がたまりやすい場合には、こまめに扉を開けて換気し、小型除湿機を使って湿気を取り除きましょう。

出典:Amazon

⑥家具を壁から離して配置する

家具を壁にピッタリとくっつけていませんか?

家具と壁が密集していると通気性が悪くなり、カビが発生しやすくなっていまいます。少しスキマを作ることで空気の通り道を作りカビの発生を防いでいきます。また大きな家具の周りや下も定期的に掃除して、ホコリなどを溜めないようにしましょう。

カビ取り業者よりコメント

新築や築浅でもカビにお困りの方は多い

近年、気密性の高い住宅が増えたことにより、新築や築浅物件でもカビが発生し、カビ取りのご相談をいただくことがあります。

気密性や換気など、設備上の問題や、湿地帯、低層階、漏水など立地の原因によりカビが発生するケースもありますが、換気不足や結露の放置、物の詰め込み過ぎなど、予防が可能なケースもあります。

しかし、カビが生えやすいということは、梅雨時期などにさらにカビ被害が広がってしまう可能性もああります。健康被害を防ぐためにも早めに対策されることをおすすめします。

住宅のカビにお困りの際は、お気軽にご相談ください。

まとめ

新築マンションでも

  1. コンクリートの水分蒸発や気密性の上昇
  2. 換気の不十分さ
  3. 日当たりの悪さ
  4. モノの詰め込み過ぎ
  5. 低層階や河川近くなど湿気の影響を受けやすい立地

などいくつかの条件が重なることで、カビだらけになってしまいます。

カビはそのまま放置してしまうと、部屋中に胞子が舞い、他の部屋にも発生してしまったり、カビ毒による体調不良が起こったりと、人間にも住居にも悪影響を及ぼします。

だからこそ、カビに気づいたら早めに対処することが肝心です。こまめな換気や掃除、除湿、またカビ取りを早急に行うことで、住みやすい我が家を創り上げましょう。

また、自力で除去しても再発する場合や、酷いカビが気になる場合には、早めに業者に頼るのもおすすめです。カビ取りマイスターでは、カウンセリングを無料で行っておりますので、お気軽にご相談ください。