市販のカビ取りジェルの成分と効果をカビ取りのプロが実際に分析

ガンコなカビを取りたい時の助っ人であるカビ取りジェル

しかし、世の中には色んなカビ取りジェルが販売されていてどれを選んで良いのか分からないという方もきっと多いのではないでしょうか。

そこで、こちらの記事では市販のカビ取りジェルを、実際に「窓枠」や「浴室」で使ってみた感想からカビペディア編集部の独断と偏見で勝手にランキングを作成してみました!

カビ取りジェルとは?

タイルの目地や、ゴムパッキンなどに発生したガンコなカビを取るのに適した粘度のあるカビ取り剤のことです。主にチューブタイプのカビ取り剤として販売されています。

スプレータイプのカビ取り剤と違う点は、カビ取り剤がカビ部分にしっかりと付着し液だれしにくい為、繊維の奥まで繁殖したガンコなカビや、細かい部分カビを除去するのに適しています。

ドラッグストアで手に入るものから、通販サイトで手に入るものまで様々です。デザインや容器もそれぞれ違いますので用途によって使い分けましょう。

カビ取りジェルの使い方

カビ取りジェルのメーカーや商品によって多少は変わりますが、カビ取りジェルの使い方について説明していきたいと思います。

準備するもの

  • カビ取りジェル
  • ゴム手袋
  • マスク
  • ゴーグル
  • 使い捨てダスターやキッチンペーパー
  • 歯ブラシ(あれば)
  • ラップ(頑固なカビの場合はパックします)

カビ取りジェルは塩素系のものが多く、皮膚に直接触れると手荒れの原因となりますのでゴム手袋や使い捨てのビニール手袋を使用してください。また、塩素ガスが揮発しますので鼻や喉などの粘膜を守るためにもマスクを装着し、必ず換気を行いましょう。

(塩素剤が苦手な方は、防毒マスクがおススメです)

カビ取りジェルの使用手順

大まかな、カビ取りジェルの使い方は

  1. まず汚れを取っておく(ジェルの浸透を高めます)
  2. カビ取りジェルを気になる部分に塗布する
  3. 時間を置く(頑固なカビの場合はラップなどを上に乗せてパックすると良いでしょう)
  4. 拭きとり、しっかりと乾燥させる

このような流れで行います。暗しい置き時間は、それぞれのカビ取りジェルのラベルを確認してカビの酷さに応じて使い分けましょう。

カビ取りジェルの選び方

カビ取りジェルを選ぶ際には、どこで使用するのか(風呂?タイル目地?ゴムパッキン?壁?天井?窓枠?)また、カビの範囲はどれくらいなのか(カビ取りジェルは、部分的なカビ取りに向いているので、広範囲なカビを除去するのには向きません)

また、カビ取りジェルの容器も、ボトルタイプやチューブタイプ、スプレータイプなど色々とありますので

  • 風呂場ならスプレータイプ
  • 窓枠やパッキンならチューブタイプ
  • パッキン全体のカビならノズル式
  • カビ部分が多いなら大容量のもの
  • 塩素のニオイが苦手ならば低臭性のもの

など、使いやすい形のものを選ぶと良いでしょう。

カビ取りジェルおすすめランキング7つ

では、実際に「お風呂」や「窓枠」で使用してみて感じた早速カビ取りジェルのおススメランキングをご紹介していきたいと思います。今回は市販のカビ取りジェル7種類を比較してみました。

5つの評価項目

今回、チェックした項目は

  1. カビ取りの効果
  2. ニオイ
  3. 容量
  4. コスパ
  5. 使い勝手

の5項目です。実際に窓際やパッキンのカビに使用し、カビの落ちやすさや気になる刺激臭の有無、また容器の使いやすさやコスパ(容量に対する価格)に関する総合点の高いと思った順番で発表していきたいと思います。

もちろん、この順位は今回カビ取りをしてみた結果と判断ですので用途や使用方法、使用感は個人差があるかと思いますので、あくまで参考程度としてご活用ください。

1位「カビホワイト」★★★★★

  1. カビ取りの効果 ★★★★★★ → よく落ちる
  2. ニオイ ★★★★ → 少し塩素のニオイがする
  3. 容量 ★★★ → 180g
  4. コスパ ★★★★ → 1,900円くらいだがよく落ちるので良い
  5. 使い勝手 ★★★★ → ノズルタイプで使いやすい

第一位は「カビホワイト」です。

成分:次亜塩素酸塩、水酸化ナトリウム(1.0%)、増粘剤、界面活性剤、炭酸ナトリウム、 安定化剤

塩素系のカビ取りジェルです。安定剤でトロっとした粘度を出しているんですね。

カビホワイトの用途は、タイル目地やゴムパッキンのカビ取りなどです。

カビホワイトは、ゴムパッキンのカビ取りに効果◎

カビホワイトは、今回「窓枠のパッキン」に使用しました。持ちやすいノズル式のボトルなので、ボトルを押せば気になるカビ部分にジェルを塗布することができます。

数十分放置して、カビ取りジェルをふき取ってみると、綺麗に窓枠のパッキンのカビが除去されていました。価格は1900円ほどですが、今回試したカビ取りジェルの中では一番カビがよく落ちました

カビ取り剤特有の塩素臭さは若干あり、またジェルの粘度は軽めです。少し液だれしやすいので高い部分のカビ取りにはゴーグルを着用するなどして充分注意しましょう。

出典:amazon

2位「スパイダージェル」★★★★

  1. カビ取りの効果 ★★★★★ → キレイにカビが落ちる
  2. ニオイ ★★★ → 塩素のニオイがする
  3. 容量 ★★★★★ → たっぷり500g
  4. コスパ ★★★★ → 2200円ほど。500g入っているのでコスパ高い。
  5. 使い勝手 ★★★★ → スプレータイプで風呂場のカビ取りに使いやすい

第二位は、スプレータイプのカビ取りジェル「スパイダージェル」です。

成分:次亜塩素酸ナトリウム・水酸化ナトリウム(0.8%)・ゲル化剤

粘度があるので、ピタッと風呂タイルの壁にも付着しますね。

スパイダージェルは、風呂のカビ取りに◎

スパイダージェルはスプレータイプのカビ取りジェルなので、今回は洗い流しやすいお風呂のパッキンに生えたカビに使用してみました。もしお風呂以外で使用する場合には、カップに入れてハケなどで塗るといいでしょう。

スパイダージェルは、スプレーでも中身がジェルなので噴霧したとき止まってくれるので風呂場の天井の除カビにも使えます。

※ただし、天井のカビ取りをする際は、ゴーグルや長袖シャツを着用し、皮膚につかないように注意しましょう。

出典:amazon

3位「カビとりいっぱつ」★★★★

  1. カビ取りの効果 ★★★★ → カビもしっかり取れる
  2. ニオイ ★★★★ → 少し塩素のニオイがする
  3. 容量 ★★★★★ → 500g たっぷり
  4. コスパ ★★★★ → 1,936円くらい。たっぷり500gなのでコスパ高し
  5. 使い勝手 ★★★★ → チューブタイプ

第3位は、コスパの高さが高評価だった「かびとりいっぱつ」です。

ネーミングも一回のカビ取りでしっかりと落としてくれそうな雰囲気ですよね。風呂のゴムパッキンや、窓枠、シリコンコーキング内部に食い込んだ頑固な黒カビも強力に除去してくれます。

液だれもしにくく使いやすいカビ取りジェルです!少量で試したい場合は内容量185gの「かびとりいっぱつ185」という商品もあります。

成分:次亜塩素酸塩 水酸化カリウム(0.9%) ゲル化剤 液性/アルカリ性(pH13) 

かびとりいっぱつは風呂やパッキン部分のカビ取りに◎

ゴムパッキンにもよく大容量なので風呂、キッチンにタイルになっている家ではおすすめです。

出典:amazon

4位「激落ち黒カビくんジェル」★★★★

  1. カビ取りの効果 ★★★★ → そこそこカビが落ちる
  2. ニオイ ★★★★ → 塩素のニオイが少しする
  3. 容量 ★★★ → 200g
  4. コスパ ★★★★ → 790円ほど。お手頃価格。
  5. 使い勝手 ★★★★ → ジェルタイプで使いやすい

第4位は、大人気のお掃除グッズ”激落ちくん”シリーズの「激落ち黒カビくん」です。

かなり落ちやすく使いやすいカビ取り剤です。また、このカビ取りジェルはカビの中でも特に「黒カビ」の除去に特化した商品です。

成分:次亜塩素酸、水酸化カリウム(1.0%)、ゲル化剤 

激落ち黒カビ君ジェルはパッキンの黒カビに◎

チューブタイプのカビ取りジェルなので、片手で簡単に塗布することができます。価格もリーズナブルで使いやすいです。

カビ除去効果もちゃんあり、窓枠のガンコな黒カビもキレイになりました。

出典:amazon

5位「カビトルデスPRO」★★★★

  1. カビ取りの効果 ★★★ → 軽度のカビには効く。防カビに良いかも
  2. ニオイ ★★★★ → 塩素のニオイは軽い
  3. 容量 ★★★ → 150g
  4. コスパ ★★★★ → 790円ほど。お手頃価格。
  5. 使い勝手 ★★★★ → ノズルタイプ。少し押す力が必要

第5位は、カビトルデスPROです。タイルの目地やゴムパッキンのカビ取りに適しています。

ニオイがツンとしにくい「低臭タイプ」というのもポイントが高いですね。

成分:次亜塩素酸塩、水酸化カリウム(1.0%)、ゲル化剤、安定化剤、防カビ剤 

防カビ剤が入っているので、カビの再発を防ぎたい場合にもおすすめです。

カビトルデスPROは、カビを取りつつカビを防ぐ

カビトルデスPROは”赤いジェル”なので、カビ取り剤を塗布した場所が分かりやすいので拭きとり忘れなども防げそうです。

四隅は少しカビが残りましたが、ラップを乗せてパックするなどして浸透しやすくすると良いでしょう。

出典:amazon

6位「カビ取り119」★★★★

  1. カビ取りの効果 ★★★★ → まずまず落ちる
  2. ニオイ ★★★★ → 少し塩素のニオイがする
  3. 容量 ★★ → 100g 少な目
  4. コスパ ★★★ → 1,760円ほど。デザインは素敵だがコスパは良くないかも?
  5. 使い勝手 ★★★★ → ノズルタイプ。少し押す力が必要

第6位は、コスメのようなオシャレ容器の「カビ取り119」です。

カビ取り119は、ノズルタイプなので、とても使いやすいです。

成分:次亜塩素酸塩、水酸化カリウム(0.9%)、増粘剤、界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、水 

カビ取り119は、パッケージが可愛い!

カビ取り119は、うすいピンク色のジェルタイプです。放置時間は1~12時間ほどと長めです。お風呂場などの密室で無い場合には、室内にいない方が良いでしょう。また必ず換気をしましょう。

窓のパッキンに塗布して放置したら、キレイにカビが落ちています。カビ取り効果もしっかりあります。容量100gに対してちょっとお値段がお高めかな?といった印象です。

出典:amazon

7位「カビ取り侍」★★★

  1. カビ取りの効果 ★★★ → ちょっと落ちない部分があった
  2. ニオイ ★★★★ → 少し塩素のニオイがする
  3. 容量 ★★★ → 200g 
  4. コスパ ★★★ → 1780円ほど。
  5. 使い勝手 ★★★★ → ノズルタイプ。少し液だれがした

第7位はカビ取り侍です。使いやすいノズルタイプです。また防カビ剤も配合しております。

今回、カビ取り侍を使用した際にやや液だれしてしまったのでカビ取り時には様子を見て少しずつ塗布しましょう。

成分:次亜塩素酸塩、水酸化ナトリウム(2.0%)、非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、ジェル化剤、防カビ剤、防錆剤、安定化剤

カビ取り侍は防カビに〇

液体はやや拭きとりにくかったです。

また、カビ取り侍を使用する際には1~12時間ほど置くので、もしも大量に使用する場合にはできれば室内にいない方が良いかも知れません。特にペットや高齢者、子供は塗布した部分に近寄らないよにしましょう。

置く際には乾燥しないようにラップを上から乗せると良いです。

出典:amazon

まとめ

今回は、7種類のカビ取りジェルを使用してランキング形式にしてみましたが、結果は以下の通りになりました。

1位 カビホワイト

2位 スパイダージェル

3位 黒カビくんジェル

4位 カビトルデスPRO

5位 カビとりいっぱつ

6位 カビ取り119

7位 カビ取り侍

ですが、どのカビ取り剤も非常に優秀で、気になる部分のカビはちゃんと落とせます!

あとは、価格や容量、液だれの有無やニオイなど個人的な判断にはなりましたが、パッキン部分を集中的にカビ取りしたい場合にはカビ取りジェルが非常に便利だということも判明しました。

カビ取りジェルを使用する際には、しっかりと換気を行い、手袋やマスクを着用するなどして体を保護しながら安全にカビ取りを行いましょう。

また、市販のカビ取り剤ではなくプロ仕様のカビ取り剤を使いたいという方には、カビ取りマイスターキットをおすすめします。

カビ取りマイスターキットは、業者レベルの液剤を家庭用にパッケージ化したものです。防カビ剤もセットですので、除カビと防カビの両方を行うことができます。

また、カビの規模が大きく、自力でのカビ取りが難しい場合には、カビ取り業者にご相談ください。ハーツクリーンでは無料でのカビ対策カウンセリングを行っております。

市販のカビ取りジェルの成分と効果をカビ取りのプロが実際に分析