窓枠の黒い汚れはカビ?パッキンに生えたカビを効果的に取る方法と対策を解説!
日々の仕事や家事に追われていると、つい後回しにしてしまいがちなのが窓の清掃です。
しかし、窓の周辺は汚れが溜まりやすいため、気が付いたら黒い汚れがびっしり付着していることがあります。
また、その汚れと水分が蓄積されると黒カビの発生原因になります。
↑の写真の黒い汚れは、黒カビです。
黒カビは濡れている場所を好むため、結露する窓はカビの発生リスクが非常に高くなります。
黒カビの性質上、広範囲への拡散はそれほど心配する必要はありませんが、放置することで根が深くまで浸透します。
それによって、ゴムパッキンが劣化したり、カビ取りしてもカビの色素を完全に落とせなくなることがあります。
また、万が一小さい子供やペットがカビを舐めてしまったりすると、健康被害が発生する恐れがあります。
そのため、カビは放置せずに迅速に対処するようにしましょう。
そこでこの記事では、プロの現場でも行っているカビ取り方法や再発防止策を紹介します。
さらに、カビと似ているけどカビではない汚れについても詳しく解説します。
窓周辺のカビや汚れにお困りの方は、是非この記事を最後までお読みください。
この記事でわかること |
・窓枠やゴムパッキンのカビ取り方法 ・窓枠のカビ対策 ・窓枠の黒い汚れの原因 ・カーテンにカビが発生した場合の対処方法 |
目次
1.窓枠の黒い汚れはカビ?間違った対処方法とは
窓の掃除を怠っていると、窓枠に黒っぽい汚れが蓄積していることがよくあります。
ただの汚れであれば拭き取るだけでもいいですが、汚れの正体がカビだった場合は、その対応では悪化させてしまう恐れがあります。
ここでは窓枠の汚れの原因や、やってしまいがちな間違った対処方法について解説します。
1-1.窓枠の黒い汚れの正体
窓枠の黒い汚れの正体はいくつか考えられますが、主なものは以下の3つでしょう。
- カビ
窓枠に見られる黒い汚れの正体はカビである可能性が高いです。
特に湿度が高い場所や結露が頻繁に発生する環境では、カビが発生しやすくなります。
カビは放置すると増殖し、不快な臭いを放ち、室内環境を悪化させます。
また、空気中に浮遊しているカビの胞子を吸い込むことで、アレルギー反応や呼吸器系の問題を引き起こし、健康に悪影響を及ぼす恐れもあります。
そのため、窓枠に発生したのがカビだった場合は、放置せず迅速に対応するようにしましょう。
- 埃や汚れ
窓枠に付着する黒い汚れは、埃や汚れの蓄積によるものかもしれません。
埃が湿気を吸収し、窓枠に付着して黒く見えることがあります。
定期的な掃除を怠ると、これらの汚れが固まり、見た目も悪くなります。
また、この汚れはカビが繁殖する為の栄養源にもなるため、カビの発生を促す原因になります。
- 排気ガスや大気汚染
都市部や交通量の多い場所では、排気ガスや大気中の汚染物質が窓枠に付着し、黒い汚れとなることがあります。
これらの汚れは、油っぽく感じられることが多く、通常の家庭用洗剤では落としにくい場合があります。
この汚れもカビの栄養源になるため、定期的な掃除が必要になってきます。
1-2.カビの場合は拭き取るだけではダメ
窓枠に汚れが発生した際に、濡れ雑巾で拭いたりする方も多いでしょう。
汚れの正体が埃や排気ガスなどであればこの対処でもいいですが、カビだった場合はこれでは不十分です。
確かに一時的に汚れが落ちて綺麗になったように見えるかもしれませんが、カビの菌は非常にしぶといため、拭き取っただけでは生き残り続けてしまいます。
むしろ水拭きすることで、カビの範囲を広げてしまったり、カビが好む水分を与えることで繁殖を促してしまっている恐れがあります。
長年放置された黒カビはパッキンの内部に深く根を張っていることも多いため、一時しのぎの対処ではなく、カビを根こそぎ死滅させましょう。
そしてカビが再び発生する前にこまめに殺菌することが重要です。
2.窓枠のカビを根こそぎ除去する方法
早速、窓枠のカビを根こそぎ除去する方法について解説します。
まず、事前準備として、窓ガラスを綺麗にしましょう。
黒カビが生えた窓枠だけを綺麗にしても、窓ガラスが汚れていれば、そこに付着しているカビや雑菌が再び窓枠に移って再発してしまうかもしれません。
そのため、窓枠のカビ取り前に窓ガラスの汚れを落とし、消毒用エタノール等で除菌しておきましょう。
その時に、窓枠のカビ汚れも可能な限り拭き取っておいてください。
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2-1.塩素系カビ取り剤で除去する方法
しつこいカビには殺菌・消毒作用と漂白作用のある次亜塩素酸ナトリウム配合の塩素系カビ取り剤か、塩素系漂白剤を使用するのが効果的です。
発生したばかりのカビであれば、これらを使用することで十分除去できます。
しかし、長年放置したカビだと、ゴムパッキンの奥までカビが入り込んでしまい、ただ吹きかけたりするだけでは落としきれないことがあります。
そこでおススメしたいのが、キッチンペーパーやラップを使用する方法です。
カビ取り剤の上にそれらを「パック」することで、カビ取り剤が奥まで浸透し、カビを根こそぎ除去することができます。
用意するもの
- 市販の塩素系カビ取り剤
- ラップまたはキッチンペーパー
- 雑巾
- マスク
- ゴム手袋
- ゴーグル
- 長袖の服
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出典:Amazon
カビ取り手順
- ①体を保護して換気する
まずは事前準備を行います。
塩素系カビ取り剤でカビ取りする際には、ゴム手袋、マスク、ゴーグル、長袖の服を着用しましょう。
また、カビ取り剤には塩素が含まれており、薬剤が揮発することで気分を害する可能性があるため、窓を開けたり、換気扇を回したりして、必ず換気してください。
- ②カビ取り剤を吹きかける
窓枠やパッキンなど、カビの気になるところにカビ取り剤を吹きかけます。
窓の外のコンクリート部分も黒ずんでいる場合、黒カビが発生している可能性があるので、ここにもカビ取り剤を吹きかけておきましょう。
- ③ラップでパックする
窓枠のパッキン部分に、ラップやキッチンペーパーを貼り付けてパックします。
そのまま15分程放置してください。
汚れがしつこい場合は、キッチンペーパーを三つ折りにしてパック効果を高めたり、パックの時間を長く取ったりしてください。
パックが乾いてしまったり、作業が長時間になるようなら、一度時間をおいてから再度カビ取りを行っいましょう。
- ④雑巾で拭き取って乾燥させる
パックを剥がし、固く絞った雑巾で拭き取ります。
カビ取り剤の成分が残らないように何度も水拭きしてください。
外の窓枠の場合は、流水で洗い流した後にキッチンペーパーなどで水気をよく拭き取ると良いでしょう。
そしてしっかりと乾燥させて終了です。
【プラスα】仕上げに消毒用エタノールを吹きかけて除菌する
余力があれば、雑巾でカビ取り剤を拭き取った後にしっかりと乾燥させ、消毒用エタノールを吹きかけて殺菌します。
エタノールの濃度は70~80%が望ましいです。
消毒用エタノールを全体的に吹きかけることで、カビ取り剤の届かなかった部分のカビの殺菌や再発予防をすることができます。
ただし、こちらの作業は塩素系カビ取り剤を完全に拭き取って乾燥させた後に行ってください。
2-2.根深いカビならゴムパッキン用のカビ取り剤を使用する
先ほど紹介した方法でも残ってしまうほど根深いカビの場合、ゴムパッキン用のカビ取り剤を使用するのがおすすめです。
ゴムパッキン用のカビ取り剤はジェルタイプなので、液だれしにくく、カビにしっかりと密着します。ジェルタイプはその粘性により、長時間カビに付着し続けるため、成分がカビの根まで深く浸透することができます。
カビ取り手順は2-1.塩素系カビ取り剤で除去する方法で紹介したやり方と基本的には同じです。
カビ取り剤を吹きかけるところだけ、ゴムパッキン用のカビ取り剤を直接塗布するようにしてください。
ジェル状になっているため、ラップやキッチンペーパーがなくても浸透しやすいですが、効果を上げるためにパックするのもいいでしょう。
そして作業時は必ず体を保護し、換気してください。
カビ取り後も成分が残らないように何度も水拭きして、乾燥させることも忘れずに行いましょう。
■関連記事■市販のカビ取りジェルの成分と効果をカビ取りのプロが実際に分析
鈴木油脂工業 かびとりいっぱつ
出典:Amazon
2-3.プロレベルのカビ取りをするならカビ取りマイスターキット
強力なカビの除去効果があって、安全なカビ取り剤を使用したい場合は、カビ取り業者のハーツクリーンが開発した「カビ取りマイスターキット」を検討してみてください。
カビ取りマイスターは、実際に業者が使用している液剤を家庭でも簡単に使えるように改良したものなので、自宅でプロレベルのカビ取りが可能です。
この製品は強力なカビ除去効果がありながら、危険な成分を含んでいないため、安全に使用できます。
また、ジェルタイプのカビ取り剤もセットに含まれているため、ゴムパッキンの根深いカビにも効果的です。
さらに、このキットには防カビ剤も含まれています。
カビを除去した後に防カビ剤を使用することで、再発を防ぐことができます。
もちろん、このカビ取り剤は、窓だけでなく、床や壁、水回りなどのカビ取りにも使用できます。
そのため、カビ取りマイスターキット1つで家中の様々な場所のカビを除去することが可能です。
3.自力でのカビ取りが難しい場合は業者に相談する
自力でのカビ取りが難しい場合や効果が見られない場合は、専門の業者に相談することを検討しましょう。
窓枠のゴムパッキン部分はカビが深く根を張ることが多く、ゴムパッキンを交換しなければいけない場合があります。
また、カビは窓枠にとどまらず、床や壁にまで広がることがあります。
特に湿気が多い環境では、カビが拡散し建物自体にダメージを与えることもあり、早期の対応が重要です。
業者は専用の機材と薬剤を使用し、カビを根こそぎ取り除くため、再発リスクを大幅に減少させます。
また、業者のアドバイスにより適切な換気方法や湿度管理などの防止策も学べるでしょう。
プロのカビ取り業者に相談するなら、是非以下のリンクからお問合せください。
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4.窓枠のカビによってカーテンにカビが発生した場合の対処方法
窓枠にカビが発生すると、カーテンにもカビが広がることがあります。
こちらも放置しているとさらに悪化する恐れがあるため、カビを見つけたら早急にカビ取りしなければいけません。
自力でカビ取りする場合は、以下の記事に詳しく解説しています。
■関連記事■カーテンのカビを放置すると危険!?正しいカビ取り方法と防カビ対策を解説
カビが酷い場合や、デリケートな素材で洗濯ができないカーテンだった場合は、無理に自力でカビ取りするのではなく、クリーニング業者に依頼しましょう。
そして布製品にカビが発生した時におススメなのは、カビ取り専門のクリーニング業者です。
例えば、ハーツクリーニングであれば、医療機器の滅菌にも使用されているエチレンオキサイドガスによるガス滅菌を行っているため、しぶといカビの菌でも根絶することが可能です。
さらに熟練のクリーニング技術で繊維に入り込んだカビの色素も取り除くことができます。
大事なカーテンにカビが発生して困っている場合は、是非カビ取り専門のクリーニングを利用してみましょう。
5.窓枠にカビが発生しやすい理由
家の中でカビが発生しやすい場所といえば水回りを思い浮かべる方が多いと思いますが、実は窓枠もカビの発生リスクが高い場所の1つです。
まずカビは、以下の4つの条件が揃っている場所に発生します。
そして窓枠には、この4つの条件すべてが揃ってしまうことがよくあります。
その理由として考えられるのが、以下の要因です。
- 結露
窓ガラスや窓枠は外気と室内の温度差が大きい場所です。
この温度差によって結露が発生しやすく、窓枠が湿った状態が続くと、カビが繁殖しやすい環境が整ってしまいます。
- 高湿度の環境
特に梅雨や冬場は室内の湿度が高くなりがちです。
湿気が溜まりやすい窓付近は、湿度の高い状態が続くため、カビの温床となります。
- 換気不足
窓枠周りが換気されていないと湿気がこもり、湿度が下がりにくくなります。
換気不足の状態が続くと、湿気が溜まり、カビが発生しやすくなります。
- 埃や汚れの蓄積
窓枠には埃や汚れが溜まりやすく、これがカビの栄養分となります。
掃除が行き届いていない場合、埃がカビの繁殖を促進する原因となります。
これらの要因が重なると窓枠にカビが発生しやすくなるため、こまめな換気や掃除を心がけ、湿気を防ぐことが大切です。
6.窓枠のカビの再発を防ぐ方法
先ほど5.窓枠にカビが発生しやすい理由でお伝えした通り、窓周辺はカビの発生リスクが高いため、せっかくカビ取りしても、その後に適切な対策を講じていなければ再発することがあります。
以下にカビの再発を防ぐための効果的な方法を紹介するので、できることから実践してみてください。
6-1.こまめに換気する
窓枠のカビ予防には、日常的な換気が非常に重要です。
朝起きたら5分間、夕方帰宅後に5分間、窓を開けて新鮮な空気を取り入れましょう。
休日の午前中には全ての窓を開放し、掃除機をかけることで、湿気を効果的に追い出せます。
また、トイレや風呂の換気扇を常に稼働させることも有効です。
通気性の悪い部屋には扇風機やサーキュレーターを設置し、空気の流れを作りましょう。
さらに空気清浄機を使用することで、空気中のホコリや菌を取り除き、カビの発生を予防することもできます。
6-2.結露対策をする
結露はカビの大きな発生原因です。
そのため、窓の結露を防ぐことがカビ予防の近道です。
窓ガラスに結露防止フィルムを貼るか、結露防止スプレーを使用することで、結露の発生を抑えられます。
さらに、冬場の暖房は適度な温度に保ち、室内外の温度差をできるだけ減らすようにしましょう。
根本的な対策として、リフォームの際に断熱性が高い複層ガラスや二重窓を採用することも考慮しましょう。
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6-3.部屋を除湿する
室内の湿度を適切に管理することもカビ予防に効果的です。
除湿機やエアコンの除湿機能を活用して、湿度を60%以下に保つよう心がけましょう。
また、湿度計を使用して常に湿度をチェックし、必要に応じて換気や除湿を行うことで、カビの発生を抑えることができます。
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6-4.こまめに掃除をする
窓枠や窓ガラスは定期的に掃除を行い、埃や汚れを取り除きましょう。
特にカビが生えやすいゴムパッキン部分は、重点的に清掃することが重要です。
また、カーテンレールの上などは掃除を忘れがちですが、ここは埃が溜まりやすいので定期的に行うことをおススメします。
さらに掃除の際に使用する道具も清潔に保つことで、カビの発生を予防できます。
6-5.定期的に除菌する
カビの再発を防ぐためには、定期的に除菌を行うことも大切です。
カビはアルコールに弱いため、消毒用エタノールを吹きかけるだけでも効果があります。
少なくとも月に一度は窓枠やパッキン部分を殺菌しましょう。
また、湿気の多い時期はカビの発生リスクが高まるため、除菌の頻度を増やすことをおすすめします。
7.まとめ
今回は、窓枠やゴムパッキンに発生したカビを根こそぎ除去する方法について詳しく解説しました。
どんな場所のカビ対策においても換気は重要ですが、窓にカビが生えていると、換気の際に部屋の中にカビをまき散らしてしまう危険があります。
そのため、窓枠のカビ取りやカビ対策は、住宅のカビを守る上でとても大事です。
カビが発生した際には、塩素系カビ取り剤やゴムパッキン用のカビ取り剤を使用し、ラップやキッチンペーパーでパックしてカビを根こそぎ取り除きましょう。
手順は以下の通りです。
もしカビがあまりにも酷い場合や、窓以外にも広範囲に拡散している場合は、自力での除去が難しいので、カビ取り業者に相談することも検討してみてください。
業者なら、専門知識と高度な技術によってカビを効果的に除去し、再発防止のアドバイスなどもしてくれるでしょう。
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そして窓周辺はカビの発生リスクが高いため、再発しないように対策することも重要です。
これらの対策をすることで、カビの発生リスクを大幅に減らすことができます。
特に結露対策は重要なので、結露が発生しやすい部屋はしっかりと予防するようにしましょう。
この記事が窓枠のカビに悩んでいる方のお役に立つことを願っております。