
歯ブラシケースをよく見ると、いつの間にか黒いカビが……。
口に入れる歯ブラシのケースがカビだらけになっていたら、衛生的にも心配ですよね。
歯ブラシケースにカビが生えてしまったら、原則として新しいものに買い替えることをおすすめします。
日々の習慣を見直して、カビが生えないよう予防するようにしましょう。

この記事では、歯ブラシケースにカビが生える原因や、応急処置としてのカビ取り方法を詳しくご紹介します。
さらには『歯ブラシを除菌する際のNG行為』と、日頃から簡単にできるカビ予防策まで徹底解説!
いつでも清潔な歯ブラシを使えるように、ぜひ取り組んでみてくださいね。
| この記事で分かること |
| ・歯ブラシケースにカビが生える原因 ・自宅で出来る歯ブラシケースのカビ取り方法 ・歯ブラシとケースのカビ予防策 ・歯ブラシケースの選び方 |
目次
1.歯ブラシケースのカビを発見したら
歯ブラシケースにカビが発生していた場合は、衛生面を考えてケースを新しいものへ交換し、そのケースで使用していた歯ブラシも新しいものへ交換することをおすすめします。
歯ブラシに黒ずみやカビ、異臭などがある場合も、無理に使い続けず処分してください。

歯ブラシケースの場合には素材やカビの状況によってはカビを落として使用できるものもありますが、基本は新しい歯ブラシケースに交換されることをおすすめします。
1-1.歯ブラシケースの状態別・対処方法早見表
歯ブラシケースにカビが見つかった場合は、衛生面を考えてケースを交換し、一緒に使用していた歯ブラシも新しいものへ交換しましょう。
| 状態 | 確認・対処方法 | 注意・相談の目安 |
|---|---|---|
| 歯ブラシケースにカビが見える | 原則として新しいケースへ交換し、そのケースで使用していた歯ブラシも新しいものへ交換します。 | 口に入れる歯ブラシを保管する衛生用品のため、無理に使い続けないようにしてください。 |
| 歯ブラシにも黒ずみ・カビ・異臭がある | 再使用せず、新しい歯ブラシへ交換します。 | ケースだけの処置で終わらせず、歯ブラシも使い続けないようにしてください。 |
| やむを得ずケースを応急処置したい | ケースの素材と取扱表示を確認し、使用できる洗浄剤・漂白剤・消毒剤を製品表示に従って使用します。 | 素材が不明な場合や、薬剤・熱に対応しているか分からない場合は無理に処置しないでください。 |
| 漂白剤や消毒用エタノールを使用したい | 対象素材に使用できることを確認し、濃度・使用時間・すすぎなどは製品表示に従います。 | 塩素系漂白剤は酸性タイプの製品などと混ぜないでください。 |
| カビが何度も再発する | ケースと歯ブラシを交換し、使用後に十分乾燥させてから収納する習慣を見直します。 | 洗面所全体の結露や湿気が強い場合は、換気や湿気の原因も確認してください。 |
歯ブラシケースは口に入れる歯ブラシを保管する衛生用品です。
カビが発生した場合は、ケースと歯ブラシの交換を基本とし、ケースへ応急処置を行う場合も、素材の取扱表示と使用する製品の表示を確認してください。
洗面所だけでなく「カビリスク診断」で家全体の傾向も整理
歯ブラシケースにカビが出るのは、洗面所まわりの湿気が抜けにくいサインのことがあります。
同じ条件が家のほかの場所にもないか、「カビリスク診断」で全体の傾向を押さえておくと、重点的に見直す場所がはっきりします。
2.歯ブラシケースにカビが発生する原因
歯ブラシを濡れたまま放置するとカビや緑膿菌などが繁殖します。
濡れた状態の歯ブラシやカビが発生した歯ブラシをケースに収納してしまうと歯ブラシケースにもカビが発生する原因となります。
歯ブラシは一見きれいなように見えても、食べかすや菌がたくさん付着しています。
特に歯ブラシの根元の部分は水分がたまって乾きにくいため、よく見ると黒くなっていたりすることがあります。これらを放置することで、カビの原因となります。
■関連記事■歯ブラシに黒カビが生える原因とは?正しい対処法と毎日の簡単な予防習慣
■関連記事■洗面所のどこにカビが生えやすい?どんな薬剤でカビを取る?実際に取ってみた
3.歯ブラシケースのカビ取り方法
歯ブラシケースにカビが生えた場合、新しいものと交換されることをおすすめしますが
やむなく、そのまま使用せざるを得ない場合の、応急処置として、対策方法をご紹介いたします。
歯ブラシケースの素材に種類や使用するものによってカビ取り方法が異なります。
家にあるもので簡単にできるものもありますので歯ブラシケースの素材に合わせて試してみてください。
3-1.塩素系漂白剤を使用する方法

プラスチック製の歯ブラシケースでも、製品によっては塩素系漂白剤を使用できない場合があります。
ケースの取扱表示と漂白剤の製品表示を確認し、使用可能な場合のみ使用してください。
使用する濃度や時間、すすぎ方法なども自己判断で決めず、製品表示に従いましょう。
★用意するもの
・塩素系漂白剤
・ボウルや洗面器
・ゴム手袋
①歯ブラシケースと塩素系漂白剤の表示を確認し、対象素材に使用できる場合は、製品表示に記載された方法・濃度で使用します。
②使用時間やすすぎ方法も製品表示に従い、処置後は十分に乾燥させます。
※注意点※
必ず換気をしながら作業するようにしてください。
塩素系漂白剤でプラスチックが劣化するおそれもあるので、塩素系漂白剤のパッケージの注意事項や歯ブラシケースに記載されている注意事項をしっかりと守ってカビに対処するようにしましょう。
次亜塩素酸ナトリウムは油やたんぱく質などの汚れと混ざると殺菌力が弱くなってしまうため、先にそれらの余分な汚れを洗浄した方が殺菌の効果を発揮させることができます。
注意点として、次亜塩素酸ナトリウムを酸性のものと混ぜると有害な塩素ガスが発生するため、「まぜるな危険」と表記がされています。
洗剤や殺菌剤などをまぜて使用するのは危険なのでやめましょう。

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3-2.酸素系漂白剤を使用する方法
布製の歯ブラシケースに酸素系漂白剤を使用する場合は、洗濯表示と漂白剤の製品表示を確認してください。
使用できる素材や色柄物への使用可否、水温・使用量・浸け置き時間は製品によって異なります。
使用可能な場合は製品表示に従って処理し、処置後は十分にすすいで乾燥させます。
カビが落ちない場合も、自己判断で浸け置き時間を延長したり、繰り返し処理したりしないようにしてください。
※注意点※
熱湯を使用する場合はやけどに注意してください。
歯ブラシケースの素材によっては浸け置きのしすぎや熱湯により傷んでしまうものもありますので注意してください。
酸素系漂白剤を溶かした液に直接触れると、皮膚を傷める恐れがあります。ゴム手袋を着用してから行いましょう。

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3-3.熱湯消毒をする方法
熱湯による処置は、メーカーが熱湯の使用を認めている歯ブラシケースに限り行ってください。
耐熱性がある素材でも、接着部や表面加工などが熱で傷む場合があります。
ケースの取扱表示を確認し、やけどにも十分注意して行いましょう。
★用意するもの
・熱湯
・ボウルや洗面器
①歯ブラシケースをボウルや洗面器に入れ、熱湯を入れます。
※注意点※
歯ブラシケースが耐熱性のあるものの場合にのみ行うことができます。
ボウルや洗面器も耐熱性のものを使用してください。
熱湯を使用するため火傷に注意してください。
3-4.消毒用エタノール(アルコール)を使用する方法
消毒用エタノールは、素材や製品によっては歯ブラシケースの消毒に使用できます。
ただし、変色・変質する素材もあるため、歯ブラシケースの取扱表示とエタノール製品の表示を確認して使用しましょう。また、火気の近くでは使用しないでください。
★用意するもの
・消毒用エタノール(アルコール)スプレータイプが便利です。
①歯ブラシケースに消毒用エタノールをスプレーし、キッチンペーパーで拭き取り乾燥させます。
※注意点※
歯ブラシケースの汚れを落としてから消毒用エタノールを使用するようにしてください。
また、消毒用エタノールは水で薄まってしまっても殺菌力が弱くなってしまうので、必ず歯ブラシケースの水分を除去して乾燥させてから行いましょう。
■関連記事■エタノールでカビを撃退!アルコールの殺菌効果と正しい選び方

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4.歯ブラシケースと歯ブラシのカビ予防方法
歯ブラシは使い終わったら流水と指でしっかり洗い、濡れたままにせず清潔なタオルやキッチンペーパーなどで水気を拭いてしっかりと乾燥させてから歯ブラシケースに収納するようにしましょう。
歯ブラシのカビを予防することが歯ブラシケースのカビ予防にもつながります。
その1、歯ブラシ用の除菌器を使用する
紫外線を利用して5分で歯ブラシを99.9%除菌することができます。
充電式で持ち運びに便利なコンパクトなタイプの歯ブラシ除菌器も販売されていますので、お出かけ先や学校、職場での使用もできます。

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その2、歯ブラシ用消毒液を使用する
歯科医が推奨している歯ブラシ除菌剤が販売されています。
歯ブラシだけでなく、電動歯ブラシヘッドやマウスピース、歯間ブラシ、舌ブラシの除菌にも使用することができます。
その3、歯ブラシと歯ブラシケースのこまめな交換
歯ブラシは1か月を目安にこまめに新しいものに買い替えるようにしましょう。
歯ブラシケースも手入れが面倒な方はこまめに買い替えてしまうのがおすすめです。
5.歯ブラシケースの選び方
歯ブラシケースはさまざまな材質やデザインのものが販売されています。
どれを使うのが良いか迷ってしまうことはありませんか?
歯ブラシケースと歯ブラシのカビを予防する上で重視したいことは歯ブラシケースの通気性です。
歯ブラシケースに通気のための穴が開いているタイプのものがおすすめです。
また、電池や充電をして除菌もできる歯ブラシケースも販売されています。
こちらは除菌もできて歯ブラシの携帯にも使用できるのでとても便利です。
一般的な歯ブラシケースと比較すると除菌ができる分お高くなりますが、一度購入してしまえば歯ブラシケースをこまめに買い替える手間やお金は節約することができます。
6.やってはいけない歯ブラシの除菌方法
その1、熱湯消毒
歯ブラシや歯ブラシケースは耐熱性でないものが多いため、熱湯消毒をすると変形したり、変質してしまうおそれがあります。
その2、漂白剤やハイター
台所用品の漂白剤やハイターはふきんやスポンジ、まな板、食器等の除菌に使用することができますが、直接手で触れると肌荒れやのどなどの粘膜に触れるとのどが荒れたり、吐き気をもよおすことがあります。
そのため、口の中に入れる歯ブラシの除菌に使用するのはあまりおすすめできません。
その3、天日干し(日光消毒)
歯ブラシ除菌器と同様に太陽の紫外線を利用して歯ブラシを除菌する方法です。
日光には電磁波の一種である紫外線が含まれており、紫外線は細菌の増殖を防ぎ、日光の熱と外気による乾燥で殺菌効果があります。
カビは30℃より高温になるにつれて死滅していき、青カビや黒カビなどは55~60℃になると10分以内でほとんど死滅します。
しかし、紫外線はプラスチックを激しく劣化させるのでプラスチック製の歯ブラシを日光消毒すると劣化してしまいます。
7.【カビ最新ニュース】食品のカビ毒対策が改めて注目
農林水産省は、食品のカビ毒に関する情報をまとめ、家庭でもカビを生やさない衛生管理の重要性を公表しました。
カビは水分や栄養素などの条件がそろうと増えやすいため、特に口に入るものは「汚れを残さない・湿気をためない」管理が基本です。
歯ブラシケースも同様に、濡れたまま密閉すると湿気がこもってカビが生えやすくなるため、使用後は十分に乾かしてから収納するなど、日々の管理が重要であることを示しています。
参考:農林水産省|食品のかび毒に関する情報
8.歯ブラシケースのカビに関するQ&A
口に入る歯ブラシを保管するものなので、気になる疑問をQ&Aでまとめました。
Q1. 歯ブラシケースにカビがあったら、歯ブラシも捨てるべき?
歯ブラシケースにカビが発生していた場合は、衛生面を考え、そのケースで使用していた歯ブラシも新しいものへ交換することをおすすめします。
歯ブラシケースも原則として新しいものへ交換し、やむを得ず再使用する場合は、応急処置をしてから使用しましょう。
Q2. 応急処置で消毒するなら、どれが一番安全?
素材が耐えられるなら、洗浄して乾かした後に消毒用エタノールで拭き取りが手軽です。
漂白剤や熱湯は、素材の劣化や薬剤が残留してしまうリスクがあるので、ケースの素材と注意事項を必ず確認してください。
Q3. 再発を防ぐ最低限の習慣は?
「濡れたまま入れない」「ケースは通気性のあるものを選ぶ」「定期的に交換する」の3つです。
歯ブラシ自体も1か月を目安に替えると、ケースのカビも起きにくくなります。
9.まとめ
・歯ブラシケースにカビが生えたら、原則として新しいものへ交換しましょう。
・カビが発生したケースで使用していた歯ブラシも、新しいものへ交換することをおすすめします。
・やむを得ずケースを応急処置する場合は、ケースの素材と取扱表示、使用する製品の表示を確認してください。
・歯ブラシやケースは使用後に十分乾燥させ、通気性のよい状態で保管しましょう。
歯ブラシと歯ブラシケースは衛生用品です。日頃から水分や汚れを残さず、カビが発生した場合は新しいものへの交換を基本にしましょう。
<参考文献>
・松本忠男『カビ・ホコリ・菌を撃退!家の「正しい」掃除ワザ』2019年、宝島社
・沢井竜太『おそうじの超ベストアイディア2020』2020年、晋遊舎
・朝倉邦造『カビのはなし‐ミクロな隣人のサイエンス‐』2013年、朝倉書店
・隈下祐一、加藤信一『洗浄と殺菌のはなし』2013年、同文館出版
・新名史典『ビジュアル図解洗浄と殺菌のはなし』2013年、同文舘
・高麗寛紀『図解入門よくわかる最新抗菌と殺菌の基本と仕組み』2012年、秀和システム

更新履歴
2026年10月更新:歯ブラシケースの状態別・対処方法早見表を追加し、カビ発生時の交換基準と、塩素系・酸素系漂白剤、熱湯、消毒用エタノールを使った応急処置の使用条件に関する説明を見直しました。


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