カビと関係性の深い害虫とは

害虫もカビを食べるって知っていましたか?!

高温多湿の日々が続く梅雨の時期は、年間を通して一番カビの生えやすい時期というイメージがあるのではないでしょうか。
しかし梅雨は同時に、害虫が発生しやすい時期でもあるのです。
今回は気づいたら害虫だらけだった!なんてことにならないように、
カビの季節だからこそ気をつけたい害虫と、対策や駆除方法を詳しく解説します。

梅雨時は特に注意!カビをエサにする害虫とは?


どこの家にも害虫はいるとされています。
しかし、実際に見つけてしまったら気持ち悪いし何かしらの影響を気にしてしまうはずです。
そして実はたくさんいる害虫の中でも、カビをエサにする害虫がいることを知っていますか?
最初のステップとして、カビと関係性の深い害虫について知っていきましょう。

害虫がカビを食べても減ることはない

カビをエサにする害虫がいれば、カビが減ったりなくなったりするのでは?などと思うのではないでしょうか。
害虫がカビをエサにしたとしても実際に減ることはありません。むしろカビも害虫も増える一方です。
よってカビや害虫が発生しない対策を打ち、できるかぎりの駆除をする必要があります。
それでは具体的にどの様なカビをエサにする害虫がいるのかついて解説していきます。

①コナダニ

体が白くて柔らかで短い足が生えている「コナダニ」は、カビをエサにする害虫です。
小麦粉をはじめとするアミノ酸に寄生して増殖するのが特徴で、その他にも畳をはじめとする室内に発生します。

コナダニは開封したホットケーキミックスやお好み焼きミックスなどによく発生しやすい害虫の1つです。
発育期間は10日程度と短いのですが、1日に20個以上の卵を産む場合もある厄介な害虫です。

高温多湿を特に好むことから、湿気の多い梅雨の時期に発生しやすい「コナダニ」ですが、その全長はわずか0.2mmほど。
そのため、気づかずに口に入ってしまう可能性もあります。体内に入るとアレルギー反応を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。コナダニアレルギーの場合は、湿疹が起きたり皮膚がただれることがあると言われています。
なお、コナダニは人を刺したり噛みついたりするなどはありません。

コナダニは開封後の粉類に発生しやすい虫でアレルギーの原因に。カビもエサにするので密閉と湿度管理が重要

②チャタテムシ

カビを食べる害虫の中で代表的となるのが「チャタテムシ」。薄透明色で全長が同程度の1mm~3mmほどの害虫です。乾燥した食品や書物などを好みます。
主に室内で湿度が高いとされる場所(畳、壁紙、貯蔵食品)に生息しています。カビも大好物です。
お米や開封した素麺などに何か動く虫がいると感じたら、チャタテムシの可能性が高いでしょう。
コナダニと同じく人を刺したり噛みついたりするなどはなく、毒もありません。
しかし不快に感じることには変わりはありませんし、糞や死骸からアレルギー反応が引き起こされる可能性があります。

2.簡単にできる害虫対策と駆除方法

①こまめな掃除を心がける

コナダニやチャタテムシなどのカビをエサにする害虫を発生させないための基本は、
こまめに掃除をしてカビを生やさないようにすることです。
カビの原因となるゴミは残っていないか?隅々まできれいになっているか?などしっかりとチェックするようにしてください。

②乾燥をすることが大切

害虫をよせつけない対策や駆除を行ったつもりでも、結果として増えてしまう場合もあるかもしれません。
その場合は部屋の湿度が高い可能性があります。
カビを生えさせないことで害虫のエサがなくなり、害虫の発生を防ぐことにつながりますが、
そもそもカビが発生する最大の原因は湿気です。除湿器を使うなどしてしっかりと湿気を除去しましょう。

③部屋の換気をこまめに

室内の湿気を溜めないために、換気をこまめに行いましょう。晴れた日は全ての窓を開けて部屋中の空気を循環させます。特に北側の部屋など日当たりの悪い部屋はジメジメとして湿気が溜まりやすく、カビやダニ、チャタテムシなどが発生しやすい環境です。
そのため、掃除や除湿と併せて換気もこまめに行いましょう。換気扇がある場合には活用しましょう。

また換気以外にも空気清浄機もおススメです。
空気清浄機を使用すれば、空気中の埃やカビの胞子を吸い込んでくれるのでカビの発生の抑制に繋がります。

カビをエサにする害虫を発生させないための環境づくり

キッチンでストックした食品にも気をつけるなど、環境づくりをするようにしてください。
特に小麦粉や調味料などは、害虫の発生源になりやすいです。その為には

  • 開封後の食品はしっかりと密閉をする
  • 開封後は冷蔵庫で保存する
  • 開封して時間の経った食品は廃棄する

などして、カビを好む害虫が寄り付きやすい環境を作らない意識も大切です。

カビ取りのプロ

アルコールや殺虫剤を使う害虫駆除

カビをエサにする害虫を駆除する方法として、アルコールや殺虫剤を使うことも有効的です。

燻煙タイプの殺虫剤の効果

カビを好む害虫を殺す為に、一番効果的とされる害虫駆除の方法が燻煙タイプの殺虫剤を使用することです。
タンスの裏をはじめ、隅々にまで行き届きますので、打ち漏らしがなくなります。
また掃除機では対応しきれない、生きた害虫を駆除できるのも嬉しいところ。
害虫は2週間程度でまた出てくる場合もあるので、様子を見ながら使っていくようにしてください。
使用した後に雑巾でしっかりと拭き取りを行ってから掃除機をかければ、より効果的でしょう。
ただしキッチンでは使用できないため別の駆除方法が必要となります。

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すべてを駆除しきるのは困難

カビと関連の深い害虫を一刻も早く駆除したい場合や、キッチンにおける害虫駆除では、市販のアルコールや殺虫剤を使った方法が有効です。
ただし殺虫剤に含まれる成分は一部人体に悪影響を及ぼすものが存在します。
よって肌に直接触れる布団やマットレスへの使用、および料理を作るキッチンでは殺虫剤の使用はおすすめできません。
いづれにしても一度に除去するのは非常に難しいです。根気よく行いましょう。

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まとめ

カビと関連性の深い害虫ということで、カビをエサにする害虫にはどんなものがいるのか。
よせつけないための対策や駆除方法、そのために知っておきたいことを紹介しました。
早めの対策を心がけて、居心地の良い室内をキープできるようにしましょう。

害虫を駆除したらエサとなるカビも一掃しませんか?

カビを好む害虫を殺虫剤で駆除した後も、またカビが生えるおうちのままだと

害虫が再び発生する可能性もあります。カビ取りのプロに任せてカビを一掃することをおススメします。