洗濯機の排水口にカビが生えたら?

最近、洗濯機の排水口を掃除したのはいつでしょうか?

なかなか動かすこともない場所ですから、洗濯機を設置してから一度も掃除していない・・・なんてことも多いかと思います。

しかし、洗濯機周りの臭いが気になったり、洗濯中にエラーになってしまうことをきっかけに、防水パンを見てみると・・・

「排水口からホースまで真っ黒!!もしかしてカビ!?」

洗濯機といえば、中の洗濯槽のカビを気にすることはあっても、排水口まで気にすることはなかなかありませんよね。しかし、排水口のカビをそのまま放置すると、洗濯機の壁や床までカビがどんどん広がってしまい、自力での除カビが難しいほど酷くなることもあります。

そこで今回は、カビが生えてしまう原因を知り、排水口に生えたカビの落とし方をくわしくみていきましょう。

洗濯機の排水口にカビが生える原因

まずは、頭を悩ませているカビがどうして生えてしまったのかを知る必要があります。この知識はカビ予防にも役立つので、簡単に理解しておきましょう!

カビが生えてしまう原因は、以下の4つの要因がそろってしまうことです。

  1. 酸素
  2. 水(湿度)
  3. 栄養源
  4. 温度

■ 参考:カビの発生要因4つ | カビペディア | カビの悩みならカビペディア

実は、カビは目に見えない小さな小さな微生物の一種。目に見えなくてもカビは空気中に存在しており、この要因がうまくそろった時に一気に繁殖し、大量の胞子の集まりとなって私たちの目の前に現れます。

つまり、カビも人間と同じ生き物です。酸素や栄養、快適な環境を必要として生きているんです!

(※逆に酸素を必要としないタイプのカビも存在しますが、ここでは触れません)

この4つの要因の中で私たちが対策できることとすれば、②水(湿度)と③栄養源。

特に、湿度が高くなりジメジメが続く梅雨の時期には②の湿気対策が欠かせません。梅雨には常に湿度が70%を超えている、ということも少なくなく、カビが最も繁殖しやすい環境が整っている時期なのです。

もし洗濯機置き場に湿気が溜まりやすいのであれば、換気をしたり、横に除湿剤を置くなど工夫してみましょう。

③は、カビにとっては汚れやホコリが栄養に当たります。あまり目につかず掃除もしにくい場所ではありますが、それだけに汚れが溜まりやすいのでこまめな掃除を心がけましょう。

カビの原因を簡単に理解したところで、ここからは洗濯機の排水口に生えてしまったカビを落とす方法を説明していきます。

排水口のカビは漂白剤を薄めて除去

排水口のカビ臭さや生えているカビを落とすには、漂白剤を使用していきます。今回は、排水ホースや洗濯機置き場の掃除もあわせておこなう方法をご紹介します。

必要なもの

まずは、必要なものを用意しましょう。以下を参考に、ご自宅でそろえてみてください。

  • 使い捨てゴム手袋
  • 使い捨てマスク
  • ゴーグル
  • バケツ(風呂桶などでも可)
  • 漂白剤(水で薄める)
  • 使い捨てプラコップ
  • 輪ゴム
  • ラップ
  • 風呂洗剤
  • 掃除用の歯ブラシ
  • 雑巾(キッチンペーパーでも可)

出典:Amazon

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準備と注意点

カビを落としていく前に、この作業の準備と注意点をしっかりと確認してください。特に塩素系漂白剤は塩素ガスが発生しますので、扱いには十分な注意が必要です!

① カビと薬剤から身を守るため、ゴム手袋・マスク・ゴーグルを装着する

② 汚れてもいい服装でおこなう

③ 作業する部屋をよく喚起する

④ 塩素系漂白剤と他の薬剤や洗剤を絶対に混ぜない

※漂白剤と洗剤はそれぞれ別の場所で使用すること

洗濯機の排水口に生えたカビを落とす方法

それでは、排水口のカビを落としていきます。

1:洗濯機の蛇口を締めて電源コードを抜く。排水ホースや防水パンが洗濯機の下に隠れている場合は、作業しやすいように洗濯機を移動させる。

2:バケツを用意し、排水ホースを取り外して中に残っている水を流す。

3:プラコップ(バケツ)に漂白剤を適量注ぎ、水で薄め、水を抜いた排水ホースに流し込む。排水ホースの口にラップをかぶせ、輪ゴムで留めておく。(全体に行き渡るように動かすとよい)

4:排水口の他のパーツを外してバケツへ入れ、他の場所へ移す。パーツが浸るくらいの水を入れ、マジックリンを適量吹きかけて混ぜておく。

5:パーツを外した排水口に、うすめた漂白剤を注いでいく。→30分ほど放置すると◎

6:その間に、バケツに浸した各パーツの細部を使い捨ての歯ブラシで磨く。洗ったら、流水でよくすすぎ乾かしておく。

7:ホースのラップを外し、中の液を排水口へ流す。何度か水を注いでホース内をすすぐ。

8:漂白剤を注いだ排水口に水を流し、よくすすぐ。

9:排水口にパーツとホースを戻す。

10:洗濯置き場やホースの外側が汚れていれば、洗剤を雑巾に吹きかけ、拭きあげる。汚れはカビ発生の原因になるので、きれいにしておきましょう!

11:洗濯機を元の位置に戻して蛇口を開き、コードを差して電源を入れる。これで完了です。

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日ごろは重曹とクエン酸でカビ予防

洗濯機の排水口に生えるカビを防ぐには、定期的な掃除が最も効果的です。ここでは、排水口を重曹とクエン酸で手軽に掃除する方法をみていきましょう。

用意するもの

  • 重曹 – 1カップ程度
  • クエン酸 – 小さじ2杯
  • お湯 – 1カップ程度
  • 使い捨てプラコップ

出典:Amazon

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洗濯機の排水口を手軽に掃除する方法

1:防水パンからホースとパーツを外す。(※パーツやホースが汚れていれば、先ほど紹介した方法で掃除しましょう)

2:排水口に重曹をまんべんなく振りかける。

3:プラコップにクエン酸を入れ、お湯で溶かす。

4:3を重曹を振りかけた排水口へ注いでいく。

5:泡が発生するので、そのまま20~30分ほど放置する。

6:排水口を水ですすいで、他のパーツとホースを元に戻す。

洗濯置き場は、風呂場や洗面所の近くに併設されていることが多いもの。水周りの換気はしっかりおこない、カビが好む湿気を留めないよう心がけましょう。

カビが洗濯機置き場や壁に広がっている場合

排水口のカビだけでなく、洗濯機の水の漏水により床や壁などにカビが広がっている場合、自力での除去が難しい場合には、カビ取りの専門業者に相談してみましょう。

壁紙にまでカビが広がっている場合、壁紙の裏にまでカビが発生していることもあるため、カビ取り施工と壁紙の交換が必要なケースもあります。カビが広がると、健康被害のリスクもあるため、心配な場合は早めにご相談ください。

まとめ

洗濯機の排水口は目につきにくく、カビが生えていても気付きにくいものです。だからこそ、この機会に排水口や洗濯機置き場をきちんと掃除して、カビの再発防止に努めましょう!

また、カビが生えていなくても目に見えない雑菌は溜まっているもの。重曹とクエン酸でも汚れは落ちますが、年末の大掃除では漂白剤でしっかり殺菌するのがおすすめです。

今回は排水口にフォーカスしてご紹介しましたが、洗濯機の他の部分のカビ取りをするならこちらも参考にしてみてくださいね。

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