
「新築だからカビとは無縁」と思っていたら、納戸にまさかのカビ…。
納戸は通気性が悪く湿気がこもりやすいため、換気不足や高湿度などの条件が重なるとカビが発生しやすくなります。
しかも納戸は物を詰め込みがちで掃除の頻度も低いため、気づいた時にはすでにカビが広がっていることも少なくありません。

そこで今回は、新築住宅の納戸にカビが発生する原因と、カビを未然に防ぐための5つのポイントをご紹介します。
もしカビが発生してしまった場合の効果的な除去方法も解説していますので、納戸掃除の参考にしてみてくださいね。

| この記事で分かること |
| ・納戸にカビが生える原因 ・カビを未然に防ぐ5つのポイント ・納戸のカビを除去する方法 |
目次
納戸にカビが生える原因
そもそも納戸とはどのようなものかご存じでしょうか。建築基準法によると、居室には採光基準・最低限の天井高・換気などの基準が設けられていますが納戸は住宅の居室としてこれらの基準を満たさない部屋の総称をいいます。ウォークインクロゼットも納戸の種類の一つでもあります。
ではなぜ他の居住空間にはカビが生えないのに納戸にはカビが生えてしまうのでしょうか。納戸にカビが生えてしまう原因には次のようなことがあります。
原因その1 通気性が悪い
先ほどお伝えしたように納戸は採光や換気、天井の高さなど居住空間としての基準を満たしていません。そのため窓や通気孔がない・もしくは小さい、天井が低い・高くても幅が狭いといった特徴があります。
中には窓のある納戸もありますが居住空間の窓よりも小さいです。
こういった特徴から納戸は通気性が悪く換気不足になりがちでカビが生えやすくなります。特に梅雨~夏にかけては湿度が高くなりカビにとっては好環境になるのです。衣類や物をたくさん入れすぎていることも通気性の悪さにつながり、カビが生えてしまいます。
■関連記事■押入れ・クローゼットがカビ臭いときの原因と今すぐできるカビ取り&再発防止ガイド【プロが解説】
原因その2 日当たりが悪い
納戸には窓がなく、あったとしても小さいです。
衣類の日焼けを防ぐ意味もありますがその反面、日光による殺菌効果を期待することができません。また、納戸は北側の部屋にあることが多いです。
日の当たる場所は居住空間として使うため必然的に日の当たらない北側の部屋が納戸として設計されることが多いのです。納戸が一階北側にあるような造りだと日当たりが悪い上に、地面からの湿気の影響を受けて余計にカビが生えやすい環境と言えます。
■関連記事■日光消毒でカビは本当に死滅する?紫外線と熱の殺菌効果を徹底解説
■関連記事■【完全攻略】北向き・日当たりの悪い部屋のカビ対策|放置するリスクとすぐやるべき対処法
原因その3 カビの栄養源が豊富
納戸には使っていない衣類やバッグなど様々なものが収納されています。
収納場所に困ったものをとりあえず納戸へ入れているといつのまにか納戸が服や物で溢れていたといったこともあるかもしれません。衣類やバッグの繊維、それに付着する汚れや埃などはカビの栄養源になってしまうのです。
たくさん収納している場合はそれだけ栄養分も豊富になるためカビは増殖しやすいのです。
まずは「住まい全体のカビリスク」を把握しておこう
納戸のカビは、納戸単体の問題だけでなく、住宅の湿気や室内の換気・結露の起きやすさなどの条件が重なって起こることがあります。
次のカビリスク診断で、ご自宅がどれくらいカビを招きやすい住環境か一度確認しておくと、対策の方向性が決めやすくなります。
新築なのにナゼ納戸にカビが?!

住み始めたばかりの新築の納戸にカビが生えてしまったら本当にショックですし、新築なのになぜ?!と思ってしまいますよね。
新築の納戸にカビが生えてしまう理由は主に2つあります。
- 建設時のコンクリートの水分が抜けきっていない
- 高機密・高断熱の住宅設計
新築住宅でも、建材に含まれる水分や結露、換気不足、漏水などさまざまな要因によって壁や床、天井にカビが発生することがあります。
特に湿気がこもりやすい納戸では、建物の状態と換気・収納環境の両方を確認することが大切です。
■関連記事■新築マンションなのにカビが生えるのはなぜ?原因と効果的なカビ対策を徹底解説
高気密・高断熱住宅で注意したいカビの発生条件
近年の住宅は高気密・高断熱化が進んでいますが、適切な換気や湿度管理が行われていれば、それ自体がカビの直接的な原因になるわけではありません。
換気不足や高湿度、局所的な結露などが重なるとカビが発生しやすくなります。
一階北側に納戸があり、なおかつ収納物も多い場合は特に注意が必要です。
■関連記事■高気密の新築住宅にカビ!?原因・掃除法・建設会社への相談ポイントをカビ対策のプロが解説
納戸のカビを防ぐ方法
では新築の納戸にカビが生えるのを防ぐことはできないのでしょうか。構造の問題ならどうにもできないのでは・・・?と諦める必要はありません。新築の納戸のカビ対策には次のようなことがあります。
こまめに掃除をする
埃はカビの栄養源になるだけでなく湿気を吸着します。埃がたまるとそれに伴ってカビが生えやすい環境を作ってしまいます。他の部屋と同じように定期的に掃除をしましょう。
空気清浄機や除湿器を使用する
空気清浄機や除湿器、サーキュレーターなどを使用して湿気と空気の停滞を防ぎましょう。空気清浄機や除湿器などの機械を常に回しておくのが難しい場合は、週に一回など決めて行うといいでしょう。そういったものがなければ扇風機でも大丈夫です。あわせて除湿シートや吊り下げタイプの除湿剤などを置くようにしましょう。可能であれば納戸の扉は開けっ放しにしておき、来客などがあったときにだけ閉めるようにします。
物を詰めすぎない
物を詰めすぎないことでカビを防ぐことができます。適度に空間があることで空気に流れができます。湿気が溜まりにくくなるので衣類など収納するものは70%程度にしておきましょう。また、カビが生えたとしても収納にゆとりがあれば発見しやすくなります。
クリーニングのビニールははずす
衣類のクリーニング後、ビニールはそのままにせず通気性の良い衣類カバーに変えてから収納します。ビニールのまま収納してしまうとビニールと衣類の間に湿気が溜まり衣類にカビが生える原因になります。
カバーを掛けたい場合は、不織布など通気性の良いものにしましょう。

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床にじかに物を置かない
床に直に物を置くと床下から上がってきた湿気が物と床の間に溜まり、壁や床にカビが生えてしまいます。特にダンボールは湿気を含みやすいです。大きなものを置く場合はラックなどにのせることをおすすめします。
以上が新築の納戸に生えるカビ対策になります。特に最初の一年はカビが生えやすいので要注意です。
納戸のカビ・湿気の状態別対処方法早見表
納戸のカビは、発生範囲や壁・床の材質などによって適した対処方法が異なります。
自分で対応できる状態か、施工会社や専門業者へ相談した方がよい状態か確認しましょう。
| 状態 | 確認・対処方法 | 注意・相談の目安 |
|---|---|---|
| 表面に小範囲のカビがある | 壁・床の材質を確認し、使用可能であれば消毒用エタノールなどで対処します。 | 製品表示を確認し、目立たない場所で試してから使用してください。 |
| カビが広範囲にある・繰り返し発生する | 無理に薬剤処置を続けず、湿気や結露など発生原因も確認します。 | カビ取り専門業者への相談を検討してください。 |
| 壁紙の裏・下地までカビが疑われる | 表面を拭いて終わらせるのではなく、内部の点検が必要です。 | 壁紙の剥がれ、強いカビ臭、再発がある場合は専門業者へ相談してください。 |
| 新築で漏水・結露・建物側の問題が疑われる | カビの除去だけでなく、水分の侵入経路や換気・結露の状況を確認します。 | 施工会社や管理会社への相談も検討してください。 |
消毒用エタノールや酸素系漂白剤などを使用する場合は、壁・床・収納物の材質と製品表示を確認してください。
カビ取りをしても、発生原因が残っていると再発することがあります。
納戸に生えたカビの除去方法
納戸に小範囲のカビが生えた場合は、壁や床の材質を確認したうえで、消毒用エタノールや酸素系漂白剤など使用可能な薬剤で対処します。
広範囲のカビや、何度も繰り返す場合、下地まで影響が疑われる場合は専門業者への相談を検討してください。
~用意するもの~
- 消毒用エタノールなど使用可能な薬剤
- ゴム手袋
- マスク
- キッチンペーパー
~手順~
① ゴム手袋、マスクを着用し、換気を行います。
② 消毒用エタノールは、使用できる材質か製品表示で確認したうえで、カビの部分に使用して拭き取ります。
酸素系漂白剤を使用する場合も、材質への使用可否を確認し、使用方法や放置時間は製品表示に従って使用します。
③ 処置後は十分に乾燥させます。

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注意点
注意点としては、酸素系漂白剤はカビキラーなどの塩素系のものよりも色落ちの心配は少ないですが、カビが生えている場所の材質によっては傷めてしまったり色落ちしてしまうこともあります。
消毒用エタノールは、使用できる材質であれば軽度のカビの対処に使用できます。
製品表示を確認し、目立たない場所で試してから使用してください。
広範囲のカビや何度も繰り返す場合、材質を傷める心配がある場合は、カビ取り専門業者へ相談しましょう。

現地調査の上、カビの原因を特定し適切にカビ取りをおこなってくれます。新築でこれから長く住む家ということを考えると業者に依頼するという確実な方法をとるのもおすすめです。

■関連記事■【2026年版】プロが厳選したおすすめカビ取り業者5選|費用相場・選び方も徹底解説
【カビ最新ニュース】新築住宅でもカビが家全体に広がった事例が報告
新築から間もない住宅で、壁や収納まわりを中心にカビが広範囲に発生し、住民が住み続けられない状態に陥ったというニュースが報道されました。
換気や湿気対策が十分でない環境では、新築であってもカビが進行しやすく、納戸のように空気が滞留しやすい場所から住宅全体へ広がることもあります。
この事例は、「新築だから安心」と考えず、早い段階から湿気管理や収納環境を整える重要性を示しています。
参考:TBS NEWS DIG|家中カビだらけの欠陥住宅「汚染レベル4で最悪の状態」住民は全面建て替え求めて裁判を起こすも…施工業者は“破産手続き”
納戸のカビに関するQ&A
納戸は「通気不足+収納物の多さ+掃除頻度の低さ」が重なりやすく、カビが出やすい場所です。
よくある疑問を短く整理します。
Q1. 新築なのに納戸だけカビるのはなぜ?
納戸は居室と比べて換気しにくく、日光も入りづらいため、湿気が滞留しやすい場所です。
さらに新築直後は、建材やコンクリートに含まれる水分が十分に抜けきっていないこともあり、収納物を多く入れると通気が妨げられ、カビが発生しやすい条件が揃ってしまいます。
Q2. 納戸の壁に少しカビが見えた程度なら、拭けば終わり?
拭いて終わりにすると再発しやすいです。
カビが出た時点で「空気が動かない」「湿気が逃げない」状態になっていることが多いので、カビを除去した後はしっかりと乾燥させ、風を通し、収納量の見直しまであわせて行うと再発を抑えられます。
Q3. いちばん効く予防策はどれ?
一番効果的なのは「空気を動かして湿気を逃がす」ことです。
扉を開ける時間を作る、サーキュレーターや除湿機を定期運転する、収納は7割程度に抑える。床に直置きしない、クリーニングのビニールを外すといった工夫で再発しにくくなります。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は新築の納戸にカビが生える原因と対策についてお伝えしてきましたがまとめますと、
●納戸は通気性・日当たりが悪く、衣類などのカビの栄養分が豊富なためカビが生えやすい
●新築住宅でも、換気不足や高湿度、結露、建材に含まれる水分などの条件が重なるとカビが発生することがある
●納戸は通気不足や収納物の多さなどによって湿気がこもりやすいため、換気・除湿・収納環境を整えることが重要
●新築の納戸に小範囲のカビが生えた場合は、材質を確認したうえで消毒用エタノールなど使用可能な薬剤で対処する。
広範囲のカビや再発する場合、下地への影響が疑われる場合は施工会社やカビ取り専門業者への相談を検討する。
となります。
快適な暮らしを長く続けるためにも納戸のような目につかない場所のチェックも忘れないようにしましょう。
■関連記事■物置のカビ取り・予防対策完全ガイド|原因・除去方法・収納のコツをプロが解説


更新履歴
2026年9月更新:納戸のカビ・湿気の状態別対処方法早見表を追加し、新築住宅でカビが発生する原因、高気密住宅と湿気の関係、消毒用エタノールなどを使ったカビ取り方法と専門業者への相談基準を見直しました。


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