外壁に生えたカビを落とす方法

お悩み

築30年戸建て住まい。家の外壁に黒く生えたカビが気になり、水洗いしてみたが気が付くと再発しています。外壁のカビを除去する方法や予防する方法を教えてください。

ふと家の外壁の黒ずみが目に留まり、よくよくみてみるとカビが!

水洗いで一度は落ちたものの再発してしまう・・・。衣類や食品に生えたカビとは違い外壁のカビは手軽に漂白したり廃棄したりすることができません。では打つ手はないのでしょうか。

そこで今回は外壁のカビを除去する方法と予防方法についてご紹介していきます。

1.外壁のカビ取り方法

 では、早速ですが外壁のカビを除去する方法を解説していきます。ここからは自力でできる外壁のカビ取り方法をお伝えしていきます。

 1-1.用意するもの

カビ取りに必要なものは以下の通りです。

  • ゴム手袋
  • マスク
  • ゴーグル
  • 外壁用の中性洗剤
  • スポンジ
  • 歯ブラシ・デッキブラシ等のブラシ類(カビの範囲に合わせて用意します)

1-2. カビ取りの手順

カビ取りの手順です。

① ゴム手袋、マスク、ゴーグルを身に着け身体を保護します。長袖・長ズボンであればなおいいでしょう。

② カビ部分を水で流した後外壁用の洗剤を吹きかけ、スポンジで優しく擦ります。細かい部分やスポンジで落ちない箇所はブラシを使い、軽い力でこすり落とします。

③ 最後に水で洗い流します。

1-3. カビ取り時の注意事項

外壁のカビ取りにあたっていくつか気を付けるポイントがあります。カビ取り時は下記のことに注意してください。

なるべく漂白剤は使用しない

まず、使用する洗剤ですが外壁汚れに対応した洗剤を使用しましょう。もちろん漂白剤でカビを除去することは可能であり特に塩素系漂白剤は高いカビ取り効果があります。

しかし外壁塗装にとって漂白剤は強すぎてしまい塗装が剥がれてしまったり、すでにもろくなっている外壁をさらに傷めてしまうことになりかねません。塗装が失われることでカビが再発しやすくなります。

外壁が変色する恐れもあります。多くの外壁用の洗剤は中性のため塩素系・酸素系漂白剤ほどのカビ取り効果はなく、カビの程度によっては黒い色素が残ってしまいますが外壁を傷つけずにある程度のカビを除去することができます。

外壁を強く擦らない

カビがなかなか取れないからと外壁を強く擦ることもやめましょう。一見丈夫に見える外壁ですが、スポンジやたわしなどで強く擦ることにより外壁を傷めてしまっています。

表面に凹凸がある外壁だと細かい部分の磨きが必要になり局所的に力が入ってしまうこともあると思います。力加減に注意しながら作業しましょう。

作業は天気のいい日におこなう

カビ取り作業は晴れた日におこないましょう。当日だけでなくしばらく晴れが続くような日に作業の日を設定します。日光によりカビ取り後の外壁が乾きやすく、殺菌効果も得られるため天気のいい日におこなうのがおすすめです。

高所のカビ取りは安全に考慮する

カビの生えている場所が手の届かない高い場所の場合は安全で安定した足場を確保してから作業します。立地状況等により安定して作業できないと思われる場合は危険ですので自力でのカビ取りはやめましょう。

1-4. 高圧洗浄機は使っていいの?

玄関や車など広範囲で頑固な汚れを落とすのに便利な高圧洗浄機ですが外壁にも使えるのではと思われるかもしれません。

たしかに高圧洗浄機を使用することで広範囲の汚れやカビをある程度簡単に落とすことが可能です。しかし、先ほどもお伝えしましたが外壁に強い力がかかる行為はNGです。

築年数が浅い場合は比較的建物や外壁塗装自体も丈夫なので1回きりかつ低圧で洗浄する分には影響は少ないですが、築年数が経っていたり見た目に明らかな劣化が見られる場合はよりいっそう建物を傷つけてしまいます。

塗装も失われている可能性が高いので外壁にダイレクトにダメージを与えてしまいます。外壁の水はけも悪くなっているのでカビ取り後の水気も残りやすいです。そうなるとカビも再発しやすくなります。高圧洗浄機は、築浅で丈夫な建物に限りあくまでも応急処置として使うようにしましょう。手軽だからとカビが発生するたびに使用することはやめましょう。

2.外壁にカビが生える原因

そもそも家の外壁にカビが生える原因にはどのようなことがあるのでしょうか。

カビは酸素と栄養、水分(湿気)そして適度な温度の4条件があると発生します。家の外壁も、カビが生えるこれらの条件が揃っているのです。具体的には次のようなことが挙げられます。

2-1. 日当たりが悪い

カビが湿気の多いじめじめした場所を好むことはご存じの方も多いと思います。周囲に高い建物が多かったり隣の住宅との距離が近かったりすると外壁は常に湿気を帯びた状態になるためカビが生えやすくなります。また太陽光中の紫外線には殺菌作用がありますが日の当たりが悪いとその作用も期待できません。日当たりが悪い北側の外壁は特にカビが生えやすい傾向があります。

2-2. 風通しが悪い

通気性が悪いことも外壁にカビが生える要因になります。家の周囲の風通しが良いと外壁に汚れが付着しにくく、また外壁が濡れても乾きやすいです。汚れはカビの栄養源となり、加えて濡れた外壁はカビの発育にとって好環境となるのです。

2-3. 周囲に植物がある

家の外壁の周囲に植物が多いとカビが生えやすくなります。植物を植えている土壌には1g中に数十万以上の多種多様なカビが分布していると言われています。土壌中に存在するカビの胞子が植物に移り、植物に付着したカビの胞子が風に乗って家の外壁に付着し目に見えるカビといて広がってしまうのです。また、ムギやイチゴ、柑橘類それぞれに特異的に発生するカビもあり、近くにそれらがあることで外壁のカビにつながっている可能性もあるのです。さらに植物に肥料や水を定期的に与えているような場合もカビにとっては格好の栄養分となり繁殖を加速させてしまいます。

3. カビが生えやすい外壁の特徴

カビが生えやすい外壁には次のような特徴があります。

 3-1. 築年数が古い

築年数が古いとそれだけカビも多くなります。一般的に外壁塗料の耐用年数は10年程度、長くても15~20年程度と言われています。塗料の種類によっては5年持たないものもあります。

そのため10年を目安に塗り替えや修繕が必要になります。今回の相談者様のお住まいは築30年ということなのでこれまでに塗装の塗り替えをしてこなかった場合、すでに外壁を保護する機能が失われていると考えられます。そうなると外壁にカビが生えやすくなるのはもちろんのこと、変色やひび割れを起こしやすくなります。

3-2. 凹凸のある外壁材を使用している

凹凸のある外壁にはカビが発生しやすいです。

表面がつるつるしたものよりも凹みがある部分に汚れや埃は溜まりやすいものですが、外壁も同じく表面のわずかな凹みに汚れや雨水が付着することでそこからカビが生えてしまいます。

現在日本の住宅に使われている外壁材のおよそ80%が窯業系サイディングと呼ばれるセメントを主原料とした外壁材を使用しています。一見レンガやタイルに見える外壁も窯業系サイディングであることが多いです。

レンガ柄や石柄、木目調などデザイン性に優れている一方で外壁の表面には凹凸ができます。この凹凸に汚れが付着し、月日の経過とともにカビが発生してしまいます。窯業系サイディングが悪い、というわけではなく他の、モルタルやレンガ、コンクリート、木材であっても外壁表面に凹凸や空気穴があるとカビは発生しやすくなります。

3-3.日当たりが悪い場所にある

また、日当たりの悪い場所にある外壁にもカビが生えやすくなります。日光が当たることで紫外線による殺菌効果が得られ、乾燥します。

しかし、日当たりの悪くジメジメとした場所では、湿気がたまりやすくなるため、カビが生えやすくなります。外壁の立地は変更することが難しいので(また、近隣の建物などの影響により日当たりも変化するため)定期的に掃除やメンテナンスをしてカビを防ぐようにりましょう。

4. カビが再発してしまう理由

今回お悩みの中で、「水洗いしてみたが再発してしまった」とありますがなぜ一度取れたカビが再発してしまったのでしょうか。理由として次のようなことが考えられます。

 ① 外壁の内部にカビの根っこが残っていた

 ② 水洗いにより外壁が水分を含み、返ってカビが生えやすい状態になってしまった

 ③ 強く擦ったことにより外壁塗装が剥がれ、(もしくは経年によりすでに剥がれており)外壁がもろくなってカビが生えやすくなった。

 ④ カビ取り後、悪天候が続いた

 など、カビ再発の要因には以上のいずれかまたは全てが関係している可能性があります。

5. 自力で解決・業者に依頼、どちらがいいの?

ここまで外壁のカビ取りを自力で行う方法をお伝えしましたが、自力では完全にカビを取り除くのは難しいのが現実です。すでにカビが生えているということはカビが生えやすい建物の状態・環境であるとも言えます。

外壁を傷つけずカビを完全に除去し、さらに再発を防ぐにはやはりプロの専門業者に依頼した方がいいでしょう。道具をそろえたり、高圧洗浄機を買ってみたものの取りきれず以前よりカビが生えやすくなったとなると余計な出費にもなり本末転倒です。根本解決を目指すならプロに依頼することをおすすめします。

6. 外壁のカビを防ぐには

カビが取れたら再発を防がなくてはなりません。外壁のカビ対を防ぐには、

  • 外壁の汚れを放置しない
  • 窓枠の結露に注意する
  • 外壁の周囲に物を置かない
  • 10年を目安に外壁のメンテナンスをする

といったことに気を付けましょう。カビの栄養源となる汚れは放置せず見つけ次第拭き取ります。

消毒用エタノールを使えば同時に殺菌もできます。結露によってカビが生えやすい窓枠の掃除も消毒用エタノールがおすすめです。

外壁の周囲に物を置かないこともポイントです。物を置いていると汚れが溜まりやすいことに加え通気性が悪くなりその部分にカビが生えやすくなります。通気性を保ちカビを防ぎましょう。

また、外壁のメンテナンスも忘れてはいけません。外壁塗装の耐用年数の目安は10年程度が一般的ですが、そのタイミングで外壁塗装のし直しをするといいでしょう。汚れやカビが一掃でき見た目もきれいになります。

7. まとめ

いかがだったでしょうか。今回は外壁に生えたカビの除去方法と予防方法についてお伝えしてきましたがまとめると、

  1. 日当たり・通気性の悪い外壁にはカビが生えやすい。
  2. 経年とともに外壁塗装がはがれカビが生えやすくなる。
  3. 凹凸のある外壁は汚れが付着しやすくカビが生えやすい
  4. 外壁のカビ取りには外壁用の洗剤を使用する。
  5. 長期的にみると業者に依頼する方がコスパがいい。
  6. 外壁のカビを防ぐには、できるだけ汚れがなく通気性がよい状態を保つ。
  7. 10年を目安に外壁のメンテナンスをする。

となります。外壁は汚れるもの、カビができてもしょうがないと思わず、カビを防ぎながら築年数が進んでもきれいな状態の家に住み続けていきたいですね。

<参考文献>

  • 高鳥浩介・久米田裕子 『カビのはなし ミクロな隣人のサイエンス』 2013、朝倉書店
  • 遠藤麻里ほか 『建築物の外壁素材とその経年変化の視覚化のためのアプリケーション』 2016、日本図学学会 図学研究より

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