珪藻土はカビが生えやすい?壁には使える?!珪藻土の基本知識とカビ対策の話

やわらかい質感と雰囲気で人気の珪藻土。乾燥しがちなホテルの内装に使われたりと、珪藻土のもつ調湿性の高さが話題になっています。それに加えカラーも豊富で、珪藻土による模様仕上げも美しく、飲食店やオフィスなどでも目にする機会が増えてきました。

特に珪藻土は湿気を吸収しやすいため「バスマット」としても最近とても人気です。

とはいえ、我が家のこととなれば「なんとなく」で気軽に考えて失敗したくないですよね。だからこそ

  • 珪藻土って本当にいいの?
  • カビは生えないの?
  • どんなお手入れが必要なの?

と不安になっている方も多いでしょう。そこで今回は、珪藻土のメカニズムから漆喰との比較、簡単だけどカビに効果的な方法などを紹介します。珪藻土を取り入れようと考えている方はぜひチェックしてみてくださいね。

珪藻土とは?!基本情報と特徴

珪藻土とは、簡単に言えば植物性プランクトンである藻の化石から作られた素材です。壁として使われる天然素材はこのほかにもいろいろありますが、珪藻土の特徴は以下のとおり。

  • 珪藻土そのものには固まる力がない
  • 室内の湿気を吸収&放出する機能が優れている
  • やわらかい質感、仕上げの方法やカラーバリエーションも豊富

珪藻土の表面には無数の穴があります。この無数の穴が室内の湿気を吸収し、乾燥すれば湿気を室内へ放出する、この「吸放湿性」の高さが、珪藻土の特徴です。そのため、珪藻土のもつ質感や雰囲気だけでなく、快適な空間をもとめる方にも人気がある天然素材なのです。

珪藻土と漆喰の違いとは?!

塗り壁の素材の中で、特に人気がある自然素材が珪藻土と漆喰です。

漆喰は石灰がベースで、水などを加えて仕上げます。漆喰の吸湿性は珪藻土ほど高くはありませんが、施工時は強アルカリ性に傾いているためカビが生えにくいというメリットがあります。ただし時間の経過とともに中性に傾くため、その効果は一生続くわけではないことは、念のため頭にいれておくとよいでしょう。

いっぽう珪藻土は、前述のように藻の化石です。ただし、水を加えるだけでは壁として使うことはできません。また、珪藻土は中性のため漆喰のようなカビの発生をおさえる力はありませんが、吸湿性は漆喰よりも非常に高くなっています。

この調湿性の高さこそが、珪藻土における一番のメリットです。

珪藻土は吸湿力が高いがカビやすい、漆喰は吸湿力が高くないが珪藻土よりはカビにくい

珪藻土が吸収した水分はどこへ?

珪藻土の最大の特徴である吸湿性ですが、壁の珪藻土が吸い込んだ水分はその後どこにいくかご存知ですか?

珪藻土は室内の余分な湿気をためこみ、室内の湿度が低下すればため込んだ水分を室内に放出する、といった機能を持っています。そのため、室内の湿度が高い状態が続けば、吸収した水分は壁から出ることができなくなります。そうなると、いつカビが発生してもおかしくない状況となってしまいます。ただ、きちんと換気を行えば、簡単に珪藻土から水分を吐き出させることができるので、その点はご安心ください。

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カビのプロ

珪藻土は、湿気を吸い込むからカビも生えにくい!と安心していると、珪藻土自体がカビてしまう危険性が。珪藻土は魔法の素材ではないので、ここでも”換気”は大変重要なポイントです

珪藻土は壁に使える?

珪藻土は、吸放湿性の効果の大きい建材です。その一方で、中性であることから実は漆喰よりカビが生えやすいと言われています。よって浴室や北側のお部屋など結露の起こりやすい場所には向いていません。(北側の部屋などは、結露しないような根本的な対策が必要だからです)

また珪藻土の割合やほかに混合する素材も重要です。珪藻土の割合が低ければ、湿気をコントロールできず、簡単にカビが生えやすい状況が生まれてしまいます。珪藻土を壁の素材として選ぶ場合にはこれらの点に気を付けてください。

換気が足りないとカビが生える可能性も!

高気密の家が一般的になった現在、珪藻土でも、防カビ効果のある漆喰でも、換気が不十分であればすぐにカビは発生してしまいます。これは天然素材だからとかという理由ではありません。条件さえそろえば、どんな高性能な壁でもカビが生えてしまいます。

もしも珪藻土にカビが生えたら

珪藻土にカビが生えてしまったら…そんな時は範囲が小さければ専用のカビ取り剤により取り除くことができます。実際に珪藻土にカビが生えた際のカビ取り方法は

①珪藻土の表面の汚れを取る

バスマットなどの場合は、一度お風呂用の洗剤などで、珪藻土の表面についた皮脂などの汚れを取り去りましょう。カビ取り剤の吸収を良くします。珪藻土の壁の場合は乾いた布巾などで表面のホコリなどを軽く落とします。

②珪藻土に市販のカビ取り剤をふきかける

カビキラーやカビハイターなど市販のカビ取り剤で除去しましょう。珪藻土の壁の場合は乾いた布や使い捨てのペーパーなどにカビ取り剤を染み込ませてカビの生えた箇所に叩き込みましょう。

(ただし、中には塩素系のカビ取り剤が使用不可の珪藻土もありますので、確認してから使用するようにしましょう)

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③2~3分後にカビ取り剤を洗い流す

珪藻土に塗布したカビ取り剤を洗い流します。壁の場合は、よく絞った濡れ布巾でふき取ってください。

この時、手をカビ取り剤で傷めないようにゴム手袋を着用しましょう。

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カビのプロ

市販のカビ取り剤を使用する際は、マスクやゴーグルを装着し換気もしっかり行いましょう

こちらの記事でも珪藻土のカビ取り方法や、落ちない場合の対策方法について解説しています!

ただ、カビの範囲が広くなれば、壁そのものを塗り直すことになり、大掛かりな作業となってしまいます。カビの範囲が広い場合にはカビ取り専門の業者へ委託することも検討してみてください。

カビ取りのプロに相談

珪藻土のカビを予防するには?!

珪藻土は、湿気を吸収する性質なので、油断するとカビが発生してしまいます。そこで、珪藻土のカビを予防する方法をご紹介します。

①使用後は立て掛けて乾燥させる

バスマットの場合は、使用後立て掛けて乾燥させるようにしましょう。壁の場合は換気をこまめに行いましょう。

②消毒用エタノールをふきかけてこまめにカビを殺菌

定期的なお掃除ついでに、消毒用エタノールをふきかけましょう。消毒用エタノールは100%濃度の純エタノールではなく

70~80%濃度のものを使用しましょう(100%エタノールはすぐに揮発し効果が減る為)

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メリットは吸湿だけ?こんな珪藻土もあります

珪藻土は非常に吸湿性が優れていますが、珪藻土そのものには、防カビや消臭といった機能がありません。しかし最近では、珪藻土に何を混ぜるかといった部分にフォーカスし、防カビや消臭作用などの効果をプラスした商品を開発するメーカーも増えてきています。こういった製品を使用すれば、珪藻土のもつ風合いや調湿性を生かしながら、より快適な空間を実現することが可能でしょう。

まとめ

天然素材を使った内装にはいろいろな種類があります。珪藻土の壁の良いところは、なんといってもその吸湿性と表面の仕上がりではないでしょうか。漆喰のようななめらかな仕上げから、こてや刷毛をつかった自然風な仕上げまで、その部屋の雰囲気に合わせた自分だけの空間が作れるのは、珪藻土の大きな魅力です。

また珪藻土は強力な吸湿性がポイントです。ただ換気を怠ると最終的には他の素材同様カビが発生してしまいます。

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カビのプロ

珪藻土と言えば、何だか硬くて強い、湿気を取るすごい素材とイメージする方も多いですが、実際には水分を吸収する”スポンジ”をイメージする方が良いかも知れませんね。

カビ取り会社でも毎月多くの珪藻土のカビ取りを行っています。調質効果があるからと安心せず、十分気を付けましょう。珪藻土のメリット・デメリットを理解しつつ、ぜひお家に取り入れてみてくださいね。

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