別荘がカビ臭い場合の対策方法は?
久しぶりに別荘を訪れ、玄関のドアを開けると
「あれ?何だか、すごくカビ臭い」
よく見ると、風呂やトイレ、壁のすみにカビのような点々もある...
せっかくのバカンスを、カビ臭さで台無しにするのは非常に残念なことですよね。
しかし、カビ取りの業者に依頼しても施工に来てくれるのが1週間後だから、どうやって別荘に滞在すれば良いのか。
そうお悩みの方の為に、応急処置としてできる別荘のカビ対策方法をご紹介していきます。
目次
どうして別荘がカビ臭くなったのか
別荘は、人の出入りが少なく、GWや夏休み、冬休みなど大型連休の際に使用するというケースが多いかと思います。
また、数人で別荘を利用している場合でも、居住地ほど毎日誰かが使用していることは稀なので
掃除や換気が行き届かないことが多いのです。
また、別荘地も山の中や湖の近く、海の近く、など涼しく水の多い場所に造られていることが多いため必然的に湿気が溜まりやすくなってしまいます。
「管理人がいるので、清掃はしてくれているのですが」
という別荘もありますが、掃除を定期的に行っていたとしても、見えない部分のカビ掃除までは行き届かないこともあり、その為、実際に別荘を使用するときに
「あれ?カビ臭い」
と気づく場合があるのです。
カビの好む環境
カビの好む条件は「湿気」「水」「栄養源」「酸素」ですので、人の出入りの少ない別荘は、まさに湿気が溜まり、またホコリやゴミを栄養源とますので、掃除や換気の行き届いていない別荘はカビが発生しやすい環境と一致しているのです。
では、別荘がカビ臭い場合、応急処置として今すぐにできる対策は何でしょうか?次の章で説明していきたいと思います。
別荘がカビ臭いときに今すぐできる対策方法
まず、カビ臭い場合にはカビが見えない場合でもカビ発生→カビ毒の産生
を行っていると考えられます。その為、カビの原因を断つことが重要です。
カビ対策の前に準備すべきもの
カビ対策をする前に、カビの影響から人体を守るために「マスク」や「スカーフ」で顔を覆いましょう。
できれば使い捨てのモノで結構ですので、ゴム手袋やビニール手袋を着用し、髪は帽子などをかぶります。
服装は、カビ取り剤を取り扱う場合もありますので、長袖長ズボンがおススメです。
①全ての窓を開けて換気
カビの好む場所を一言で表現すると”ジメジメとしてゴミや汚れのたまっている場所”です。つまり、部屋のすみずみにたまった湿気を換気で追い出すことがカビ対策の第一歩です。
別荘内の全ての窓を開け、換気扇を回してまずは部屋中の換気を行いましょう。空気の流れを作り、湿気と共にカビ臭さを追い出します。
すみずみのホコリや汚れを除去しよう
換気をしている時に、床のホコリや窓際の汚れ、ベッドの下や家具と壁のスキマなど、部屋のすみずみに溜まったホコリを取り除きましょう。ホコリや塵、汚れはカビの栄養源となりますので、まずは室内に溜まった空気と一緒に汚れも取り除きます。
また、この際はぜひ「天井」も拭きあげるようにしましょう。クイックルワイパーのようなフロア用伸縮性掃除具を使用すると立ったまま、天井まで掃除することができます。
天井にはホコリが溜まっているだけでなく、カビがもしも発生している場合に胞子が「上から下へ」と落下し今度は床で繁殖する危険性があります。その為にも、天井も届く範囲で掃除することをおススメします。
②消毒用エタノールで殺菌
一通り、別荘の窓を開けて換気を終えたら、今度はカビ臭い部分に消毒用エタノール(77%)を吹きかけていきます。
カビの発生しやすい
- 天井
- 壁
- 窓際
- 床
- カーテンやカーペットなど生地類
- ソファーやテーブル・椅子など家具
- 靴箱やクローゼットなど収納庫
これらに吹きかけることで、表面に発生しているカビを殺菌します。
消毒用エタノールが手に入らない場合には、電解水の次亜塩素酸水、ファブリーズなどの除菌水重曹水などを使用します
もしくは、ハイター(台所用の塩素系漂白剤)を薄めて雑巾などに湿らせて拭きとるという形で使用します。(5リットルの水に対してキャップ1杯分で薄めます)
ドーバー パストリーゼ77
出典:Amazon
花王 キッチンハイター
出典:Amazon
プロレベルのカビ取りをするならカビ取りマイスターキット
カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取り剤のカビ取りマイスターキットは、実際に業者が使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品です。
そのため自宅でプロレベルのカビ取りができますし、危険な成分は含まれていないため、水回りだけでなく、壁や家具などのカビ取りにも使用できます。
③生地類はや小物家具は天日干しする
天気が良ければ、椅子や机など持ち運び可能な家具をベランダなど外に出し太陽光で日光消毒します。日光に当てることで、紫外線によるカビの殺菌効果が期待できます。また、干すことで湿気を乾燥させることもできます。
④エアコンのフィルターを掃除する
エアコンの内部にカビが発生している可能性もありますので
エアコンのフィルターを取り外し
- ホコリをきれいに取り除き
- さらに消毒用エタノールなどの殺菌剤をふきかけ
- よく乾燥させてから使用します
エアコンの内部まで掃除できる場合には、掃除しましょう
「エアコン洗浄スプレー」などを使うと簡単に、エアコンの掃除をすることができます。もちろん、エアコンの細部のカビは分解しないと除去できないため、時間に余裕がある場合は専門のクリーニング業者に依頼されることをおススメします。その後「ドライ機能」を使って別荘の室内を除湿していきます。
⑤風呂やトイレなど水回りのカビ取り
別荘には大きな風呂、露天風呂などが設置されている場合も多いです。また、その風呂場の湿気が原因でカビ臭くなるということもあります。
その場合には、風呂や脱衣所、トイレなど水回りのカビ取りも行いましょう。必要なものは以下の通りです。
- カビ取り剤(カビキラーやカビハイターなど)
- ゴム手袋
- ゴーグルやマスク
- 汚れても良い服(長袖長ズボン)
カビ取りをする際は、必ず窓・ドアを開け換気扇を回した状態で行いましょう。マスクがない場合は、ハンカチを水に湿らせて口に巻き付けましょう。塩素ガスの刺激から粘膜を守ります。
ジョンソン カビキラー
出典:Amazon
⑥除湿する
その後、除湿機や空気清浄機を使って、別荘内の湿気を取り除きます。空気清浄機がすぐに手に入らない場合はエアコンのドライ(除湿)機能を使いましょう。また、通気性を良くするために扇風機やサーキュレーターを使用するのもおススメです。
床下の除湿を行いたい場合には、ミニサイズのサーキュレーターや除湿機を使用しましょう。ちなみに「除湿剤」は靴箱やクローゼット、倉庫など”密閉”できる空間の除湿にはおススメですが、大きな部屋や風通しのある場所の除湿には向きません。その場合には、サーキュレーターや除湿機の方が良いでしょう。
ダイキン 除湿乾燥機カライエ
出典:楽天市場
別荘のカビ臭さを防ぐために
ここでは、別荘のカビを生えないように防ぐ方法を説明していきます。次に別荘を使用するときに気持ちよく過ごすには、ちょっとしたコツが必要です。頻繁に別荘に来れない場合でも行えるカビ対策方法をご紹介していきます。
①別荘を使用した後は綺麗に掃除する
先述した通り、カビの発生要因は湿気、水、酸素、栄養源です。その中でもホコリだけでなく私たちが生活した後の
- 食べカス
- 皮脂
- 髪の毛
- 靴の泥汚れ
などもカビの栄養源となります。別荘を使用した後は食べかすなどを綺麗に掃除して、カビの栄養源となるものを残さないようにしましょう。
- 家具と壁を離しておく
- ベッドの下にすのこを敷くなどして通気性を良くする
- 使用した寝具は必ず日光で干して乾燥させてから収納する
など、使用したものも清潔にして帰りましょう。
使用後の消毒も
また、使用後にも消毒用エタノールや次亜塩素酸水などを壁や天井などに吹きかけて直接部屋の中を殺菌するのもおススメです。
次亜塩素酸水を用いた、空間殺菌剤などもあります。
②スマホで操作できる空気清浄機を活用する
スマホで遠隔操作できる空気清浄機を活用することで、遠くにいながらも別荘内の空気を綺麗にしたり湿気の多い梅雨時期の除湿を行います。
本当は、実際に別荘へ行き、室内の換気や除湿を行いたいところですが、忙しい場合にはスマホで管理して空気清浄機を使用しましょう。
(シャープからスマホ操作可能な空気清浄機が発売されています)
また、同様にスマホで操作できる”ロボット型掃除機”を使用して、室内のホコリをこまめに取り除くというのもおススメでし。文明の利器を活用して、別荘を清潔に保ちましょう。
③モノを減らす
別荘は、度々訪れて換気や掃除ができない場合もあります。また、立地的に湿気が多くカビが発生しやすいという環境の場合もあります。このような場合は別荘の中に置いてある「モノを減らす」というのも1つの解決方法です。
例えば...
- カーペットは敷かない
- チェアー類は最小限にする
- 寝具類も必要最小限にして押入れにスキマを作る
など、少しでもモノが減ることにより空気の通り道ができカビが発生しにくくなります。掃除の手間も省けますので一石二鳥です。
④防カビ業者に依頼する
最後に、自力で別荘内のカビ取りや防カビを行うのが面倒な場合、専門の薬剤で安全に効果的なカビ取りをしたい場合には専門のカビ取り業者に依頼することをおススメします。専用の薬剤を用いるため、発生したカビを取り除くだけでなく、防カビ剤をコーティングすることでカビの発生を防ぐ効果もあります。
別荘で過ごす時間を、快適にするためにも専用のカビ取り業者による除カビ・防カビで、カビ臭さやカビの原因を取り除きましょう。
まとめ
別荘は、年に数回しか使用しない場所ですが、バカンスで活用するなどリラックスするために使用する場所でもあります。カビ臭さがあると、気になってせっかくのバカンスが楽しめなくなってしまうかも知れません。その為にも
- 換気
- ホコリやゴミの掃除
- 除湿
- 殺菌剤によるカビ殺菌
- 水回りのカビ取り
を行い、カビの原因を断ちましょう。また、使用後もスマホ操作のできる空気清浄機などの最新アイテムを活用してカビが生えないように予防しましょう。