木製のテレビ台にカビが生えた場合の対策方法
木製のテレビ台にカビが発生してしまったが、このカビの原因は何だったのか気になる!
できれば自力でカビを除去する方法が知りたい!という声がありましたので、今回は木製のテレビ台のカビの原因や自力でカビを除去する方法をご紹介していきます。
目次
1.木製のテレビ台のカビ取り方法
木製のテレビ台のカビ取り方法は以下の があげられます。
白カビや軽度のカビであれば消毒用エタノールを使用したカビ取り方法がおすすめです。
カビによる着色を落としたい場合には、酸素系漂白剤を使用したカビ取り方法がおすすめです。
木材をできるだけ傷めずにカビを取りたい場合には、木材用のカビ取り剤を使用するのがおすすめです。
1-(2).消毒用エタノール
用意するもの
・消毒用エタノールスプレー
・メラミンスポンジ
①メラミンスポンジを少し濡らし、カビが発生した部分をこすります。
②水分を拭き取ってから、消毒用エタノールスプレーを吹き付けます。
※注意点※
必ず換気をしながら作業してください。
メラミンスポンジは強くこすると、木が傷んだり、毛羽立ってしまうことがありますのでやさしくこするようにしましょう。
作業中はカビを吸い込んだりしないようにマスクを着用し、ゴム手袋も着用すると安心です。
消毒用エタノールは引火しやすいため、火気の近くで使用しないでください。
消毒用エタノールはカビによる着色を取ることはできません。
カビによる着色がある場合には、酸素系漂白剤または木材用のカビ取り剤を使用したカビ取り方法を実施するようにしてください。
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1-(3).酸素系漂白剤
木材の種類によっては、酸素系漂白剤を使用すると変色してしまうことがあります。
目立たない場所で必ず確認してから作業し、無理な場合には業者に依頼するのがベストです。
用意するもの
・酸素系漂白剤(液体タイプ)
・キッチンペーパー
①酸素系漂白剤をキッチンペーパーに含ませて湿布します。
②カビが落ちたことが確認できたら酸素系漂白剤を拭き取ります。
※注意点※
必ず換気をしながら作業してください。
作業中はカビを吸い込んだりしないようにマスクを着用し、肌荒れを防ぐためにゴム手袋も着用すると安心です。
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1-(4).木材用のカビ取り剤
木製のテレビ台のカビには、木材用のカビ取り剤を使用しましょう。
さまざまな商品が販売されていますが、ほとんどのものがカビにスプレーして拭き取るだけです。
※注意点※
必ず換気をしながら作業してください。
使用方法は各カビ取り剤の説明に従ってください。
作業中はカビを吸い込んだりしないようにマスクを着用し、肌荒れを防ぐためにゴム手袋も着用すると安心です。
その他、やすりなので物理的に削り落とす方法もありますが、製品によっては変形したり破損する恐れがあるため注意して行う必要があります。
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他にも、カビ取り業者のハーツクリーンが開発したカビ取りマイスターを使用するにもおススメです。
実際に業者が使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品なので、自宅でプロレベルのカビ取りができます。
危険な成分は含まれていないため木材のカビ取りだけでなく、壁や水回りなどあらゆる場所のカビ取りで使用できます。
また、カビが木材の奥深くまで発生している場合には、カビ取り剤で除去できないこともあります。その場合には、新しく買い替えることも検討した方が良いかもしれません。
NGカビ取り方法は「水拭きすること」
木製の家具にカビが生えてしまったとき、慌てて水で濡らした雑巾で水拭きをしてそのままにする方がいます。しかし、カビは水気のある場所を好むため、水拭きをした後に、そのまま放置するとかえってカビが広がってしまう可能性があります。
水拭きをする際には、固く絞るようにし、水拭き後も消毒用アルコールや酸素系漂白剤で殺菌したり、風を当ててよく乾燥させるようにしたりして、水気を残さないようにししましょう。
2.木製のテレビ台にカビが生える原因
テレビ台やテレビにホコリがたまっていませんか?
テレビは静電気によってホコリを引き寄せやすいです。
また、テレビのコード周辺もホコリがたまりやすくなります。
テレビ台を置いている場所が部屋の隅であったり、壁にぴったりくっついている場合には湿気がこもりやすくなりカビが発生しやすくなります。また、窓の結露により、木材が湿気ることでカビが生えてしまうことも。
カビが発生する条件は温度20℃~30℃、湿度60%以上でカビの栄養源となるホコリや汚れがある環境です。
カビが好む温度は私たち人間が快適な温度と重なるため、湿度を下げ、カビの栄養源となるホコリや汚れを除去することでカビを予防していきましょう。
3.木製のテレビ台のカビ予防方法
①ホコリなどの汚れを除去しましょう。
木製のテレビ台にホコリがたまらないようにクイックルワイパーややわらかい布などで乾拭きし、こまめにホコリを取り除きましょう。
②ときどき除菌しましょう。
木製のテレビ台のホコリや汚れを取り除いたあとに、消毒用エタノールをスプレーしたり、消毒用エタノールを浸したキッチンペーパーなどで拭くとカビが発生するのを予防することができます。
③空気を循環させましょう。
木製のテレビ台を置いている場所が部屋の隅の場合には、扇風機やサーキュレーターを使用して空気を循環させるように意識しましょう。
壁にぴったりくっついている場合には少し間を空けると空気の通り道ができて湿気が滞留し、カビが発生するのを防ぐことができます。
また空気中の埃やカビの胞子を除去するために、空気清浄機を活用するのもいいでしょう。
④部屋の湿度管理をしましょう。
カビに水分を与えないように木製のテレビ台を置いている室内の湿度の過度な上昇を防ぎましょう。
湿度の変化は体感ではわかりにくいこともあるので、湿度計を設置し、こまめにチェックしましょう。
風を通すだけでは湿度が下がらない場合には、除湿機やエアコンのドライ運転なども活用し、湿度が高い環境が持続しないようにしてください。
エアコンにカビが発生しているとカビをばら撒く恐れがあるため、エアコンの掃除は定期的に行いましょう。
⑤テレビ台は壁から少し離しましょう。
壁の湿気により、テレビボードにカビが生えてしまうことがあります。特に窓際に置いている場合、結露の水滴がテレビ台に蓄積し、カビの原因となることがあります。壁から少し離して設置するようにし、結露はこまめに拭きとるようにしましょう。
また、テレビ台に花瓶や観葉植物を置いている場合には、水気をこまめに拭きとり、残さないようにしましょう。
4.テレビ台と一緒にお手入れしたいモノ
①テレビ本体
テレビ本体は一方向に乾拭きしましょう。
できれば毎日、クイックルワイパーなど化繊ハタキを使用してホコリを取り除きましょう。
週に一度は、熱湯重曹水を湿らせた布を固く絞り、全体を拭き、きれいな布で乾拭きして水気を残さないようにしましょう。
②リモコン
リモコンは手でよく触るため、皮脂やホコリなど汚れが付着しやすいです。
ラップで覆ったり、100円ショップなどで販売されているリモコンカバーを使用したりすると簡単にお手入れすることができます。
リモコンの汚れはウエットティッシュを巻き付けた綿棒で拭き取りましょう。
リモコンの汚れがひどいときには、乾いた布でホコリを取り除き、綿棒を使用してボタンの細かい溝のホコリもかき出します。
その後、熱湯重曹水を湿らせた布で全体を拭き、乾拭きして水気をしっかりと拭き取って完了です。
また、100円ショップなどで売っているスライム状のジェルクリーナーでのお掃除も便利です。
③コード
テレビ本体の裏は、コード類でごちゃごちゃしてホコリがたまるだけでなく掃除がしにくいですよね。
そんなときは、100均で手に入る粘着フックやコードをまとめてくり返し使えるベルトを使ってまとめるとホコリ予防にもなり、掃除もしやすくなります。
5.部屋の中のホコリがたまりやすい場所
部屋の中には、ホコリがたまりやすい場所というのがあります。
ホコリは気流や湿度、静電気などの影響を受け、一定の場所に集まります。
部屋の隅や家具の下にたまりやすく、湿度の高い部屋ではホコリが湿気を含み重くなって床にたまり、乾燥した部屋ではホコリが舞い上がり、テレビ台だけでなく、カーテンレールや照明などの高い位置にたまりやすくなります。
テレビなどの電化製品はホコリを引き寄せやすいので、ホコリがたまりやすい場所に置くと、さらにホコリがつきやすくなります。
6.柔軟剤でホコリをガード
500ミリリットルの水に対して1滴の柔軟剤を混ぜた液体にキッチンペーパーなどを浸して液体が垂れないように絞り、テレビ本体やテレビ台を拭きます。
柔軟剤は静電気を防止し、ホコリがつくのを防いでくれます。
7.まとめ
・木製のテレビ台のカビは消毒用エタノール、酸素系漂白剤、木材用のカビ取り剤で除去できます。
・木製のテレビ台にカビが発生する原因はホコリと湿気によるものです。
・壁側の結露に注意し、水滴はこまめに拭きとりましょう。
・テレビ台と併せてテレビ本体やリモコンやコードのお手入れもしましょう。
・ホコリがたまりやすい場所を避けて木製のテレビ台を設置しましょう。
・柔軟剤でホコリをガードしましょう。
<参考文献>
・松本忠男『カビ・ホコリ・菌を撃退!家の「正しい」掃除ワザ』2019年、宝島社
・沢井竜太『おそうじの超ベストアイディア2020』2020年、晋遊舎