カビのお悩み解決コラム

見えないカビが一番怖い!原因から考えるカビ調査と業者選びの実践ガイド

#カビ取り業者#カビ対策#業者#調査
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監修者穂苅 英樹

編集長(ハーツリッチ株式会社 代表取締役)

カビは見える部分を拭き取っても、しばらくすると再発することがあります。
原因は「掃除不足」ではなく、結露・漏水・換気不足など、湿気がたまる仕組みが残っているケースが多いからです。

原因が違えば、必要な対策も、頼むべき業者も変わります。
そこで重要なのが、発生原因を見極める「カビ調査」です。

この記事では、カビ調査とカビ取りの違いから、調査で分かること、依頼前の準備や業者選びのポイントまで解説します。
原因を押さえて、再発を防ぐ一歩を踏み出しましょう。

この記事でわかること
・カビ調査とカビ取りの違い
・カビの原因を切り分ける考え方
・カビ調査で確認できることと主な調査方法
・後悔しない業者選びのポイント
・依頼前に押さえておきたい準備と確認事項

1. カビ調査の重要性と基本知識

カビ取りをしても、発生原因が残っているとすぐに再発してしまうことがあります。
そこで大切なのが、原因を見極めて対策の方向性を定めるための「カビ調査」です。

まずは、カビ調査が必要なタイミングと、カビ取りとの違いを分かりやすく解説します。

1-1. カビ調査が必要なタイミング

次のような状況では、表面の掃除だけで対処するよりも、専門業者に調査を依頼した方がスムーズに進むことがあります。

  • カビを掃除しても、すぐに再発する
  • 部屋全体にカビ臭が広がっている
  • 咳・アレルギー症状など、体調への影響がある
  • 壁紙の裏や床下など、見えない場所が疑われる
  • 原因が分からない
  • 見た目は少ないのに臭いが強い、または臭いが戻る
  • 雨の後に悪化する
  • クロスの浮き・波打ちや、シミの拡大がある

これらに当てはまる場合、表面のカビだけでなく、結露や漏水など「原因」が残っている可能性があります。
早めに調査を行い、状況を整理しておくと、無駄な掃除や再発を防ぎやすくなります。

1-2. カビ取り業者とカビ調査業者の違い

「カビ取り業者」「カビ調査業者」はどちらもカビの専門家ですが、役割は大きく異なります。

カビ取り業者カビ調査業者
主な役割目に見えるカビを除去し、洗浄や防カビ処理で再発リスクを下げる建物全体を診断し、湿気・結露・漏水などの原因を調べる
調査・分析目視確認が中心含水率測定や空気中のカビ菌測定など、数値に基づく分析を行う
提案内容カビ取り施工・防カビ処理断熱や換気の改善など、根本対策の提案

このように、それぞれ役割と対応範囲が異なります。
根本的な再発防止を目指す場合は、調査とカビ取りの両方に対応できる業者を選ぶと安心です。

見えないカビが気になる方は、まずはカビリスク診断

見えるカビを取っても、住まいの湿気環境によっては再発を繰り返すことがあります。
ご自宅がどのくらいカビを招きやすい状態か、一度カビリスク診断でチェックしてみてください。

穂苅式10秒カビリスク診断

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診断結果について、もう少し詳しく相談したい場合はこちらからご連絡ください。

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2. カビが発生する原因と5つの発生パターン

カビは空気中に存在していても、増殖条件がそろわなければ問題になりません。
ここでは、カビが増えやすい条件発生パターンを解説します。

2-1. カビが増殖する条件

カビ菌は空気中に常に存在していますが、次の条件がそろうと急速に増殖するリスクが高まります。

また、住宅の高気密化・断熱化が進むと、室内の湿気がこもりやすくなります。
換気が不足すると上記の条件が整いやすくなり、カビが発生・再発しやすくなります。

2-2. 5つの発生パターンと見分け方

カビの再発を止めるには、まず「どのタイプの湿気か」を整理することが重要です。
原因が違えば、優先すべき対策も変わります。

パターン主なサイン主な原因
結露型冬に増える・壁や窓が冷たい断熱不足・温度差・換気不足
生活湿気型年中じわじわ増える室内干し・加湿・換気不足
漏水・雨漏り型雨の後に悪化・シミが広がる外壁・屋根・配管の不具合
設備由来型水回りが乾きにくい換気不良・排水不良・配管結露
隠れカビ型見えないのに臭いが強い内部結露・床下湿気・断熱欠損

結露型

冬の窓まわりや北側の壁など、冷えやすい面に出やすいのが特徴です。
断熱と換気を基本に、家具は壁から少し離して通気を確保します。

漏水・雨漏り型

雨の後に悪化しやすく、「シミが広がる」「クロスが波打つ」といった変化が出ます。
原因箇所の補修に加えて、乾燥と除去をセットで考える必要があります。

生活湿気型

寝室や室内干し部屋、クローゼットなど、空気が滞留しやすい場所で起こりやすいパターンです。
換気の習慣化と除湿、収納の詰め込みを避けて通気を確保します。

設備由来型

水回りで起こりやすく、「換気が弱い」「床が乾きにくい」「排水臭がする」といった兆候が出ます。
換気設備の点検・清掃や排水の詰まり解消など、設備面の対処が重要です。

隠れカビ型

見た目は少ないのに臭いが強い、掃除しても臭いが戻る場合に疑います。
含水率や空気測定などで範囲を絞り、隔離・除去・乾燥の順で対処します。


3. カビ調査・カビ取り業者を見極めるポイント

カビ対策は、原因の見立てと施工品質によって結果が大きく変わります。
そのため、価格や広告だけで判断せず、以下のポイントで業者を選ぶことが重要です。

3-1. カビと建築に関する専門知識

カビ対策では、発生メカニズムを理解していることが重要です。
湿度計・含水率計・ATPふき取り検査などを用いて、状況を根拠をもって説明できる業者を選びましょう。

また、カビは建物の構造や断熱・換気に関わることも多いため、建築士や施工管理技士などの資格があるか、建築的な知見を持つスタッフがいるかも判断材料になります。

3-2. 実績・施工事例・口コミ

業者選びでは、実績と経験を確認することが重要です。

公式サイトに施工写真ビフォー・アフターが掲載されている業者は、実績を確認しやすく判断材料になります。
SNSやブログで現場レポートを公開している場合は、対応の丁寧さや作業内容も把握しやすいでしょう。

口コミやレビューも参考になりますが、複数の情報源を確認し、過度な宣伝は見極めることが重要です。

3-3. 料金体系と調査の丁寧さ

費用の安さだけで決めるのは危険です。

見積もりでは、費用に何が含まれるのか(出張費・機材費・防カビコーティング・アフター点検など)と、追加料金の有無を確認しましょう。
極端に安い業者は工程が不足し、再発などトラブルにつながる恐れがあります。

また、調査や見積もりの際に、カビの状況や原因を根拠をもって説明してくれるかも重要です。
「なぜ発生し、どのような対策が必要か」を納得できるまで説明してくれる業者を選びましょう。

3-4. アフターサポートと保証

優良業者は、カビ取り後の再発に備えて保証アフターフォロー体制を用意しています。
再施工保証や定期点検、生活環境のアドバイスなどが含まれるか確認しましょう。

保証の確認ポイントは以下の通りです。

  • 期間:何か月間(何年)保証されるのか
  • 対象範囲:施工箇所のみか、同室全体まで含まれるのか
  • 再発時の対応:再施工か点検のみか、出張費の扱いはどうなるか
  • 免責条件:換気を止めた場合や雨漏りを放置した場合など、保証対象外となる条件は何か

カビは一度で完全に解消できない場合もあるため、保証内容まで確認したうえで長期的に相談できる業者を選ぶことが大切です。


4. 依頼前の準備と見積もり・契約のポイント

業者への依頼は、事前準備によって調査や見積もりがスムーズになります。
依頼から見積もり確認までの流れは、次の6ステップで進めましょう。

4-1. 現状を整理する

まずは、カビの発生状況を客観的に説明できる状態にしておきます。

  • 発生場所や範囲を確認する
  • 再発しやすい条件(雨の後・結露など)を整理する
  • 写真は引き・寄り・全体を撮影する
  • 増えるタイミングや生活状況をメモしておく

この準備ができていると、業者が状況を把握しやすく、対応可否や調査方針の判断が早くなります。

4-2. 住まい形態別に相談先を整理する

同じカビでも、住まいの形態によって相談先や段取りが変わります。

賃貸住宅の場合

まずは管理会社または大家に連絡します。
自己判断で工事を進めると、費用負担や原状回復で揉めやすくなります。

「いつから」「どこに」「どの程度」「写真」を添えて相談するとスムーズです。
結露か漏水かで責任範囲が変わるため、調査結果などの記録が重要になります。

分譲マンションの場合

専有部か共用部か(窓サッシ、外壁面、配管など)で窓口が変わります。
管理組合または管理会社に、過去の修繕履歴や同様の事例がないか確認すると、判断が早く進むことがあります。

戸建ての場合

雨漏り、外壁、床下湿気が絡む場合は、カビ対策だけでなく建築側の知見が必要になることがあります。
「調査→原因補修→乾燥→除去」の順が崩れると再発しやすいため、工程を分けて整理して進めましょう。

4-3. 業者を比較して絞り込む

候補となる業者を複数社選び、実績や対応範囲を比較して2〜3社に絞り込みます。

  • 施工事例や写真の有無
  • 調査に対応しているかどうか
  • 説明の分かりやすさ
  • 口コミや評価の傾向

これらをそろえて確認し、どこまでが料金に含まれるかを比較しましょう。

4-4. 問い合わせ時に確認する

問い合わせの段階で、調査の内容と条件を確認しておくと、後のトラブルを防ぎやすくなります。

  • 調査は目視のみか、測定を含むか
  • 調査費用の有無と施工費との関係
  • 報告書の有無(写真・数値・提案の内容)
  • 有料検査に進む条件

費用の有無だけでなく、調査で何が分かり、何が成果物として残るかまで確認しましょう。
回答はメールなどで残しておくと安心です。

4-5. 現地調査当日の準備をする

確認したい場所が見られないと原因の特定が難しくなるため、事前に以下を整えておきましょう。

  • 家具は壁から少し離しておく
  • 押入れや床下点検口の前を空けておく

壁際や点検口まわりは原因に関わることが多いため、動線を確保しておきましょう。
見落としを減らし、原因の切り分けが進みやすくなります。

4-6. 見積書や契約内容を確認する

見積書は金額だけでなく、作業内容と条件が明確かどうかを確認することが重要です。

  • 作業範囲
  • 工程
  • 使用薬剤
  • 追加費用が発生する条件
  • 仕上がりの確認方法

同じ「カビ取り」でも、範囲や工程の違いで費用と効果は変わります。
追加費用が発生する条件は事前に明確にし、不明点は書面で確認しておきましょう。


5. カビ調査の検査内容と実施の流れ

専門業者が行うカビ調査には、原因を切り分けるための複数の検査があります。
事前に基本を押さえておくと、現地での説明や報告書の内容が理解しやすくなります。

5-1. 各調査方法の内容と目的

調査は目的に応じて組み合わせて行われます。
ここでは、代表的な方法と、何を確認するためのものかを整理します。

目視・聞き取り

換気扇の稼働状況、雨漏りの有無、結露しやすい場所、生活習慣などを確認し、湿気がたまりやすい条件を整理します。
全体像を把握し、次に行う測定や採取の優先順位を決めるための土台になります。

含水率測定

建材の含水率や、結露が疑われる部位の湿り具合を測定し、湿気や漏水の影響を推定します。
数値で比較できるため、怪しい場所の特定や乾燥の要否判断に役立ちます。

ATPふき取り検査

表面を拭き取り、ATP量を測定して汚れ・汚染の目安を数値化します。
見た目では分かりにくい汚染の強さを把握し、清掃や除菌の必要性、施工後確認の参考にします。

浮遊真菌検査

室内空気を吸引し、空気中に浮遊するカビ菌の量を測定します。
汚染状況を把握し、換気状態の評価や、傾向把握の目安として用いられます。

培養試験・菌種同定

採取した菌を培養し、菌の種類菌数の傾向を調べます。
優勢なカビの種類を把握することで、対策方針の検討や報告書の根拠として役立ちます。

5-2. 調査にかかる時間と報告書の見方

現地調査は一般的に1〜2時間程度で完了します。
培養試験を行う場合は、結果が出るまでに数日〜1週間程度かかることがあります。

報告書では、次の項目が整理されています。

  • 測定結果の数値
  • 原因と考えられる要因
  • 推奨される対策

数値だけでなく、「なぜその対策が必要なのか」という説明まで確認することが重要です。


6. カビ取り当日の流れと確認ポイント

カビ調査で状況が整理できたら、必要に応じてカビ取り作業を行います。
施工を依頼する場合は、当日の工程を把握しておくことで、当日の確認や対応がスムーズになります。

ここでは、カビ取り当日の流れ事前に確認しておきたいポイントを整理します。

6-1. 典型的な作業フロー

当日の作業は、次の流れで進むことが多いです。

養生・隔離する
薬剤や胞子が周囲に広がらないよう、作業範囲を養生して隔離します。

除去・洗浄する
表面を拭くだけでなく、素材に合わせた方法で汚染を除去・洗浄します。

乾燥させる
水分が残ると再発しやすいため、必要に応じて十分に乾燥させます。

防カビ処理を行う
状況に応じて、防カビ処理を実施し再発リスクを抑えます。

清掃・復旧する
作業後に周辺を清掃し、家具の戻し方や復旧範囲を確認します。

仕上がりを確認する
写真や臭いの確認に加え、必要に応じて測定で状態を確認します。

6-2. 事前に確認しておきたい事項

当日の認識違いを防ぐため、作業前に次の点を確認しておくと安心です。

  • 当日の作業範囲と、対象外の範囲
  • 追加作業・追加費用が発生する条件
  • 作業時間の目安と、当日の立ち会いが必要なタイミング
  • 作業後の注意事項(換気、家具の戻し方、臭いが残る場合の対応など)

これらを事前に共有しておくと、追加作業の要否や費用の判断がスムーズになります。
可能であれば、確認内容はメモやメールで残しておくと安心です。


7. 再発を防ぐための生活管理

カビ対策は、施工で終わりではなく、その後の生活環境によって再発リスクが変わります。
この章では、再発を防ぐためのポイントを整理します。

7-1. 再発防止は日々の工夫で差がつく

カビはゼロにするというより、増えにくい環境を維持するのが現実的です。
極力、湿気がたまる時間を短くしましょう。

  • 換気を習慣化する:入浴後や料理後、室内干しの後は換気する
  • 収納を詰め込みすぎない:空気の通り道を残す
  • 家具を壁から少し離す:冷える面に湿気が滞留しやすい

これらは特別な道具がなくても取り組める基本対策です。
小さな工夫の積み重ねが、再発リスクを大きく下げます。

7-2. 再発しやすい盲点

次の場所や状況は見落としがちですが、湿気がこもりやすく、カビが発生しやすいポイントです。

  • 収納内部:クローゼットの奥、押入れの隅
  • 家具の裏側:ベッド下、ソファ裏、壁に密着した家具の背面
  • 冷えやすい部屋:北側の部屋、1階の角部屋、床下に近い部屋
  • 換気が止まりやすい環境:24時間換気を停止している、窓をほとんど開けない

これらは空気が動きにくく、湿気が残りやすい点が共通しています。
定期的に扉を開ける、家具を少し動かすなど、点検する習慣をつけておきましょう。


8. カビ調査に関するよくある質問

依頼を検討する段階で、疑問や不安を感じる方も少なくありません。
ここでは、カビ調査についてよく寄せられる質問をまとめます。

Q1. カビ調査だけ依頼する価値はある?

再発を繰り返す場合や原因が分からない場合は、調査だけでも有効です。
湿気・断熱・換気などの要因を整理でき、生活改善や補修の判断に役立ちます。

除去だけを繰り返すより、原因を押さえた方が再発防止につながります。

Q2. 調査費用はいくらくらい?

会社によって異なりますが、出張費込みで数万円~が目安です。
培養試験や報告書が別料金になる場合もあります。

見積もりは金額だけでなく、調査内容や成果物の有無も含めて比較しましょう。

Q3. 自分でできるカビ対策は?

掃除・換気・除湿が基本です。
カビ取り剤を使う場合は、換気と保護具を徹底してください。
広範囲に広がっている場合や原因が分からない場合は、無理をせず専門業者に相談する方が安全です。

Q4. よくあるトラブルと回避策は?

失敗パターンを知っておくと、トラブルを避けやすくなります。

  • 極端に安い:必要な工程が省略されている可能性があります。見積書の工程を比較し、養生・乾燥・確認作業が含まれているか確認しましょう。
  • 説明が抽象的:原因や対策の根拠が示されていない場合があります。なぜその施工が必要なのか、具体的な説明を求めましょう。
  • 追加費用が不透明:当日になって想定外の費用が発生することがあります。追加費用が生じる条件を事前に書面で確認しておきましょう。
  • 臭いが残る:見えるカビは除去できても、隠れカビや湿気の原因が残っている場合があります。必要に応じて再調査や範囲の再確認を依頼しましょう。

9. まとめ

カビ対策は、見えているカビを取るだけで終わらせず、まず原因を整理して再発を防ぐことが重要です。
自力で判断しづらい場合や再発が続く場合は、「カビ調査」で結露・漏水・換気不足などの背景を切り分けると、必要な対策を優先順位をつけて進めやすくなります。

依頼の流れは、次の6ステップで進めるとスムーズです。

業者を選ぶ際は、次のポイントを総合的に確認しましょう。

これらを押さえることで、価格だけに左右されず、納得できる判断がしやすくなります。

状況に応じてカビ調査も活用しながら、原因に合った対策を取れば再発リスクを大きく減らせます。
まずは現状を整理し、必要があれば信頼できる専門業者に相談しながら、無理のない形で対策を進めていきましょう。

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