プロが教える!布団に生えたカビを効果的に除去する方法と9つのカビ対策術

「久しぶりに来客用の布団を出したら、なんだかカビ臭い」
「万年床にしていたら、敷布団の裏に黒いカビが生えていた」
そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
布団は湿気を吸収しやすいため、環境によってはすぐにカビが発生してしまいます。
特に日当たりの悪い部屋で布団を敷きっぱなしにしていると、湿気がこもり、気づかないうちにカビが繁殖していることも少なくありません。
カビは見た目の問題だけでなく、アレルギーや喘息などの健康被害の原因になる恐れがあります。
さらに、カビが発生しやすい環境はダニも繁殖しやすく、不衛生な状態になりやすいため注意が必要です。
この記事では、布団に生えたカビを効果的に取り除く方法と、再発を防ぐための9つのカビ対策を専門家の視点から詳しく解説します。
カビの原因やNG習慣にも触れているので、今まさに困っている方も、これからの予防を考えている方も、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
この記事でわかること |
・自宅でできる布団のカビ取り方法 ・布団のカビを防ぐための9つの対策 ・布団にカビが発生する原因 ・布団にカビが生えるNG習慣 |
目次
1. 自宅でできる!布団に発生したカビの除去方法

カビは単なる汚れではなく菌の一種なので、放置すると広がっていきます。
中には健康に悪影響を及ぼす種類もあり、喘息やアレルギーの原因になることもあります。
特に布団に発生したカビの場合、就寝中にカビを大量に吸い込んでしまう恐れがあるため、すぐに対処する必要があります。
ここでは、自宅で出来るカビ取り方法をご紹介します。
ただし、この方法で除去できるのは軽度のカビだけなので、カビが酷い場合は2. 自宅で布団のカビ取りが難しい場合の対処方法を参考にしてみてください。
1-1. 消毒用エタノール&重曹水で除去する

まずは、消毒用エタノールと重曹水でカビ取りしてみましょう。
エタノールはカビの発生を抑える効果があり、人体にとっても害が少ないため、カビの範囲が小さい場合に有効な手段です。
また、重曹水は天然の洗浄剤であり、カビを中和しやすくする効果があります。
用意するもの
- 消毒用エタノール(70~80%濃度)
- 重曹
- 水
- スプレーボトル
- 布もしくは使い捨てペーパー
- マスク
- ゴム手袋

ドーバー パストリーゼ77
出典:Amazon

シャボン玉石けん 重曹
出典:Amazon
注意事項
- マスク・ゴム手袋を着用し、換気しながら作業を行う
- エタノールは引火性が高いため、火気厳禁
- 色落ちや素材への影響が心配な場合は、目立たない箇所で試してから使用する
カビ取り手順

- ① 重曹水を作る

まずは重曹水を作ります。
小さじ1の重曹と100mlの水を入れてよく混ぜて、それをスプレーボトルに入れてください。
- ② カビ部分に重曹水を吹きかける

布団のカビが生えている部分に重曹水をたっぷり吹きかけましょう。
- ③ 水気を拭き取る

布もしくは使い捨てペーパーを使って、水気をしっかりと拭き取ってください。
- ④ エタノールを吹きかける

さらに消毒用エタノールを布団に吹きかけてカビを死滅させてください。
もし布団が自宅で丸洗いできるタイプであれば、このあと洗濯して布団全体を綺麗にしましょう。
- ⑤ 布団を干して日光消毒する

最後に布団を風通しの良い場所に干して、しっかりと乾燥させてください。
紫外線には殺菌効果があるため、天日干しにすることでさらに高い除菌効果が期待できます。
1-2. 酸素系漂白剤で除去する
消毒用エタノールや重曹水で落ちないカビには、酸素系漂白剤の使用がおすすめです。
塩素系と違い、色柄物にも比較的使いやすいのが特徴です。
ただし、素材によっては影響が出ることもあるため、注意事項と手順を守って安全に作業を行いましょう。
用意するもの
- 酸素系漂白剤
- 水
- バケツや洗面器
- 布
- マスク
- ゴム手袋
- スプレーボトル(必要な場合)
- 使い捨てペーパー(必要な場合)
- 歯ブラシ(必要な場合)

グラフィコ オキシクリーン
出典:Amazon
注意事項
- マスク・ゴム手袋を着用し、換気しながら作業を行う
- 素材によっては漂白剤の影響を受けるため、目立たない箇所で試してから使用する
- 長時間放置を避け、漂白液はしっかり拭き取るようにする
- 漂白液は密閉したまま放置するとガスが発生して危険なため、使用後は必ず捨てる
カビ取り手順

- ① 漂白液を作る

バケツや洗面器にぬるま湯を入れて、そこに酸素系漂白剤を溶かし入れてください。
オキシクリーンの場合、1Lにキャップ1杯が目安です。
スプレーする場合は、漂白液をスプレーボトルに入れます。
- ② カビ部分に漂白液を塗布する

漂白液をカビに直接スプレーするか、布に含ませてカビの部分にのせるようにして塗布します。
- ③ しばらく放置する
カビの色素を浮かせるために、10分程度放置します。
放置しすぎは素材を傷める恐れがあるので注意しましょう。
- ④ やさしく拭き取る

水で濡らした布で丁寧に拭き取ります。
落ちにくい場合は歯ブラシを使って軽くこすりましょう。
漂白液が残らないよう、布を洗いながら繰り返し拭き取ってください。
それから、清潔な布もしくは使い捨てペーパーで布団の水分を取り除きます。
もし布団が自宅で丸洗いできるタイプであれば、このあと洗濯して布団全体を綺麗にしましょう。
- ⑤ 布団を干して日光消毒する

最後に布団を風通しの良い場所に干して、しっかりと乾燥させてください。
紫外線には殺菌効果があるため、天日干しにすることでさらに高い除菌効果が期待できます。
また、作った漂白液は、放置するとガスが発生して容器が破裂する恐れがあるため、使用後はすぐに捨ててください。
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1-3. 布団OKのカビ取り剤で除去する
布団や布製品に使用できる市販のカビ取り剤を使って、カビを除去することも可能です。
多くの製品には漂白効果のある「次亜塩素酸ナトリウム」が含まれており、塩素のような独特のにおいがありますが、時間の経過とともに消えるため安心して使用できます。
使用する際は、製品ごとの使用方法を必ず確認し、注意事項を守ってカビ取りしましょう。

ビーワンコーポレーション カビホワイト カビソフト除去スプレー
出典:Amazon
2. 自宅で布団のカビ取りが難しい場合の対処方法
カビの範囲が広い場合や、根が深く入り込んでいる場合は、先ほどご紹介した方法では完全に除去できないケースもあります。
そのようなときは、無理に自力で対処しようとせず、以下の方法を検討するのがおすすめです。
2-1. コインランドリーで丸洗い

手軽にカビを除去したい場合は、コインランドリーで布団を丸洗いする方法がおすすめです。
大型の洗濯機と乾燥機を使えば、布団全体をしっかりと洗浄・乾燥でき、洗剤と高温の水でカビを落とし、乾燥機の熱で再発も防げます。
また、自宅で消毒用エタノールや酸素系漂白剤でカビ取りを行った後に、仕上げとしてコインランドリーで洗濯・乾燥するのも効果的です。
ただし、布団の種類によっては丸洗いできないものもあるため、事前に洗濯表示を確認するようにしましょう。
また、カビ菌は非常にしぶといため、洗浄だけでは完全に死滅しない場合もあります。
その場合は、次に紹介するガス滅菌の利用をおすすめします。
2-2. ガス滅菌を依頼する

ガス滅菌は、布団に付着したカビや細菌、ダニなどを完全に殺菌する方法です。
専門の業者に依頼することで、エチレンオキサイドガスなどの殺菌効果のあるガスを使って布団内部まで徹底的に殺菌してもらうことができます。
主な効果としては、以下のような点が挙げられます。
- 布団の内部までしっかり殺菌できる
- 丸洗いできない布団でも対応可能
- しぶといカビ菌や害虫の卵まで除去できる
ガス滅菌は高い殺菌効果が期待できるため、特に衛生面に敏感な方や、カビの根が深くまで広がっている場合に適しています。
また、ハーツクリーンのガス滅菌は段ボールに入れて送ることでまるごと滅菌してもらえるので、布団だけでなく、小物や本などもまとめて依頼することができます。
ただし、こちらはカビを死滅させるだけで、カビの色素を落とすことはできません。
しみ抜きも行ってほしい場合は、次に紹介するクリーニング業者に依頼するようにしましょう。
2-3. クリーニング業者に依頼する

自力でのカビの除去が難しい場合は、クリーニング業者に依頼するのが良いでしょう。
クリーニング業者なら専門的な知識と技術で、汚れやカビを落としてくれます。
しかし、布団に発生したのが黒カビだった場合、通常のクリーニング業者では断られることもあります。
理由は黒カビは非常に厄介なカビで、プロでも除去が難しいからです。
もし通常のクリーニング店では断られるほどカビが酷い場合は、カビ取り専門のクリーニング業者に依頼するのがおススメです。
先ほど紹介したガス滅菌を行って徹底的にカビを死滅させ、さらに老舗のクリーニング店の熟練した技術でカビの色素も落としてくれます。
こちらは他のクリーニング業者より料金が高いため、高級な布団や替えがきかない大切な布団などのカビ取りに利用することをおススメします。

2-4. 買い替える
布団の広範囲にカビが発生し、自宅での処理やクリーニングでも十分に取り除けない場合、思い切って布団を買い替えるのも一つの方法です。
特に長年使用している布団は、劣化が進んでいる可能性もあるため、買い替えを検討する良い機会となるでしょう。
新しい布団を選ぶ際には、防ダニ・抗菌加工が施されているものや、通気性の良い素材を選ぶのがおススメです。
3. なぜ布団にカビが発生するのか
布団のカビ取りが終わったら、今度は二度とカビが再発しないように対策する必要があります。
そのためには、「なぜ布団にカビが生えるのか」を理解しておきましょう。
3-1. 布団に発生するカビの種類
まずは布団に生えやすいカビの種類を3つご紹介します。
クロカビ(クロカワカビ)

学名は「クラドスポリウム」で、家のいたるところに発生しやすいカビです。
お風呂場や壁、キッチンなど湿気が多い場所に生えやすく、日本全国で発生しています。
布団に黒カビが少しでも生えていたら、見えない箇所にもカビが広がっている可能性が高く、すぐにカビ取りを行う必要があります。
コウジカビ
学名は「アスペルギルス」で、味噌や甘酒など食品にも使用されるカビです。
白や黄色、褐色などの色で生えます。
種類は150ほどあり、人にとって有用なものが多いですが、中にはアフラトキシンという強力な毒素を産生するものもあります。
ススカビ

黒いススのように繁殖するカビで、軽いため空気中に漂いやすい性質があります。
胞子を吸い込むとハウスダストの原因となることもあり、一般的なカビと同様に高温多湿の場所で増えやすいです。
3-2. 布団にカビが発生する原因
カビは増殖するために以下の4つの条件が必要と言われています。

これらの条件が揃うことで、カビは増殖します。
そして布団はこの4つの条件が揃いやすい場所です。
- 栄養が豊富にある
布団には、人の皮脂やフケ、ダニの死骸などの有機物が溜まりやすく、これがカビの栄養源になります。
これらはカビの成長に必要なエネルギーとして働きます。
- 温度がカビに最適
布団は人の体温が伝わることで、カビが好む20~30℃の温度が保たれやすくなります。
とくに就寝中は布団内部が温まり、カビの繁殖が進みやすくなります。
- 湿気がこもりやすい
カビは湿度が60%を超えると繁殖し始めますが、押入れに収納された布団や汗を多く吸った布団は、特に湿気がこもりやすい傾向があります。
内部の湿気は乾きにくいため、長期間放置するとカビが発生しやすくなります。
これらの条件が重なることで、布団はカビが生えやすい場所となります。
特に汗をよくかく人の布団や、発汗の多い赤ちゃんの布団はカビが発生しやすいので注意が必要です。
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4. 布団にカビを発生させるNG習慣
先ほどお伝えしたように、カビは「湿度・温度・栄養源・酸素」の4つの条件がそろうことで繁殖します。
実は、私たちの何気ない日常の行動が、これらの条件を満たし、カビを育ててしまっていることも少なくありません。
ここでは、ついやってしまいがちなNG習慣を紹介します。
思い当たるものがあれば、今すぐに改善するようにしましょう。

4-1. 万年床にしている

布団を敷きっぱなしにしていると、通気性が悪くなり、湿気がこもりやすくなります。
これにより、布団内部の湿度が高まり、カビが発生しやすい環境が整ってしまいます。
特に梅雨時や湿度の高い日、日当たりや風通しの悪い部屋では、布団が乾きにくく、リスクがさらに高まります。
万年床の習慣は、布団の寿命を縮めるだけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があるので今すぐやめましょう。
4-2. 結露する窓際に布団を敷く
結露している窓際に布団を敷くと、外気の湿気を布団が吸収しやすくなります。
特に冬場や湿度の高い時期には、窓際の結露が布団に移り、湿気がこもりやすくなります。
この環境では、布団が常に湿った状態になり、カビの温床となってしまうでしょう。
4-3. 部屋の掃除や換気を行わない
部屋の掃除や換気を怠ると、部屋全体の湿度が高くなり、カビが発生しやすい環境が整います。
特に湿度の高い季節や、雨が続く時期には、部屋の空気がこもりがちになります。
また、埃や汚れが溜まると、それがカビの栄養源となり、布団だけでなく部屋全体にカビが広がるリスクが高まるでしょう。
4-4. 起床後すぐに押入れにしまう

起床後すぐに押入れにしまうと、布団に残った湿気がこもったままになります。
就寝中にかいた汗が布団に染み込み、そのまま収納されることで、湿気が逃げ場を失い、カビが発生しやすい環境が整ってしまいます。
4-5. 布団やシーツの汚れを放置する
布団に食べカスやゴミ、汗や皮脂が付着したままになっていると、それらがカビやダニの栄養源となり、寝具全体に汚染が広がる原因になります。
特にシーツをあまり洗わない場合、皮脂やホコリが蓄積し、布団本体にも影響が及びやすくなります。
不衛生な状態が続くことで、カビの発生リスクが一気に高まってしまいます。
5. 布団のカビを防ぐ!9つのカビ対策
最後に布団のカビが再発しないようにするためのカビ対策をご紹介します。
今すぐにできるものから、アイテムが必要なものもあるので、できることから始めてみてください。

5-1. 定期的に布団を干す

湿気はカビの原因になるため、天気の良い日はこまめに布団を干すようにしましょう。
布団を両面しっかりと干すことで、湿気がたまりやすい部分も乾燥させることができます。
日光には殺菌効果もあるため、カビの発生を防ぐだけでなく、ダニの予防にも効果的です。
5-2. 布団乾燥機を活用する
梅雨時期や花粉症のため布団を外に干せない場合は、布団乾燥機の使用がおすすめです。
布団乾燥機は一気に高温で布団を乾燥させることができるため、ダニやカビの原因を効果的に除去できます。
乾燥機を使用した後に、掃除機で布団の表面を吸い取ることで、さらに清潔な状態を保つことができます。
布団乾燥機は季節を問わず、手軽に布団のケアができる便利なアイテムです。

アイリスオーヤマ 布団乾燥機
出典:Amazon

アイリスオーヤマ 布団クリーナー
出典:Amazon
5-3. こまめにシーツを洗う
シーツは睡眠中に汗や皮脂、ホコリが付着しやすく、これらがカビやダニの栄養源になってしまいます。
放置すると布団本体にも影響が及ぶため、週に1回を目安に洗濯し、清潔な状態を保つことが大切です。
汗をかきやすい夏場や、汗っかきの方は、週2回の洗濯がおすすめです。
また、洗濯後はしっかりと乾燥させてから使用することも忘れないようにしましょう。
5-4. 布団の下にすのこや除湿シートを敷く
布団を床に直接敷くと、湿気がこもりやすくなり、カビの原因になります。
その対策として、布団の下にすのこを敷いて通気性を確保する方法がおすすめです。
また、よりコンパクトに対策したい場合は、除湿シートを敷くのも効果的です。
ただし、すのこも除湿シートも使い続けるうちに湿気を吸い込むため、定期的に乾燥させて清潔な状態を保ちましょう。

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ドライペット ふとん快適シート
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5-5. 除湿機やエアコンを使用する

部屋全体が湿気を帯びやすい梅雨や夏場には、除湿機やエアコンの除湿機能を活用することが効果的です。
湿度をコントロールすることで、カビが発生しにくい環境を作ることができます。
中には空気清浄機と一体型の除湿機もあり、カビの原因となる湿気と空気中の汚れを同時に対策できるため、より高い効果が期待できます。
また、窓がない寝室など換気がしにくい場所では、サーキュレーターや扇風機を併用して空気の循環を促すと、さらに湿気対策に役立ちます。

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5-6. 起床後にすぐに畳まない
カビ予防として簡単にできる方法の一つが、「布団から出てすぐに畳まない」ということです。
使用直後の布団は、睡眠中に出た汗などの水分を多く含んでいます。
このまま収納するとカビの原因となるため、起床後は20分ほど放置して水分を蒸発させてから収納するようにしましょう。
5-7. 換気と掃除をこまめに行う

カビ予防の基本として大切なのが、換気と掃除をこまめに行うことです。
朝起きてから窓を開けて部屋全体の空気を入れ替えることで、湿気を排出し、新鮮な空気を取り入れることができます。
また、定期的に掃除をすることで、湿気やホコリが溜まるのを防ぎ、カビの発生リスクを下げます。
簡単なことですが、これを習慣化することがカビ予防には非常に重要です。
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5-8. 布団の位置を定期的に変える
布団の位置を定期的に変えることで、カビの発生を防ぐことができます。
万年床にしている場合や、布団の位置を固定していると、特定の部分に湿気が溜まりやすくなります。
定期的に布団の位置を変えることで、湿気が一箇所に集中するのを防ぎ、カビのリスクを分散させることができます。
5-9. 押入れを定期的にチェックする

布団を収納する押入れ自体にカビが発生している場合、それが布団に移ってしまう可能性があります。
定期的に押入れのカビをチェックし、万が一発生していた場合は、押入れのカビ取りを行ってください。
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また、押入れが湿気を帯びている場合は、中に除湿剤を置くと効果的です。
除湿剤は定期的に交換し、常に乾燥した状態を保つようにしましょう。

オカモト 水とりぞうさん
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6. まとめ
今回は布団に発生したカビの除去方法やカビ対策について解説しました。
カビは見た目の問題だけでなく、アレルギーや喘息など健康に影響を及ぼす恐れもあるため、早めの対処が大切です。
軽度のカビであれば、消毒用エタノールや重曹水を使った方法、または酸素系漂白剤を使った方法で、自宅でも対応できます。


もしカビが酷い場合は、自力では完全に除去できない可能性が高いです。
その場合は、カビ取り専門のクリーニング業者やガス滅菌を検討してみてください。
プロに任せることで、徹底的にカビを取り除いてくれるでしょう。

また、カビ取りが終わったら今度は二度とカビが発生しないように以下のカビ対策を行ってください。

そして、布団にカビが発生しやすいということは、もしかしたら室内にカビが発生し、空気中に大量にカビの胞子が浮遊している可能性があります。
その場合は、部屋のカビ取りが必要になるため、一度カビ取り業者に相談することをおススメします。

カビは私たちの健康を脅かす恐れがある危険なものです。
布団だけでなく部屋全体のカビを防ぎ、清潔で快適な生活空間の維持を目指してください。
