
【お悩み】
築37年の古いマンションの一階に住んでいますが、結露がひどく、カビが生えてしまい困っています。
内窓(インプラス)はカビ予防になると聞いたのですが、実際に効果はあるのでしょうか?
結露軽減や断熱効果が期待できると、近年注目されている「内窓(インプラス)」。
本当に効果があるのか、デメリットはないのか気になりますよね。
この記事では、内窓(インプラス)が結露の軽減、カビ予防にもつながる理由を詳しく解説します。
また、導入前に知っておくべきデメリットや、内窓の設置が特に効果的な居住環境についてもご紹介します。
内窓の導入を検討中の方は、ぜひ最後までお読みください。
| この記事で分かること |
| ・内窓によるカビ対策の効果 ・内窓を取り付けた方が良い居住環境 ・内窓のデメリット |
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目次
1. 内窓は結露に効果があるの?

ずばり結論から申し上げると内窓は結露対策に、ひいてはカビ予防に効果があります。その理由を内窓の仕組みをふまえてお伝えしていきます。
1-1. 内窓(インプラス)とは?
そもそも内窓(インプラス)とはどのようなものかご存じでしょうか。インプラスとは、既存の窓の内側(イン)にプラスしてもう一枚新たに取り付けた窓のことです。
インプラスは住宅設備機器を扱うLIXILから出ている内窓の名称で、他メーカーではプラマードU(YKK AP株式会社)やまどまど(旭硝子株式会社)、プラスト(大信工業株式会社)といった名称で販売されています。
内窓には、主に
- 断熱効果
- 結露軽減
- 遮音効果
- UVカット効果
- 防犯対策
の役割があります。メーカーごとにガラスの材質や構造に多少違いはありますが共通する内窓のメリットには上記のようなことがあります。
1-2. 内窓によるカビ対策
ではなぜ内窓を設置することでさきほど挙げた5つの効果が得られるのでしょうか。今回はカビと関連のある「断熱効果」と「結露軽減」にフォーカスしてその理由をみていきましょう。
① 断熱効果
外窓のみの場合、冬場の冷たい外気が室内に伝わりやすく窓付近は冷えていて、部屋も温まりにくくなってしまいます。夏の暑い日も同様に、熱い空気が室内に伝わり冷房をつけていても部屋が冷えにくいです。
質問者様のお住まいは築37年ということで建物や冷暖房設備も古くなっていて空調設備が効きにくくなっている可能性があります。内窓を設置することで既存の外窓と内窓の間に空間ができます。
それにより外気の影響を受けにくくなり、冬は暖かく夏は涼しい環境をつくることができるのです。断熱性が不十分な窓では室内の温かい空気が冷たい窓ガラスにダイレクトに触れることで結露が生じやすくなります。
暖かい室内に結露による大量の水分が加わることでやがて窓周りカビが生えてしまいます。内窓を取り付けることで断熱性が高まり快適に過ごすことができ、結露も防ぐことができるのです。
② 結露軽減
内窓の断熱効果により外気の影響を受けにくくすることで結露を軽減できることはさきほどお伝えしたとおりですが、今回の質問者様の場合1階にお住まいということでその点にも少し触れたいと思います。
マンションや戸建てに限らず1階の部屋は結露が生じやすいという特徴があります。地面の温度によって部屋が冷やされるため夏場は涼しいですが冬は熱を奪われてしまいかなり冷え込みます。
そのため1階の部屋は、冬場は特に結露ができやすくカビが生えやすくなるのです。また日当たりが悪い北側の部屋や外に面している表面積が広い角部屋も湿度が高くなり結露が生じやすいと言えます。
内窓を取付けることで結露を軽減し窓周りのカビを抑えることができます。
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1-3. 既存の外窓の結露は改善されないのでは?
内窓の取り付けによって窓の結露が軽減され、窓や室内のカビ発生を抑えることができることはお伝えした通りですが、既存の外窓と内窓の間に結露が発生することはないのでしょうか?
これは私が率直に感じた疑問でもありますが、内窓を取付けても外側の窓には結露が発生したまま・・・となると掃除の手間が増えるだけで内窓を取付ける意味はあるのでしょうか。
そもそも結露はどのようにして発生するのでしょう。空気は温度によって含むことができる水蒸気量が異なります。温度が高い方がより多くの水蒸気を含むことができ、逆に低温では含むことのできる水蒸気量は少なくなります。
室内の温かい空気が水蒸気を含みそれが窓の冷たい空気に触れることで抱えきれなくなった余分な水蒸気が結露となって現れるのです(飽和水蒸気量)。

そのため、室内と外の気温差が大きいほど結露が多くなります。また、室内と外の気温差が少なくても室内の湿度が高いと室内側の窓はすぐに飽和水蒸気量を超えてしまい結露が発生します。
つまり、結露が発生する環境というのは
- 空気が存在する
- 屋内と屋外の温度差が大きいor室内の湿度が高い
の条件が揃っているのです。外窓一枚の窓ではガラス一枚を隔てただけなので気温差が大きく、結露が発生しやすいのです。では、内窓を付けた場合ではどうでしょうか。
内窓を取付けることで外窓と内窓の間に空気層ができますが結露が発生するほどの水蒸気量にはならない上、冷たい外気と室内の温かい空気が緩やかに混ざり合い急激な気温差がなくなります。従って、内窓を取付けることで既存の外窓の結露も軽減することができるのです。
ただし、内窓を取付けても外窓に結露が発生することがあります。それは、
- 外の気温が低すぎる
- 外窓と内窓の距離が遠い
といった場合です。また、ご家庭の居住環境によってはインプラスを取付けても外窓に結露が発生することもあります。インプラスを扱う株式会社LIXILのサイトにも
「室内の状態によってはインプラスを取付けても外部サッシに結露が発生する場合があります」
との記載があるため完全に断熱できないこともあるようです。内窓を取付ける前には、ご自身の住まいが内窓の設置に向いているがどうかを事前に業者に相談することをおすすめします。
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窓まわりだけでなく「カビリスク診断」で家全体の条件も整理
内窓で結露が軽くなっても、室内の湿度・換気・断熱の弱点が残っていると、別の場所でカビが出ることがあります。
「カビリスク診断」で住まい全体の“出やすさの傾向”を押さえておくと、内窓とあわせて次に何を優先すべきかが決めやすくなります。
2. 内窓を取り付けた方がいい居住環境とは?

今お住まいの家に内窓を取り付けた方がよいかどうかはどのように判断したらよいのでしょうか。
業者に相談する際の判断材料にしてみください。以下の項目に当てはまるものがあれば内窓の取り付けを前向きに検討してみてもいいでしょう。
① 窓の結露に悩んでいる
② すでに窓のサッシや室内の壁にカビが発生している
③ 築年数が古い
④ 下の階に住んでいる・
⑤ 雨天が多い、雪が降るエリアに住んでいる
⑥ 盆地や土地が低いところに住んでいる
⑦ 空調設備が古い
⑧ 極端に湿度の高い部屋がある
⑨ 小さなお子様や高齢の方がいる
もともと窓の結露や窓周りにカビが発生しているご家庭はもちろん、湿度が高くなりやすい立地にお住まいであったり築年数や空調設備が古く湿度調整がしにくい建物だったりする場合も内窓の設置はおすすめです。
また、免疫機能が十分でなく呼吸器に疾患があるようなお子様や高齢者が一緒に住んでいる場合も結露によるカビの影響を受けやすいので内窓を検討してもいいでしょう。
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3. 内窓のデメリット
内窓は結露・カビ対策になるアイテムではありますがいくつかデメリットもあります。それは
- 掃除の手間が増える
- 窓の開閉が面倒
- 設置費用がかかる
などがあります。窓が二枚になるので掃除の手間も2倍になってしまいます。特に外窓のサッシは内側に窓ができることで掃除がしにくくなります。掃除を怠ったり中途半端に済ませてしまうことが続くと埃や汚れが蓄積し、それがカビの栄養源となり内窓と外窓の中間層にカビが生えてしまいます。
また、窓の開け閉めが少々面倒という点もあります。慣れてしまえばなんてことはないですが最初のうちは窓を2枚開け閉めすることが面倒に感じるかもしれません。
さらに、内窓の取り付けには当然ながら費用がかかります。内窓は様々なメーカーからでていますが価格の相場として各メーカー7~30万円ほどかかります。価格に幅があるのは窓の大きさや使うガラスの材質によって値段が大きく変わるからです。
しかし、取り付け費用はかかってしまいますが取り付けによって結露やカビを未然に防ぐことができ、カビによって不必要に住宅を傷めることもありません。
カビにより後々大きくリフォームが必要になってしまう可能性もあります。ご家族の健康も守ることができることも考えると長期的にはメリットの方が多いと言えるでしょう。
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4.【カビ最新ニュース】室内の湿気とカビによる健康リスクに注意
近年、室内で繁殖したカビを吸い込むことで、発熱や咳などの症状を引き起こす「夏型過敏性肺炎」への注意が呼びかけられています。
特に梅雨時期や湿度の高い季節は、住宅内でカビが発生しやすく、換気や除湿による対策が重要です。
窓の結露は、室内外の温度差などによって発生し、放置すると窓まわりや壁のカビにつながることがあります。
内窓は結露を軽減する有効な対策のひとつですが、カビを防ぐためには設置だけでなく、室内の湿度管理やこまめな換気もあわせて行うことが大切です。
参考:あなたの家は大丈夫?カビを吸い込み発熱や咳、夏風邪かと思いきや…梅雨は特に注意!夏型過敏性肺炎|FNNプライムオンライン
5. 内窓とカビ対策に関するよくある質問
内窓は結露や寒さ対策に有効ですが、住まいの状況によって効果に差があります。
ここでは、内窓の導入前に知っておきたい疑問をまとめました。
Q1. 内窓をつければ結露は完全になくなりますか?
完全になくなるとは限りません。
内窓によって窓まわりの断熱性が高まり、結露は軽減しやすくなりますが、室内の湿度が高いと発生することがあります。
内窓の設置だけでなく、換気や除湿もあわせて行うことが大切です。
Q2. 内窓をつけるとカビ予防になりますか?
結露が減ることで、窓まわりのカビ予防につながります。
特にサッシや窓際の壁にカビが出ている場合は、内窓による断熱改善が有効な対策になることがあります。
すでに発生しているカビは、内窓を設置する前に除去しておきましょう。
Q3. 内窓を設置する前に確認しておくことはありますか?
窓まわりのカビ、サッシの劣化、室内の湿度や換気状況を確認しておきましょう。
湿度が高い状態や換気不足が改善されないまま内窓を設置すると、外窓側や別の場所で結露やカビが発生する可能性があるため、必要に応じて業者へ相談すると安心です。
6. まとめ
今回はインプラス(内窓)が結露・カビ対策になるのか、についてお伝えしてきましたがまとめると、
● インプラス(内窓)は結露・カビ軽減に効果がある。
● インプラスの断熱効果により外との急激な温度差がなくなり結露を防ぐことができる。
● 外窓と内窓の間の空気層にも結露はできにくくなるが条件によっては中間層にも結露が発生することがある。
● すでに窓の結露やカビに悩んでる、結露が発生しやすい居住環境に住んでいる、小さなお子様や高齢者と一緒に暮らしているというご家庭にはインプラスがおすすめ
● インプラスのデメリットとして、掃除の手間が増えることや窓の開け閉めが面倒、設置のための初期費用がそこそこかかるなどがある。
● デメリットを考慮しても、カビを未然に防げる・健康を守ることができるなど長期的にはメリットの方が多い。
となります。窓の結露がなくなりカビの発生が抑えられ、冬は暖かく夏は涼しい。遮音や防犯対策にもなる内窓はメリットがたくさんですね。内窓の設置することで今まで以上に快適に過ごせることでしょう。
<参考>
株式会社LIXIL
YKK AP株式会社
旭化成建材




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