天井カビの放置は危険!おうちで出来る対策方法と予防法についてカビ取りのプロが解説
脱衣所の上の方にわずかに黒い汚れを発見。フローリングワイパーで軽く拭いてみたのですが、あまり落ちず、天井だからこれ以上できないし仕方ないと思って放置しました。
すると...1か月ほど経ったとき、ふと見上げると黒い汚れが広がりカビだと判明!手の届きにくい場所ですし、カビをどのように対処したら良いのでしょうか。
カビはどんな場所でも生える可能性があります。
それは湿気がこもらないはずの天井であっても例外ではありません。まだあまり目立たないからと放置すると見た目はもちろん、健康にも大きなデメリットを及ぼします。特に天井のカビは注意が必要です。
そこで今回は天井にカビが生えることで起こりえる影響やカビ取りの方法、再発防止策についてご説明します。
目次
1.天井のカビを放置して起こる問題
天井のカビを放置することで起こるリスクを箇条書きすると以下の通りです。
- 天井のカビがさらに広がり景観が損なわれる
- 他の部分や部屋にまでカビ被害が広がる
- カビによる健康被害が起こる
- カビ除去の負担がさらに増える
- カビ取りだけでなく工事が必要となる場合も
天井に生えたカビの胞子は重力に従って、地面に落下します。そのため、カビを放置すれば成長を続け、やがて胞子を散らします。
胞子は植物でいう種のようなもので、他の場所に生えるカビの原因となるのです。
特に天井に生えたカビの胞子は下に降り注ぐため、胞子を吸いこみ健康被害を受けるリスクがあります。
そのまま放置すると、カビによる害を受けてしまいます。胞子が舞うことで床のカビや壁のカビの原因にもなります。
また、いざカビ取りをしようとしても、カビがあまりに広がり過ぎると除カビに時間がかかり、体力的にもかなり負担がかかります。
では、天井のカビを発見したら、まずどのような対策をとる必要があるのでしょうか。自宅でできる方法を解説いたします。
2.天井のカビを取り除く方法
カビ取り剤が使える天井の材質かチェック!
カビを取り除くにはカビ取り剤と考える方も多いはず。
しかし天井の材質によってはカビ取り剤が使えないこともあります。まずはカビ取り剤が使えるかどうかを確認しましょう。
確認するには目立たない場所で少しだけカビ取り剤を使います。
天井と壁が同じ材質だというご家庭がほとんどでしょうから、家具の裏にあたる壁などで試してみてください。
①消毒用エタノールで除去する方法
色落ちや模様に影響がでた場合はエタノールの使用をおすすめします。
エタノールは濃度70以上のものが最適です。これは薬局で消毒用エタノールといった商品名で販売されています。
※使用前には換気はもちろん、マスクやゴーグルといった防具の装着も忘れないようにしましょう。
カビの胞子から体を守るため以外にも、薬品から身を守るという意味もあります。
- 消毒用エタノール
- ゴム手袋
- マスク
- ゴーグル
- フローリングワイパー
- 雑巾
カビ取りの手順は、タオルなどの布に消毒用エタノールを染み込ませ、フローリングワイパーを使ってカビを拭き取ります。十分にカビが取れたら硬く絞った雑巾で薬品を拭き取りましょう。
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②逆性石けんを使う方法
逆性石けんは、薬局などで手に入れることのできる消毒剤です。塩化ベンザルコニウムが主成分で、オスバンSなどの商品名で探すことができます。
逆性石けんは、名前に石けんと付いているものの洗浄効果はなく殺菌効果が高い、陽イオン界面活性剤です。主に手指や器具の消毒剤として使用されます。逆性石けんは、そのまま使うのではなく水に希釈して使用します。
天井のカビ取りに使用する際にも水に薄めて、溶液に雑巾を浸し、水気を絞った後にフローリングワイパーで塗布していきます。
エタノールや逆性石けんには漂白効果がないため、カビは除去できても色は落ちないことがあります。
またカビの根が深い場合はカビ取り剤でも落ちないことがあるかもしれません。
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③プロレベルの液剤で除去する
市販のカビ取り剤では効果が心配。だけど、業者に依頼するほどでもないという場合には、業者と同レベルの液剤を使って除カビするという方法もあります。カビ取りマイスターキットは
- 市販のカビ取り剤でやっても直ぐ生えてくる。
- 業者に頼むと高額だから自分でカビ取りしたい。
といったご要望を受けて個人カビ取り業者の技術を手軽に出来るように改良した商品になります。刷毛やカップなども入っていますのですぐにカビ取りをすることができます。
天井の裏にカビが生えている場合は業者に相談
例えば、漏水、雨漏りなどが原因で、天井のクロスの裏からカビが生えてしまった場合は、クロスを剥がしてから除カビしなければなりません。
この場は、カビ取り業者とリフォーム工事業者に依頼して、壁紙や天井の素材を剝がしてからカビ取りをし、壁紙を新しく貼りなおす作業が必要となります。
また、漏水や水漏れが原因の場合はカビ取りの前に配管工事を行いましょう。目安の手順としては以下の通りとなります。
- 漏水の修理
- 天井の壁紙を剥がす
- カビ取りをする
- 壁紙を貼り直す
漏水を修理しないと、またどこかにタイミングで漏水を起こす可能性がありますし、壁紙の奥にまでカビが菌糸を伸ばしているのに、表面の見えるところだけ除カビをしても、カビが再発する可能性がありますので、このような場合には、しっかりと修理をしてカビの原因を取り除く必要があります。
3.天井にカビが生える原因と対策方法
上でカビを除去する方法を紹介しましたが、カビが生えなければそれに越したことはありません。
それではなぜ天井にカビが生えるのか、その理由を知り発生前に対策を打ちましょう。
①天井裏に水が染み込んでいる
築年数がある程度経過していると、雨漏りとまではいかなくとも屋根に雨が染み込むことがあります。
マンションやアパートであれば上の階で発生した水漏れが原因となっている可能性も否定できません。
漏水があると一部にシミが出来て、常に一部が湿っている可能性がります。
②部屋全体の湿度が高い
夏の暑い時期は窓を閉め切ってエアコンをつけているという方も多いでしょう。
夏は特に湿気が高くなりやすい季節。その上窓を閉め切っていれば湿気の逃げ道がなくなってしまいます。
この場合、天井だけでなく壁や床などにカビが生えている可能性も。
除湿機を使うなどして、湿気を防ぐことも天井のカビ予防のために大事なことです。
③結露の発生
脱衣所などのように、湿気が多く結露が発生しやすい場所の天井は、結露を放置することによりカビが生えてしまいます。
②と同様、結露を防ぐために、換気をしっかりと行い、除湿機を置くなどして湿気対策をしましょう。結露が水滴となっている場合には、フローリングワイパーで定期的にふき取ります。
④不用品の処分
室内に物が多すぎると、通気性が悪くなり湿気がたまりやすくなります。そうすると、天井だけでなく床や壁面、家具や物自体にもカビが生えやすくなります。
使用していないものは、リサイクルに出したり、人に譲ったりするなどして、処分しましょう。その室内に空気が通る道があるかをイメージしましょう。
4.天井のカビを防ぐ方法
手の届きにくい天井のカビは、一度発生してしまうと除去するのが非常に困難です。そのため、カビが発生しない環境づくりを日々意識することが最も大切です。
①すぐに出来る天井のカビ対策は「換気」!!
誰でもすぐにできる対策は換気です。
晴れた日には定期的に窓やドアを開放し、空気を循環させて湿気を1か所にとどめないようにしましょう。
②サーキュレーターや除湿機を置いて湿気対策を
窓の内部屋や換気扇の設置されていない部屋は、換気が難しいと思いますので
サーキュレーターや除湿機などを活用して、湿気を管理しましょう。おうちに使っていない扇風機がある場合には、これを利用するのも良いでしょう。
エアコンがある部屋なら、除湿機能を活用してください。そしてエアコンのフィルター掃除も定期的に行いましょう。
③ホコリや汚れを除去してカビの原因を取り除く
ホコリや汚れなども蓄積するとカビの原因となるため、フローリングワイパーなどを使って定期的に除去しましょう。ホコリは掃除機やほうきなどを使って落とし、消毒用エタノールを染み込ませた布巾をフローリングワイパーを使って塗布し除菌することで、カビ予防になります。
また、空気中のホコリや菌を減らすために空気清浄機を活用するのもおススメです。
もし既に天井裏に水が染み込んでいる場合、根本的な解決は困難です。
掃除をすれば一時的にカビを取り除くことは可能かもしれませんが、すぐに再発してしまう危険性も高いです。
特に湿度が高いわけでもないのに何度も再発する場合はカビ取り専門の業者やリフォーム工事業者に相談し、カビの原因を突き止めてもらいましょう。
まとめ
カビが生えると見た目が悪くなるだけでなく、身体への影響をもたらすことも。
特に天井に生えたカビの胞子は下に降り注ぐため、放置していると、さらにカビ被害が広がり、家や私たちの身体にまで影響を及ぼす可能性もあるため、早急に対処するようにしましょう。
またカビを除去した後は再発を防ぐために原因を究明することが大事です。
原因不明かつ何度もカビが頻発するようであればカビ取り専門の業者に相談することをおすすめします。ハーツクリーンでは、カウンセリング無料で行っております。お気軽にご相談ください。