除菌業者に聞いた!専門業者と家庭での除菌方法

家庭内には様々な菌・カビ・ウイルスなどの微生物が存在しています。ほとんどの微生物は人体に害がなく我々人間と共存していますが、中には人体に影響を及ぼす有害微生物もいます。また、微生物自体は無害でも毒素を産生するものもいます。

抵抗力が高いときは影響がなくても、抵抗力が低くなった時、抵抗力の低い高齢者や赤ちゃんに影響を与える微生物も私たちの身の回りには存在しています。

昨今は感染症対策など、家庭でもできる予防法のニーズが高まってきています。そこで、今回は除菌という観点から、家庭での除菌対策はどのようなことを行うのか、身近なものを使った方法や、除菌業者に依頼した場合の除菌方法などを、専門業者に取材しました。

(今回はカビ取り・除菌業者「ハーツクリーン」代表の穂苅氏に取材協力依頼)

除菌業者に聞いてみた「除菌方法」

Q1「除菌業者はどのようなことをするのですか?どのような薬剤を使用するのですか?」

当社の場合は、次亜塩素酸ナトリウムバイロックスといった商品を使ったり、除菌防菌になる当社独自製法の光触媒(特許出願中)をメインとして使っています。

一般的な、家庭での除菌でよく使用される方法は

  • 消毒用エタノール
  • 次亜塩素酸水
  • 次亜塩素酸ナトリウム

など薬剤を用いた化学的除菌方法です。除菌方法は消毒用エタノールは70~80%濃度のものを壁や床などに吹きかけます。

次亜塩素酸水も同様に、霧吹などに入れて除菌したい箇所にスプレーて使用します。

次亜塩素酸ナトリウムは、原液で使用するのではなく水で薄めて使用します。壁や玄関、ドアノブの除菌として使用する場合には500mlの水にキャップ1杯分のハイターを入れて、0.05%濃度の次亜塩素酸ナトリウムにします。

布巾などに染み込ませて拭きあげたり、スプレーボトルに入れて除菌したい箇所に吹きかけて使用します。ただし、次亜塩素酸ナトリウムの場合は、成分が残存しますので、除菌後は再度水拭きをして拭きあげることをおススメします。

また、上記の除菌剤より効果は劣りますが「重曹」を水に溶かした「重曹水」で除菌するという方法もあります。100ccの水に小さじ1杯分の重曹水を溶かして、拭きあげる方法です。ただし、殺菌効果はそこまで強くありません。

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Q2「除菌することでどんな効果があるのですか?」

接触感染のリスクをなくすことが出来ます。除菌をすることで、室内を清潔に保ち、住み心地の良い環境に整えます。

例えば、家の中にカビが多く発生しているとカビ毒によって体に影響を受けることもあります。そこで、室内をしっかりと除菌することで清潔に保ち住まいの健康を守るのです。

特に、除菌してほしい場所は人がもっとも出入りする「玄関」やよく「ドア」付近です。

また、汚染物質が付着しやすいトイレなど水回りもこまめに除菌することをおススメします。トイレには大腸菌など多くの雑菌が繁殖しています。大腸菌の中には食中毒など人に悪さをする”病原性大腸菌”などもいます(腸管出血性大腸菌0-157なども病原性大腸菌の一種です)

他の部屋に汚染を広げないためにも、水回りのこまめな除菌は大切です。

Q3「除菌業者に依頼する施設は?」

病院・工場・オフィス・住宅・スポーツ施設など多種多様な場所から依頼を頂きます。

大勢が利用して、人が菌を持ち込む可能性がある場所や就寝する場所など、清潔に保ちたい、安心して過ごしたい場所などで除菌依頼を頂きます。

学校や学習塾など、お子様が集まるような場所で依頼をいただくケースも最近は増えています。特に、空調のフィルター内はカビや雑菌類が増殖しています。ホコリや湿気などをそのまま放置したことが原因となります。

空調のフィルターなどはこまめに掃除し、業務用の場合は業者に依頼して雑菌の増殖を防ぎましょう。また、自力での除菌が難しい場合には我々のような除菌業者にご相談ください。

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Q4「除菌するとどんな菌・微生物を処理できるのですか?」

当社は、真菌類(カビ)の専門の会社になります。一般的には真菌がもっとも強い菌になるのですが、それらを除去するので、菌類全般的に対応しています。

また、除菌することで室内を清潔に保つことができます。清潔は衛生管理に必要不可欠な要素です。お家で心地よく過ごす、また感染症予防のためにも、除菌はおススメです。

Q5「家の中ではどんな場所の除菌依頼が多いですか?」

カビ取りの依頼時は黒カビが発生しやすい北側の部屋がメインになりますが、除菌の場合は、目に見えるわけではないので、家全体を除菌することが多いです。

菌数検査をして菌が存在しているか見極めて除菌することもあります。菌数を具体的に知ることで、どれだけ菌が繁殖しているのか対策をとることができます。

Q6「除菌施工した後は、すぐに住めますか?(施設なら使用できますか?)」

除菌作業が完了した後は、問題なく住むことが出来ます。

手の届きにくい天井や壁の高い部分、壁紙の裏など、自力ではなかなか難しい場合は弊社のような業者に依頼いただく場合が多いです。床や、水回り部分など手の届く範囲の除菌は自力でされている方もいらっしゃいます。消毒用エタノールや次亜塩素酸水などを使用するケースが多いようですね。

除菌剤も安全性の高いものを使用しておりますので、赤ちゃんや高齢者のいるご家庭からの依頼も多いです。除菌場所や規模によって、日数は違いますが1日で住むケースもあります。

Q7「除菌処理の料金はどれくらいですか?」

当社の場合ですと、最低施工価格は60000円~になります。

安全性の高い専用の除菌剤を用いて除菌を行います。規模や範囲によって価格は変わりますが、一度除菌を行うことでカビや雑菌の増殖を防ぐことができます。

Q8「市販品でできる簡単な除菌方法を教えてください」(おススメの薬剤など)

今は手に入りにくいですが、コロナウイルスやインフルエンザウイルスはアルコールや次亜塩素酸水がおすすめです。

次亜塩素酸水は、厚生労働省により食品添加物の1つとして認められています(指定添加物)その為、安心に除菌をしたい方に人気の除菌剤です。

どうしても手に入らない場合は、物を拭き上げる前提では、ハイターを50倍ぐらいに薄めて、ふきんなどに浸透させて使用するのはいいと思います。

その場合は、除菌後は必ず水拭きをするようにしてください。また、ハイターは塩素系漂白剤なので、塩素ガスが発生します。使用する際には必ず窓を開けて換気を行い、マスクやゴーグル、ゴム手袋を装着して粘膜を保護してください。

Q9「おススメの除菌剤はありますか?」

除菌は、常にやるしかないため、どうしても抜けが出てしまいます。まずは除菌の癖をつけること、目につきやすい個所にそれぞれ除菌剤を置いておくことも除菌漏れを防ぐいい方法になります。

当社としては、除菌作業に追加して、光触媒をおすすめしています。

光触媒のいいところは、一度コーティングしてしまえば、持続的に除菌してくれるため接触感染に高い効果を発揮します。

まとめ

今回は、除菌業者に「家庭でできる除菌方法」また「実際に除菌業者に依頼した場合の除菌方法」について聞くことができました。

ご家庭で、身の回りを除菌する場合には

  • 消毒用エタノール
  • 次亜塩素酸ナトリウム
  • 次亜塩素酸水

がおススメですが、どの除菌剤を使用する場合でも窓を開けて換気をしっかりと行いながら除菌しましょう。また、光触媒という特殊技術を用いた除菌剤もありますので、臨機応変に試してみてください。

学校や飲食店、施設を一斉したい方は、4000件以上実績のあるカビ対策会社ハーツクリーンへお気軽にお問い合わせください。