ぬいぐるみに生えたカビを取るには?!

ぬいぐるみを集めるのが好き!お気に入りのぬいぐるみがある!などご自宅にぬいぐるみをお持ちの方は多いのではないでしょうか。小さなお子様がいるご家庭だと子ども部屋はぬいぐるみだらけ、なんてこともあるかもしれません。

そんなぬいぐるみですが、定期的にお手入れをしないとカビが生えてしまうのです。ぬいぐるみに黒い細かな点々がついているのを見かけたことはありませんか。それこそがカビなのです!

お気に入りのぬいぐるみにカビが生えている、ましてやお子様が毎日遊んでいるぬいぐるみにカビが潜んでいるかもしれない・・・なんて考えただけで心配になりますよね。そこで今回はぬいぐるみのカビ取り方法をご紹介します。

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ぬいぐるみにカビが生える原因

そもそもなぜぬいぐるみにカビが生えるのでしょうか。カビは

  1. 湿度
  2. 温度
  3. 栄養分

の3つの条件が揃うと発生しやすくなります。ぬいぐるみにカビが生える原因は大きく分けて3つになります。

原因その1) ぬいぐるみの保管状態が適切でない

ぬいぐるみをプラスチックケースなどの空気の通らない密閉された箱の中で保管すると、湿気がこもり温度も高くなることでカビが発生しやすくなります。ぬいぐるみを同じ箱の中にぎゅうぎゅう詰めにして入れておくのもよくありません。

ぬいぐるみどうしが擦れて傷んでしまうだけでなく、より空気の通りが悪くなることでカビが生えやすくなります。さらに押し入れやクローゼットで保管するとよりカビにとって居心地の良い空間になってしまいます。

また、置物として長い間同じ場所に置いているような場合もホコリやハウスダストが付着し、カビのエサになります。窓際などに飾っている場合も結露などで湿気を含み、カビが生えやすくなります。

原因その2) ぬいぐるみを洗う頻度が少ない

小さなお子様にとってぬいぐるみは、一緒に遊ぶ友達のような存在ということもあるかと思います。抱いたり、一緒に寝たり、口にくわえたりなど遊び方は様々ですが同時に手の汚れ・食べ物の残りカス・皮脂・唾液などがぬいぐるみに付着します。

そのような場合でもなかなか洗わずにいたり、洗い方が不十分だとカビが生えてしまいます。また、飾りとして置いている場合も洗わずに置いたままにしているとホコリや湿気によりカビが生えてしまいます。カビ胞子をたくさん着けたぬいぐるみを飾っている、なんてことになりかねません。

原因その3) ぬいぐるみを洗濯後乾燥が不十分

ぬいぐるみは定期的に洗っているという方もいらっしゃると思います。ですが洗った後の乾かし方が十分でないとカビの原因になります。さらにそのままケースなどに片付けてしまうとよりいっそうカビが生えやすくなります。大きいサイズや、ふわふわした素材のぬいぐるみだと中まで乾いているかどうか分かりにくいので注意が必要です。

では、ぬいぐるみにカビが生えてしまった場合どうしたらよいのでしょうか。ここからはぬいぐるみのカビ取り方法を

1)カビの程度が軽い場合

2)カビの程度がひどい場合

の2つに分けてご紹介していきます。ぬいぐるみのカビ取りを始める前にはカビの程度に関わらず、まずは下準備が必要です。

下準備

①まずお持ちのぬいぐるみが濡らしても大丈夫かどうかを確認してください。

ぬいぐるみにタグが付ている場合はそちらを見て確認してください。

  • 濡らしても大丈夫な素材・・・生地や中綿がポリエステル
  • 濡らしてはいけない素材・・・ウール・革・アンティーク・紙・機械が付いている・パーツが接着剤でついているなど

②濡らしても大丈夫なぬいぐるみであることが確認できたら念のため色落ちしないかどうかの確認もしましょう。

酸素系漂白剤をつけた布をぬいぐるみの目立たない部分につけて軽くポンポンとたたきます。一ヶ所だけでなく色の異なる部分数ヶ所で試します。漂白剤は酸素系と塩素系がありますが塩素系は強力なため生地を傷めるだけでなく色落ちのリスクも高まりますので漂白剤は酸素系を使用します。

③色落ちしないことが確認できたら、ぬいぐるみの服や付属品など取り外せるものは取り外します。

カビ取りをする前には以上のことを確認してください。では、実際のぬいぐるみのカビ取り方法をご説明していきます。

カビの程度が軽い場合

用意するものは以下の通りです。

  • ゴム手袋
  • 重曹
  • 歯ブラシ
  • 乾いた布
  • 消毒用エタノールまたはぬいぐるみ用除菌スプレー

出典:Amazon

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手順

  •  ゴム手袋をはめ、まずは重曹水を作ります。お湯100ccに対し重曹5cc程度の割合です。
  •  カビの生えた場所に重曹水を霧吹きなどで吹きかけます。
  •  歯ブラシでカビの部分をこすります。
  •  乾いた布で軽くたたくように水分を拭き取ります。 最後に消毒用エタノールを吹きかけ、風通しの良い日陰で乾かします。お子様用のぬいぐるみで消毒用エタノールの使用が心配であれば、赤ちゃんにも優しいぬいぐるみ用除菌スプレーなどが販売されていますのでそちらをご使用ください。

★注意点★

※カビには日光消毒が効果的ですがぬいぐるみは直射日光に当てると変色する恐れがあるため、お天気の良い日に風通しの良い日陰で干しましょう。

※消毒用エタノールやぬいぐるみ用除菌スプレーのみでもカビが取れる場合もあるため、カビの程度が軽い場合はまずは消毒用エタノールのみ試してみてもよいでしょう。

カビの程度がひどい場合

見た目にカビの程度がひどいと感じる場合や、1)の方法でカビを除去できなかった場合は以下の方法でカビ取りをおこないます。

用意するものは以下の通りです。

  • ゴム手袋
  • ぬいぐるみが入る大きさのたらいやバケツ
  • 酸素系漂白剤
  • 歯ブラシ
  • 消毒用エタノールまたはぬいぐるみ用除菌スプレー

出典:Amazon

手順

①手荒れ防止のためにゴム手袋をつけて作業します。まず40℃前後のぬるま湯と酸素系漂白剤をバケツまたはたらいに入れて混ぜます。 漂白剤はパッケージに記載の規定量で希釈します。

②ぬいぐるみを入れ、30分~1時間程度浸け置きします。可能であればこまめに様子を見ることをおすすめします。

③時間が経ったらカビが落ちていることを確認しながら漂白剤を洗い流します。漂白剤が残らないようにしっかりすすぎます。カビが残っていれば歯ブラシなどで軽くこすります。

④すすぎが終わったらバスタオルでぬいぐるみの水気を拭き取ります。形を整えてから直射日光の当たらない風通しの良い日陰で平干します。ふわふわしたぬいぐるみはブラッシングをしてから干すときれいな毛並みに仕上がります。ぬいぐるみの大きさに合わせて中までしっかり乾かします。

⑤乾いたら消毒用エタノールまたはぬいぐるみ用除菌スプレーをぬいぐるみ全体に吹きかけてカビ予防をします。

★注意点★

ここで注意点があります。ぬいぐるみが入るサイズのたらいやバケツがない場合は洗濯機やコインランドリーで洗うという選択肢もありますが、洗濯の加減がしづらいことでぬいぐるみが壊れてしまったりぬいぐるみの中綿が偏っていびつな形になってしまったり、洗濯機が故障してしまうなどの恐れがあります。

コインランドリーによってはぬいぐるみの洗濯を禁止しているところもあるので確認が必要です。ですので、ぬいぐるみを洗う際は手洗いがおすすめです。また、大きいサイズのぬいぐるみや自宅では洗えない特殊な素材のぬいぐるみについてはクリーニングに出すという手もあります。

ぬいぐるみや衣類におススメのガス滅菌法→

ぬいぐるみのカビを防ぐ方法

では、日ごろできるぬいぐるみのカビ予防のポイントもご紹介します。

  • ブラッシングなどでこまめにホコリやダニを取る
  • 部屋の換気をする
  • 定期的に消毒用エタノールまたはぬいぐるみ用除菌スプレーを吹きかける
  • ケースに入れる場合はスペースに余白をもたせ、除湿剤を入れる。

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出典:Amazon

まとめ

いかがでしたか。これまでぬいぐるみのカビ取り方法についてお伝えしてきましたがまとめますと、

  • ぬいぐるみのカビ取りは手洗いが基本
  • 軽度のカビ・定期的なカビ予防には消毒用エタノール・ぬいぐるみ用除菌スプレーを、頑固なカビには酸素系漂白剤を使用する
  • 天日干しではなく風通しの良い日陰で干す
  • 大きなサイズのぬいぐるみや特殊な素材のぬいぐるみはクリーニングや業者にお願いする

ぬいぐるみはホコリやダニ、花粉、煙草の煙など私たちが想像している以上に汚れを吸収し、カビの栄養分が豊富にあります見た目に汚れやカビの状態が分かればよいですが、生地や色によってはカビの状態が分かりづらいものもあります。洗ったつもり、になっている可能性も高いです。ぬいぐるみのカビに困ったときにはプロの業者にお任せしてみるという手もありますので、上手く活用しながら大切にしてあげてくださいね。

出典

日本内科学会誌 気管支喘息:診断と治療の進歩

https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/98/12/98_3041/_pdf/-char/ja

ぬいぐるみクリーニング&お直し工房

https://nuigurumi-center.com/qa