
お気に入りの革財布を久しぶりに取り出してみたら、白っぽいカビが…。
そんなショックな経験はありませんか?
革製品は湿気や汚れに弱く、さらに手垢や皮脂がカビの栄養源となるため、保管方法を誤るとすぐにカビが発生してしまいます。
そのまま放置すると、脱色や硬化が進み、使えなくなってしまうこともあります。
また、慌ててカビを取ろうとして誤った方法を使うと、革が傷んだり変色する危険性もあります。
この記事では、革財布にカビが生えたときの自宅での対処方法と注意点から、専門業者に相談する目安、カビを防ぐ保管方法まで詳しく解説します。
大切な革財布を長く美しく使い続けるために、ぜひ参考にしてください。
| この記事で分かること |
| ・革財布のカビを取る方法 ・カビ取りをプロに依頼する際のポイント ・革財布にカビが生える原因 ・革財布のカビを防ぐ方法 |
目次
1.革財布のカビを自力で取る方法
白カビがうっすらと革財布に生えている…。
そんな時、どう対処すればよいのか迷う方もいるのではないでしょうか。
軽度のカビでも、自宅で対処できるかは革の種類や加工によって異なります。
まずメーカー等の手入れ方法を確認してください。
以下は、アルコールやケア用品を使用できると確認できた場合の手順としてご覧ください。
◆ 用意するもの
- 消毒用エタノール(革への使用が可能と確認できた場合のみ)
- 乾いた柔らかい布(ティッシュやキッチンペーパーは繊維が残りやすいので注意)
- ゴム手袋
- マスク・ゴーグル(カビ胞子対策)
- 換気できる場所(屋外または窓を開けた室内)
【手順1】目立たない場所でテスト
まず、消毒用エタノールを使う前に、財布の目立たない部分(内側や底など)で変色が起きないか確認しましょう。
アルコールは革の油分を奪い、色落ちや硬化の原因になる場合があります。
【手順2】布にエタノールを含ませてやさしく拭く
スプレーはせず、布にエタノールを軽く含ませて、カビの部分だけを軽く拭くようにします。
こすらず、トントンと叩くようなイメージで行うと安心です。
※絶対に革全体に塗り広げたり、力を入れてこすらないでください。
【手順3】風通しの良い日陰で自然乾燥させる
処置後は、使用した製品やメーカーの案内に従ってください。直射日光や熱風は避け、風通しの良い日陰で十分に乾燥させましょう。
【手順4】乾いた布で軽くふき取る
表面に残ったエタノールやカビの死骸を、乾いた柔らかい布でやさしく拭き取ります。
【仕上げ】革用クリームで保湿
仕上げにケア用品を使用する場合も、革の種類やメーカーの案内を確認してください。
対応している革用クリームやオイルのみを使用しましょう。
注意点まとめ
- アルコールは革への使用が確認できた場合のみ使用する
- 使用量や使用方法はメーカーや製品の案内に従う
- 強くこすらず、直射日光や熱風で急乾燥させない
- デリケートな革や高価な財布、判断できない場合は専門店へ相談する

ドーバー パストリーゼ77
出典:Amazon
革財布のカビが出たら、湿気の原因も一度チェック
革財布は日常的に持ち歩く分、湿気や汚れが重なるとカビが出やすいことがあります。
カビリスク診断でご自宅の湿気環境を一度チェックしておくのもおすすめです。
2.革財布のカビ・状態別対処方法早見表
革は種類や染色、表面加工によって薬剤への耐性が異なります。
カビの範囲だけでなく、革の種類や製品の取扱方法も確認して対処を判断しましょう。
| 状態 | 確認・対処方法 | 注意・相談の目安 |
|---|---|---|
| 表面にごく軽いカビがある | ブランドやメーカーの手入れ方法を確認し、自宅で使用できる方法が案内されている場合のみ慎重に対処します。 | 薬剤を使う場合は使用可否を確認し、目立たない場所で変色などが起きないか試してください。 |
| ヌメ革・スエード・起毛革・染色の弱い革など | 変色や風合いの変化が起こりやすいため、無理な自己処置は避けます。 | 革製品に対応したクリーニング店や専門業者への相談を検討してください。 |
| ブランド品・高価な財布・思い入れのある財布 | 見た目のカビを無理に落とすより、革を傷めないことを優先します。 | 薬剤処置を行う前に、メーカーや専門店への相談を検討してください。 |
| 広範囲・内部までカビがある・強いカビ臭・再発する | 表面だけを繰り返し処置せず、保管場所の湿気や収納環境も確認します。 | 自力で安全に対応できない場合は専門業者へ相談してください。 |
革財布にアルコールなどを使用できるかは、革の種類や染色、表面加工によって異なります。
使用する場合はメーカー等の案内を確認し、変色や硬化などのリスクを理解したうえで慎重に行いましょう。
3.革製品対応のクリーニング店に依頼する

革の種類が分からない場合や、変色しやすい革、高価な財布、広範囲のカビなどは、自己処置を行う前に革製品に対応したクリーニング店への相談を検討しましょう。
カビ以外にも手垢やペンの汚れなど、消毒用アルコールでは落とせない汚れが付着している場合もあります。その場合には、色の染め直しなどを行ってケアしていきます。
4.1箱単位のガス滅菌を依頼する

カビが生えていたのが、革財布だけでなく、靴やベルト、バッグ、衣類など多岐にわたる場合におすすめなのがガス滅菌です。例えば、押し入れやタンスにカビが生えていて収納していた革製品にも諸々カビが発生していた時、まとめてカビの滅菌をすることが可能です。
ガス滅菌とは日本で唯一の家具・衣類・小物類専用のガス滅菌庫を用いる事で、通常では除去しきれないカビを死滅させます。
ただし、ガス滅菌はカビの色素を除去することはできないため、カビのシミがある場合はクリーニングとの併用がおすすめです。
5.革財布にカビが生えた理由と対策方法
では、せっかくカビ取りをした革財布に、カビを再発させないためのお話をしていきたいと思います。
そもそも、どうして革財布にカビが生えたのか分析していきましょう。
■関連記事■革製品はなぜカビやすい?バッグや靴についたカビの落とし方と保管法
①革財布にカビの栄養源が残っていた
カビは汚れや皮脂、手垢などを栄養源として増殖する性質があります。その為、手で直接触れる機会の多い革財布をそのまま掃除せずに、保管してしまうと、空気中のカビが革財布で繁殖してしまう恐れがあります。
革製品を保管する際は、革の種類に適した方法で表面の汚れを落とし、十分に乾燥させてから収納しましょう。
むやみにアルコールなどを使用する必要はありません。
②箱や紙袋に収納して湿気が溜まりやすかった
例えば、ブランドものの高級な革財布を丁寧に「箱」や「紙袋」に入れて保管していませんでしたか?!
カビは湿気を好む生き物なので、紙袋や箱に革財布を入れることで非常に湿気が溜まりやすくなります。箱や紙袋で保管する場合には
- 通気性の良い場所に保管する
- 革の種類に適した方法で汚れを落とし、十分に乾燥させてから保管する
ようにして、カビの発生を防ぎましょう。また湿気がたまらないように乾燥材や除湿剤を置くなどして湿気をこまめに取り除きましょう。

オカモト 水とりぞうさん
出典: Amazon

白元アース ノンスメルドライ ポイっとシリカ
出典:Amazon
③保管場所に結露などが発生していた
また、保管する場所が窓際で結露が発生している場所であったり、水回りの近くなど湿気の多い場所であったりすると湿気によってカビが発生することがあります。
また、タンスや押し入れ、クローゼットも通気性が悪く湿気が溜まっているとカビが発生する原因となります。
こまめにタンスや押し入れ、クローゼットも掃除・換気をしカビが嫌うような環境にしましょう。
■関連記事■押入れ・クローゼットのカビ&湿気対策ガイド|開けっ放しは効果的?白カビ・茶色いシミの掃除法
■関連記事■タンスのカビ取り完全ガイド!簡単で効果的な方法と予防策をプロが伝授
■関連記事■結露によるカビ発生を防ぐ方法とは?湿気対策の基本と予防策7選
- 革製品に手垢や皮脂などの汚れが残っているとカビの栄養源となる→除去して保管
- 包装容器の中に湿気が残っているとカビの栄養源となる→除湿剤や乾燥剤と一緒に保管
- 収納場所に結露や水滴が残っているとカビの原因となる→換気や除湿をこまめに行う
6.【カビ最新ニュース】繊維・革素材は湿気条件でカビ増殖リスクが大きく変わる
繊維素材ごとにカビの増殖リスクを調べた最新の研究では、素材の種類や表面の状態によって、高湿度の環境におけるカビの広がりやすさに差があることが報告されました。
特に、有機素材や表面に微細な凹凸を持つ素材は、皮脂や汚れが残ることでカビの定着・増殖が起こりやすい傾向が示されています。
革製品も、保管の際の湿度管理と使用後のケアを怠ると、カビが発生しやすくなる素材の一つと考えられます。
参考:EurekAlert!|繊維素材ごとのカビ増殖リスクを調査した最新研究
7.革財布のカビに関するQ&A
革製品はデリケートなので、自己流でのカビ取りは失敗しやすいのが特徴です。安全に進めるための疑問を3つに絞って整理します。
Q1. 白っぽいカビなら自宅で落とせますか?
軽度の白カビでも、自宅で対処できるかは革の種類や加工によって異なります。メーカー等の手入れ方法を確認し、アルコールを使用できる場合のみ、目立たない場所で変色などが起きないか試してから慎重に対処してください。
Q2. やってはいけないNG行為は?
水拭きや強いこすり洗い、熱風・直射日光による急な乾燥、使用可否を確認していない薬剤の使用は避けましょう。革の変色・硬化・ひび割れなどにつながる可能性があります。
Q3. 再発を防ぐ保管のコツは?
箱や紙袋に入れっぱなしにすると湿気がこもりやすいので注意が必要です。
保管前に表面の汚れを取り除き、充分に乾燥させたうえで、通気性のある場所に除湿剤や乾燥剤を併用して保管すると、カビの再発を抑えやすくなります。
8.まとめ
革財布は、皮脂や汚れ、湿気が重なるとカビが発生しやすくなります。保管前は革の種類に適した方法で汚れを落とし、十分に乾燥させましょう。
カビが生えた場合もアルコールをむやみに使用せず、メーカー等の手入れ方法を確認して対処してください。
乾燥は直射日光や熱風を避け、風通しの良い日陰で行いましょう。
また、タンスやクローゼット、押し入れなどにひどくカビが発生し、何度自力で除カビしてもカビが再発する場合には、早めにカビ取り業者へご相談ください。
カビ取り業者のカビ取りマイスターでは、無料でのカビカウンセリングを行っております。
■関連記事■バッグがカビ臭い?重曹で落とせる?素材別カビ取りと日常ケアのポイント


更新履歴
2026年9月更新:革財布の状態別対処方法早見表を追加し、アルコールによる自己処置の条件、専門店へ相談する目安、保管前のケアや乾燥方法に関する説明を一部見直しました。


コメント