漫画に生えたカビを取る方法
漫画にカビ…大事なコレクションが…
本棚が好きな本で埋まってる満足感や他人に触られずにじっくり読めたり、何度も読めるし、好きな漫画から学びを得たり、そんな大切な漫画にカビが生えていたら…
それはショックですよね。
カビが生えない方法とか対策などもネットで掲載されていますがネットで調べれば載ってて、見た事あるのに、そのままにしてしまっていたという自業自得(?!)のあなたの為に、この記事さえ読んで頂ければ他の記事を読む必要のない内容で書いていきたいと思います。
ここでは実際の漫画のカビを取る為の順番を書いていきます。
目次
漫画のカビを取るには~やってはいけない事、使ってはいけない道具~
1)水拭きの雑巾
先ず、これは一番やってはいけない事です。水でカビが繁殖します。
カビは水分で増殖するので「水拭きの雑巾」は絶対に使わないでください(おススメしません)。
カビと水分の関係を知りたければこちらの記事を参考してみてください (要因②水を参考にして下さい)
2)掃除機
掃除機も避けて下さい。掃除機はホコリやごみを吸い取る為に活用できるので部屋全体のカビ予防には効果的です。
しかし”カビ”除去となると...吸い取るどころか、カビが部屋中に飛び散ります。
漫画のカビを表面的に除去しているように見えますが、掃除機で吸った後の排気からカビが出てしまいます。またカビを根本的に除去したとも言いにくいのでおススメできません、
3)カビ取りスプレー
本の紙質を確認せずにやってしまうと、漫画の絵や文字が消えかねないのでやめてください。カビ取り剤の中には漂白効果があるものもあります。その為、文字や絵が消えてしまう恐れが。大切にしたい漫画だからこそ素材を損なわないようにカビ除去をしたいですよね。
日ごろからカビ予防を
カビの好物は、湿度、水分、手などの「アカ」です。窓の結露も水分となりカビが繁殖する原因になります。窓の結露は常に拭き取っておくのがベストです。
洗濯物を室内で乾かすのなら、窓は開けておくのが無難です。
カビはタンポポみたいに飛んで繁殖するやっかいなやつ(厄介は主観なので、「性質がある」で大丈夫です)なので、漫画にカビを付けない為にも普段からの予防が必要になるという事は理解しておいてください(命令形なのでカット)
漫画のカビを取る手順
1)本を干して乾燥させる
先ずは漫画についてるカビを死滅させます。
日光から出る紫外線には殺菌効果がありますので、干すことでカビを殺菌する作戦です。しかし直射日光を当てると漫画本自体が劣化し黄ばみが生じてしまう恐れがありますので、レースカーテン越しで干してください。
確実に死滅させるために最低でも1時間以上は干しましょう。
2)乾燥させて死滅したカビを拭き取る
死滅した漫画のカビを取る方法ですが、カビのサイズや固着してしまってたりと、状況によって方法が変わります。
その際は、ゴム手袋は準備しておいた方が良いです。
・消毒用エタノール
・脱脂綿(カビがついたばかりの時)
健栄製薬 消毒用エタノールIP
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【使い方】
脱脂綿に消毒用エタノールを吹きかけてカビをゆっくりと擦ります。
・消毒用エタノールと歯ブラシ
歯ブラシに消毒用エタノールを吹きかけてカビをゆっくりとこする
・粉消しゴム(カビ大きくて漫画に固着している場合)
粉消しゴムや練り消しゴムのカスを集めた塊をカビに直接くっつけて取ります。ポイントは優しく拭き取ってください。ゴシゴシ擦ってしまうと大切な漫画コレクションに傷が付きますからね。
3)カビのにおいを落とす
カビを落としたら、次に匂いも落とします。匂いを落とす方法は弱アルカリ性の重曹を使います。
・重曹(カビの匂い取り)
カビは弱アルカリ性の重曹を加えることで、タンパク質の加水分解作用により除去しやすくなると言われています。そこで、重曹を入れたビニール袋に本を入れておきます。
もし、匂いがひどいようであれば、1日は放置してください。
シャボン玉石けん 重曹
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4)漫画のカビ予防方法
ここまでやっても、カビは空気で繁殖していくので、環境によっては漫画に再発することもあります。そこでカビの予防方法をご紹介します。
大事な漫画コレクションがまたカビで同じような手間が発生しないようにも、この最後の手順を実行するようにして下さい。
カビの好物は上の【補足】で挙げた、湿気、水分、手のアカです。これらを避ける工夫が必要になります。
カビの好物を抑える事が漫画コレクションを守る最大の強みなるので、上の3つカビの関係を書いておきます
【湿気とカビについて】
気温が20~30℃、湿度が70%以上でカビが急激に成長してきます。
湿気は水分の蒸発が元になるので、洗濯物の部屋干しは避けた方が良いです。
【水分とカビについて】
カビは水分(水蒸気)を吸収して繁殖します。
雨季や雨の日なんか最悪で、湿気と水分がカビにとってはバーゲンセールになります。
特に窓の結露には要注意です。
【手のアカとカビについて】
本に残った手の汗や油分がホコリを引っ付け、それがカビの栄養分になってしまいます。
本を触ったまま、拭かずに本棚に戻す前は避けた方が良いです。
以上の事を踏まえて、予防策は以下の通りです。
・湿度を50~60%で保つ為に換気する
窓を開けて風通しを良くするのが良いですが、窓が2か所あれば尚良しです。
窓が無ければ、湿度計を使って湿度を管理する事をオススメします。
・水分や水蒸気を発生させる環境を作らない
窓の結露。これには注意して下さい。上に書いた通り、水と水蒸気はカビの好物です。結露はすぐに拭き取るのがオススメです。
・本を読み終えたら、しまう前に消毒用エタノールと脱脂綿で優しく拭いてあげてから保管する
ゴム手袋を使うか、石鹸で手を洗って手をしっかり拭いてから、漫画についたアカを落としてあげてください。
■関連記事■書籍・本に生えたカビを除去し再発を防ぐ方法を徹底ガイド
まとめ
カビは漫画にも発生しやすいので、大事なのは対策です。また手あかや湿気など付着しやすいので、普段から漫画を保管する場所は風通しの良い場所にする、除湿するなどしておきましょう。
また、漫画にカビが生えた場合1冊程度でしたら自力で除去出来ますが、冊数が多くなる場合には”ガス滅菌”で材質を傷めずにカビ除去をするという方法もあります。
カビ対策会社のハーツクリーンが行うEOGガス滅菌で対応が出来ますので、冊数が多い場合は検討することをお勧めします。
段ボールに詰めて送ることで、まとめて除菌してもらうことが可能です。
また、図書館や書庫など段ボールに詰めて送るのが難しいほど大量の場合は、ハーツクリーンまでご相談ください。