テレビとリモコンのカビ対策そうじ術
最近は高画質のフルHDや4Kテレビも登場しており、映像がよりきれいになっているテレビですが、画面にカビが生えていてはせっかくの高画質テレビも台無しです。
テレビ画面だけでなく、テレビ本体やリモコンも皮脂や指紋がついて目立ったり、ベトベトしているなど汚れが気になるということはありませんか?
今回はそんなテレビの掃除方法をご紹介します。
目次
テレビで最も気を付けたい汚れはホコリです
テレビなどの電化製品には静電気でホコリを寄せる性質があります。
テレビのコード周辺もホコリがたまりやすいのでコンパクトにまとめると良いでしょう。
本来はホコリそのものに害はありません。
しかし、掃除をせずにホコリを放置していると、ホコリに皮脂や髪の毛などが絡まり、それがカビやダニのエサとなってしまうのです。
テレビの画面などはホコリが付いていれば気づきやすいのでこまめに掃除をしているという方が多いかもしれません。
しかし、テレビの裏面はどうでしょうか?
テレビの裏側は目につかない部分ですので、掃除をするのを忘れてしまいがちな箇所です。
ホコリには種類があります
ホコリには洋服の繊維や髪の毛などの空気中に落ちたばかりの無害なものと、ホコリが長時間家の中に漂うことで、これをエサや棲み処としてカビやダニが繁殖した有害なホコリがあります。
テレビのコードをまとめてホコリ対策
テレビの裏側がコードでぐちゃぐちゃになっていませんか?
コードがぐちゃぐちゃしているとホコリがたまりやすくなってしまいます。
掃除するときにもコードが邪魔になって時間がかかってしまうことにもなります。
そんなときは、コードを束ねるグッズなどを使用してみてはいかがでしょうか?
コードを束ねておけば、ハンディワイパーでホコリをさっと掃除できます!
さらに、束ねたコードをフックなどにかけておけば床にホコリがたまるのも防ぐことができます。
カビが増殖する原因とは?!
カビは温度20℃~30℃、湿度60%以上、栄養源となるホコリや皮脂、汗、アカなどがあると大量に発生します。
テレビは寝室やリビングなどに置かれているお家が多いかと思います。
そうすると、だいたい人間が快適な温度とカビが繁殖する温度は同じくらいですので、湿度と栄養源となるホコリなどの汚れの部分でカビに対処する方法がベストになります。
お部屋のテレビの配置を見直してみましょう。
ホコリにはたまりやすい場所というのがあります。
例えば、エアコンの下は気流によってホコリが舞うので、ホコリがたまりやすいです。
そのため、エアコンの下にはテレビなどの家電製品は置かないようにしましょう。
どうしてもエアコンの下にしかテレビを置けない場合にはこまめな掃除をすることでホコリを取り除きましょう。
また、掃除がしやすいようにテレビを壁から少し離して置いたり、テレビの周りにはあまり物を置かないようにすると、こまめにクイックルワイパーでさっとホコリを取り除くことができ、掃除の時短にもなります。
テレビのそうじ方法
テレビなどの家電製品は水に弱いため、基本的にはテレビの掃除は乾拭きが良いです。
用意するものは以下の通りです。
- 化学繊維のハタキやクイックルワイパー
- 歯ブラシまたは細いブラシ
- 布2枚
まず最初に、テレビの電源を切り、ホコリや指紋などの汚れを確認します。
ホコリが少ない場合には、化学繊維のハタキでテレビのホコリを取り除きます。
ホコリが多い場合には、歯ブラシや溝掃除用の細いブラシなどでホコリを落としながら掃除機で吸っていきます。
掃きながら掃除機でホコリを吸うことで床も汚さずにホコリを一掃できます。
ハタキやクイックルワイパーでホコリを取り除くのはできれば毎日おこなうと良いです。
拭き掃除は週に1回を目安に掃除をするとホコリや汚れがテレビに定着するのを防ぐことができます。
テレビの液晶以外の頑固な汚れには熱湯重曹水を用意しましょう。
指紋などの汚れがある場合には、熱湯重曹水を湿らせた布を固く絞り、力を入れすぎないようにして、液晶以外のテレビ全体を拭きます。
最後にきれいな布で乾拭きをして、水気をしっかりと拭き取ります。
熱湯重曹水とは、重曹をお湯で溶かしたもので、重曹に含まれる炭酸水素ナトリウムという成分が炭酸ナトリウムという洗浄力の強い成分に変化したものです。
熱湯重曹水はテレビの掃除以外にも、頑固な油汚れなどを落とすときに活躍しますのでスプレーボトルに作っておくとさまざまな場所の掃除に使えるのでおすすめです。
お湯で溶かした重曹水は冷めても性質が変わらないのでスプレーボトルに入れて保存することができます。
注意点
液晶はコーティングがされており、重曹を使用するとコーティングがはがれてしまうおそれがあるため、液晶以外の部分の汚れを取り除く場合のみ、この方法を実施してみてください。
レック 激落ちくんの重曹
出典:Amazon
簡単!熱湯重曹水の作り方
用意するものは、重曹粉、お湯、スプレーボトルです。
40℃程度のお湯500mlに対し、重曹粉大さじ1またはお湯100mlに対して重曹粉小さじ1を入れて、よくかき混ぜてしっかり溶かします。
1回で使い切ってしまうのがおすすめですので、用途に合わせて作る量を変えてみてください。
耐熱でないスプレーボトルの場合には冷ましてからスプレーボトルに移しましょう。
注意点
長時間でなければ重曹は素手で触っても問題ありませんが、高濃度の重曹に長時間触れる場合には肌荒れするおそれがあるためゴム手袋を着用して作業しましょう。
また、65℃以上のお湯で重曹を溶かすと強いアルカリ性になるので肌荒れや塗装をはがすおそれがありますので、65℃以上に加熱しないようにするか、少し冷ましてから重曹を入れるようにしましょう。
重曹を利用するメリット
重曹は地球環境にもやさしく、天然由来の成分なので小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して使用することができます。
重曹はカビ取り以外にも消臭効果があるため、カビのいやな臭いやお部屋の消臭、料理に使用すればお肉を柔らかくしたり、魚の臭みを取り除くこともできます。
さらに、衣類の洗濯にも使用することができます。
また、重曹は1㎏あたり300円前後と安価なのでお求めやすいです。
100円ショップなどでも購入することができるため、家計にもやさしく経済的なアイテムです。
テレビの液晶の掃除には液晶クリーナーの使用がおすすめです。
テレビの各メーカーが販売している液晶クリーナーがあります。
メーカーも液晶の掃除にはこのクリーナーを使用するのを推奨しています。
メーカーが販売している液晶クリーナーは1000円~2000円程度しますが、傷をつけてしまう心配がありません。
また、テレビだけでなくパソコンの液晶などにも使用することができますので、購入しておくと便利です。
その他にも、メガネ拭きでにの乾拭きも液晶画面の掃除に適しています。
軽度の汚れであれば、メガネ拭きでの乾拭きだけで良いでしょう。
ティッシュで拭き取るので良いのでは?と思う方もいるかと思うのですが、ティッシュは意外と繊維が硬いので傷がついたり、静電気によってホコリを引き寄せてしまうので避けましょう。
水拭きは液晶に拭いた跡が残ったり、液晶の隙間から水が入って故障してしまうおそれもあるため、なるべく乾拭きで掃除しましょう。
注意点
テレビの液晶はとても繊細なため、アルコールや洗剤などコーティングをはがすおそれがあるものは使用しないでください。
テレビのリモコンもこまめに掃除を!
テレビのリモコンは手で触れる機会の多い物です。
皮脂や手あか、ホコリなどがたくさん付着しており、カビの栄養源となるものが豊富にあります。
テレビと併せてリモコンも掃除してカビを予防していきましょう。
テレビのリモコンの掃除の方法
用意するものは、布3枚、綿棒またはつまようじ、熱湯重曹水です。
まず、乾いた布でホコリを取り除きます。
綿棒またはつまようじを使用し、ボタンの溝などの細かい部分のホコリをかき出します。
つまようじは、細かなスキマの汚れを書きだし、綿棒はボタンとボタンの間のそうじに便利です。
熱湯重曹水を湿らせた布でリモコン全体を吹き、乾拭きして水気をしっかりと取り除きます。
汚れがひどくない場合にはホコリを取り除いたあとにウエットティッシュで拭くだけでもきれいになります。
リモコンはボタンなど細かいでこぼこが多いので掃除が面倒くさい!と思う方は、リモコンカバーを使用するのも良いでしょう。
リモコンカバーはホコリや汚れ以外にも、水をこぼしてしまった時など故障を防ぐこともできます。
リモコンカバーが汚れてきたなと思ったら新しいものと交換するだけなので掃除の手間も省くことができます。
テレビの汚れを予防する方法
一番気を付けたいのは、ホコリと皮脂やアカなどの汚れです。
こまめにクイックルワイパーでホコリを取り除くようにしましょう。
湿度は60%以下になるように晴れた日などは窓を開けて換気したり、換気扇を回しましょう。
雨の日や湿度が高い日には窓を閉め、エアコンのドライ運転や除湿機を使用して湿度を下げるとカビが発生するのを防ぐことができます。
まとめ
- テレビの汚れで最も気を付けたいのはホコリ
- こまめにホコリを取り除く習慣を
- テレビの掃除はやさしく乾拭きが基本です!
- どうしてものときには専用の液晶クリーナーを使用しましょう。
- 部屋の換気、除湿で湿度を下げてカビが生えない環境を作りましょう。
<参考文献>
・沢井竜太『おそうじの超ベストアイディア2020』2020年、晋遊舎
・松本忠男『カビ・ホコリ・菌を撃退!家の「正しい」掃除ワザ』2019年、宝島社