大切な革財布にカビが!自力で落とすコツや正しい保管方法をカビ取り業者が伝授

昔使っていた革財布をタンスに収納していたら、白っぽいカビが生えていました。思い出のある大切な財布なので、何とかお手入れでカビを除去したいです。良い方法はないのでしょうか。

お気に入りの革財布を久しぶりに使おうと開けてみると

「あれ?何だか、お財布に白い粉が?!」

という経験はありませんか?!

高級な財布を、そのまま処分するのは勿体ない。だけど、カビの生えたまま使うわけにもいきませんよね。そこで、今回は革財布に生えたカビを自力で除去する方法をご紹介していきます。

  • 革財布のカビを自分でとる方法
  • カビを防ぐための保管方法

について知ることができますので、お気に入りの革財布、想いでの詰まった革財布を諦めて処分してしまう前に、試してみてください。

革財布のカビを自力で取る方法

白カビがうっすらと革財布に生えてる...

この程度でしたら、簡単に自力でカビを落とすことが出来ます。カビ取りに必要なものは以下の通りです。

1.消毒用アルコールを使って除カビする

  • 消毒用エタノール
  • 乾いた布(今回はティッシュを使用)
  • (本当はゴム手袋)

また、カビ取りを行う時には、カビの害から体を守る為に、マスクやゴーグルを装着し換気をしっかりと行ってください。

①消毒用アルコールを全体的に塗布する

市販の消毒用エタノール(消毒用アルコール)を、カビの生えた革財布に塗布していきます。

乾いた布や、キッチンペーパーなどにエタノールを湿らせて、塗布しましょう。

※本革に消毒用アルコールを塗ると変色する恐れもあります。まずは目立たない場所に塗布して変化がないかチェックしましょう。

革が痛んでしまう原因となりますので、布や紙に消毒用アルコールを湿らせて少しずつ財布に塗布していきましょう。

このように、消毒用アルコールを付着し過ぎてしまうと、生地が傷むだけでなく色も変色してしまう恐れがあります。少しずつ丁寧に消毒用アルコールを塗布ようにしてください

②乾燥させる

消毒用アルコールを吹きかけても、すぐにふき取ってしまうとカビを殺菌しきれないことがあります。

15~30分ほど置いてしっかりと消毒用アルコールを浸透させてください。

③ふき取る

乾いた布などで、消毒用アルコールをふき取りましょう。

(ちなみに、この時は素手で拭きとっていますが、消毒用アルコールで手荒れを起こすこともありますので、ゴム手袋などを装着してください。慌て過ぎて、そのままカビ取りしてしまいました)

これで、革財布のカビ取りは完了です。

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2.革製品対応のクリーニング店に依頼する

消毒用アルコールを使ってもキレイに落ちなかった場合、早めのプロの力を借りたい場合には、お財布や高級品、革製品専用のクリーニング屋でカビ取りの依頼をしましょう。

カビ以外にも手垢やペンの汚れなど、消毒用アルコールでは落とせない汚れが付着している場合もあります。その場合には、色の染め直しなどを行ってケアしていきます。

3.1箱単位の高級クリーニングに依頼する

カビが生えていたのが、革財布だけでなく、靴やベルト、バッグ、衣類など多岐にわたる場合には1つ1つクリーニング店に出すよりも1箱単位で注文できる高級クリーニングに依頼した方が安くつくこともあります。例えば、押し入れやタンスにカビが生えていて収納していた革製品にも諸々カビが発生していた時、まとめてカビ取りするのにおすすめです。

ガス滅菌による除カビについて

ガス滅菌とは日本で唯一の家具・衣類・小物類専用のガス滅菌庫を用いる事で、通常では除去しきれないカビを完全に除去します。高価な革製品を捨てる前に、一度ご相談ください

革財布にカビが生えた理由と対策方法

では、せっかくカビ取りをした革財布に、カビを再発させないためのお話をしていきたいと思います。

そもそも、どうして革財布にカビが生えたのか分析していきましょう。

①革財布にカビの栄養源が残っていた

カビは汚れや皮脂、手垢などを栄養源として増殖する性質があります。その為、手で直接触れる機会の多い革財布をそのまま掃除せずに、保管してしまうと、空気中のカビが革財布で繁殖してしまう恐れがあります。

また、革自体がそもそもカビの栄養源となります。その為、タンスや押し入れなどで保管する場合には消毒用アルコールなどで表面のカビを除菌した後に、保管するようにしましょう。

②箱や紙袋に収納して湿気が溜まりやすかった

例えば、ブランドものの高級な革財布を丁寧に「箱」や「紙袋」に入れて保管していませんでしたか?!

カビは湿気を好む生き物なので、紙袋や箱に革財布を入れることで非常に湿気が溜まりやすくなります。箱や紙袋で保管する場合には

  • 通気性の良い場所に保管する
  • 消毒用アルコールなどで除菌してから保管する

ようにして、カビの発生を防ぎましょう。また湿気がたまらないように乾燥材や除湿剤を置くなどして湿気をこまめに取り除きましょう。

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③保管場所に結露などが発生していた

また、保管する場所が窓際で結露が発生している場所であったり、水回りの近くなど湿気の多い場所であったりすると湿気によってカビが発生することがあります。

また、タンスや押し入れ、クローゼットも通気性が悪く湿気が溜まっているとカビが発生する原因となります。

こまめにタンスや押し入れ、クローゼットも掃除・換気をしカビが嫌うような環境にしましょう。

  • 革製品に手垢や皮脂などの汚れが残っているとカビの栄養源となる→除去して保管
  • 包装容器の中に湿気が残っているとカビの栄養源となる→除湿剤や乾燥剤と一緒に保管
  • 収納場所に結露や水滴が残っているとカビの原因となる→換気や除湿をこまめに行う

まとめ

革財布は、手垢や皮脂などカビの栄養となるものが残りやすいものです。保管する時には予め除菌をし通気性の良い場所を選ぶようにしましょう。

また、実際にカビが生えてしまった場合には消毒用アルコールなどで除菌をし、しっかりと浸透させカビを殺菌しましょう。

再発を防ぐ為に、財布を乾燥させ余裕があるときには日光にあてて紫外線殺菌を行うとより良いでしょう。

という方法もあります。思い出の革財布を処分してしまう前に、これらの方法を試してみることをおすすめします。

また、タンスやクローゼット、押し入れなどにひどくカビが発生し、何度自力で除カビしてもカビが再発する場合には、早めにカビ取り業者へご相談ください。

ハーツクリーンでは、無料でのカビカウンセリングを行っております。

大切な革財布にカビが!自力で落とすコツや正しい保管方法をカビ取り業者が伝授