かえって逆効果?!カビの原因にもなる注意すべき家事アイテム

私たちの身の回りには家事を楽にするためのさまざまなアイテムがあります。しかし、普段当たり前のように使っている家事道具が、実は家事の手間を増やしていたりカビの原因となっていることがあります。

そこで今回は、設置することでかえってカビの原因となっている捨てるべき家事道具について、対策方法などもふくめてご紹介していきます。

1. 実はカビの原因となっている家事道具

次に挙げる家事道具や雑貨はカビ発生の原因となりやすいです。

1-1. 歯ブラシスタンド

歯ブラシスタンドの底を見てみると水垢やヌメリがついていたりカビが生えていたことはありませんか?歯ブラシスタンドの底は歯ブラシから垂れた水が溜まりやすく、なおかつ乾きにくい部分なためカビが生えやすいです。

歯ブラシスタンドの掃除が手間だと感じていても、歯ブラシスタンドを使い続けることに疑問を持っていない方も多いのではないでしょうか。汚れやカビの温床になりやすい歯ブラシスタンドはあまり衛生的とは言えません。使用する場合には、こまめな洗浄を行い衛生的に保つ必要があります。

1-2. 三角コーナー

料理中に出た生ごみを入れられるようにする三角コーナーは、便利なアイテムではありますが非常にカビが生えやすいです。使うたびにごみは捨てているとはいえ、三角コーナーには食材カスに水垢、飛び散った洗剤といったカビの栄養源となるものがたくさん付着しています。水にさらされ、栄養源も豊富な三角コーナーはカビやその他の雑菌が大量に発生しています。三角コーナーの隙間に生えたカビを取る作業もなかなか面倒です。三角コーナーだけでなく、三角コーナーに面するシンクにもカビが生えてしまいます。便利さ以上に掃除の手間がかかってしまうのです。このほか、シンクの食器カゴやスポンジ置きも、こまめに掃除してキレイにしないと、カビやヌメリの原因となります。

1-3. 布製の洗濯カゴ

布製の洗濯カゴや籐カゴは、洗濯物の湿気を吸ってしまうだけでなく洗濯物から移ってしまった汚れがついてしまいそこからカビが生えてしまうことがあります。私自身学生で一人暮らしをしていた頃、洗濯カゴを置く十分なスペースがなかったため布製の洗濯カゴを洗濯機と洗面台の隙間に入れていました。

一人暮らしの身には場所を取らない布製の洗濯カゴは重宝していましたが、一人暮らしという洗濯頻度の少なさも相まって、たまった洗濯物からはこもった臭いがしていました。また、底の方をみるとポツポツとカビが生えていました。キャンバス地で繊維の奥までカビが繁殖していたため、除去が難しく、そのまま処分することになりました。洗濯物をカゴに溜めてしまう方には、あまりおすすめできません。

1-4. 台拭き

テーブルやシンク周りなどの汚れを拭くための台拭きも使い方によってはカビが生えてしまいます。毎日洗濯して、漂白・乾燥しており、その間は洗い替え用を使っているような場合はよほどカビが生えることはありませんが、たまに洗濯する程度でそれ以外は水道水で軽く洗い、タオル掛けに干しておくという使い方をしていると雑菌が繁殖し、悪臭がするだけでなくカビが生えてしまうことがあります。

台拭きは一日の中で濡らしたり乾かしたりを繰り返し、常に湿った状態であることが多いです。水で濡らし、汚れを拭きとった台拭きはカビが繁殖しやすい環境が整っているのです。

1-5. トイレマット・キッチンマット

トイレマットやキッチンマットに付着した汚れもカビは栄養源にして成長していきます。意外と汚れているトイレマットやキッチンマットですが、定期的に洗濯しないとカビが生えてしまいます。汚れが目立ってきてから洗っているとその間にどんどんカビは成長していきます。

2. 代替え案、対策方法は?

では、これらのアイテムをなくしたとして、代わりにどのような対策方法があるのでしょうか。

2-1. 歯ブラシは立てるのではなく吊るす

歯ブラシは歯ブラシスタンドに立てるのではなく、吊るしておきます。小さめのS字フックなどに吊るすことで水切れも早く、周囲に菌が繁殖しにくいです。歯ブラシスタンドのカビ・ヌメリ取りをする必要もなくなります。

2-2. 生ごみは直接ごみ箱に

料理中に出た生ごみは直接ごみ箱に捨てることで三角コーナーが不要になります。不要な新聞紙やチラシなどに包むことで、余分な水分を吸収し、ニオイを軽減することもできます。

2-3. 洗濯カゴはプラスチックで抗菌タイプのものを

洗濯カゴを使う場合はプラスチックで抗菌タイプのものにするといいです。ですが、プラスチックの洗濯カゴを置くスペースがなく、布製が使い勝手が良いという場合は、洗濯物はため過ぎずこまめに洗うようにしたり特別汚れたものや汗を吸った衣類は別に分けておくなど洗濯カゴや衣類にカビが生えないようにしましょう。

2-4. 台拭きには使い捨てのウェットティッシュやダスターがおすすめ

シンクやテーブルの台拭きにはウェットティッシュや使い捨てのダスターがおすすめです。拭き掃除と同時に除菌と消臭ができ、最後はごみを捨てるだけです。

毎日ウェットティッシュを使い捨てることに抵抗がある方もいるかと思いますが、その場合は洗い替え用の台拭きを複数枚用意し、使ったものは毎日洗うようにしましょう。汚れが目立ってきたものについては処分し、定期的に新しいものに交換します。

2-5. トイレマット・キッチンマットは使わない

トイレマットとキッチンマットは使わず、汚れたらその場で拭き掃除をします。その都度拭き掃除をしていればさほど手間ではありませんし、マット類に蓄積した汚れの除去と洗濯・乾燥という労力を考えるとトイレ・キッチンマットはなくてもいいでしょう。

3. 家事道具を断捨離するメリット

使うことが当たり前になっていて、日常の風景と化している家事道具でも、メンテナンスが大変だったりカビや雑菌が繁殖しやすい家事道具は決して便利なアイテムとは言えません。”家事道具の掃除”という家事の二度手間になってしまうことを防ぐために思い切って使っていた家事道具を捨てるという選択肢も必要です。家事道具を断捨離することでメリットも生まれます。

① 不要な掃除が減る

歯ブラシスタンド、三角コーナー、台拭きや洗濯カゴ、マット類などの掃除をする手間がなくなります。手間がなくなるとその分時間と労力が節約できます。

② 衛生的に良い

カビが生えやすい家事道具をなくすことで衛生環境が良くなります。

③ スペースが広くなる

不要な家事道具を処分することでスペースを広く使うことができます。

4. 当たり前を見直してみよう

実家で使っていたり、周囲の多くの人が使っている家事道具は自分自身もあまり疑問を持たず使いがちです。ですが、普段家事をする中で不衛生だと感じているけれど使い続けているものや、多少手間になっていてもそんなものだと疑問に思わないことなどあると思います。

ぜひこれを機に身の回りの家事道具や習慣を見直してみてください。例えば、スポンジは使わずボロ雑巾を使い捨てたり、トイレブラシは置かず、そのまま流せるペーパーで全て拭き掃除にする、洗剤類は複数持たず種類と数を絞るなどです。意外となくてもなんとかなるものです。

当たり前だと思っていた家事アイテムを処分することで、交換や洗濯など家事タスクをカットすることができ、かえって楽になることもあります。

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5. まとめ

今回は、捨てるべき不要な家事道具についてご紹介してきましたが、まとめると

● 歯ブラシスタンドや三角コーナー、台拭きや布製の洗濯カゴ、トイレ・キッチンマットはカビの温床になりやすい。

● 歯ブラシスタンドは使わず吊るす、三角コーナーはなくし生ごみは直接ごみ箱に捨てる、トイレとキッチンの汚れはその都度拭きとる、台拭きと布製の洗濯カゴを使う場合は使い方を工夫し、カビが生えないようにする。

● 不要な家事道具を断捨離することで、時間と労力の節約ができ衛生的にもよい。また、捨てることでスペースを広く使えるようになる。

● 家事道具の中でも汚れを溜めやすい、カビが生えやすい家事道具は使わない方が良い。日頃当たり前になっている家事でもちょっとしたことに疑問を持ち、そのままにしないことが大事。