カーテンにカビが発生した場合の対処方法
カーテンのカビは、知らない間に広がっていることがあります。
例えば、こんな経験はないでしょうか。
「アレ?!購入した時は真っ白なカーテンだったのに、黒っぽくなってる?!」
「下の方だけ、斑点が?!...まさかコレってカーテンのカビ?!」
カーテンはお部屋の雰囲気を明るくしてくれる重要なアイテムです。
しかしそんなカーテンがある場所は湿気がこもりやすい窓際。結露を起こしやすく、カビが発生しやすいのが特徴です。
こまめにカーテンのお手入れをして、カビを防ぎましょう。
今回はカーテンにカビが発生する原因や、カーテンの洗い方についてご説明します。
目次
カーテンのカビ対策の基本とは?
1-1.結露発生のメカニズムとカビの生育環境
寒い季節は窓ガラスに結露がビッシリ…それに伴いカーテンもじめじめとしていませんか?
結露が発生する原因は気温差です。室内に存在する水蒸気が外気によって冷やされた窓枠の、
水蒸気が水に変わって窓際に付着します。これにより窓が濡れてしまい、近くのカーテンもそれに伴い濡れてしまします。
水が溜まってジメジメとした場所はカビにとって好都合な環境です。この状態を放置するとカビ発生のリスクが高まってしまいます。
またカーテンが一度カビてしまうと、次はそこがカビの媒体となって部屋中に広がってしまいます。
よってカーテンのみならず、部屋がカビない為にも、窓枠の結露には十分に注意しましょう。
そしてカビ対策にはお部屋の中の湿度を低く保つことが大切です。こまめに窓を開けて空気を入れ替え、換気を行いましょう。
冬の結露によるカビ対策には、こまめな換気と窓ふき掃除も大事です。
カーテンの原因は窓際の結露である可能性が高い。その為、換気をこまめに行って湿度を調整しましょう。
1-2.こまめにカーテンを手入れすることが重要
カビ対策にはこまめにカーテンをお手入れして、一度付着してしまったカビをしっかり落とすことも重要です。
カビは増殖力が強く、短期間で急増する場合もあります。カビ発生の初期からきちんと対策したいですね。
カーテンのカビ対策は以下の工程で行う事ができますので、順番にご紹介していきたいと思います。
2.カーテンのお手入れ法を知ってカビ対策を
2-1.カーテンの正しいお手入れ法手順
以下の手順に沿ってカビの生えたカーテンをお手入れしてみましょう。
カーテンに生えたカビが一部の場合や、手で届く範囲の場合は外さずにそのままカビ取り剤を吹きかけてカビを取っていきます。しかし、手の届かない部分にカビが発生している場合や、広範囲に及ぶ場合は一度カーテンを取り外してカビ取りを行いましょう。
(1)カーテンを外す
カーテンをカーテンレールから外します。踏み台を使用する際は転倒に注意しましょう。
また、ほこりやカビが舞い散りますのでマスクを着用しておきましょう。
(2)カーテンを洗い場へ
取り外したカーテンは洗濯します。洗濯機を使用する場合は、掃除をしている間に洗濯機も回してしまいましょう。
カーテンに黒カビが発生している場合→黒カビの色素が沈着している場合、洗濯用洗剤では落とせない為、酸素系漂白剤を用いて黒カビを除去します。使い方は、カーテンを洗濯する前に漂白剤をカビ部分に付けて、15~30分ほど放置しその後洗濯をします。
カーテンに白カビや青カビが発生している場合→黒カビ以外の場合は、洗濯前に消毒用エタノールや重曹水をふきかけてカビ除菌します。その後、洗濯機で洗います。
◆余裕があればコインランドリーで乾燥機にかける◆
カーテンに漂白剤やアルコール消毒剤をふきかけてカビを除菌し、洗濯した後はさらに高温で処理することでカビを殺菌することをおすすめします。
家庭用よりも温度の高いコインランドリーの乾燥機がおススメです。温度が設定できる場合は中温(60℃)以上にして、30分以上乾燥させましょう。カビは60℃で30分間以上加熱することで殺菌できると言われています。カーテンの見えていないカビを殺菌するためにも、ひと手間かけてカビを殺菌しましょう。
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出典:Amazon
(3)レールとサッシの埃をとる
乾いた雑巾か叩きを使用して、カーテンレールに付着した埃を取り払います。
終わったら、サッシの隙間に入り込んだ埃をブラシで掻き出します。
(4)水で薄めた中性洗剤で窓を拭き掃除
バケツに水を入れて中性洗剤を溶かします。雑巾を浸して固く絞ったら、窓を拭き掃除します。窓ガラス、カーテンレール、窓枠、サッシをまんべんなく掃除しましょう。水拭きが終わったら、最後に乾拭きをして乾かします。
(5)窓を開けた状態でカーテンを取り付けて干す
洗ったカーテンをカーテンレールに取り付け、干します。できるだけ短時間で乾くように、窓を開けておきましょう。
2-2.カーテンの洗い方は表示を要チェック
カーテン本体の洗い方には、いくつかの注意点があります。以下のポイントを押さえておきましょう。
・洗濯表示を確認
洗濯機の使用可否、ドライマークの有無を確認しましょう。洗濯が不可能なカーテンは専用のクリーニングに出す必要があります。
・プリーツを折り畳んでネットに入れる
プリーツの折り目に沿ってカーテンを畳み、洗濯ネットに入れます。
洗濯ネットはカーテン用か、なければ布団用など大きいサイズのものを使用しましょう。
ネットを2重にすると型崩れ予防に役立ちます。
・表示に沿った洗濯コース、洗剤で洗う
手洗いのものは浴室などで押し洗いします。洗濯機の場合はソフトコース、あるいはドライコースで洗いましょう。
カーテンをやみくもに洗ってしまうと、型崩れや生地の傷みにつながります。
大切なカーテンを守るためにも、洗濯表示はきちんと確認して丁寧に洗いましょう。
(カーテンは酵素系漂白剤でカビ対策すると良いでしょう)
洗ってもカーテンのカビが取れない場合
カーテンに生えたカビを洗濯機で洗うことで、除去しようとしたものの
カビが線維にしっかりと生えて
取れなかった場合には勿体ないですが「処分する」というのも選択肢の1つです。
生えてしまったカビは、元から除去し生えにくい環境にしないとまた発生してしまいます。
新しくカーテンを新調して、換気と除湿を徹底するというのも再発を繰り返す場合には検討してみましょう。
2-3 カーテンを洗わずにカビを殺菌するには?!
カーテンの部分的にカビが発生していて、すぐに殺菌をしたい場合や、お客さんがすぐに来るのでカーテンを洗っている暇がない場合は応急処置として”アルコール消毒剤を吹きかける”という方法も有ります。
方法は非常にカンタンで、市販の消毒用エタノール(70%~80%)をカーテンのカビ部分に吹きかけて30分ほど放置した後に、乾いた布で噴射部分を軽く拭きとるという手順です。
カーテンに発生した白カビや青カビを応急処置で除去・殺菌したい場合には有効な方法です。ただし
- 白カビや青カビがカーテンに大量発生している場合
- 黒カビの色素が繊維に沈着している場合
などには漂白剤+洗濯+高温殺菌での対策をするか新調されることをおススメします。
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出典:Amazon
3.まとめ
お部屋の印象を決めるカーテンですが、日頃からこまめにお手入れをすることが大切です。
カーテンがきれいだと、お部屋も明るくなり、リラックスして過ごすことができますよ。
ご紹介した内容を参考にしていただき、カビ対策を万全にして、カーテンを清潔に保ってくださいね!
また、カビがカーテンに生えてしまったという事は「見えないカビ」が既にお家の至る所に発生している可能性もあります。
プロのカビ取り業者に一度チェックして貰って、カビの根本改善をするというのもおすすめです。
また、自分でのカビ取りが難しい場合には、ガス滅菌法を用いたクリーニングサービスもあります。
ガス滅菌は医療機器の滅菌にも使用されているほど強力なため、しぶといカビ菌でも死滅させることが可能です。
さらにハーツクリーニングなら、カビの菌の死滅だけでなく、繊維に入り込んだカビのシミの除去もできます。
カーテン以外にもクッションや衣類など布製品にカビが発生している場合には以下のリンクを参照してみてください